「MARCHING大学ってどこ?聞いたことあるけど、MARCHと何が違うの?」

そんな疑問を持つ受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)に加え、ICU・日本大学・学習院大学を加えた「MARCHING」は、非公式ながらも最近SNSや受験ブログなどで使われる機会が増えている新しい大学群の呼び方です。

本記事では、MARCHING大学とは何なのか、各大学の偏差値・特徴・学部構成を一覧でわかりやすく解説。

さらに、MARCHやSMARTとの違い、就職実績、併願戦略まで、進路選びに役立つ情報を徹底的にお届けします。

MARCHING大学ってどこ?8大学の偏差値・特徴

「MARCHING大学」という呼び方は、いまだに公式な定義が存在しない“ネット発”の造語ですが、その中に含まれる大学は確かな実績と人気を誇ります。ここでは、MARCHINGを構成する8大学それぞれの特徴・偏差値・学部構成を詳しく見ていきます。

MARCHING大学とは?意味と由来・MARCHとの違いを解説

MARCHING大学とは、首都圏の難関私立大学「MARCH」(明治・青山学院・立教・中央・法政)に、ICU(国際基督教大学)、日本大学、学習院大学の3校を加えた計8大学の非公式大学群です。2012年ごろにSNSで出回った進研ゼミ風の画像をきっかけに注目され始め、大学選びの便宜的な枠組みとしてネット上を中心に広まりました。

いずれの大学も東京都内に拠点を構え、就職実績や知名度において一定の評価を受けています。ただし、MARCHING内には偏差値帯に差があり、最難関のICU(67.5)から日大(35.0〜65.0)まで学力の幅が大きいのが特徴です。

MARCH単体と比較すると一部“格差”を指摘される声もありますが、それぞれの強みや独自性があるため、併願戦略の際には十分に検討する価値があります。

略称大学名所在地(主要キャンパス)文系偏差値帯理系偏差値帯
M明治大学東京都千代田区ほか57.5〜65.055.0〜62.5
A青山学院大学東京都渋谷区57.5〜65.055.0〜57.5
R立教大学東京都豊島区57.5〜65.055.0〜57.5
C中央大学東京都八王子市ほか52.5〜62.550.0〜60.0
H法政大学東京都千代田区ほか55.0〜65.052.5〜60.0
I国際基督教大学東京都三鷹市67.567.5
N日本大学東京都ほか全国40.0〜55.035.0〜65.0
G学習院大学東京都豊島区52.5〜57.552.5〜57.5

MARCHINGには偏差値の開きがある一方、就職実績や知名度の高さが評価される大学も多く、MARCHに次ぐ選択肢として受験生から支持を集めています。

明治大学の偏差値・学部一覧と特徴

明治大学は1881年に創立された、首都圏を代表する難関私立大学の一つです。東京都内に複数のキャンパス(駿河台・和泉・中野・生田)を構える利便性の高い立地に加え、就職実績も非常に優秀で、東証プライム上場企業への就職者数ではMARCH内トップクラスとされています。

特に文系学部は60.0以上の偏差値を誇り、難易度・知名度ともに「MARCHING」内で最上位レベルに位置します。理系学部も研究力と就職力で安定した評価を受けています。

学部名主な学科・領域偏差値帯
文学部文学科57.5~65.0
法学部法律学科60.0~62.5
政治経済学部経済学科など60.0~65.0
商学部商学科60.0~62.5
経営学部経営学科60.0~65.0
情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科60.0~62.5
国際日本学部国際日本学科60.0~65.0
理工学部応用化学科など55.0~62.5
農学部農学科など57.5~62.5
総合数理学部現象数理学科など57.5~60.0

引用:スタディサプリ進路

明治大学は難関私大の中でも「バランスの良い総合力」が魅力であり、文系・理系問わず多くの受験生に選ばれています。特に都市部志向・就職重視の受験生にとって、有力な選択肢となるでしょう。

青山学院大学の偏差値・学部一覧と特徴

青山学院大学は、東京都渋谷区・表参道に位置する「青山キャンパス」の華やかなイメージから、「オシャレな大学」として人気を集めています。キリスト教系ミッションスクールとしての礼節教育、そして高度な英語教育により、「英語の青学」とも呼ばれています。特に文系分野では国際性の高い学部編成が特徴で、グローバル人材の育成に力を入れています。

