「明治大学と明治学院大学って、名前が似てるけどどう違うの?」

そんな疑問を持つ受験生や保護者の方も多いはずです。

MARCHと成成明学、それぞれ人気の私立大学グループに属する両校ですが、実際には偏差値・学部構成・キャンパス立地・就職実績など、多くの面で明確な違いがあります。

本記事では、両大学を徹底的に比較し、どちらが自分に合っているのか判断するための材料を提供します。「違いが分かりにくい」と感じていた方も、この記事を読めば明治大学と明治学院大学の差がはっきりと見えてくるはずです。

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編集:ぴあ
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明治大学と明治学院大学の違い!偏差値・難易度・大学群を比較

明治大学と明治学院大学は、設立年こそ明学の方が早いですが、現在の評価やブランド力には大きな開きがあります。ここでは、両大学の基本情報をはじめ、偏差値や就職実績、大学群としての位置づけなど、客観的データをもとにその「違い」を多角的に検証します。

明治大学と明治学院大学の基本情報・違い一覧表

明治大学と明治学院大学の違いを一覧表にまとめると以下の通りです。

比較項目明治大学明治学院大学
設立年1881年(明治法律学校)1863年(ヘボン塾)
大学群MARCH成成明学獨國武
学部数10学部7学部(2024年より情報数理学部設置)
理系学部の有無あり(理工・農・総合数理)なし(文系中心)
立地駿河台・中野・和泉・生田(東京都・神奈川県)白金台・横浜(東京都・神奈川県)
建学の精神権利自由・独立自治キリスト教主義・Do for Others
略称明大明学
両校の関係性一切なし一切なし

名称は似ていても、設立背景・学部構成・教育理念・立地・大学群まで、あらゆる側面で異なる大学であることが明確です。

偏差値と共通テスト得点率で見る難易度の違い

偏差値と共通テスト得点率は、大学の入学難易度を示す代表的な指標です。明治大学と明治学院大学では、いずれも文系中心ですが、学力レベルには明確な差が見られます。

明治大学・明治学院大学の偏差値・共通テスト得点率

大学名学部例偏差値共テ得点率
明治大学政治経済学部60.0〜65.081%〜89%
経営学部65.0〜67.586%〜87%
法学部60.0〜62.582%〜85%
理工学部55.0〜62.580%〜87%
明治学院大学法学部50.0〜57.573%〜80%
心理学部52.5〜62.576%〜78%
文学部47.5〜52.570%〜80%
情報数理学部50.0〜52.569%

引用:スタディサプリ進路

両校の偏差値には、文系でおおよそ7〜10ポイントの差が見られ、共通テスト得点率でも明治大学が10%前後上回る傾向にあります。

特に「MARCH」として難関私大の地位にある明治大学は、就職や公務員試験での学歴フィルターを気にする層にとって、有利な選択肢となるでしょう。

所属する大学群で比較!MARCHと成成明学の学歴的な価値

明治大学と明治学院大学の評価は、属する「大学群」によって大きく異なります。明治大学はMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)の一角として、難関私大の代表格とされています。一方、明治学院大学は成成明学獨國武の一校で、日東駒専よりやや上、MARCHよりは下という“準上位層”です。

両大学の大学群比較表

大学名所属大学群難易度ランク感覚(一般的評価)主な併願層
明治大学MARCH上位私大(早慶上智の次)早慶上智、地方旧帝大
明治学院大学成成明学獨國武中堅上位(MARCHの次)日東駒専、産近甲龍など

この違いは就職活動でも表れます。「学歴フィルター」と呼ばれる非公式の選考基準で、MARCH以上を目安に書類選考する企業が少なくないため、明治大学はより幅広い業界で有利に働きます。明治学院大学も高評価ではあるものの、特に大手総合職では足切り対象になるリスクがある点に注意が必要です。

もちろん、大学群はあくまで目安であり、個人のスキルや経験が最終的な評価を左右しますが、スタートラインに違いがあることは理解しておくべきでしょう。

就職実績を学部別に比較!人気業界・職種・公務員の割合も

両大学ともに就職支援体制は整っていますが、実績には差があります。

学部明治大学 主な就職先明治学院大学 主な就職先
法学部国家公務員、東京特別区、みずほFG、裁判所職員警視庁、法務省、ANA、東京国税局
商・経営EY新日本、NTTデータ、三菱UFJ信託、富士通横浜銀行、住友生命、ベイカレント、レバレジーズ
国際系JAL、JTB、NTTドコモ、アクセンチュアJALスカイ、ANA成田、星野リゾート、西武ホテルズ
文学部教職、出版社、地方自治体、インテック、清水建設など教職、観光業、JTB、ミリアルリゾートホテルズ

