中3の実力テストがやばい…
全国の受験生を悩ませるのが「実力テスト」の存在ではないでしょうか?
中3の実力テストは難易度が高く点数も下がりやすいです。また、受験結果に大きな影響を及ぼす内申点にも反映されてしまいます。
それゆえ、中3実力テストがやばい生徒は受験もヤバくなるという負の因果に悩むことになります。
本記事では、中3の実力テストがやばいと言われる理由をまとめて紹介します。また、中3の実力テストの現実的な対処法をお伝えします。
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中3の実力テストがやばいと言われる理由まとめ
中3の実力テストはマジでやばい…
こんな風に言われてしまう理由は何でしょうか?そして、どんな生徒が実際にやばい結果になってしまうのでしょうか?
ここからは、中3の実力テストがどういう性質を持ち、なぜやばいと言われるのかを徹底解説します。
1発目の実力テストが中3入ってすぐだから
中3の実力テストがやばい結果になりやすい理由の1つに、「時期の問題」があります。
まず1番最初のテストですが、多くの中学校では中3になってすぐの4月に行われることが多いです。春休み明けのイメージです。
しかしこの段階では、多くの受験生の気持ちは中2のままです。まだ誰も本気になっていないどころか、中2という最悪の時期の感覚をひきづっています。
ただ、実力テストは無慈悲に受験生を処刑します。
まだまだ本気になっていない新中3の生徒相手に、中1〜中2の全範囲を出題範囲とする鬼のテストを実行します。英語や数学も受験レベルとまではいかないけど、それなりに思考力(地頭)をチェックする問題を出してきます。
こうなると、中1中2の間真面目に勉強せずに貯金がない子はほぼ確実に駆逐されます。英語の長文が弱かったり、数学の初見で見る問題が苦手な子も高得点は取れません。
そして、どの教科も60点を割り込むことは当たり前で、中間層のテスト下落率が最も顕著になります。ただ、最初の実力テストの結果も内申点を決める材料になることが多く、ここでコケるといきなり減点された状態からスタートすることになります。
こうなると、次のテストで挽回しても実力の負債を帳消しにしただけで加点要素にはならず、さらなる飛躍がない限り欲しい内申には届かない現象が起こってしまいます。
中3からの逆転が困難と言われている理由の1つはここです。結局のところ、中1と中2の負債は中3の一学期にまず降り注ぎます。
中3二学期の期末テスト直前にも実力テストがある
実力テストの時期に関して言えば、もう1つ問題があります。
それは、多くの中学校では二学期の実力テストが期末テストの直前に実行されてしまうということです。
中3二学期は本当に多忙です。
9月終わりか10月上旬に中間テストをします。そして、10月下旬頃に実力テストを行い、11月中旬頃に期末テストをします。テストの嵐です。
しかしこうなると、中間が終わってから実力テストまでの準備期間が「2〜3週間程度」しかないことになります。しかも、普段の授業では期末テストの範囲を勉強しなければいけません。
このような状況だと、学校や塾では期末に向けて新範囲を学び、自主学習では実力テスト対策で中1や中2の内容をさばいていかなければいけなくなります。
当然ですが、定期テストの範囲じゃないんだから、2週間ちょいで何とかなる範囲でもない。あくまでこれまでしっかり学習してきた子が、「これまで頑張ってきた子が知識を思い返す時間」でしかない。
これから新しく勉強スタート…みたいなことではないのです。試合が始まる前から負け確定の生徒なんてゴロゴロいますよ。
ハッキリ言いますが、サボっていた子はこのスケジュールをこなせない。サボっていなくても、地頭が悪く処理能力が低い子もどう頑張ってもついてこれない。
親御さんはこの現実を知らないけど、中3ではこうなってしまうのです…
だから親は、
・中3になるまでに学力を求める志望校レベルまで上げておく
・子供の地頭や処理能力を分析して分相応な志望校を受け入れておく
というどちらかの選択をするしかない。
前者は中3になってからでは遅いので、多くの親は後者の選択をするしかない。だけど感情がそれを許さない親も多く、子供との関係が崩れる。
でもね、それは親が悪い。
そもそも事前に手を打っていなかったのなら戦略・準備不足。また、手を打っても子供の実力が必ず上がるわけでもないので、それは個体の能力の限界(遺伝要因が大きい)を受け入れるという親の宿命の問題です。親の期待と子供の能力の間に大きな乖離があるのです。
