「奥羽大学歯学部ってやばいの?」

こうした疑問を持つ受験生や保護者の方も少なくありません。SNSや掲示板では「国家試験の合格率が低い」「偏差値が低すぎる」「学費が高いのに卒業できない」といったネガティブな声が目立ちます。

しかし、実際のところ奥羽大学歯学部は本当に“やばい”のでしょうか?

この記事では、入試難易度、国家試験合格率、学費、教育体制、過去の不祥事、評判など、あらゆる角度から奥羽大学歯学部の実態を検証します。気になる進路の判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。

奥羽大学歯学部はやばい?偏差値・国家試験合格率

奥羽大学歯学部に対して「やばい」という声の多くは、学力水準や国家試験合格率、進級の厳しさに起因しています。ここでは、それらの具体的なデータや事例をもとに、客観的に検証していきます。

偏差値は35.0 ― “やばい”とされる理由を検証

奥羽大学歯学部の2025年度入試における偏差値は35.0(河合塾調べ)とされ、全国の私立歯学部の中でも最下位クラスに位置づけられています。これは「偏差値ボーダーフリー(BF)」に近い水準であり、受験のハードルが非常に低いことを意味します。

学部名偏差値
歯学部35.0
薬学部35.0

引用:スタディサプリ進路

そのため、「誰でも入れる」「Fランでは?」といった声がネット上でも多く見られます。しかし、入学が易しい一方で、進級や国家試験の合格は決して簡単ではないのが現実です。過去には進級できずに留年・退学する学生も多く、「入るのは簡単、出るのは難しい」といった声が学生の間でも広まっています。

この“入学のしやすさと在学中の厳しさのギャップ”が、奥羽大学歯学部が「やばい」と言われる要因のひとつとなっているのです。

国家試験合格率がやばい?実際のデータを検証

奥羽大学歯学部の国家試験合格率は、かつて26%(2021年度)という極めて低い数値を記録し、大きな不安を招いていました。しかし、最新の2024年実施「第118回歯科医師国家試験」では、出願者121名のうち合格者は55名合格率は45.5%とやや改善が見られました。

それでも全国平均(63.3%)を依然として大きく下回っており、私立歯学部中でも下位グループに位置しています。高額な学費に対して合格率が追いついていない現状から、「費用対効果」に疑問を持つ声が多いのも事実です。

項目数値
出願者数121名
合格者数55名
合格率45.5%
全国平均合格率63.3%(参考)

引用:歯学部にいこう

大学側も模擬試験の実施や個別指導の強化など対策を進めているものの、依然として受験生にとって厳しい環境が続いているのが実情です。

進級の厳しさがやばい?留年率や再試験の実態

奥羽大学歯学部では、進級試験に合格しなければ次の学年に進めない制度が徹底されています。特に、2年次以降は歯学専門科目の難易度が上がり、毎年進級できずに留年する学生も少なくありません。

https://twitter.com/epozineD/status/725686678061338625

SNS上では「再試験に1回4,000円もかかる」「再々試験は追加料金」など、経済的負担に対する不満も見受けられます。

また、国家試験に合格できる実力のない学生を事前にふるいにかける「卒業判定での足切り」もあると言われており、この厳しさが心理的プレッシャーをさらに強めています。こうした背景が、「やばい」といわれる主な要因のひとつです。

過去の不祥事は?試験漏洩やコロナ対応が話題に

奥羽大学歯学部は過去に2つの大きな不祥事で注目されました。

1つは1999年に発覚した国家試験問題漏洩事件で、当時の教授が試験内容を漏らしていたとして問題となりました。

参考:歯科医師国家試験問題漏洩事件

もう1つは、2020年の新型コロナウイルス感染拡大時に、大学が「県外に出たら退学処分」との通知を学生に出した件です。

このような対応は、「管理体制やガバナンスの甘さ」としてメディアでも報じられ、大学の評判を著しく損なう結果となりました。これらの出来事も「やばい大学」というイメージに影響していることは間違いありません。

