兵庫県の公立高校入試の過去問選びでお悩みではありませんか?
兵庫県の公立入試の過去問は、内容そのものは同じなのですが、出版社ごとに解説が違ったり、解答欄があったりなかったり結構差があります。
個人的に一番重要だと思うのは「解説」なのですが、人によって求めるものが違うのも事実なので、どういう基準で過去問選びをすればいいかここであらためて解説しようと思います。
本記事では、神戸市で学習塾を運営する塾長の私が、兵庫県公立高校入試の過去問おすすめランキングを紹介します。
↓結論!兵庫県公立高校入試の過去問でおすすめはこれ↓

【兵庫県】公立入試過去問おすすめランキング
では早速、兵庫県の公立高校受験の過去問おすすめランキングを紹介します。自塾でも実際に中3生に購入してもらっていますので、その辺りも参考にしてください。
おすすめランキング1位:エディック・創造学園が教える兵庫県の高校入試
まず、ダントツでおすすめなのが「エディック・創造学園が教える兵庫県の高校入試」です。

こちらは学研から出ている過去問集ですが、大手塾の絵ディックさんが監修・解説などを担当しているものとなります。そして、自塾でも実際に受験対策で採用している教材です。
なぜ数ある過去問集の中でこの書籍をイチオシするかというと、「出ている過去問集の中では最も解説が読みやすいと思うから」です。
正直、この手の過去問集の解説は本当にクソです。汗
実際自分が読んでいても、これ何言ってんの?と思うような解説が実際にあるし、国語の現代文の解説だと「その説明では不十分じゃない?」「子どもたちがそれ読んで分かるの?」と首を傾げることが多いです。
しかし、「エディック・創造学園が教える兵庫県の高校入試」の解説は比較的に読みやすいです。だから、独学で自分で勉強したい人は正直このシリーズ一択です。
ただし、数学の確率とかは解説が逆に上手くできすぎている(※本当はもっとどり押しで数えて答えを出すべき問題)とかもあるので、何だかんだで学習塾などでやり方を聞いたりすることをおすすめします。
しかしいずれにせよ、市販教材で兵庫県の公立高校入試の過去問を入手するなら、「エディック・創造学園が教える兵庫県の高校入試」が最強だと個人的には評価しています。
最新版は2026なので、間違えずに購入してください。なお、エディックの過去問が一番人気なので、毎年12月とか1月だとネットは品切れになりやすいです。購入される方は出来るだけ早目に購入しておきましょう。

おすすめランキング2位:兵庫県公立高等学校 入学試験問題集
続いて、2つ目におすすめしたい兵庫県公立高校入試の過去問題集は、「兵庫県公立高等学校 入学試験問題集」です。

正直なところ、エディックの過去問集の方がどう考えても解説などは優れているのですが、こちらには他の過去問集にはない大きな利点が1つあります。
それは、問題集形式ではなく、プリント形式になっていることです。
エディックの問題集は内容的には絶対に一番いいのですが、問題集を冊子から切り離したりすることができません。そのため、直接問題集に書き込むつはかノートにやる必要があるのですが、それが煩わしいです。
社会とかはいいのですが、数学とかはやはり問題がプリント形式になっていないと書き込みづらいんですよね。本自体も太いので、うまく折り曲げたりもできないですから、時間を測って実際に解く際にはどうしてもデメリットになります。
ただ、この問題集は1枚1枚がプリントですから、とにかく書きやすい。その一点でランキング2位に食い込ませました。笑
しかし市販教材でこれを採用していないのには理由があって、塾であればリセマムや晶学社で過去問をA3サイズにコピーして解く用に用意できるから、その点は問題ないと思っているからです。
ただ、一般のご家庭でA3サイズの印刷ができるケースはかなり少数派だと思うので、そういう意味ではやはりプリントタイプになっているこちらを魅力に思う人もいると思います。
よって、冊子タイプではなくプリントタイプになっているものが欲しいと思う場合は、こちらの「兵庫県公立高等学校 入学試験問題集」をご購入ください。

おすすめランキング3位:兵庫県公立高校 【 過去問 5+3年分 】
3冊目におすすめなのは、「兵庫県公立高校 【 過去問 5+3年分 】 兵庫県立高校」です。

ここまで来るともはや差別化があってないようなものなのですが、こちらのセールスポイントを挙げれば「掲載年数が一番多いこと」です。
基本的に、市販で販売されている兵庫県の過去問は5年分であることが多いです。しかし、こちらのシリーズは8年分掲載されており、一番ボリューミーです。
ただ、紙で掲載しているのは5年分で、残りはダウンロードになっているので、その辺は加点要素にしていいのかぶっちゃけ微妙です…
ダウンロードでいいのであれば、晶学社で5年以上前にも遡って見ることはできるので、お金を出してまでその権利を手にするメリットがあるかと言われればよくわかりません。笑
しかし、このシリーズは全国全ての県を取り扱っており、過去問集としては歴史も実績も十分にある1冊と言えます。

