ロシア革命とは、1917年にロシアで起こった、とても大きな政治の変化のことです。

「二月革命」と「十月革命」という2つの大きな出来事があり、世界で初めて「社会主義(しゃかいしゅぎ)」の国ができたのが、この革命のすごいところです。

この記事では、「ロシア革命ってなに?」「なぜ2回も革命があったの?」「どんな流れだったの?」という疑問に答えながら、子どもでもわかるようにやさしく説明していきます。

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ロシア革命をわかりやすく解説!二月革命・十月革命とは

ロシア革命は、世界史上で非常に重要な出来事です。革命を起こした背景やその流れを知ることで、当時の社会や政治の変化がどれほど大きなものであったかが理解できるようになります。

二月革命と十月革命という二つの革命が起こり、それぞれの違いやその影響をわかりやすく解説していきます。

ロシア革命をわかりやすく言うと?二つの革命が起こった理由

ロシア革命とは、ロシアという国が皇帝(こうてい)による支配からぬけ出し、新しい国のかたちを作るために起きた大きな動きです。しかも、この革命は1回では終わらず、なんと「2回」も起こったのです。

まず1つ目は、1917年の3月に起きた「二月革命」。このときロシアでは、第一次世界大戦の影響で、食べ物が足りなかったり、戦争でたくさんの人が苦しんでいました。怒った民衆(みんしゅう)や兵士たちが立ち上がって、ロシアの皇帝ニコライ2世を退位させました。

そして2つ目が、1917年の11月に起きた「十月革命」。最初の革命でできた新しい政府に不満を持ったグループ「ボリシェヴィキ」が、レーニンという人を中心に、もう一度革命を起こして政権を取ったのです。

ロシア二月革命とは?民衆と兵士が皇帝を退位させた出来事

二月革命は、1917年の春ごろに、ロシアの首都ペトログラード(今のサンクトペテルブルク)で始まりました。きっかけは、食べ物が足りないことへの不満からでした。とくにパンが足りなくて、工場で働く女性たちが「パンをよこせ!」と声を上げたのです。

このストライキに他の労働者や兵士も加わり、ペトログラードの町中で大きなデモ(抗議活動)が起こりました。軍の一部までデモに参加し、もう皇帝の命令をきかなくなったのです。

この大騒動の結果、ロシア皇帝ニコライ2世は退位し、ロマノフ王朝(300年も続いた支配)が終わりました。かわりに、「臨時政府(りんじせいふ)」という新しい政治をするグループができたのです。

ロシア十月革命とは?レーニンとボリシェヴィキが政権を奪取

ところが、二月革命で生まれた臨時政府は、国民の期待にうまく応えることができませんでした。戦争をやめてほしいという声が大きかったのに、臨時政府は戦争を続ける決定をしてしまったのです。

そんな中、「ボリシェヴィキ」という社会主義を目指すグループが「今こそ、もう一度革命だ!」と立ち上がりました。リーダーは亡命先から帰ってきたレーニンです。

1917年の11月、ボリシェヴィキは武器を持ってペトログラードを制圧し、臨時政府を倒しました。この出来事を「十月革命」と呼びます。こうしてロシアでは、ボリシェヴィキ中心の「ソヴィエト政権(評議会による政治)」が始まったのです。

二月革命と十月革命の違いとは?民主主義から社会主義へ

二月革命と十月革命は、どちらも1917年に起きましたが、目的ややり方がちがいます。

二月革命では、たくさんの民衆や兵士が力を合わせて、皇帝をやめさせ、新しく「民主主義(みんなで話し合って政治をする仕組み)」の国を作ろうとしました。臨時政府がその最初の形でした。

しかし、十月革命では、「もっとみんなが平等になる社会をつくるべきだ!」という考えを持ったボリシェヴィキが力づくで政権を取りました。これは「社会主義(しゃかいしゅぎ)」という考えに基づいていて、国がすべてを管理する社会を目指していたのです。

つまり、二月革命は「王様をやめさせた革命」、十月革命は「民主主義から社会主義に変える革命」だったといえます。

ロシア革命の年表で時系列を整理!重要な出来事まとめ

ロシア革命は、いろいろな出来事がつながって起こった大きな流れです。ここで、年表で分かりやすくまとめてみましょう。

年月出来事
1905年第一次ロシア革命(血の日曜日事件など)
1914年第一次世界大戦が始まり、ロシアも参戦
1917年3月二月革命が起こり、皇帝ニコライ2世が退位
1917年4月レーニンが亡命先から帰国、四月テーゼを発表
1917年11月十月革命が起こり、ボリシェヴィキが政権を取る
1918年ロシアが第一次世界大戦から離脱、内戦が始まる
1922年ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立

このように、ロシア革命は短期間で国の形を大きく変えた、大きな歴史の転換点だったのです。

ロシア革命の結果と世界への影響をわかりやすく解説

ロシア革命が終わったあと、ロシアはどう変わったのでしょうか?そして、この大きな革命は、世界の国々にもどんな影響を与えたのでしょう?