この場合、親が子供に歩み寄るしかない。親の期待は無限に上がるけど、子供の能力なんてそう簡単に上がらないのですから。
なお、受験で親御さんが出来る事に関しては、かなり踏み込んだところまで以下の記事で解説しています。現実を受け入れたくない人は読まないでください。
実力テストの文系科目(国語・英語)が地頭の影響を受けすぎる
中3実力テストのヤバさの一つは、実力テストの国語と英語(の読解)がどうしたって子供の地頭の影響を受けすぎることです。
正直国語に関しては、文法と漢字を以外は再現性のある対策がこれと言ってない。演習とかせるとかはやらせるけど、受け手のレベルによって結果が左右されすぎて、こんなのは「科学(再現性)」ではない。
しかし、これは方法論が間違っているから再現性がないのではないです。シンプルに子供の脳構造(遺伝)やこれまでの蓄積に差が開きすぎているからです。そして、実力テストはそんな個体差を無視できるようなテストでもないからです。
多くの子供を見ていますが、国語力に関しては小学校の段階で天と地の差が開いています。全然漢字が読めない子もいれば、小4で中学レベルの漢字を読める子もいます。
出来ている子の多くは、特に漢字の勉強に力を入れているわけでもないけど、日常生活の延長線上に身についてしまっているのです。逆に言えば、日常生活で言葉に触れていない子や、触れさせても処理能力が低く頭に残らない子もいるということ。環境の差も大きいけど、脳構造(遺伝)の差を恐ろしく感じます。
また、漢字以外にも語彙力(知っている言葉の数)にも天と地の差があり、それは国語の文章を読む時にも当然大きな影響を与えてしまいます。中3にもなると、その差は机の上のお勉強ごときではもう埋まりっこないです。
なお、語彙力が不足し、読解力も低い子には、もう1つ壁があります。
それが「英語の長文」です。低学力層の多くは、英語ができないのではなく、国語ができていないのです。だから、英語の実力テストを全部日本語訳にして出題しても点数が取れません。
そのため、単語や文法を鍛えたとしても、取れる点数に限界があります。
これが定期テストなら知ってる長文出してくれるので暗記勝負に持ち込めば逃げれますが、実力テストにそんなチートはない。モロに頭の良し悪しが出てしまうのです。
中3の実力テストがやばい:現実的な対処法
すでに解説した通り、中3の実力テストは思った以上にやばいです。
では、このようなやばいテストに対してどのように対処するのがいいのでしょうか?具体的な対策を解説します。
大前提:勝負は中1&中2でついていると思うべし
まず大前提ですが、中3の実力テストの結果は中3の頑張りで決まるわけではないという現実をきちんと受け止めましょう。
そもそもテスト範囲の大半が中1&中2なのですから、言われるまでもないことです。だから、これまでサボった子(結果が出なかった子)が、中3の実力テストで点数を欲しがること自体が図々しいとすら言えます。
もちろん、中3で爆発して点数アップする子はいます。自塾でも何だかんだで毎年います。
しかしそれは「外れ値」です。塾屋として本音を言うと、それはその子だからできただけで再現性は正直ありません。
元々は「YDK(やればできる子)」だったのにサボっていただけ。そんな子が自塾のような勉強時間の長い塾に転塾してきたから上手く行ったと言うこと。この子達は、国語力もあったし理解力もありました。だから、本当にサボっていたことだけが点数が低い原因だったと言うことです。
一方現実は、「サボっているのもあるけど、理解力も乏しく、暗記も弱く、国語的な読解力もない上に精神的に幼いから点数が取れていない」と言う本人の内側に問題があることが大半。このタイプが中3の実力テストで大逆転することなど絶対にない。
生徒及び保護者はこの現実を受け入れてください。
教科を絞って「一点集中」する
実力テストは、ちょとやそっと努力した程度では上がりません。それで上がる子は、元々素質のある地頭に恵まれた子です。
だからこそ、「選択と集中」が大事です。
先述した通り、国語や英語は地頭の影響を受けすぎるため、基礎スペックとこれまでの蓄積によっては点数が上がらないことがほぼ確定している子も大勢いいます。数学だって、極端に出来ない子はかなり厳しい。
そうなると、理科社会に張るのが現実的な対処法。
理科社会だけはガチで暗記を頑張り、内申点が4以上になるレベルまで自分を追い込む。その代わり、国数英を捨てる。正直なところ、勉強ができないタイプにアドバイスできるのはこのぐらいしかありません。ない袖は触れないので致し方ないです。
