母子家庭で子供を私立高校に入れるか考える場合、悩むのは当然「お金のこと」です。
昨今では”私立高校無償化”が行われているため、実質的には「学費免除」になっているのが実情です。そのため、公立高校と私立高校の金銭的負担はかなり減ってきたのは事実です。
しかし、私立高校の方が以前として高いのは言わずもがな。学費が無償化されているからといって、お金のことを何も考えなくて良いわけではありません。
本記事では、母子家庭で私立高校を目指す際の注意点をお伝えします。
実際に母子家庭で私立高校に通学(卒業)された事例も参考にしつつ、私立高校に進学する上で必要な事前情報をまとめてお伝えします。
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母子家庭で私立高校に通学:3年間でかかる費用は?
まず最初に、母子家庭で私立高校に3年間通った場合、どのような費用が発生するのかを確認しましょう。
まず、以下のYoutubeの動画をご覧ください。
生々しいお金の話が全てされており、非常にイメージが持ちやすいです。地域や学校によって多少の差はあるとは言え、かなり情報量が濃い動画だと思います。
こちらの方、ブログもなされているようなので、リンクを貼っておきます。自分もかなり勉強になりました。
・【高校無償化の真実】子供が私立高校に入学!初年度支払ったお金を公開します!
私立高校に「初年度」支払った金額:約120万
まず、この方の場合、初年度にかかったお金は「約120万円」とのことです。内訳も載せていらっしゃいましたので、以下を引用して添付させていただきます。

引用:Shiho’s LIFE
細かい項目を見ると、「施設拡充費」「制服代」は結構高いと思います。あとはICT関連費も結構デカいですね。
2・3年生で発生する費用:1年で約81万円
初年度は制服代なのどもかさむので、かなり高額になります。
ただ、2・3年生では費用負担が下がります。教科書代と授業料がメインになるようです。そのため、1年間で「約81万円」とのことでした。

引用:Shiho’s LIFE
なお、これに加えて高校3年生では修学旅行代が発生します。こちらの方の場合、「15万円」だったそうです。
3年間の費用の合計:約300万円
なお、私立高校に通った場合総額でいくら費用がいるのでしょうか?
このかたの場合は「約300万円」とのことです。初年度の費用、2,3年生の学費、そして修学旅行代の合算金額だとそうなりますね。
国と地方の補助金で返還される費用(初年度):約65万円
私立高校に通う場合、年収要件などはあるものの、何かしらの補助金が支払われることになります。これが「私立高校無償化」です。なお、大学の奨学金と異なり、ここで出る補助金は返還不要のものです。
では、この方の場合はいくら補助金でお金が返ってきたのでしょうか?
この方の場合は、以下の3つの制度を利用、1年目は以下の金額を返還してしてもらっています。
①就学支援金:396,000円
②授業料減免:117,000円
③奨学給付金:134,600円
これで合計約65万円程度になります。
よって、初年度に120万円支払っているので、補助金との差額の「約55万円」が実質的な負担額ということになります。
なお、公立高校に関しては同様に補助金を使えばほとんど無料になります。なので、約55万円程度が初年度にかかる費用の差なのかな?と思います。
※公立高校は塾が必要的な議論は一旦横に置いておきます。私立に通っても塾行く子も多いですしね。
なお、補助金に関しては翌年も同じようにもらうとします。
2年生・3年生では年間で約81万円だったので、実質負担は「約15万円程度」です。公立に比べると、2年間で30万円程度は余分にお金が必要です。
結局合計すると、公立に比べて私立の方が余分に100万円程度お金がかかるのでは?というのがザックリした概算になります。
母子家庭で私立高校を目指す際の注意点
私立無償化により、母子家庭でもある程度頑張れば私立に通わせることはそこまで難しいわけではないようにも思えます。
公立と比べた時の「約100万円の差」をどう見るのかにもよりますが…
ただし、私立高校無償化を使って金銭負担を下げるとしても、いくつか落とし穴があるので注意が必要です。
ここでは、母子家庭世帯問わず、私立無償化の注意点を解説します。
私立高校無償化には年収要件がある
私立高校無償化の制度を使えば、実質授業料は免除されることになります。
私立高校の年間授業料が約70万円なので、補助金で約65万円戻ってくるなら実質無料ですよね。
ただしこれは、補助金を満額受け取った場合です。
母子家庭の方は該当しない方の方が多い気もしますが、これら補助金には「年収要件」があります。一定の年収を超えると、補助金が減るということです。
制度に関しては、以下の表が見やすいです。

