中学生で高校受験を考える場合、「内申点」は極めて重要です。県によっては、内申点が半分以上のウェイトを占めるところもあります。

すると、保護者さんの中には以下のような疑問が出るのではないでしょうか?

・内申点はどこから高いの?
・逆に内申点はどこから低いってことになるの?


この疑問に関しては、正直主観的な答えしかできません。ただ、主観的な意見でもいいから聞きたいという人も少なくないのかな?と思います。

そこで本記事では、学習塾塾長が思う「内申点どこから高いのか基準」について本音でお伝えしたいと思います。

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内申点どこから高い?学習塾塾長が本音で解説

・内申点はどこから高いと言えるのか

まずはこの点に関して、現場の塾長の肌感覚で本音をお伝えします。

【結論】内申点が高いと思う基準は「41点/45点」

まず自分の中での基準から。

個人的に内申点が高いと思う水準は「41点/45点」です。

感覚的には、全教科オール4がまずベースにあることを前提としています。その上で、主教科に5が3つ、副教科に5が2つで合計41点って計算です。

このくらいの内申点があると、「この子は内申点高いな〜」と思います。

ただ、自塾のある兵庫県は全国的に見ても内申比重が高い県なので、それでも県トップ校を受験する生徒の平均内申に届かないという現実もありますが…

しかし、一般的な感覚を言えば、内申点41点は高いです。正直、40点を超えたら内申的には全然”高い”と評価できる水準だと思います。

5段階の各評定に対する塾講師の本音

中学の評定は各教科5段階でなされます。

では、塾講師の正直な評価として、各評定をどのように評価しているのかをお伝えします。評価の理由は、「実際の生徒を見てそう感じているから」という完全主観です。

・評定5:そこそこ出来る子
・評定4:普通(かそれ以下レベル)
・評定3:できない子
・評定2:ヤバイぐらいできない子
・評定1:論外


正直なところ、現在の絶対評価における数値感覚ってこんなものです。

だから、評定が40点以上あったとしても、「ふーん、そうなんだ?」ってのが正直な感想になっちゃうんですよね。

と言うのも、評定「5」とかとる子は確かに優秀な子も多いのですが、問題演習とかさせると結構しょーもないミスとかしてくるの見てますからね。変なところで止まったりする子も普通にいますし…

まあでも、内申美人ではないタイプ(実力相応の「5」)は結構賢いと素直に認められる子が多いです。評定5の中でもランクがあるってのが本音です。

評定「4」はお世辞にも凄いとは言えない水準

次に、評定「4」に関して思うこと。

多くの方は、「35点/45点」ぐらいから内申高いと評価するのかな?と思います。35点ってほぼオール4(1個だけ3)って水準ですからね。

内申点35点以上を私立専願の基準にしている偏差値60ぐらいの私立高校などもあります。そう言う意味では、一般的に見て認められている水準はこの辺りなのかもしれません。

・内申点35点以上なら高いと言ってもいい

まあ、こんな風に捉えることもできると思います。

しかし、現場感覚からすると本当に凄いとは思えないのです。お世辞にも褒めれた内申点ではないな…と思ってしまうのは塾講師の求める基準が高いからなのかもしれませんが。

英語の評定「4」の子でも、「Tuesday(火曜日)」とか「Saturday(土曜日)」とか書けない生徒がうじゃうじゃいますからね…

今の子供達の学力が下がりすぎていて、4になる子の基準も下がってしまっています。こんな教育現場だからこそ、内申点って本当に当てにならないと思ってしまうわけです。

9教科オール5は完全に選ばれし者の世界

内申点はMAXで45点です。9教科すべてオール5の生徒は内申点45点。

コレは凄いのか?って話ですが、もちろん凄いと思います。

ただ、コレって努力や工夫の問題ではなく、現行の学校教育と恐ろしくマッチしている子って証明では?と思ってしまうのが本音です。

正直、主教科でオール5ってのは全然分かるんですよね。自分もそれは取れていたし、定期テストで450点ぐらいの子ってそうなるので。ただ、9教科すべて5で内申点45点って、コレはもう才能でしょ。笑

技術家庭科ぐらいなら頭のいい子はテストやレポートで点数稼げば「5」にできるのは頷けます。でも、音楽・美術・保体に関しては実技面での才能も備わっていないと5には持って行けなくないか?と思います。

