「札幌学院大学はやばい」
「Fランで誰でも入れる」


インターネット上でこうした声を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。掲示板やSNS、知恵袋などでは、偏差値や定員割れ、過去の事件報道などを根拠に、「やばい」と表現する投稿が一定数存在しています。

しかし、果たしてそれらの情報は正確なのでしょうか?

本記事では、実際の偏差値データや就職状況、事件の背景、在学生の口コミなどをもとに、札幌学院大学が「やばい」とされる理由を多角的に検証します。

結論としては「Fラン=就職できない、誰でも入れる」という単純なレッテルは誤解です。進学を検討中の方やそのご家族にとって、判断材料となるよう、事実ベースで詳しく解説します。

札幌学院大学はやばいFランで誰でも入れる?偏差値や事件報道

一部で「札幌学院大学はFランでやばい」という評判が広がっているのは事実です。ですが、これは偏差値の一側面や一部の事件を過度に取り上げた結果であることも多く、正確な理解にはデータに基づいた分析が必要です。ここからは、その根拠を順を追って解説していきます。

札幌学院大学の偏差値は低い?学部別一覧で検証

札幌学院大学の偏差値は、2025年度の入試予想において35.0〜40.0とされています。全国の私立大学と比較しても決して高くはなく、いわゆる「Fランク」と見なされる要因の一つとなっています。

ただし、完全にボーダーフリー(BF)というわけではなく、最低限の学力は求められている点には注意が必要です。以下に、学部・学科別の偏差値を一覧表で示します。

学部名学科名偏差値
心理学部臨床心理学科40.0
人文学部人間科学科35.0
人文学部英語英米文学科35.0
人文学部こども発達学科35.0
法学部法律学科35.0
経済経営学部経済学科35.0
経済経営学部経営学科37.5

共通テストの得点率はおおよそ44%~62%の範囲にあり、偏差値だけでなく得点水準も比較的低めです。ただし、「誰でも入れる」という印象を持つのは早計で、基礎的な学力を備えることは前提です。

Fランク扱いの理由とは?定員割れやBFランとの関連

Fランク大学の判断基準は明確ではありませんが、一般的には「偏差値が著しく低い」「受験倍率が1.0以下」「定員割れが続いている」などが挙げられます。

札幌学院大学は偏差値が35前後の学科が多く、年によってはBF(ボーダーフリー)=偏差値がつかない状態の学科も存在する可能性があります。特に少子化で受験人口が減少すれば、その確率は高まるかもしれません。

また、受験倍率が「1.0前後」である年もあり、志願者の多くが合格している傾向が見られることから、Fラン扱いされがちです。

しかし、偏差値がすべてではなく、大学での学びや就職支援の内容を総合的に見ることが重要です。

札幌学院大学で過去に発生した事件とその影響

2024年10月26日、北海道江別市文京台南町の公園で男子大学生が暴行を受け死亡するという凄惨な事件が発生しました。警察の発表によると、加害者として学生2人と未成年4人の計6人が逮捕され、その中に札幌学院大学の学生が含まれていたことが確認されています。

事件後、札幌学院大学は2024年10月29日に公式リリースを学長名で発表し、遺族や関係者に深い哀悼の意を表すとともに、事実を厳粛に受け止める姿勢を示しました。また、地域住民や在学生、保護者への謝罪と取材自粛の要請も行われました。

引用:札幌学院大学公式サイト

この事件は個人の問題であり、大学全体の評価に直結するものではありませんが、SNSでは「札学=やばい」といったレッテル貼りが広がる要因にもなっています。

こうした情報の拡散には注意が必要です。大学は今後も信頼回復と安全な教育環境づくりに努める必要があるでしょう。

「やばい」と言われる口コミの実態

Yahoo!知恵袋や5chなどの掲示板では「札幌学院大学=Fラン=やばい」といった単純なレッテルが貼られているケースが多く見られます。

実際には「地元ではそこそこの評価」「公務員になる人も多い」といった声もあり、評価は二極化しています。

たとえば、「北海道内なら就職に不利ではない」「先生が熱心」といった肯定的な意見もあり、外から見た印象と内部の実情にギャップがあるのが現状です。

SNSや掲示板で広がるイメージと実態の乖離

TikTokやX(旧Twitter)などのSNSでは、「札学やばい」といったセンセーショナルな投稿が散見されますが、その多くは偏差値や過去の事件など断片的な情報に基づいています。

一方で、大学の公式YouTubeやパンフレットなどでは、綺麗なキャンパスや熱心な教職員の姿が紹介されており、実態との乖離があります。

このように、ネガティブな評判が一人歩きすることで、本来の大学の教育内容や環境が見えづらくなっているのが現状です。正しい情報を見極める目が求められます。

札幌学院大学はやばいから就職できないは誤解!就職実績と支援

「札幌学院大学はFランだから就職できない」という声もネット上では見られます。しかし実際のデータを見れば、決してそんなことはありません。学部別の就職率は全国平均に近く、特に北海道内における就職支援体制は非常に手厚いのが特徴です。ここからは、具体的なデータとともにその実態を明らかにしていきます。

就職率の実態は?学部別データで見る札学の進路

札幌学院大学は「就職に弱いFラン」といった評価を受けがちですが、実際の就職データを見れば、そのイメージは大きく誤解されていることが分かります。以下は、2023年4月から2024年3月にかけて卒業した学生の学部別就職実績をまとめた一覧表です。

学部名卒業者数就職希望者数就職者数就職率
心理学部76554989.1%
人文学部20117916491.6%
法学部14113112192.4%
経済学部13713012092.3%
経営学部21119317791.7%