偏差値は文系が57.5~65.0、理系は55.0~57.5と、全体的に高水準です。

学部名主な学科・領域偏差値帯
文学部英米文学科など57.5~65.0
教育人間科学部教育学科など60.0
総合文化政策学部総合文化政策学科60.0
地球社会共生学部地球社会共生学科57.5
国際政治経済学部国際政治学科など57.5~65.0
法学部法学科57.5~60.0
経済学部経済学科60.0~62.5
経営学部経営学科57.5~62.5
理工学部化学・生命科学科など55.0~57.5
社会情報学部社会情報学科55.0~60.0
コミュニティ人間科学部コミュニティ人間科学科55.0

引用:スタディサプリ進路

青山学院大学は「学問×都市文化×国際性」が融合した魅力ある大学です。特に、文系学部は総じて偏差値が高く、将来のキャリアにも直結する教育環境が整っています。

立教大学の偏差値・学部一覧と特徴

立教大学は1883年に創立されたキリスト教(カトリック系)に基づく伝統校で、東京都池袋に位置する本キャンパスは「日本一美しい大学」とも称されます。赤レンガの校舎やチャペルのある雰囲気は、まさに歴史と格式を感じさせます。リベラルアーツ教育を重視しており、少人数制のゼミや英語力重視のカリキュラムも特長的です。

文系の偏差値は57.5~65.0、理系では55.0~57.5と、MARCHING大学群内でも上位の学力レベルを誇ります。

学部名主な学科・領域偏差値帯
経営学部国際経営学科など62.5~65.0
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科65.0
現代心理学部心理学科など60.0~62.5
社会学部社会学科など60.0~62.5
法学部法律学科60.0~62.5
経済学部経済政策学科など57.5~62.5
文学部英米文学科など57.5~60.0
観光学部観光学科57.5~60.0
コミュニティ福祉学部福祉学科57.5
理学部数学科・物理学科57.5
スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科55.0

引用:スタディサプリ進路

立教大学は「知性」と「感性」を育む教育が魅力で、就職実績も非常に安定しています。特に異文化・国際分野への進出を目指す学生には最適な環境です。

中央大学の偏差値・学部一覧と特徴

中央大学は1885年に創立された歴史ある私立大学で、特に法学部の実績が高く評価されています。司法試験合格者数では長年にわたって全国トップクラスを維持し、「法律の中央」として名を馳せています。近年では法学部が都心・茗荷谷キャンパスに移転したことにより、アクセス面でも人気が高まっています。

文系の偏差値は52.5~62.5、理系は50.0~60.0とMARCHING大学群の中でも安定した実力校です。

学部名主な学科・領域偏差値帯
法学部法律学科57.5~62.5
経済学部経済学科55.0~60.0
商学部(フレックス)商業・会計学科など55.0~57.5
国際情報学部情報学科57.5~62.5
総合政策学部政策科学科55.0~57.5
国際経営学部経営戦略・国際ビジネス系52.5~60.0
文学部人文・社会系学科52.5~60.0
理工学部応用化学・物理・情報工学系など50.0~60.0

引用:スタディサプリ進路

中央大学は文理融合型の教育も強化しており、専門性と実践力をバランス良く育てる環境が整っています。特に公務員志望や法律系進路を目指す受験生には、有力な進学先としておすすめです。

法政大学の偏差値・学部一覧と特徴

法政大学は1880年創立の私立総合大学で、「自由を生き抜く実践知」という理念のもと、多様な学びと学生の自主性を重んじる校風が根付いています。市ヶ谷・多摩・小金井の3キャンパスを中心に、文理合わせて15学部を展開。就職にも強く、学外活動の盛んさでも高い評価を受けています。

