今回は、

「昭和天皇は何歳で亡くなったの?」
「死因は?」「ミイラになったって本当?」


といった疑問に、分かりやすくお答えしていきます。

昭和の終わりを象徴した昭和天皇の崩御(ほうぎょ)。その最期には、多くの報道や憶測が飛び交いました。都市伝説のような噂も出ていますが、本当のところはどうだったのでしょうか?

一緒に昭和天皇の最期の様子から、死因やその後の葬送についてしっかりと学んでいきましょう!

昭和天皇の死因は何?何歳で亡くなった?

昭和天皇がどのような病で崩御されたのか、そして何歳で亡くなったのかは、多くの人が気になるテーマです。ここでは、死因の詳細や晩年の様子、最期の瞬間までを丁寧に解説していきます。

死因は「十二指腸乳頭周囲腫瘍(腺がん)」と公式発表

まず最初に、昭和天皇が亡くなられた原因、つまり死因についてお話しします。
1989年1月7日、宮内庁は正式に「死因は十二指腸乳頭周囲腫瘍(腺がん)」と発表しました。これは十二指腸の入り口にある「乳頭部」という場所にできるがんで、発見も治療も難しいとされる病気です。

実は昭和天皇は、1987年ごろから体調を崩しはじめていました。1988年には大量に吐血したり、下血をしたりと、かなり重い症状が出ていたのです。宮内庁病院で手術も受けましたが、がんは進行しており、完治は難しい状態でした。

ちなみに、病名は天皇ご本人には伝えられていません。侍医たちは「この状況でも冷静なお心を持ち続けておられた」と証言しています。

何歳で亡くなった?満87歳で歴代天皇で最長寿

昭和天皇は、1901年4月29日に生まれ、1989年1月7日に崩御されました。つまり、満87歳というご高齢で亡くなられたことになります。これは歴代の天皇の中でも最長寿でした。

在位期間も非常に長く、なんと62年間。昭和という時代のすべてを見守った存在であり、日本だけでなく世界の激動の歴史に立ち会った天皇です。

晩年は体重の減少や食欲不振、そして吐血が続き、寝たきりの生活が中心となっていましたが、周囲の人々の証言では「常に気品と威厳を保たれていた」とのことです。

この「87歳」という年齢が、いかに長寿だったかというと、当時の日本人男性の平均寿命は75歳ほど。つまり、平均より10年以上も長生きされたということですね。

最期の日々はどうだった?侍医の証言

昭和天皇の最期の日々については、侍医(じい)として仕えた伊東貞三さんの証言が残っています。

1988年9月に大量に吐血してからは、病状が急速に悪化し、ほとんどの時間を御所の病室で過ごされていました。輸血の量はなんと合計で3万cc以上! 医師たちは24時間体制で治療にあたったそうです。

そして1989年1月7日午前2時ごろ、心電図の波がスーッと消え、静かに崩御されました。その場には皇太子明仁親王(現在の上皇さま)や当時の竹下登首相らも立ち会っていました。

伊東氏は「心電図が止まったとき、“昭和”が終わったと強く感じた」と語っており、その瞬間はまさに歴史の終わりを感じさせるものでした。

死にまつわる報道と「体温20℃」テロップの真相

昭和天皇の崩御前、テレビや新聞では毎日のように健康状態が報道されていました。特に話題になったのが、「体温20℃」という衝撃のテロップです。

これを見た国民の多くが「えっ、生きてるの?」「冷凍保存されてるの?」と驚き、さまざまな憶測が飛び交いました。

ただ、この体温は崩御の直前の数値であり、亡くなる直前には体の機能が著しく低下することもあるので、医学的には完全にあり得ないわけではありません。とはいえ、「20℃」という温度はあまりにも低いため、未だに都市伝説として語られています。

このような報道が行われた背景には、「国民が皆、天皇の状態を知りたい」と思っていた当時の異様な雰囲気があったとも言われています。

崩御に伴う儀式「殯(もがり)」とその精神的負担

昭和天皇の崩御のあと、すぐに葬儀が行われたわけではありません。実は約50日間、「殯(もがり)」という儀式が続けられました。

これは神道に基づくもので、遺体を棺の中に安置し、死者の魂が荒ぶらないように24時間体制で祈りをささげるというものです。「死を受け入れるまでの時間」とも言われています。

この間、ご遺体は密閉された棺に納められたまま。まさに静かな時間が流れたのです。しかし、皇族の方々にとっては心身ともに非常に大きな負担であり、後に上皇陛下が「将来自分が崩御した時は火葬にして簡素にしてほしい」と語られたのも、この経験が背景にあります。

この殯という儀式には、日本古来の「死に対する考え方」が強く現れているのです。

昭和天皇の死因の後に:遺体はミイラ化?埋葬方法や都市伝説

続いては、よくネットなどでささやかれる「昭和天皇の遺体はミイラになっているのでは?」という疑問に答えていきます。都市伝説のように広まったこの話、本当のところはどうなのでしょうか?しっかりと解説していきます。