でも、一点集中で4が取れる見込み教科があり、4さえ取れれば志望校合格の道が見えるのであれば、その努力を惜しむ理由はないはずです。その道筋が見えているのなら頑張って欲しいです。
逆に、一点集中して4が取れたとしても、志望校合格に対したプラスにならないって生徒もいますね。他教科の内申も低く、4が1つだけならスズメの涙でしかないというタイプ。この場合は、志望校変更を現実的に受け入れるしかないです。
感覚的には「オール3」の状態から受験生生活が始まっているタイプ。
この子達は、4が3つ程度はつかないと掲げる志望校には届かないケースが多い。でも、現実的には何か1つでも3を4にするので精一杯。いや、たった1つの4ですら取れない可能性の方が高いって子もいます。この場合は、正直最初に掲げる目標が高すぎるのでしょう。
オール3の子が現実的に目指せる高校については、以下の記事で解説しています。
実力テストは諦めて「定期テスト」をガチる
正直、実力テストは一生懸命努力したからといって、成果が保証されるようなテストではありません。特に地頭が決していいタイプではない生徒は、どうしたって期待値が低くなりやすいテストです。
であれば、「定期テストをガチる」方が戦略的には優位性があります。
特に2学期は、定期テストと実力テストが交互にあることが多いです。この際、中途半端に実力テストの勉強をしたとて、テストで思うような結果にならないことは多いです。
であれば、実力テストに注ぐエネルギーの比率を減らし、定期テストの勉強の注ぐエネルギーを増やした方がいい子も大勢いるでしょう。
もちろん、実力の勉強時間が減れば、受験対策が後々しんどくなります。でも、内申点が取れなければそもそも志望校の受験を断念するしかありません。それなら、まずは定期テストで点数を取り、内申点を稼ぐ勝負に賭けるしかありません。
そもそも受験とは、身の丈に合わない目標を掲げるのであれば、どこかでリスク承知の勝負をするしかないのですから。
それが嫌なら、
・志望校を下げる
・もっと前から勉強しておく
みたいな話になってしまうのでね。
受験はね、現実を受け入れることが出発点です。感情論はいらないし、感情論ほど受験の邪魔をするものはないのです。
総括:中3の実力テストがやばい理由まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
中3の実力テストがやばいと言われる理由
- 1発目の実力テストの時期の問題
- 中3になってすぐ4月に実施されることが多い。
- 生徒は中2の感覚を引きずっており、本気モードになっていない。
- 中1~中2の全範囲が出題範囲になるため、これまでの学習の積み重ねが問われる。
- 中1・中2での勉強が不十分だと、貯金がないために点数が低くなる。
- 最初のテスト結果が内申点に影響を及ぼすことが多く、挽回が難しくなる。
中3二学期の多忙なスケジュール
- 実力テストが期末テスト直前に行われる場合が多い。
- 中間テスト、実力テスト、期末テストが短期間で連続して行われ、準備時間が不足する。
- 実力テストの範囲が広いため、サボっていた生徒や処理能力が低い生徒は対応しきれない。
文系科目の地頭の影響
- 国語や英語の読解力は、子供の地頭やこれまでの蓄積に大きく依存する。
- 読解力や語彙力が不足していると、国語も英語も点数が伸びにくい。
- 英語が苦手な生徒の多くは、実際には国語の読解力が不足していることが原因。
中3の実力テストに対する現実的な対処法
- 大前提:中1・中2で勝負は決まっている
- 中3で点数を大きく伸ばすのは難しく、これまでの勉強の積み重ねが結果に直結する。
- 中3で爆発的に点数を伸ばす子は、元々の基礎力があった「外れ値」であることが多い。
- 生徒や保護者は、この現実を受け入れることが必要。
- 教科を絞って「一点集中」する
- 理科や社会の暗記科目に集中し、内申点を4以上に引き上げる作戦を取る。
- 点数が伸びにくい国語や英語を捨て、得点しやすい教科に時間を投資する。
- 一点集中の結果が志望校合格に貢献しない場合、志望校変更を検討する。
- 実力テストを諦めて「定期テスト」を重視する
- 実力テストは努力の成果が保証されるものではないため、定期テストで内申点を稼ぐ戦略を取る。
- 定期テストで高得点を取ることで、内申点を確保し志望校合格の道をつなぐ。
- 受験における現実を受け入れる
- 現実的な目標を設定し、感情論に流されないことが大切。
- 必要であれば志望校を下げるか、中1・中2の段階から計画的な準備を行う。
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