「三重大学ってやばいの?」そんな声をSNSや掲示板で見かけたことはありませんか?

三重県唯一の国立大学でありながら、ネットでは「Fラン?」や「恥ずかしい」などネガティブな意見も散見されます。しかし実際の三重大学は、偏差値や就職実績、研究分野など多くの面で高い評価を受けています。

この記事では「やばい」と言われる理由の真相をデータや口コミから徹底検証し、「恥ずかしい」のか「すごい」のかを明らかにしていきます。受験を検討している方、進学に悩む保護者の方に向けて、信頼できる情報をお届けします。

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三重大学が「やばい」と言われる理由!偏差値・就職・評判

ネット上で「やばい」と囁かれることもある三重大学。しかしその実態を偏差値や就職実績、地域の評価などの観点から詳しく見ていくと、実は多くの誤解が含まれていることが分かります。

まずは「やばい」と言われる理由を、客観的なデータを用いて検証していきましょう。

三重大学は本当にFラン大学?偏差値ランキングで見る実力

結論から言えば、三重大学はFラン大学ではありません。河合塾による2025年度の偏差値データによると、三重大学の学部別偏差値は以下の通りです。

学部偏差値特徴
人文学部52.5~55.0全国平均以上の中堅レベル
教育学部45.0~55.0一部で偏差値低めも幅が広い
工学部47.5~55.0実践力重視の工学教育
生物資源学部47.5~50.0農学・水産系分野に特化
医学部47.5~65.0医学科は65.0と難関レベル

引用:スタディサプリ進路

特に医学部医学科は偏差値65.0、共通テスト得点率も最大88%と全国的に見ても高水準です。全体として偏差値45.0~65.0の範囲にあり、これは国公立大の中でも中堅以上の実力を持つことを意味します。「Fラン」とは無縁の大学であり、進学先として十分な競争力があります。

ネットで「やばい」と言われる理由は?SNS・口コミから見る評価

SNSや掲示板、大学比較サイトの口コミを調査すると、「三重大は地元では評価が高いが、県外では知名度が低い」という意見が多く見受けられます。特に京阪神エリアでは、同志社大学や関西大学などの有名私大と比較され、「三重大って微妙じゃない?」といったブランド面での揶揄も一部に見られます。

しかし、こうした評価は学力や入試難易度に対するものではなく、あくまで地域的な認知度や進学志向の違いによるものであり、実力とは必ずしも一致しません。一方で、三重大学では「四日市学」や「忍者研究」など独自の地域研究・文化発信に注力しており、これらのユニークな取り組みがメディアやネット上で注目を集めています。

「やばい」と言われる背景には、誤解や表面的な印象が影響している場合も多く、実際には学術的な評価や地域との連携において高い実績を持つ大学であることは明確です。

三重大学の倍率・共通テスト得点率は高い?

三重大学の受験難易度は学部によって異なりますが、いずれも決して「簡単に入れる」と言える水準ではありません。共通テスト得点率の目安として、人文学部では65〜74%、工学部で61〜73%、教育学部でも最大72%と、全国の国公立大学の中でも比較的高めの水準を維持しています。

特に難関となるのが医学部医学科で、得点率は前期日程で84%、後期ではなんと88%に達しており、全国的にもトップクラスの競争率を誇ります。また、教育学部の一部学科では毎年倍率が6〜8倍に達することもあり、受験生にとっては高い学力と戦略が求められるのが実情です。

以下に主な学部ごとの共通テスト得点率を表でまとめました:

学部得点率の目安
人文学部65%〜74%
教育学部45%〜72%
工学部61%〜73%
生物資源学部60%〜72%
医学部60%〜88%(医学科84%〜88%)

このように、三重大学は偏差値・得点率のどちらの面から見ても、中堅〜上位国立大の位置づけにあり、「やばい」「Fラン」といった表現とは明らかにかけ離れた実力校と言えるでしょう。

地元と県外で評価が違う?三重大の地域イメージ格差

三重大学は、地元・三重県内では「地元の優秀層が進学する国立大学」として高い評価を得ており、県内進学校の上位層からの進学先として根強い人気を誇ります。実際、地域医療や産業との連携が強く、地域貢献型の大学としての存在感も大きいです。

一方で、県外ではやや評価が分かれる傾向があり、特に関西圏(京阪神)では関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)などの難関私立大学と比較されることが多く、ブランド力の面でやや劣ると見られがちです。これは進学校の志望傾向が名古屋・京都・大阪などの都市部私大に集中しがちで、三重大が“安全校”や“滑り止め”として扱われる場面があるためです。

つまり、「やばい」という印象は偏差値や学力ではなく、進学ブランドの地域差に起因する部分が大きいのです。評価には地域的な文脈が強く影響していることを理解することが大切です。

三重大学はやばい?すごい?実績・教育・キャンパスの魅力

「やばい」と言われがちな三重大学ですが、実際には多くの魅力を備えた優良な国立大学です。ここからは、就職実績や研究内容、学費、キャンパスライフ、そして有名人輩出状況まで、三重大の「すごい」側面を詳しく解説していきます。

高い就職実績は本当?就職率・主な就職先をチェック

三重大学は全体的に就職率が非常に高く、特に教育・看護・人文系学部で際立った成果を上げています。2023年度のデータによると、教育学部の就職率は約98.3%(171/174)、人文学部は98.8%(239/242)、看護学科は100%(76/76)と極めて優秀です。工学部・生物資源学部においても就職者数が多く、地元産業との連携を活かした就職支援が機能しています。