引用:パスナビ

明治大学は大手企業・官公庁の内定数が多く、幅広い業界に強い印象があります。明治学院大学は航空業界や観光業、教育分野に強みを持っています。

キャンパス立地と通学利便性を比較!アクセス・住みやすさ・雰囲気

通学環境やキャンパスの立地は、大学生活の満足度に直結します。明治大学と明治学院大学はともに都内・神奈川に複数のキャンパスを構えていますが、利便性と雰囲気には大きな違いがあります。

キャンパス比較表

大学名キャンパス名主な学部(年次)所在地アクセス(新宿から)特徴
明治大学和泉文系1・2年次明大前(杉並区)約5分(京王線)学生街充実、通学便利
明治大学駿河台文系3・4年次御茶ノ水(千代田区)約10分(JR・丸ノ内線)ビジネス街隣接、都心の象徴
明治大学中野国際日本・総合数理中野区約5分(JR中央線)近未来型校舎、最新施設
明治大学生田理工・農学部川崎市多摩区約30分(小田急線)自然豊か、やや遠い
明治学院大学白金台文系3・4年次港区白金台約25分(南北線)高級住宅街、落ち着いた雰囲気
明治学院大学横浜文系1・2年・国際学部戸塚区(横浜市)約60分(JR横須賀線)広大な敷地、都心から遠め

明治大学は都心3拠点(和泉・駿河台・中野)を中心に展開しており、アクセスの良さが魅力。生田キャンパスはやや遠いですが、理系の学習に適した落ち着いた環境です。

一方、明治学院大学は白金台の「オシャレ」なイメージが強く、女子学生を中心に人気。ただし、戸塚の横浜キャンパスは都心からやや遠く、1〜2年次に通うには不便さを感じることもあるでしょう。

明治大学と明治学院大学の違いの後に:選び方のポイント

ここからは、「結局どっちの大学が自分に合っているのか?」という視点から、明治大学と明治学院大学の特徴を深掘りしていきます。進路や性格、興味のある分野によって最適な選択は変わってくるため、自分の希望と照らし合わせながら読み進めてください。

理系志望なら明治大学一択?学部・研究環境の充実度で比較

理系志望者にとっては、明治大学の充実した学部構成と研究環境が圧倒的な魅力です。明治大学には、工学・理学・数理・農学といった多彩な分野をカバーする3つの理系学部が存在します。

学部名主な領域・特徴
理工学部建築・機械・電気電子・情報・応用化学など、工学系の王道を網羅
農学部農業・環境・生命・食品科学など、バイオサイエンス分野に強い
総合数理学部数理科学、ネットワークデザイン、先端メディア、現代数理など応用力重視

一方、明治学院大学は2024年にようやく理系分野として「情報数理学部」を新設したばかりです。この学部はAI・データサイエンス領域を中心とした内容ですが、研究設備・教員数・大学院との接続といった観点では、まだ発展途上といえます。

研究室の充実度、学会発表数、大学院進学率、理系専門職への就職率など、どれを取っても明治大学の方が優位に立っており、理系志望者には明治大学が確実におすすめです。

グローバル志向ならどっち?国際学部と海外プログラムの比較

グローバル教育に興味がある方にとって、両大学とも魅力的な選択肢ですが、方向性が異なります。明治大学は実践型・英語力重視、明治学院大学は国際貢献型・ボランティア志向という違いがあります。

項目明治大学明治学院大学
国際系学部国際日本学部国際学部
英語学位取得(E-track)あり(英語で卒業可能なプログラム複数)なし
海外協定校数約240校(世界50カ国以上)約90校(アジア・欧米中心)
特徴的なプログラム海外インターン、短期留学、英語集中講座、国際キャリア育成国連NGOインターン、国際ボランティア、フィールドワーク
教育理念国際競争力ある人材の育成他者への貢献を重視した国際理解教育

語学力を活かしたビジネスや国際機関での活躍を目指すなら明治大学が、開発援助やNGO活動に関心があるなら明治学院大学が向いているといえるでしょう。

雰囲気・学生のタイプで選ぶなら?明治は実直派、明学はおしゃれ派?