偏差値は文系で55.0~65.0、理系で52.5~60.0と幅広く、学部により個性が際立っています。

学部名主な学科・領域偏差値帯
法学部法律学科など57.5~62.5
文学部日本文学科、哲学科など55.0~65.0
経済学部経済学科55.0~57.5
経営学部経営学科など55.0~60.0
社会学部社会学科、メディア社会学科など55.0~62.5
国際文化学部国際文化学科60.0~65.0
グローバル教養学部英語開講のリベラルアーツ学科57.5~60.0
現代福祉学部福祉コミュニティ学科など52.5~60.0
理工学部機械工学科、電気電子工学科など52.5~57.5
生命科学部応用植物科学科、生命機能学科など52.5~57.5
デザイン工学部建築学科、都市環境デザイン工学科など52.5~60.0
スポーツ健康学部スポーツ健康学科55.0~57.5
キャリアデザイン学部キャリア形成学科57.5~60.0
情報科学部コンピュータ科学科など52.5~57.5
人間環境学部人間環境学科57.5~60.0

引用:スタディサプリ進路

法政大学は、多様な学問とグローバル教育にも力を入れており、留学制度や英語教育も充実。自由で柔軟な学びを求める学生におすすめの大学です。

ICU(国際基督教大学)の偏差値・特徴・入試の特殊性

ICU(国際基督教大学)は東京都三鷹市に位置する、国内屈指のリベラルアーツ型大学です。1学年あたりの学生数は約600人と少人数で、教員との距離が近く、全員が教養学部に所属しながら、31のメジャー(専攻)から自由に学問領域を選択できます。文理の枠を超えた学びと、多くの授業が英語で行われる国際的な教育環境が特長です。

ICUの入試制度は一般的な私大とは異なり、独自試験「ATRAS(アトラス)」を導入。これは、大学の講義形式に近いスタイルで、論述・資料の読解や講義を聴いたうえで設問に答える形式です。受験者には高度な読解力と論理的思考力が求められます。

ICUの偏差値は文理共通で67.5と非常に高く、MARCHING内でもトップ水準に位置します。

学部名学科名選抜方式偏差値
教養学部アーツ・サイエンス学科人文・社会科学67.5
教養学部アーツ・サイエンス学科自然科学67.5
教養学部アーツ・サイエンス学科日英面接利用型入試67.5

引用:スタディサプリ進路

ICUは、英語力・多様性・自由な学びを重視したい受験生にとって、唯一無二の進学先と言えるでしょう。

日本大学の偏差値・学部数の多さと特徴

日本大学は、16学部87学科を擁する日本最大規模の私立総合大学で、東京都内だけでなく全国にキャンパスを展開しています。学部が多岐にわたるため、偏差値にも大きな幅があり、文系は40.0~55.0、理系や専門職学部では35.0~65.0と分布はかなり広めです。

注目すべきは、医学部・歯学部・薬学部といった専門学部を有する点で、これはMARCHING内でも日本大学のみの特徴です。また、芸術学部やスポーツ科学部など、独自性ある学部構成も魅力の一つといえるでしょう。

以下に、日本大学の主要学部の偏差値帯を抜粋して一覧表で示します。

学部名主な学科例偏差値帯
法学部法律学科など45.0~52.5
経済学部経済学科45.0~50.0
商学部商業学科45.0~50.0
芸術学部映画学科・演劇学科など52.5~60.0
理工学部建築学科など40.0~52.5
生物資源科学部応用生物科学科など40.0~62.5
医学部医学科65.0
歯学部/松戸歯学部歯学科35.0~52.5
薬学部薬学科45.0~52.5

引用:スタディサプリ進路

幅広い選択肢を持つ日本大学は、志望学部によって偏差値層が大きく異なるため、自分の目標や将来像に合った学部選びが重要です。

学習院大学の偏差値・学部構成と学生の雰囲気

学習院大学は、皇族・旧華族の子弟が通う名門校としての歴史を持つ、伝統ある私立大学です。東京都新宿区の落ち着いた目白キャンパスで、学生数は約9,000人と少数精鋭。学生と教員の距離が近いアカデミック環境に魅力を感じて進学する受験生も多くいます。

偏差値帯は文系で52.5~57.5、理系で52.5~57.5と、MARCHと比較してやや控えめな印象もありますが、その分教育密度と学習環境の質は高いと評価されています。

特に文系では国際系・法学系に定評があり、国際社会科学部はグローバル人材育成を目指す学生に人気です。

学部名主な学科・分野例偏差値帯
文学部哲学科、日本語日本文学科など52.5~57.5
国際社会科学部国際社会科学科55.0~57.5
法学部法学科55.0~57.5
経済学部経済学科57.5
理学部数学科、物理学科、化学科など52.5~57.5

引用:スタディサプリ進路

キャンパスの雰囲気は落ち着きがあり、学習意欲の高い学生が集まっているのが特徴です。派手さよりも知的で品のある学生生活を送りたい方に向いている大学といえるでしょう。

MARCHING大学を選ぶべきか?MARCHとの違い

ここからは、「MARCHINGは本当に目指すべき大学群なのか?」という視点で、MARCHとの違いや併願の仕方、就職力、近年話題のSMARTとの比較など、実践的な判断材料を提供していきます。

MARCHING大学はMARCHよりレベルが下?格差はある?