引用:パスナビ

全学部で90%前後という非常に高い就職率を維持しており、特に法学部と経済学部は92%を超える結果を示しています。これは、大学側のキャリア支援体制や、地元企業との連携、実践的な教育の成果といえるでしょう。「札幌学院大学=就職できない」という評価は、こうした実績を踏まえると事実に基づかない偏見であることが明白です。

主な就職先は?地方公務員から大手企業まで

札幌学院大学の卒業生は、北海道内の官公庁をはじめ、多彩な業界へと進出しています。特に公務員就職には強みがあり、安定志向の学生にとっては非常に魅力的な進路実績を誇ります。以下は2023年度卒業生の主な就職先を学部別にまとめた表です。

学部名主な就職先(抜粋)
心理学部北海道職員(一般行政・社会福祉)3名、北海道警察2名、国家公務員(北海道開発局)、東京消防庁、札幌市職員(学校事務)
人文学部北海道教員27名、北海道職員7名、北海道警察4名、アインホールディングス、トランス・コスモス、札親会
法学部北海道警察14名、北海道職員7名、北海道教員4名、東京消防庁、三井不動産リアルティ札幌、渡辺パイプ
経済学部ANA新千歳空港、北海道職員3名、セコマ、北海道警察、ほくやく、マックスガイ、ソリューションプラス各2名
経営学部アインホールディングス5名、常口アトム4名、イオン北海道、空知信用金庫、渡辺パイプ各3名、国家公務員(北海道労働局)

引用:パスナビ

このように、北海道の官公庁や地域密着型の企業、大手企業に至るまで、幅広い進路が実現されています。特に教員志望者や公務員希望者にとっては、札幌学院大学は非常に実績のある大学と言えるでしょう。

また、アインHDやイオンなどの有名企業への就職者も多く、地元就職を目指す学生にとって最適な選択肢です。

札幌学院大学のキャリア支援が手厚い理由

札幌学院大学では、キャリア支援センターが学生一人ひとりに対して丁寧なサポートを提供しています。特に特徴的なのは、以下の3つです。

  1. 個別指導の徹底:エントリーシートの添削、模擬面接などを個別に実施
  2. 学内企業説明会:北海道内外から多数の企業が来校し、学生とのマッチングの場を提供
  3. 公務員試験対策講座:地方公務員・国家公務員を目指す学生に向けた特別支援が充実

このような支援体制により、学生の就職活動は非常にスムーズに進みやすくなっています。

道外での就職は難しい?「地元密着型大学」の強みと限界

札幌学院大学は地元・北海道に強い就職パイプを持っていますが、道外での就職となると難易度は上がる傾向があります。特に関東・関西などの都市圏では、大学名で判断される「学歴フィルター」が存在するケースもあり、「大東亜帝国」や「産近甲龍」以下と見られる可能性もあります。

ただし、それはあくまで“名前だけ”の話。実際には自己PRやスキル、インターン経験などで評価されるため、地元外での就職が不可能というわけではありません。大学側も道外企業との連携を進めており、将来的な可能性は広がりつつあります。

学びと環境が就職に活きる!学生のリアルな声

在学生や卒業生の口コミを見ると、「教員が親身」「面倒見が良い」という声が多数あります。キャリア支援以外にも、ゼミ活動や課外活動を通じて社会性やプレゼン力を育てる機会が多く、それが就職活動での強みに直結しています。

また、「学歴は高くないけれど、地元で働くには十分」と話す卒業生も多く、地元志向の学生にとっては非常にマッチした環境といえます。

こうした声からも、「やばい」というレッテルは表面的な評価であり、実際には“堅実で手厚い大学”というのが本質であると分かります。

総括:札幌学院大学はやばいFランで誰でも入れる?まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

✅ 札幌学院大学は本当に“やばい”のか?

  • 偏差値は35.0~40.0で全国平均より低め → 一部で「Fラン」と認識されている
  • ただし、全入ではなく最低限の学力は求められる

✅ 偏差値や定員割れが“Fラン”と呼ばれる要因に

  • 定員割れや偏差値の低さでFラン扱いされやすい
  • 受験倍率が1.0前後の年もあるが、教育内容は一定水準を保っている

✅ 事件報道による悪評も

  • 2024年10月の暴行死事件で在学生が関与し、大学名も報道された

✅ ネット上の「やばい」評判の実態

  • 知恵袋や5chではネガティブな声が目立つ
  • 一方で、地元では就職に強く、教員の熱心さに評価あり

✅ SNS上のイメージと実態にギャップ

  • SNSでは誇張された悪評もある
  • 大学公式の動画や広報では好印象の情報も多い

✅ 就職実績は高水準で誤解が多い

  • 全学部で就職率約90%以上を記録(2023〜2024年実績)
  • 「就職できない」という噂は誤解

✅ 主な就職先も優良

  • 公務員(北海道職員・警察・教員など)や地元企業に強い
  • 大手企業(イオン北海道・ANA新千歳空港など)への就職実績もあり

✅ キャリア支援が非常に手厚い

  • 個別指導、企業説明会、公務員対策講座などが充実

✅ 道外就職は難易度高めだが不可能ではない

  • 関東・関西では学歴フィルターの壁がある可能性
  • 自己PRやスキルで突破可能、道外との連携も進行中

✅ 学生の満足度は高め

  • 教員の面倒見の良さ、学びやすい環境が高評価
  • 地元志向の学生にとっては「就職しやすい大学」