そう言う意味で、9教科オール5は選ばれしものって感じです。

しかし、学力(頭の良さ)だけで見れば、9教科オール5の子よりも賢いって子は大勢いることは言わずもがな。だからまあ、今の学校の評価システムに本当によくマッチしている子だとしか思わないと言うのも本音になってしまいます。

内申点の平均はいくつ?27点は真ん中ではない

内申点が高いか低いかを判断する上で、「平均値」が気になる方も多いでしょう。

実際には公表されていないので正確なデータはないのですが、東京都が出している評定の内訳を見るとある程度は推測できます。おそらくですが、内申点の平均は以下の通りです。

・内申点の平均:30点〜31点

この数字は、”ベースは「3」で少しだけ「4」がついている子”を意味しています。少なくとも、何か少しは「4」がついている状態の子が平均ってイメージです。

後述しますが、オール3の生徒(内申点27点)は決して真ん中ではないということです。

内申点はどこから低いのか:オール3以下はヤバイ

ここまでは、内申点がどこから高いと言っていいのか?を軸に書いてきました。ここからはその逆、どこから内申点は低いのか?について。

正直言います、内申点でオール3以下の生徒はマジでヤバイです。

オール3とは「27点/45点」のことです。公立高校の場合は、偏差値53以上の普通科を受験する場合でも、内申点に4が3〜4個は最低でも必要になるケースが多いです。つまりオール3の生徒は、その水準に届いていないと言うこと。

そして、オール3以下(27点以下)の内申点の生徒に関しては、進学できる高校の可能性が大幅に減少します。

①偏差値40台の普通科高校
②専門学科(工業・農業・商業)
③私立専願で偏差値やや上の所に行く


これくらいしか現実的に選べる進路がありません。

コレらの学校に行く生徒を批判しているわけではありませんよ。問題なのは、これら限られた選択肢の中から選ぶしかないという不自由さです。

オール3の生徒の受験のリアルについては、以下の記事でかなり切り込んで書いています。該当する保護者さんは、記事を読んで早めに手を打つか、現実を受け入れる準備をすべきです。

内申点どこから高い?が分かったら:中学校の現実

ここまでは、内申点がどの水準だと高いと言えるのかを解説してきました。

ここからは、以上を踏まえて中学校の内申点の現実についても解説します。

※見る人によっては「勝手に決めつけるな!」と不快になるかもしれません。ただ、当記事では綺麗事を言わずにきちんと現実や実態を伝えることをポリシーにしています。読むのが嫌になったら、即ブラウザバックしてください。

内申点はどのくらいまで上がるものか

まず最初に、内申点アップの現実について。

子供の可能性は無限大!と言われますが、内申点に関しては可能性が無限大なんてことは決してありません。やはり上げ幅には現実的に妥当な数値があり、原則としてその数値の中での得点アップに終始するのが現実です。

オール1の生徒がオール5になる事例なんて聞いたことありますか?少なくとも自分はない。いたとしてもそれ、何%の確率で起こってるの?再現性はあるの?ってなるレベルです。

現実的には、中学3年間の中で「5〜8ポイントアップ」できればそれはもう最高打点です。しかし実際その事例すら少なく、上がる子でも3年間で「3〜5ポイントアップ」ぐらいが相場です。

もちろん、内申アップしない子(キープ)も大勢いますし、何なら中2でガクンと下がる子だっています。また、内申点を10ポイントあげる子もいました。しかし感覚的には、内申点キープの割合がかなり多いように感じます。そう簡単には内申点は上がらないのです。

なお、上がる前の基準値として見て欲しいのが「中1の2学期」です。1学期はテストも簡単で内申点は低くなず、正直当てになりません。中1の2学期ぐらいからがお子さんの本来の実力(セットポイント)でしょう。

なので保護者は、「そこから3〜5ポイント上がれば上出来」と思い、志望校などを現実的に考えてあげる必要があります。ここで親の望みと子供の現実的な能力の間に乖離が生じると、親子関係が拗れます。無意味な転塾などを繰り返し、コストや労力を消耗します。

精神年齢低い&雑な男子生徒の内申点はマジで上がらない

内申点アップと最も相性の悪い生徒がいます。

・精神年齢が低い(幼い)子
・雑な子


この2つに該当する生徒の内申点アップは、まあ茨の道です。

この子達は、塾で点数を上げても思ったように内申点に反映されません。授業態度や提出物などで絶対に減点を食らっているからです。普段の振る舞いを見ていれば、学校受けが悪いことは安易に想像できます。

