「底辺国立9大学」という言葉を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

「もしかしてFラン?」「誰でも入れるの?」といった不安を抱える受験生や保護者の方が、検索でこのワードにたどり着いています。しかし、実際にはこの言葉に明確な定義はなく、イメージだけが一人歩きしているケースが多いのです。

本記事では、そんな「底辺国立9大学」という言葉の意味や候補とされる大学群、偏差値・就職状況などの客観的なデータをもとに、真の実態を徹底的に解説します。

「行く意味がないのでは?」と悩む方も、最後まで読めば大学選びのヒントが見つかるはずです。

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底辺国立9大学とは?Fランとの違いや実態を解説

「底辺国立9大学」という言葉は、正式な大学群ではなくネット上での俗称です。検索数の多さからも、その実態や対象校に興味を持っている人が多いことが分かります。ここではその意味や定義の有無、Fランとの違い、そして候補として挙がる大学群の偏差値や学部について具体的に見ていきましょう。

底辺国立9大学の意味とは?正式な定義は存在するのか

「底辺国立9大学」という言葉は、正式な大学分類ではありません。文部科学省、大学受験予備校(河合塾や駿台など)、主要な受験情報サイトにおいても、そのようなグループは定義されていません。

つまり、公的にも民間の教育機関としても認知されていない、いわばネット上で広まった俗称です。この呼び名は主に、掲示板やSNSなど匿名性の高いメディア、さらにはChatGPTやBard、PerplexityといったAI検索の応答からも散見されます。

例えば、Bardは「琉球大学」「佐賀大学」「鳥取大学」などを、Perplexityは「秋田大学」「宮崎大学」「茨城大学」などを“底辺候補”として挙げました。しかし、それぞれの大学には地域貢献や研究、教育の面で独自の強みがあり、単純に偏差値や立地だけで“底辺”と断定するのは適切ではありません。

したがって、「底辺国立9大学」とは客観性のない主観的レッテルにすぎず、使用には注意が必要な用語です。

よく挙がる底辺国立9大学候補一覧【CASTDICE TV等調査】

YouTubeチャンネル「CASTDICE TV」では、「志願者が集まりにくい」「アクセスが悪い」「偏差値が比較的低い」といった理由から、以下の国立大学が“底辺国立”として言及されています。

ただし、これはあくまでネット上の印象による俗称であり、大学側が公式に認めている分類ではありません。

大学名都道府県おおよその偏差値帯主な学部構成
琉球大学沖縄40.0〜62.5法文・教育・理・工・医学など
岡山大学岡山 42.5〜65.0文・法・教育・理・医・薬など
山口大学山口42.5〜62.5人文・教育・理・工・農・医など
愛媛大学愛媛45.0〜65.0法文・教育・理・工・農・医など
香川大学香川47.5〜62.5法・教育・経済・農・工など
高知大学高知42.5〜62.5人文・教育・理工・農・医など

これらの大学は都市部からのアクセスが不便な地方に位置していることが多く、全国的な知名度や受験人気でやや劣る点が“底辺”という印象に繋がっていると見られます。ただし、各大学とも地域に根差した教育・研究実績を持ち、就職率や学術面でも一定の成果を上げています。呼称に惑わされず、実態を正確に把握することが重要です。

それにしても、ここで岡山大学が入るのは完全に謎です。汗

偏差値40以下の学部【全国調査】

さらに、全国の国公立大学の中でも偏差値が40を下回る学部をデータベースから抽出しました。以下は、2024年度版パスナビ(河合塾データ)に基づいた一覧です。

大学名学部名偏差値
北見工業大学工学部35.0
室蘭工業大学理工学部37.5
筑波技術大学産業技術学部37.5
長岡技術科学大工学部40.0

これらの学部は、いわゆる「穴場」として知られることもありますが、理系分野に特化しており、就職率の高さや研究力などの面で一定の評価を受けている大学もあります。偏差値だけでは判断できない実態があることを理解することが重要です。