ここからは、ロシア革命の「その後」について、時系列にそって丁寧に見ていきます。

ロシア革命の結果は?ロマノフ朝の崩壊とソヴィエト政権の誕生

ロシア革命のいちばん大きな結果は、300年も続いたロマノフ王朝が終わったことです。ニコライ2世が退位して、ロシアはもう皇帝がいない国になりました。

そして、十月革命でボリシェヴィキが政権を取り、ロシアは「ソヴィエト政権」という新しい政治体制に変わりました。このソヴィエト政権は、社会主義という考え方をもとにした政治で、貴族や資本家ではなく、労働者や農民を中心にした国づくりを始めました。

さらに1922年には、「ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)」という新しい国ができ、世界で初めての社会主義国家として大きな注目を集めました。

ロシア革命が与えた世界への影響とは?社会主義の広がり

ロシア革命は、世界の国々にも大きな影響を与えました。とくに、労働者や農民たちが中心となって国を変えたことは、多くの人々に「自分たちも立ち上がれば、世の中を変えられるかもしれない」と思わせたのです。

その結果、世界各地で社会主義運動が起こりました。たとえば、ドイツでは「スパルタクス団」というグループが革命を試みたり、中国や日本でも共産党が作られました。

1919年には、ソビエト政府が「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」という組織を作り、世界中の社会主義運動を助けようとしました。こうして、社会主義と資本主義の考えのちがいが、国どうしの争いのもとにもなっていったのです。

第一次世界大戦の関係を解説!戦争終結と条約

ロシア革命が起きたころ、ロシアは第一次世界大戦の真っただ中にいました。二月革命のあとも戦争は続けられましたが、国民の多くは「もう戦争はやめてほしい」と思っていました。

そこで、十月革命で政権を取ったボリシェヴィキは、すぐに「戦争からぬける」と発表しました。そして1918年3月、ドイツとの間に「ブレスト=リトフスク条約(じょうやく)」を結び、ロシアは戦争から離脱します。

この条約で、ロシアはたくさんの領土を失いましたが、それでも「平和」を選んだのです。この決断は、戦争で苦しんでいた国民にとっては、とても大きな希望となりました。

スターリン体制の始まり!独裁と大粛清の時代へ

ロシア革命のあと、リーダーだったレーニンが亡くなると、そのあとを引きついだのが「スターリン」という人物です。スターリンは、ソ連をどんどん強くしようとしましたが、そのやり方はとても厳しく、恐ろしいものでした。

スターリンは、自分に反対する人たちを「敵」として次々に捕まえ、「大粛清(だいしゅくせい)」という名前で処刑や追放をおこないました。たくさんの人が命を落とし、国の中には「自由に話すこと」ができない雰囲気が広がりました。

また、農業や工業を国の命令で進める「五か年計画」なども行われ、経済の面では発展しましたが、国民の自由はどんどん減っていったのです。

現代に与えた影響は?資本主義と社会主義の対立構造

ロシア革命で生まれた社会主義国家・ソ連と、資本主義の国々(アメリカやイギリスなど)の間には、大きな考え方のちがいがありました。

そのため、第二次世界大戦が終わったあとも、ソ連とアメリカを中心に「冷戦(れいせん)」とよばれる対立が続きました。冷戦では、戦争こそしなかったものの、互いににらみ合い、軍事力や宇宙開発で競争が続いたのです。

このような「資本主義 vs 社会主義」の構造は、21世紀になった今でも、世界の政治や経済に影響を与えています。ロシア革命がきっかけとなって、世界の仕組みが大きく変わったのです。

総括:ロシア革命をわかりやすく解説まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • ロシア革命とは、1917年にロシアで起こった二つの大きな革命(二月革命・十月革命)のこと。
  • 二月革命では、皇帝ニコライ2世が退位し、300年続いたロマノフ朝が崩壊。臨時政府が誕生。
  • 十月革命では、レーニン率いるボリシェヴィキが臨時政府を倒し、ソヴィエト政権を樹立。
  • 二月革命は民主主義を目指す革命、十月革命は社会主義を目指す革命という違いがある。
  • 革命後、ロシアは世界初の社会主義国家「ソ連」へと生まれ変わった。
  • ロシア革命の影響で、世界中に社会主義運動が広がり、共産党が各地で誕生した。
  • ボリシェヴィキは第一次世界大戦からの離脱を決断し、「ブレスト=リトフスク条約」を結んだ。
  • レーニンの死後、スターリンが独裁体制を築き、「大粛清」などの強権政治が進行。
  • 革命をきっかけに、社会主義と資本主義の対立構造が世界に広がり、「冷戦」時代へとつながった。
  • 現代の政治や国際関係にも、ロシア革命の影響が続いている。