おすすめランキング4位:兵庫県公立高等学校 (公立高校入試対策シリーズ)
最後4つ目におすすめなのが、「兵庫県公立高等学校 (公立高校入試対策シリーズ)」です。

こちらは一応ランキング4位にしましたが、自分の中ではランキング3位も4位も別に差はありません。
解説のクオリティはエディックに軍配が上がるので、プリントタイプでもないこちらや上記問題集は正直「下位互換」と言わざるを得ないです。
でもまあ、解説のわかりやすさというのはあくまで自分の主観的なものに過ぎないので、こっちの方が解説が見やすい!って人がいてもいいと思います。
誤解してほしくないのは、解説がダメって言ってるわけではなく、あくまで解説に優劣つけるのであれば、エディックの解説の方が読みやすいと個人的には評価しているだけってことです、
なお、この英俊社シリーズは、過去問シリーズではなくて後述する「予想テストシリーズ」を個人的にはめちゃくちゃおすすめしたいと思っています。

なお、兵庫県の第一学区であれば、おおよそ以下の記事で分類したパターンに照らし合わせれば、子供の進学先がどうなるのかは読めます。
兵庫県公立高校入試おすすめ過去問の後に:ポイント&注意点
ここまでは、兵庫県の学習塾塾長という立場から、おすすめ過去問を比較して紹介してきました。ここからは、過去問選びに関連する重要情報や関連テキストを合わせて紹介していきます。
過去問はどれでもいいが予想テストには要注意
兵庫県の過去問題集を探していると、必ずと言っていいほど目にするのが「予想問題集」です。
しかし、市販されている予想問題集や、ネット上の予想問題集には地雷があるので注意してください。
特に注意しないといけないのが「兵庫県予想テスト」と書いておきながら、全国全てでパッケージだけ差し替えて販売している問題集です。実際ありますよ、こういうの…
主にAmazonや楽天で出回りますが、全く兵庫県の形式に沿っていないので、あんなものは詐欺と言われても仕方ないレベルだと思います。
正直、兵庫県の公立高校入試の予想テストで信頼できるのは英俊社が出している「予想テスト」だけです。自塾でも、最後時間があるとやらせます。

これなら唯一兵庫県の入試形式そっくりにしているので、本番想定したいい練習になります。全部で3セットできるので、入試直前に取り組むべき問題集として超おすすめです。
過去問は5年分で本当に足りるのか
市販されている過去問題集は、DLを除けば全て5年分しか掲載されていません。
しかし、「入試対策として5年分で大丈夫?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。
結論から言えば、
・上位校を受験する生徒(偏差値60以上)
・中堅校でも内申不足で逆転合格を狙う生徒
の2者は、最低でも10年分の過去問に取り組んだ方がいいと思います。
もちろん、昔の問題は今とは形式が全然違っていたりします。そのため、最新のもので練習しないと形式慣れはできないという批判はわかります。
ただ、兵庫県の入試というのは、昔出題した論点を何度も何度も擦って出しているケースが多く、実際に5年前の問題からも擦られるケースが多々あります。理科社会とかは特にその傾向があります。
実際自分も過去問は相当研究しましたが、同じような問題をかなり使い回しているのが兵庫県です。全く同じ問題ではないものの、記号問題で聞いたことを計算問題にすり替えたり、あるいは図で選ぶ問題にすり替えたりして擦りまくっています。
こういうのって、10年分とか過去問やらないと見えてきません。
そこでおすすめなのが、「虎の巻」というネット限定の過去問サイトです。兵庫県の過去問以外にも取り扱いがありますが、5年以上前の問題まで印刷されたものを届けてくれます。
こんなの↓