昭和天皇の遺体はミイラではない!埋葬方法は「土葬」

まず結論から言うと、昭和天皇のご遺体は「ミイラ」にはなっていません。
なぜなら、そもそも防腐処理などを施されたわけではなく、自然のまま「土葬」されたからです。

昭和天皇の棺は内棺と外棺の二重構造になっており、外棺は銅製で密閉されていました。さらに、棺の隙間には湿気を防ぐためにお茶の葉が詰められたと言われています。このように非常に丁寧に処理されているものの、防腐目的ではないため、ミイラ化はしていないと考えられます。

火葬ではなく土葬であることも、「ミイラ化しているのでは?」という噂の火種となったようですが、あくまでも都市伝説にすぎません。

ミイラ説のきっかけ:遺体の保存期間が長かったから

「じゃあ、なんでミイラ説が広がったの?」と疑問に思う人もいますよね。
実は、昭和天皇の崩御から本葬(大喪の礼)まで、48日間も空いていたことが一因なんです。

この間、ご遺体は棺に納められたまま保存されていましたが、それは冷凍保存されていたわけでもなく、神道の「殯(もがり)」という伝統儀式の一環でした。

ただ、当時テレビでは「体温が20℃」などの異常な報道がなされていたこともあり、「冷凍されてるんじゃないか?」「保存してるってことはミイラかも」といった憶測がネットや噂話で広がってしまったのです。

でも、実際には冷凍もミイラ処理もしていません。ただし密閉度が高い棺だったため、腐敗の進行は遅かったと考えられます。

火葬しなかった理由:神道と皇室伝統による「土葬」の背景

「どうして火葬じゃなかったの?」という質問も多いです。現代の日本では、ほとんどの人が火葬されるのに、昭和天皇はなぜ土葬だったのでしょうか?

その答えは、皇室が守る「神道」の教えにあります。神道では、火葬は仏教の風習であり、天皇にはふさわしくないとされてきました。そのため、明治天皇以来、天皇と皇后は基本的に土葬で埋葬されています。

しかし時代の流れとともに、皇室にも変化がありました。上皇陛下(明仁さま)は「自分は火葬で」と希望を出されており、宮内庁もそれを尊重する方針をとっています。

つまり、昭和天皇が土葬だったのは伝統にのっとったものですが、今後は火葬が主流になるかもしれませんね。

ミイラ化の可能性を科学的に考察

ここで少し科学的なお話をしましょう。

ミイラになるには、特別な環境が必要です。たとえば、エジプトのような乾燥した砂漠地帯では、自然とミイラ化することがあります。また、人工的に内臓を取り出したり、防腐処理をしたりして保存される場合もあります。

でも日本は高温多湿な気候ですし、土壌も酸性が強いため、遺体がそのままミイラになることはほとんどありません。水分や酸によって、時間が経てば骨まで溶けてしまうことさえあるのです。

つまり、いくら棺が密閉されていたとしても、日本の環境でミイラ化するのは極めて難しいのです。昭和天皇のご遺体も、現在ではすでに骨化・分解が進んでいる可能性が高いとされています。

昭和天皇の埋葬先は「武蔵野陵」

昭和天皇のご遺体が埋葬された場所は、東京都八王子市にある「武蔵野陵(むさしののみささぎ)」です。

この場所は「武蔵陵墓地」とも呼ばれ、昭和天皇のほか、大正天皇や香淳皇后(昭和天皇の妃)も土葬されています。実はこの武蔵野陵、一般人でも見学ができるんです。静かな林の中に整備された道があり、厳かな雰囲気の中で参拝できますよ。

ただし、陵の中の構造や棺のある部屋については一切非公開。もちろん、遺体がどうなっているのかも完全に秘密とされています。これは、皇室の尊厳を守るためであり、極めて厳重な管理がされているからです。

興味がある人は、ぜひ八王子市の武蔵陵墓地を訪れてみてください。歴史と伝統を感じることができる貴重な場所です。

総括:昭和天皇の死因&何歳で亡くなったかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 昭和天皇の死因は「十二指腸乳頭周囲腫瘍(腺がん)」と公式に発表された
  • 崩御された年齢は満87歳で、歴代天皇の中で最長寿
  • 晩年は吐血・下血を繰り返し、輸血は合計3万cc以上に及んだ
  • 「体温20℃」など報道による異常な健康情報が都市伝説の火種に
  • 崩御後は約50日間の神道儀式「殯(もがり)」が行われた
  • 昭和天皇の埋葬方法は土葬で、火葬ではない
  • ミイラ説は事実無根で、日本の湿潤な気候では自然ミイラ化は不可能
  • 土葬の背景には、神道の教えと皇室の伝統がある
  • 昭和天皇は東京都八王子市の武蔵野陵に埋葬され、見学も可能
  • 上皇陛下(明仁)は自身の火葬を希望し、皇室儀礼の見直しが進行中