現行の制度では、
・年収590万円
・年収910万円
の2つの年収に「壁」があり、受け取れる補助金の金額が変わります。
※なお、ここでの年収要件世帯年収になるのも注意が必要です。
高等学校等就学支援金制度の場合は、世帯年収590万円以下で最大「11万8,8000円+39万6000円=51万4,800円」が支給されるという計算です。
世帯年収が590万〜910万円だと「11万8,800円」のみで、世帯年収910万円だと補助金なしになるというわけです。
これに加えて、別途「奨学給付金」など使える制度を組み合わせ、補助金の金額を積み上げていくことになります。
補助金が振り込まれるタイミング:年度末に学校から返還
私立高校無償化を使えば、実際かなりの費用負担を消すことが可能です。
しかし問題なのは、補助金が実際に振り込まれるタイミングです。
これら補助金は、原則として「年度末」に学校から振り込まれることになります。しかし、授業料など各種費用は年度初めに振り込む必要があります。
つまり、最初に必要な費用に関しては「貯金」を切り崩すしかないのです。
このことを知らずに貯蓄をしてこな買った場合、最初の費用が払えないという事態を招くことになります。
塾に行かなくてもいいとは限らない
私立高校に通わせれば、塾に行かなくても大丈夫だと考える方は多いです。そう計算して、あえて公立ではなく私立を選ぶ人もいるレベルです。
しかし、私立に行けば塾不要なんて都市伝説を本気で信じているとしたら、それは本当にヤバいです。
確かに、一部の偏差値の高い私立高校であれば、塾なしで大学受験を乗り切ってしまう子がいます。ただし、それは賢い子だからできる技です。
私立高校の中には、偏差値50〜60ぐらいの学校もあります。この層は、高卒就職するわけではなく、大学進学を考える層です。
しかし、この層は決して勉強ができる層ではないです。学校の授業だって、高校レベルになるとすぐについていけなくなります。私立は面倒見がいいと言われますが、実態は補習授業をしたり、大量の課題を出して子供を縛ります。
ただ、数学や英語などの積み上げ教科は、一度躓いたらその先は補習授業では対応できません。
もう一回最初に戻って学習させないと、その先が理解できないからです。でも、私立学校だってそこまではしてくれない。ましてや各自に合わせて戻って授業なんてできるわけがない。
そうなると、過去の範囲のプリント配っておしまいです。でも、その子達は自力で解けないから詰みます。結局、塾に入ってもう一回基礎から教えてもらうしかなくなる…
結果、高い私立高校の学費に加え、高い塾代のダブルパンチで家計は火の車になる。親御さんは、このような現実も踏まえて私立高校に入れる覚悟をしなければいけません。
総括:母子家庭で私立高校を目指す際の注意点まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 私立高校の学費負担
- 初年度:約120万円(制服代や施設費が高額)
- 2・3年次:約81万円/年(初年度よりは費用が減少)
- 修学旅行費:3年次に約15万円
- 3年間の合計:約300万円
- 補助金制度
- 就学支援金や奨学給付金などの補助金が利用可能。
- 初年度は約65万円の補助金があり、実質負担額は約55万円。
- 2・3年次の実質負担は年間約15万円程度。
- 公立高校に比べ、私立高校は約100万円の差が生じる。
- 私立無償化の年収要件
- 年収590万円以下:最大51万4,800円の補助金が支給。
- 年収590万~910万円:補助金が減額(約11万8,800円)。
- 年収910万円以上:補助金対象外。
- 補助金の振り込み時期
- 補助金は年度末に支給されるため、初年度の費用は先払いが必要。
- 貯蓄がないと初期費用の支払いに困る可能性がある。
- 塾に行かなくても良いわけではない
- 偏差値50~60程度の私立高校では、授業についていけず塾が必要な場合が多い。
- 特に英語や数学などの積み上げ式科目で躓くと、塾に頼らざるを得なくなる。
- 学費と塾代の両方が必要となり、家計に大きな負担をかける。
- 注意点と覚悟
- 年収要件や補助金の仕組みを事前に確認することが重要。
- 初年度の費用は貯蓄で対応する必要がある。
- 私立高校に通わせる場合、塾代も想定しておくべき。
- 家計と子供の学力・性格を踏まえた現実的な判断が求められる。
- 結論
- 私立高校無償化で金銭的負担は軽減されているが、完全無料にはならない。
- 母子家庭でも可能だが、事前準備と慎重な計画が必要。
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※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。
・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方
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