しかも、それら全てに解答・解説がついており、分からなければ質問権を使ってメールなどで問い合わせることまでできる神サービスになっています。
無料で過去問をDLできるサイトはありますが、解説付きでここまで手厚いサービスは他にはないです。しかも、値段も極めて普通。いや、安い。
たった2980円で10年分の過去問が入手できる上でに、添削に近いことまでしてもらえるので、塾に行っていない人は特に利用して欲しいサービスです。公式サイトからの購入になるので、以下にリンクを載せておきます。
兵庫県公立入試過去問で挫折しないために
正直、兵庫県の入試問題は全国的に見てもかなり難易度が高いです。
そして、適当に対策して受けると、とんでもない点数で返ってきて自信を失う生徒も大勢います。
しかし、兵庫入試を何年も見ている自分のような塾長からすれば、兵庫入試対策はある程度やり方が決まっており、一定水準の地頭の子であれば、あるラインまでは狙って伸ばせます。
※ただし、兵庫県は内申点でほぼ合否が決まるため、明らかに内申が不足する生徒は厳しいです。志望校を下げずに特攻することはほんとうにおすすめできません。また、学年でも下位40%ぐらいの子だと、入試問題は難し過ぎて手が出ないことが多く、方法論ではカバーできない可能性が高いことはお受け止めください。
①数学をハックする方法
まず数学ですが、ある程度狙って点数が取れるとことは決まっていて、
・小問集合
・関数分野
この2つは、対策でかなり点数が上がります。
市販教材の場合は、小問集合対策として以下の2つの教材を使用します。
また、関数分野に絞った対策として、関数の達人という教材を使います。
これらは全て塾用教材で、本来は塾経由でしか買えないですが、一部Amazonで限定販売されているので、入手できるうちに早い者勝ちで手に入れてください。
②英語のハック方法
正直、得意不得意の問題は大いに影響しますが、兵庫受験で一番高得点を狙えるのは英語でしょう。
だから、英語を全力で上げに行く対策をして欲しいと思います。そのために必要な対策は結構シンプルです。
・英単語を覚える
・英文法のお決まり問題をハックする
・丁寧に英語の読解技術を上げる
自塾の場合、英単語帳は市販教材のターゲットを使用します。

兵庫県の場合はここにはば単に載っている英単語やイディオムの書きが出るのですが、ここは対策範囲が広くて結構ハードです。自塾では割り切って、はば単にあるイディオムだけ暗記させます。
あとは、兵庫の文法は「並び替え」「語形変化」がほとんどなので、それに応じた問題集を選びます。特に並び替えに関しては以下の問題集が一番いいです。(こちらも塾用教材なので、ネットでしか買えません。)
あとは英語の読解ですが、英単語を覚えている前提で、まずは夏休みぐらいから読解練習(英語を前から読む訓練)を自分ならさせます。使う教材は以下の教材。(こちらも塾用教材なのでネット限定です。)
そして、上位層には市販教材として「速読英単語」と「全国高校入試問題正解」を毎日やらせて、英語に慣らします。

一定の地頭さえあれば、大体はこの特訓でうまくいきます。これで上手くいかないとなると、英単語の覚えが極端に悪かったり、そもそもの母国語である国語が弱過ぎて読解が厳しいなど、才能面での課題を感じます。
その場合は、英語で得点するのが結構厳しい子という事になり、内申点で逃げ切るか他教科で稼ぐしかもう道はないです。
③理科をハックする方法
正直、兵庫入試の理科は全国トップクラスで難しく、一部の上位層を除いて高得点は取れません。努力しても、です。
だから、理科の対策は、
・中堅校の場合:正答率の高い問題だけに絞る
・上位校の場合:やるならとことん難しい問題にトライする
という風に、属性別に対策を分けるべきだと考えます。
正直、中堅校の子に兵庫の理科で狙って高得点を取らせるのは無理なので、思い切って基礎基本だけ落とさないような戦略を取るべきでしょう。ここで内申が足らないから理科で稼ぎたい…とかはほぼ無理です。そうなった時点で負けです。
なお、標準レベルの問題まででいいなら、以下の塾用教材とかで十分です。基本的には、実戦問題集を中1〜中3まで全部やり込み、その後に定着確認用としてWinning理科をやり込みます。

そして、上位層で理科をそれなりに取らせなければいけないとなると、負担は重いですが全国高校入試問題正解の理科を買ってもらってやらせます。これは市販で買える問題集です。

④社会をハックする方法
兵庫の社会は、用語など基礎的なことは聞かれません。原則として、「正しいものを選べ」「時代順に並べよ」的な問題ばかりで、クソ暗記しかできない生徒を駆逐してきます。
つまり、一問一答系の問題集ではどこまで行っても限界があります。いや、そもそも論として問題集学習そのものに構造的な限界があるとも言えます。知識が断片的になるからです。
よって、地道な作業にはなりますが、兵庫の社会で点数を取りたいのであれば、参考書を深く読み込む学習しかありません。楽はできないと思いましょう。おすすめの参考書は以下の3つで、市販でも購入可能です。
で、こういうのできちんと概念を理解したら、それっぽい問題集をやります。自塾の場合はこの後に、網羅性のある独自プリントを覚えさせすが、それは企業秘密なので割愛。
で、問題集としてはWinPassという塾用教材を使います。