MARCHINGは、MARCHにICU・日本大学・学習院大学を加えた非公式大学群ですが、学力レベルに一定のばらつきがあるのは事実です。特に日本大学や学習院大学の一部学部では、MARCHと比べて偏差値がやや低めです。一方で、日本大学の医学部や芸術学部、ICUなどはむしろMARCH上位校以上の難易度を誇ります。

以下に、MARCHとMARCHINGの平均偏差値比較を示します。

大学群平均偏差値(文系)備考
MARCH約58.0〜62.0明治・立教が高め、法政はやや下がる傾向
MARCHING約55.0〜60.0N(日本大学)とG(学習院大学)で平均値が低下

このように、MARCHINGには偏差値格差があるものの、大学・学部によって評価は異なり、一概に「格下」と断ずることはできません。特定分野での実績や就職力に注目すれば、MARCHと同等の選択肢となる大学も多数存在します。

MARCHING大学の就職率・就職先はどれくらい?

MARCHING大学に属する各校の就職実績は、一般的に高水準で、MARCHの大学と比べても遜色ありません。特に明治・中央・立教といった大学は、毎年安定して有名企業への就職率が高く、「就職に強い大学」として定評があります。

大学通信の「有名企業400社実就職率ランキング(2024年版)」によると、MARCHING各大学の就職率は以下の通りです(卒業生数に対する割合)。

大学名有名企業400社就職率(%)
明治大学27.3%
青山学院大学22.6%
立教大学22.8%
中央大学22.4%
法政大学19.4%
学習院大学18.2%
日本大学11.5%
国際基督教大学(ICU)非公表(※外資・国際機関などが多く比較困難)

ICUは統一的な就職率の公表はありませんが、外資系企業や国際機関、NPO・NGOなどへの進路が目立ち、就職先の質の高さでは他大学と一線を画す存在です。MARCHING全体としては「就職に強い大学群」として十分な実績があります。

MARCHING大学はどこが入りやすい?穴場学部まとめ

MARCHING大学の中でも、比較的「入りやすい」とされる学部は存在します。

偏差値帯が低めでありながら、実践的なカリキュラムや就職支援に定評があるため、狙い目となるケースも多いです。特に以下の学部は、偏差値50前後で挑戦できる「穴場」として知られています。

大学名学部名主な学科偏差値帯
日本大学危機管理学部危機管理学科40.0〜47.5
日本大学国際関係学部(静岡)国際総合政策学科など40.0〜42.5
法政大学情報科学部コンピュータ科学科など52.5〜57.5
法政大学スポーツ健康学部スポーツ健康学科55.0〜57.5
学習院大学理学部数学科・物理学科など52.5〜57.5

ただし、「入りやすい=評価が低い」というわけではありません。例えば法政の情報科学部はICT系資格に強く、学習院の理学部は少人数制で研究環境が整っており、将来性も十分あります。偏差値だけで判断せず、学びの内容や進路実績を総合的に見て選ぶことが重要です。

MARCHING vs SMART:どちらを目指すべきか?

近年、「MARCHING」と並んで話題になっているのが「SMART」という大学群です。SMARTは、S:上智大学、M:明治大学、A:青山学院大学、R:立教大学、T:東京理科大学の頭文字をとった非公式グループで、偏差値や難易度はMARCHINGより全体的に高めとされています。

下記に、両大学群の特徴を比較した表を示します。

項目MARCHING(8大学)SMART(5大学)
平均偏差値(文系)約55.0~60.0約60.0~65.0
主な構成大学明治・青学・立教・中央・法政・ICU・日大・学習院上智・明治・青学・立教・東京理科
難易度中堅〜上位上位〜最上位
受験しやすさ私大中心、併願しやすい理科大・上智は入試方式がやや特殊
校風・特長多様で幅広い学び国際性・理系・リベラルアーツが強み

SMARTは難易度が高く、特に上智大学や東京理科大学は一般入試での合格が難しい傾向です。一方で、MARCHINGは学費や入試日程の選択肢が多く、総合的にバランスが取れており、幅広い受験層にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

MARCHING大学の理系学部はおすすめ?理工系ならどこ?