「Fラン」との違いは?偏差値と受験科目から比較

「Fラン」と呼ばれる大学と、底辺国立大学とされる大学との違いには大きな隔たりがあります。まず、Fラン大学とは一般的に「偏差値が35未満」「定員割れが常態化」「入試が実質無試験」といった条件を満たす私立大学を指すことが多いです。

一方、国立大学には文部科学省が設定する設置基準があり、入試では最低でも共通テストを課すなど、一定の学力が求められます。たとえ偏差値が低く見える国立大学でも、入学にあたっては5教科7科目の共通テストや面接・小論文などが必要で、誰でも入れるわけではありません。

さらに、国立大学は学費が安く、教育の質も一定以上が確保されています。そのため、「Fラン」と同列に扱うのは適切ではないといえるでしょう。

「誰でも入れる」と言われる理由と実態

「底辺国立大学は誰でも入れる」という意見が一部で見られますが、実態はそう単純ではありません。確かに、偏差値40前後で共通テスト4割台でも合格可能な例も存在しますが、それでも5教科7科目に対応した対策が必要で、受験勉強を怠って入れるほど甘くはありません。

また、近年では総合型選抜(AO入試)や推薦入試を導入する国立大学も増えています。これにより学力以外の要素(志望理由、面接、課外活動)での評価も重視されるようになってきました。とはいえ、それでも書類の完成度や面接対策が求められます。

つまり、「誰でも入れる」というのは誤解であり、一定の準備と努力は必須です。むしろ、しっかり準備をすればチャンスをつかめる可能性が広がっているというポジティブな面に注目すべきでしょう。

底辺国立9大学が分かったら:行く価値がない?実態と評価

「底辺国立」と呼ばれる大学に対し、「行く価値がないのでは?」と不安に感じる声も少なくありません。しかし実際には、地元就職や研究分野、教育環境において優れた実績を持つ大学も多く存在します。ここではそうした“誤解”を一つひとつ解き明かしていきます。

行く価値がない?「地元就職に強い」などの実績紹介

地方に位置する国立大学は、首都圏の大学と比較して知名度が低いことから、「行く価値がない」と誤解されがちです。しかし、実際には地元企業や行政機関との強固な連携により、卒業生の多くが地域社会で活躍しています。特に北見工業大学や琉球大学は、地域密着型の教育と就職支援を通じて、高い就職率を維持しています。

大学名就職率(2023年度)主な就職先
北見工業大学98.3%北海道庁、北海道電力、札幌市役所、東洋建設、いすゞ北海道試験場など
琉球大学95.7%沖縄県庁、那覇市役所、琉球銀行、沖縄セルラー電話、JALスカイエアポート沖縄など

北見工業大学は、工学系の専門知識を活かせる企業や官公庁への就職実績が豊富で、特に北海道内での就職に強みを持っています。また、琉球大学は沖縄県内の行政機関や地元企業との連携が強く、地域社会での活躍を目指す学生にとって魅力的な進学先です。

このように、地方国立大学は地域に根ざした教育と就職支援を通じて、学生のキャリア形成を力強くサポートしています。

地元出身者には人気?「地域密着型大学」の役割

地方に位置する国立大学は、地域社会との密接な連携を通じて、地元出身者から高い支持を受けています。これらの大学は、地域の課題解決や人材育成に貢献する「地域密着型大学」としての役割を果たしています。特に、地元企業や自治体との協力体制が整っており、卒業生の多くが地元での就職を選択しています。

以下に、地域密着型の教育を展開している主な国立大学とその特徴を示します。

大学名主な地域連携分野地元就職率の傾向特徴的な取り組み例
鳥取大学医療、農業、教育高い地域医療支援や農業技術の普及を通じて、地元産業の発展に寄与。
島根大学地域医療、環境保全、教育高い地域医療人材の育成や環境保全活動を通じて、地域社会との連携を強化。
佐賀大学医療、教育、地域産業振興高い地元企業との共同研究や教育機関との連携を通じて、地域の課題解決に貢献。