そして、これで一周サラッと問題演習をさせて、兵庫入試の過去問と全国高校入試問題正解で追い込みをかけに行きます。

もうこれうちの塾の戦略全てに近いので、本来であればコンサル料取りたいですが、まあケチケチせずに出し惜しみなくいきましょう。笑
⑤国語をハックする方法
最後に国語のハック方法ですが、これは一番再現性がないです。国語はどうしたって本人の地頭に引っ張られすぎるので、まああまり期待しないで、他教科で何とかしようと思いましょう。
でも、再現性のある対策が一つあって、それが古文漢文の文法問題対策です。兵庫県の国語の場合、古文であれば現代仮名遣い、漢文であれば返り点の問題が毎年出題されます。ので、古典文法だけは狙って対策すべきです。
市販教材のこんなのでOKです。
現代文は?という話ですが、やるなら兵庫県の過去問でやらないと意味がないと思います。なので、途中で紹介した「虎の巻」で10年分過去問を入手するか、予想テストで練習するしかありません。
総括:兵庫県公立入試過去問おすすめランキングまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
■ おすすめランキング
- エディック・創造学園が教える兵庫県の高校入試
- 解説が圧倒的にわかりやすく、独学に最適
- 自塾でも使用、人気のため早めの購入推奨
- 兵庫県公立高等学校 入学試験問題集(教英出版)
- プリント形式で書き込みやすく、実戦演習向き
- 兵庫県公立高校【過去問 5+3年分】(東京学参)
- 掲載年数が多く、8年分(紙5年+DL3年)
- ただしDL形式には賛否あり
- 兵庫県公立高等学校(英俊社)
- 特筆すべき特徴は少ないが、予想テストは超おすすめ
■ 過去問選びの注意点と裏技
- 予想問題集は英俊社のもの以外は非推奨
- 兵庫県の入試形式に対応していない地雷教材が多い
- 5年分では足りない場合も
- 上位校や逆転狙いの生徒は「10年分」やるべき
- 過去問DL・解説付きで安価な「虎の巻」がおすすめ(2980円)
■ 教科別の対策とおすすめ教材
● 数学
- 対策は「小問集合」と「関数」に特化
- 使用教材:
- 計算の達人
- 関数の達人
- 入試完成シリーズ(大問1)
● 英語
- 単語・文法・読解の3本柱で攻める
- 使用教材:
- でる順ターゲット1800
- 英文法小問の達人
- 長文読解の達人
- 速読英単語(Z会)
- 全国高校入試問題正解 英語編
● 理科
- 中堅校:基礎中心でOK
- 上位校:全国入試問題など高難度にも挑戦
- 使用教材:
- Winning中3理科
- 全国高校入試問題正解 理科編
● 社会
- 一問一答では不十分、参考書の読み込みが基本
- 使用教材:
- 学研ニューコース(歴史・地理・公民)
- WinPass社会
- 全国高校入試問題正解 社会編
● 国語
- 古文・漢文の文法対策のみ再現性あり
- 使用教材:
- とってもすっきり古文漢文(旺文社)
- 現代文は過去問・予想テストで練習
※全保護者さんに読んで欲しい「勉強法や子育て本のおすすめ」を以下の記事で紹介中。Kindle Unlimitedを使うと全て”無料”で読むことができます。
※学習塾に通っていない場合は、塾用教材を使って勉強するのが効率的です。市販教材に比べて圧倒的に質が高くコスパもいいです。学習塾の先生の要望に応えた教材で、痒い所に手が届く良書ばかりです。本屋では買えないですが、Amazonなら購入可能なので、以下におすすめ教材をまとめておきます。
※市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。
※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。
・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方
・【高校受験】勉強するのが遅すぎた!手遅れになる子の特徴を解説
・中3からでも間に合う内申の上げ方や裏技が大嘘である理由と現実
・【高校受験】内申足りないから諦めるべきケース!逆転が厳しい場合
・内申点の平均はオール3ではなく〇〇!平均では全く安心出来ない理由
・中3の実力テストがやばい理由まとめ!点数が取れない子の特徴
・【高校受験】偏差値70トップ校に塾なしで受かる子の特徴&方法
・高校受験に向け小学生のうちにしておくこと一覧!塾長目線で解説
・【高校受験】最後に伸びる子の特徴!直前の追い上げで逆転する方法
・私立高校と公立高校の頭の良さ比較!同一偏差値ならどっちが頭いい?
・中3一学期の内申は厳しい?中3の1学期の成績が下がる理由&対処法