そしてこのタイプは、決まって副教科の内申点が取れない。テストに関してはノー勉で突っ込むことも多いです。それに加えて普段の態度も終わっています。どう考えても内申点が取れるわけがない…

こういう子は、マジで公立高校受験は苦労します。親御さんは腹を括っておかないといけないです。

ハッキリ言いますが、中学生になって治るようなものではないですからね。人間の根っこにある問題で内申点がつかないわけなので。コレはもう教育でどうこうできない可能性が高い。

親はそれを受け入れてあげるか、内申点が関係ない中学受験で早めに「利確」するしか手はないでしょう。

「3」を「4」にするのは思っているより難しい

内申点を上げたいと考える生徒の中には、「3→4」を目指す生徒も少なくないはずです。ただ、このタイプの生徒が一番手強いです。

そもそも評定の3は守備範囲が広すぎます。70点でも3になる生徒もいれば、40点でも3で止まっている生徒もいます。

前者は少し頑張れば4に届く距離にいますが、後者はちょっとやそっとの負荷で4になるレベルにはいません。頑張らせて20点アップしても60点で、それでも4はつかないです。しかもその20点アップも容易ではない。

評定「3」は本当にピンキリで、内申アップの難易度も天と地の差があります。

まずはワンポイント内申点をあげることを目標に

内申点アップは、点数アップよりも難しいケースが多いです。

絶対評価とはいえ、「4」や「5」が付く生徒の数はある程度決まっているからです。一定の点数以下だと4以上にならないってケースが大半です。だから、「そのラインを超えられたかどうか」が勝負になってしまう。努力したとか少し点数が上がったとか、そう言うので上がる内申は「1→2」「2→3」までです。

なので、まずは何か1つの教科に絞って点数アップを狙うのが内申アップ攻略の鍵です。

ここで全教科均等に頑張ってしまうと、「どの教科も上がるかもしれないけど、内申点アップするラインまで届かずに終わる」みたいな寒い現象が起こります。コレだと、受験的には何もプラスになりません…

やる時は、教科を絞り、あと少しでワンポイント上がりそうな教科に絞って勉強するのがセオリーです。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。

総括:内申点どこから高いのかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 内申点が高い基準
    • 内申点41点/45点以上で「高い」と判断される。
    • 全教科オール4以上を基準とし、主教科で5が複数、副教科で5がいくつか必要。
  • 評定ごとの塾講師の評価
    • 評定5:そこそこ優秀な子。
    • 評定4:普通レベル。
    • 評定3:学力が低い子。
    • 評定2:非常にできない子。
    • 評定1:論外レベル。
  • 9教科オール5の内申点45点
    • 非常に珍しいケースで、学力だけでなく実技科目での才能も必要。
    • 学力だけで評価すると、内申点45点以上の子より賢い子も多い。
  • 内申点の平均値
    • 推測では30〜33点が平均的な内申点。
    • オール3(27点)は平均よりも低い。
  • 内申点が低い基準
    • オール3以下(27点以下)は「低い」と判断され、公立高校受験で選択肢が狭まる。
    • 偏差値40台の普通科高校や専門学科などが進学先の中心となる。
  • 内申点アップの現実
    • 中学3年間で「3〜5ポイント」のアップが現実的な目標。
    • オール1からオール5になる事例はほぼない。
    • 中1の2学期の内申点を基準に上がる幅を判断。
  • 内申点が上がりにくい生徒の特徴
    • 精神年齢が低い、雑な性格の子供は内申点アップが難しい。
    • 授業態度や提出物の減点が大きく、副教科での点数が取れない。
  • 評定3を4に上げる難しさ
    • 評定3の範囲が広く、上位層は少しの努力で4に届くが、下位層はかなり難しい。
    • 内申点アップを目指すなら教科を絞る必要がある。
  • 内申点アップの具体的アプローチ
    • 全教科を均等に勉強するのではなく、1つの教科に絞って重点的に対策する。
    • 「あと少しでワンポイント上がる」教科を見極めるのが重要。
  • まとめ
    • 内申点アップは現実的な目標設定と効率的な勉強が鍵。
    • 内申点の高低だけで判断せず、志望校に向けた戦略を立てることが重要。

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