学生の雰囲気やキャンパスの過ごしやすさは、大学選びにおいて意外と大きな決め手になります。明治大学と明治学院大学では、学生の傾向や印象が大きく異なります。

比較項目明治大学明治学院大学
学生の傾向真面目・堅実・部活・サークル重視おしゃれ・穏やか・文化系に強い
男女比(全体)男性:女性 ≒ 6:4 ※理系学部が多いため男性:女性 ≒ 4:6 ※文系中心、女子比率高め
女子比率が高い学部国際日本学部(女子7割)心理学部・国際学部・文学部(女子7~8割)
学内の雰囲気活発、全国からの学生が多く多様性あり都内近郊出身者が中心で、落ち着いた雰囲気
SNSでのイメージ実直・努力家が多いキラキラ系、女子ウケが良い

受験勉強や就職活動を意識した環境を求めるなら明治大学。リベラルで自由な雰囲気の中で文系分野をじっくり学びたい方には明治学院大学が向いているでしょう。

費・奨学金制度で比較!コスパや支援制度の違いは?

明治大学と明治学院大学はいずれも私立大学で、年間の学費は文系で約130万円前後、理系では約150万円程度と大きな違いはありません。しかし、奨学金制度にはそれぞれの特色があります。

比較項目明治大学明治学院大学
学費(文系)約1,250,000円〜1,350,000円約1,200,000円〜1,300,000円
学費(理系)約1,500,000円〜1,600,000円情報数理学部:約1,400,000円
給付型奨学金明治大学特別給費奨学金(成績+家計)などDo for Others奨学金(家計基準、理念重視)など
支援内容の特徴成績優秀者や留学支援に厚い家計重視の支援が中心。支給率高め
留学・国際支援トビタテ!留学JAPAN+大学独自の留学奨学金が多数国際ボランティアや国連研修支援に強み

家計に不安がある場合は、明学の家計支援型制度が安心感があります。一方で、成績やチャレンジ精神で支援を得たいなら、明治大学の制度が魅力的です。

学歴コンプレックスを避けたいなら?世間の評価・SNS上の声を分析

受験生や保護者にとって、大学選びは「学歴の通用度」も重要な判断材料です。ここではSNSやネット掲示板(5ch、Twitter、Yahoo!知恵袋等)をもとに、両大学の世間的イメージを比較します。

評価項目明治大学明治学院大学
学歴ブランド力MARCHの中核校として高評価。「明治ならOK」の声多し「成成明学」として評価されるが、やや中堅イメージ
SNSでの声「MARCH最強」「明治ブランド」「就職で無双」など多数「明治と間違えられる」「おしゃれ」「キラキラ大学」
学歴フィルター多くの大手企業で通過(例:商社、金融、コンサル等)一部大手では足切り対象との報告あり
掲示板での扱い「MARCH以上は学歴として認められる」という声が主流「明学って明治と違うの?」「成成明学は微妙」との声も
総合印象全国区での知名度・ブランド力が高く、安心感がある首都圏中心に根強い人気もあるが、比較されやすい立場

「学歴で引け目を感じたくない」「就職で確実に通用する大学がいい」と考えるなら、やはり明治大学の方が無難です。一方で、雰囲気や自分に合う環境を重視したい人には明学も十分魅力があります。

総括:明治大学と明治学院大学の違いまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 大学群の違い
     明治大学は「MARCH」、明治学院大学は「成成明学獨國武」に属する。
  • 偏差値と難易度
     明治大学は偏差値60〜67.5、共通テスト得点率80〜89%と難関。
     明治学院大学は偏差値47.5〜62.5、共通テスト得点率69〜80%でやや易しめ。
  • 就職実績の差
     明治大学は大手企業や官公庁に強く、学歴フィルターも通過しやすい。
     明治学院大学は航空・観光・教育業界に強みがある。
  • キャンパスと立地の違い
     明治大学は都心3キャンパス+生田でアクセス良好。
     明治学院大学は白金はオシャレだが、戸塚はやや不便。
  • 理系進学なら明治大学
     明治大学には理工・農・数理学部あり。明学は文系中心で理系は新設。
  • グローバル教育の方向性が異なる
     明治大学:ビジネス・実務志向の国際教育。
     明治学院大学:奉仕・国際貢献志向の教育に強み。
  • 学生の雰囲気の違い
     明治大学:真面目で実直な学生が多い。
     明治学院大学:おしゃれ・落ち着いた雰囲気、女子比率が高い。
  • 奨学金制度の傾向
     明治大学:成績・挑戦支援型。
     明治学院大学:家計支援型が中心。
  • 世間・SNS上の評価
     明治大学:「MARCHブランド」で安定した高評価。
     明治学院大学:「明治と間違えられる」など複雑な声もあり。