奥羽大学はFランなのか?SNSや掲示板での評価とは

「偏差値35」「国家試験合格率が全国最下位」という状況から、ネット上では奥羽大学を「Fラン」と位置付ける声が少なくありません。特に大学受験掲示板などでは、「奥羽しか受からなかった」「定員割れがやばい」といった書き込みが目立ちます。

https://twitter.com/Astroco2023/status/1880580579726594333

一方で、「GReeeeNの母校」として知られる奥羽大学歯学部には、実習設備の充実や教員の熱心な指導といった評価も一定数あります。つまり、単に偏差値や合格率だけで「Fラン」と断定するのは早計とも言えるでしょう。

卒業までにかかる学費とコスパの実情

奥羽大学歯学部では、6年間で必要な学費総額は約2,622万円にのぼります。これは、授業料・入学金・教材費などを含めた実費ベースの概算であり、私立歯学部の中では中程度からやや高めの水準に分類されます。

区分金額(6年間合計)
入学金50万円
授業料2,100万円
教材・実習費約221万円
諸費(父兄会・学友会等)約11万円
合計約2,622万円

引用:奥羽大学公式サイト

この金額は歯学部としては決して極端に高いわけではありませんが、国家試験の合格率が安定しない現状を踏まえると、保護者や学生の間で「学費に見合う価値があるのか?」という疑念の声も少なくありません。

また、進級や卒業がうまくいかなければ留年分の追加費用が発生し、費用負担がさらに膨らむリスクも存在します。高額な学費をかけて国家資格を取得する以上、「卒業」と「国家試験合格」の確実性がコスパを左右する鍵となります。進学前には、学費の総額だけでなく、教育支援や合格実績まで慎重に確認することが重要です。

奥羽大学歯学部はやばい?特徴評判・教育体制・卒業後の進路

ここまでは、奥羽大学歯学部が「やばい」と言われる理由を客観的なデータから検証しました。しかし、悪い点ばかりではありません。

ここからは、大学としての教育体制や実習環境、卒業後の進路、学生サポート制度などの「ポジティブな面」や「実際の評判」について詳しく見ていきましょう。

GReeeeNの母校として有名だがそれだけではない

奥羽大学歯学部といえば、音楽グループ「GReeeeN」の全メンバーが卒業生であることは広く知られています。彼らは歯科医師免許を取得しながら音楽活動を行い、「二刀流」としてメディアにも取り上げられました。

アーティスト:GReeeeN
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しかし、GReeeeNの話題性が先行してしまい、「話題づくりの大学」と誤解されることもあります。実際の奥羽大学は、地方の医療を支える人材育成に重きを置いた教育を行っており、地域医療の担い手を輩出しているという点では見逃せない実績があります。

知名度と実態を切り分けて評価することが重要です。

少人数指導・臨床実習の体制は充実している?

奥羽大学歯学部の強みの一つは、学生一人ひとりに寄り添う「少人数教育体制」です。公式サイトによれば、学生約5人に対してインストラクターが1人つく手厚い実習指導が特徴で、実習ごとの進度を毎週確認しながら細かくフォローする仕組みが整っています。

また、学内には附属病院が併設されており、5年次からは本格的な臨床実習がスタートします。ここでは、実際の診療に近い形式で患者対応を経験することができ、即戦力としての実践力を高める環境が用意されています。1年次から現場を見学できるカリキュラムもあり、学年を通じて「現場での学び」を重視している点は高く評価できます。

歯学部のカリキュラム一覧と実習内容

奥羽大学歯学部の6年間の学びは、次のような体系的カリキュラムで構成されています。基礎から実践までを段階的に積み上げていく仕組みです。

学年主な学修内容
1年一般教養、基礎医学
2年歯学基礎講義、専門基礎科目
3年歯科専門科目、実習開始
4年CBT試験、シミュレーション実習
5年附属病院での臨床実習
6年国家試験対策、卒業研究