以下は、各学部の主な就職先をまとめた一覧です。

学部主な就職先(一部抜粋)
人文学部三重県庁(13名)、百五銀行、住友電装、名古屋国税局、オービック、三重労働局など
教育学部三重県教育委員会(69名)、愛知県・名古屋市教育委員会(17名)、三重県庁、各市役所など
医学部(看護)三重大学附属病院(37名)、藤田医科大学病院、伊勢赤十字病院、愛知医科大学病院など
工学部住友電装、スズキ、清水建設、リンナイ、デンソーテクノ、富士電機、国交省中部地方整備局など
生物資源学部三重県庁、愛知県庁、農林水産省、JAあいち経済連、井村屋、山崎製パン、清水建設など

引用:パスナビ

地方公務員やインフラ系企業、製造業、教育・医療関連など、地元就職を中心とした安定性の高い進路が特徴で、Uターン志向の学生にも人気です。

面白い研究が多すぎる?三重大だけのユニークな講座・研究

三重大学は「忍者の研究」「四日市学」など、他大学にはないユニークな研究分野を展開しています。「四日市学」は、日本四大公害の一つ「四日市ぜんそく」の歴史と環境問題を学際的に扱う講義で、全国でも稀な取り組みです。

また、「忍者の研究」では実際に古文書や歴史資料を元に忍術や思想を分析する学問として注目され、NHKなどのメディアでも特集されることもあります。これらの講義は、地域密着型でありながら、全国的にも話題になる特色あるカリキュラムです。

キャンパスがやばいくらい広い?学生生活と施設を紹介

三重大学の上浜キャンパスは、東京ディズニーランドに匹敵する広さを誇ります。キャンパス内には学部棟はもちろん、附属病院、図書館、体育館、カフェテリアなどが完備されており、自然も豊かな落ち着いた環境で学ぶことができます。

また、学生団体・サークル活動も非常に活発で、文化系・運動系合わせて150以上の団体が存在しています。大学祭や地域交流イベントも豊富で、勉学だけでなく充実した学生生活が送れる環境が整っています。

学費は?コスパは?国立大学としての強み

三重大学は国立大学のため、学費は全国一律で設定されています。初年度の納入額は817,800円(入学料282,000円+年間授業料535,800円)で、私立大学の約半額という圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。4年間の総費用も約220万円程度に収まるため、経済的負担を抑えつつ高等教育を受けられる点が魅力です。

以下に、三重大の標準的な学費構成を表で示します。

項目金額(円)
入学料282,000
授業料(年額)535,800
合計(初年度)817,800

引用:三重大学公式サイト

医学部など一部の学部を除けば、教育水準は高く、就職支援も充実しているため、費用対効果を重視する受験生や保護者にとって三重大は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

有名人多数!三重大出身の著名人と活躍分野

三重大学は全国的な知名度こそ高くないものの、政治・文化・メディア・スポーツなど多様な分野で著名人を多数輩出しています。たとえば、ミステリー小説で人気のはやみねかおる氏(教育学部卒)、元防衛大臣の一川保夫氏、厚労大臣を務めた坂口力氏などが挙げられます。さらに、近年ではお笑い芸人永見大吾(カベポスター)やアナウンサーとして活躍する下條由香里氏らもいます。

以下に代表的な卒業生とその分野をまとめました。

氏名(職業)出身学部/学科分野
はやみねかおる(小説家)教育学部 数学科文学
一川保夫(元防衛大臣)農学部 農業土木学科政治
坂口力(元厚労大臣)医学部 医学科医療・政治
永見大吾(芸人)工学部芸能
下條由香里(アナウンサー)生物資源学部メディア
岩崎和夫(アナウンサー)メディア

このように、三重大は「実直で地に足のついた人材」を育てる大学として、社会のさまざまな分野で活躍する卒業生を送り出しています。

総括:三重大学がやばいのかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 三重大学はFランではない
    偏差値は45.0~65.0で、中堅~上位の国立大学。医学部は特に難関(偏差値65.0、共通テスト得点率最大88%)。
  • 「やばい」と言われるのは地域イメージの違い
    地元では「優秀な国立」と高評価だが、京阪神では知名度が低く、私大と比較されやすい。
  • 共通テスト得点率・倍率も高め
    人文学部:65〜74%、教育学部:最大72%、医学部:最大88%。一部学科で倍率6〜8倍の年も。
  • 就職実績が非常に高い
    教育学部就職率:98.3%、人文学部:98.8%、看護学科:100%。公務員やインフラ系企業への就職が多い。
  • 地域密着のユニークな研究
    「忍者の研究」「四日市学」など、全国的にも珍しい講義がある。
  • キャンパスが広く、学生生活も充実
    ディズニーランド並みの敷地、150以上のサークル、自然豊かな環境で学べる。
  • 学費は国立大学標準でコスパ良好
    初年度817,800円、4年間で約220万円。私立の半額以下で高等教育を受けられる。
  • 著名な卒業生が多数
    小説家はやみねかおる、元防衛大臣一川保夫、厚労大臣坂口力、芸人永見大吾などが卒業生。
  • 「やばい」は誤解が多い
    偏差値や実績を踏まえると、むしろ実力派で信頼される大学といえる。
  • 進学の選択肢として「恥ずかしくない」
    ブランド志向に惑わされず、実態を見て評価すべき大学。コスパ・実績ともに非常に優秀。