MARCHING大学の中でも、理系分野に強みを持つのは明治大学・中央大学・日本大学の3校です。中でも日本大学は、医学部・薬学部・歯学部・理工学部・生産工学部など、多様な理系学部を持ち、総合的な実験設備や研究機会の豊富さが魅力です。

ただし、東京理科大学や芝浦工業大学のような「理系特化型」の大学と比較すると、研究環境やカリキュラムの専門性ではやや劣る面もあります。

大学名理系主要学部偏差値帯(目安)特徴
明治大学理工学部、農学部、総合数理学部55.0~62.5都心立地、研究力・就職力ともに安定
中央大学理工学部50.0~60.0実学志向強め、就職実績が堅調
日本大学医・歯・薬・理工・生産工・生物資源35.0~65.0医療系含む学部構成が圧倒的に豊富

将来、研究職や高度専門職を目指す場合は東京理科大などの検討も重要ですが、企業就職や応用力を重視する理系学生にとって、MARCHING内でも十分に魅力ある進路選択が可能です。

関西の関関同立と比較してMARCHINGはどう?

MARCHINGと関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)は、偏差値や知名度、就職実績の面でおおむね同水準とされています。ただし、進学先の地理的志向や将来の就職エリアによって、有利・不利が分かれることがあります。

以下に両大学群の傾向をまとめた比較表を示します。

比較項目MARCHING(首都圏)関関同立(関西圏)
平均偏差値帯約55~65約55~65
主な就職先関東の大手・上場企業多数関西・中京圏の企業と強いつながり
進学傾向首都圏志望者が多数関西地元志向が強い
学部構成医・歯・薬など多彩(特に日大)法・経済・文系中心だがバランス良

東京や関東圏での就職を目指すならMARCHING、関西地元志向なら関関同立が有利といえます。偏差値だけでなく、将来のキャリアや生活圏も含めて比較検討するのが現実的な判断材料になります。

総括:MARCHING大学ってどこ?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

✅ MARCHING大学とは?

  • MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)にICU・日本大学・学習院大学を加えた8大学の非公式大学群
  • 2012年頃にSNSで話題となり、進路整理の便宜的な呼称として拡散
  • 東京都内にキャンパスを持ち、知名度・就職力も高い大学が多い

✅ 偏差値の分布

  • MARCHING全体の偏差値は約55〜65と幅が広い
  • 最難関はICU(67.5)、最も低いのは日大(35.0~65.0)
  • MARCHと比べ、平均偏差値はやや低い傾向

✅ 各大学の特徴

  • 明治大学:バランス型、都心立地で就職力も高い
  • 青山学院大学:「オシャレ」+英語教育に強み
  • 立教大学:リベラルアーツ重視、国際教育が充実
  • 中央大学:法学の名門、実学と就職に強い
  • 法政大学:自由な校風、学部の多様性が魅力
  • ICU:リベラルアーツ+英語中心教育、偏差値トップ
  • 日本大学:日本最大規模、医歯薬や芸術学部もある
  • 学習院大学:少人数制、伝統と学習密度が魅力

✅ 就職実績

  • 明治・立教・中央などは有名企業就職率が20%超
  • 日本大学や学習院はやや低めだが、専門分野で実績あり
  • ICUは外資・国際機関など、就職先の質が高い傾向

✅ 穴場学部

  • 日本大学の地方学部や法政の一部学部は偏差値50前後で狙いやすい
  • 低偏差値でも就職支援・教育内容が充実した学部も多い

✅ 他大学群との比較

  • SMART(上智・明治・青学・立教・理科大)は偏差値・難易度が上
  • 受験のしやすさや入試日程ではMARCHINGが有利

✅ 関関同立との比較

  • 偏差値・就職実績はほぼ同等
  • 就職エリアや生活圏(首都圏vs関西圏)で選ぶのが現実的