4年次にはCBT(コンピュータによる基礎知識評価試験)やOSCE(客観的臨床能力試験)といった共通試験が控えており、これに合格しないと臨床実習に進めません。そのため、3〜4年次は非常に重要な学年とされています。

学生サポート・特待生制度の評価と課題

奥羽大学には特待生制度が設けられており、入試成績や在学中の成績優秀者を対象に授業料が全額免除または半額免除されます。ただし、この特典を維持するには、毎年の試験で80点以上を維持する必要があり、非常にハードルが高いと評判です。

その結果、「最初は特待生だったが維持できずに通常学費に戻った」という声も少なくありません。また、補講や再試験に対する追加費用(再試験1回あたり約4,000円)もかかるため、経済的にも精神的にも負担は大きいです。

ただし、制度の存在自体は「頑張れば報われる仕組み」として評価されています。特待生を目指す学生には、継続的な努力が求められるでしょう。

卒業後の進路・就職先はどこ?

奥羽大学歯学部の卒業生は、歯科医師国家試験合格後に臨床研修へと進むのが一般的です。2023年度の卒業生63名のうち38名が臨床研修医として進路を決定しており、残る25名は国家試験受験準備中や進学・その他の進路を選んでいます。

参照:奥羽大学公式HP

臨床研修の主な受け入れ先は、奥羽大学附属病院をはじめ、東北大学病院、千葉大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院など、全国の大学附属医療機関や総合病院に広がっています。

研修後の進路としては、個人歯科医院への勤務、将来の開業、大学院進学による研究職や教育職への道が一般的です。また、保健所や官公庁で働く医系技官を目指す卒業生も一部存在します。

地方を中心に歯科医師の需要は依然として高く、地元密着型の就職を希望する学生にとっては安定した進路選択が可能です。ただし、国家試験に合格しなければ臨床に進めないため、試験突破がすべての鍵となります。

奥羽大学歯学部に向いている人・向いていない人

奥羽大学歯学部は、学力面では広い層に門戸を開いている一方で、卒業・国家試験合格までのハードルが高く、自己管理能力と継続力が求められます。以下に、向いている人とそうでない人の特徴をまとめました。

向いている人

  • 地域医療に貢献したいという志を持つ人
  • 少人数指導を活かしてしっかり学びたい人
  • 地方の落ち着いた環境で学業に集中したい人

向いていない人

  • 学習習慣がない人、試験に不安を抱える人
  • 都市部でのネットワーク構築や就職を重視する人
  • ゆるい環境を求めている人

入試の偏差値だけで選ぶのではなく、自分が6年間しっかり学び続けられるか、卒業後の人生設計に奥羽大学が合っているかを見極めることが大切です。

総括:奥羽大学歯学部はやばい?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 偏差値は35.0で私立歯学部最下位クラス
     → 入試は易しいが、進級・卒業・国家試験合格は厳しい
  • 国家試験合格率は45.5%(2024年)と低水準
     → 全国平均(63.3%)を大きく下回る
  • 進級・再試験が厳しく、経済的負担も大きい
     → 再試験1回につき約4,000円、留年で学費追加も
  • 過去に試験漏洩事件や厳格なコロナ対応で批判も
     → 管理体制やガバナンスの不信感に繋がる事例
  • 学費総額は6年間で約2,622万円
     → 費用対効果に疑問の声、進級・合格できなければ損失大
  • GReeeeNの母校であり、話題性はある
     → 地域医療志向の教育体制にも一定の評価あり
  • 少人数指導・実習体制は充実
     → 学生5人に1人のインストラクターがつく実践的カリキュラム
  • 特待生制度あり(授業料免除)
     → 維持条件が厳しく、途中で解除されるケースも
  • 卒業後は臨床研修→勤務医・開業医が主流
     → 就職率は公表されていないが、地方就職は比較的安定
  • 向いているのは「地元志向・継続学習型」の学生
     → 都市型就職やゆるい学風を求める人には不向き