これらの大学では、地域のニーズに応じたカリキュラムや実習プログラムが整備されており、学生は在学中から地域社会と関わる機会が豊富です。その結果、卒業後も地元での就職を希望する学生が多く、地域の発展に寄与しています。

また、地元での就職を希望する学生の割合は全国的にも高く、2025年卒の大学生のうち62.3%が地元就職を希望しているとの調査結果もあります。このように、地域密着型の国立大学は、地元出身者にとって魅力的な進学先であり、地域社会の発展に欠かせない存在となっています。

他の大学群(5S、STARS)との比較

「底辺国立大学」と呼ばれることのある大学群と、他の代表的な国立大学グループである「5S大学」および「STARS大学」を比較してみましょう。

グループ名主な大学平均偏差値特徴
5S大学埼玉大学、信州大学、静岡大学、滋賀大学、新潟大学約50〜55中堅国立大学群。研究力や進学率が高く、地方の主要大学として位置づけられる。
STARS大学佐賀大学、鳥取大学、秋田大学、琉球大学、島根大学約45〜50地方密着型で、地域貢献や教育系に強みがある。全国的な知名度は高くないが、地元では高い評価を受けている。

5S大学は、全国的な知名度や研究実績において中堅国立大学として評価されており、首都圏や大都市圏への就職にも強みを持っています。

一方、STARS大学は、地域に根ざした教育や研究を行っており、地元企業や自治体との連携が強固です。

「底辺国立大学」と一括りにされがちなSTARS大学群ですが、実際には各大学が独自の強みを持ち、地域社会に貢献しています。大学選びにおいては、偏差値だけでなく、自身の進路や志向に合った大学を選ぶことが重要です。

結局、底辺国立9大学に進学すべきか?

「底辺国立9大学に進学すべきか?」という問いの答えは、偏差値や他人の評価ではなく、「自分にとって価値があるかどうか」で判断すべきです。たとえ一部で「底辺」と揶揄される大学であっても、その大学が提供する学びの内容や立地条件、就職支援体制が自分の希望と合っていれば、十分に進学する価値があります。

特に、国立大学は授業料が私立より安く、経済的負担を抑えられるメリットがあります。また、地域密着型の国立大学では、地元企業や自治体とのパイプが強く、地元就職を目指す学生には大きなアドバンテージになります。教育・看護・福祉系の学部であれば、実践的スキルが重視されるため、大学名以上に資格や経験が評価される世界です。

したがって、「有名大学に行けなかったから」と落ち込むのではなく、「自分に最も適した環境はどこか?」という視点で大学選びを行うことが、後悔しないキャリア設計の第一歩です。自分の目標と照らし合わせて最適な進路を選ぶようにしましょう。

総括:底辺国立9大学一覧!まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 「底辺国立9大学」は正式な定義のないネットスラング
    文部科学省や予備校などでは分類されておらず、SNSやAI検索で見られる俗称。
  • 「Fラン」とは異なり、国立大学は一定の学力が必要
    共通テストや面接、小論文が課されるため、「誰でも入れる」は誤解。
  • ネット上で候補とされる大学は地方に位置する国立大が中心
    CASTDICE TVでは琉球・岡山・山口・愛媛・香川・高知大学などを例示。
  • 偏差値40以下の学部もあるが、就職や研究で評価される学部も多い
    例:北見工業大学(偏差値35.0)、室蘭工業大学など。
  • 地方国立大学は地元企業や自治体との連携が強く、就職に有利
    北見工大は就職率98.3%、琉球大学は95.7%など高い実績。
  • 地域密着型の教育で、地元出身者からの人気も高い
    鳥取・島根・佐賀大学などが医療や農業、教育分野で地域貢献。
  • 5S大学(信州・静岡など)やSTARS大学(佐賀・秋田など)との比較も重要
    偏差値はやや低くても、地域貢献度や教育の質では高い評価。
  • 進学判断は偏差値よりも「自分に合うかどうか」で決めるべき
    学費、就職希望地、学びたい分野などで総合的に判断するのが大切。

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