中3の三者面談は進路を決める上で重要な役割を持ちます。

では、中3の三者面談ではどのような内容を話すのでしょうか?中学校の先生はどこまで踏み込んで話してくれるのでしょうか?

本記事では、学習塾を運営している私が、実際に生徒から毎年聞いている面談内容を時期別に解説していきます。

また、面談に望む上で保護者が準備しておくべきことや先生とのコミュニケーションのコツも塾長の立場からアドバイスします。受験を戦う上で先生をうまく味方につける方法もお伝えします。

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中3の三者面談の内容:時期別に解説

まず最初に、中3の三者面談の内容について時期別に解説していきます。

自塾は兵庫県にあるので、他県の場合は入試スケジュールの関係で若干内容が異なるかもしれません。ただ、公立中学なので大枠はそこまで変わらないと思います。

それでは、中3の面談内容について解説していきます。

夏休み前(7月)の面談:まだまだ雑談程度であることが多い

中3生で1回目の三者面談は「7月中旬」であることが多いです。

時期的には1学期の期末テストが終わり、その結果が出ている状況です。また、春休み明けの実力テストの結果も学校は知っている状況です。

ここでの面談ですが、体感的にはまだまだ「雑談程度」といった印象です。

もちろん、保護者が進路の話をグイグイすれば、場の雰囲気は進路(学業面)に一辺倒になるでしょう。しかし、生徒や保護者が積極的に聞かない限り、学業メインで話が進んでいないな〜と毎年感じます。

ただ、進路希望調査などは事前に行なっているため、私立高校や公立高校で進路をどう考えているのかなどは確認されます。推薦入試についても考えているのかどうかなども聞かれたと生徒から聞きました。

しかし、この時点で「志望校に偏差値が全く届いていない」「志望校のランクを下げなさい」などと言われることはほとんどないようです。少なくとも、自分の知っている範囲ではそんな話を聞いたことがありません。

12月中旬の面談:私立高校(専願・併願の両方)&公立高校推薦の有無

中3の進路面談が本格化するのは、12月中旬の面談です。

ここでは、2学期の中間・期末・実力テストの全ての結果が出た後の面談ということもあり、学力的には学校は全ての判断材料を手にしたことになります。

なお、12月面談でほぼ確実に決まるのが以下の2点。

①私立高校の決定(専願も併願も両方)
②公立高校の推薦入試


まず、私立に関しては専願で行く場合も、併願で行く場合もこのタイミングで決定というケースが多いです。

学校からは事前に進路希望調査の用紙をもらい、生徒が自ら私立の志望校について記入します。その書類に保護者のサイン(印鑑)を添えて事前提出し、その資料をもとに私立高校について決定します。

私立専願の子はここで事実上の受験終了です。専願で不合格になることはまずありえないので、ここで一息つきます。

なお、公立高校を受験する場合は、私立高校は併願で受験することになります。併願先の高校についても、原則この12月の面談で確定しないといけません。

併願先については、学校だけではなくコース(学科)まで決定します。明らかに身の丈に合わない併願校を書くと、さすがに学校側もストップをかけてくることがあります。私立併願は原則として受かることを前提にした受験であるため、学校側もOKすることに対して相当神経質になっていると思います。

なお、12月の面談では公立高校の推薦入試における「推薦の可否」が伝えられることがあります。自塾の近隣の中学はそうです。

公立高校で推薦入試を受けたい場合は、11月末〜12月上旬までに「推薦希望書」的なものを学校に提出しておく必要があります。中学校は、提出された推薦希望書や内申点などを含めて推薦できるか・できないかを判断します。

なお、推薦入試を受けるにせよ受けないにせよ、公立高校の一般受験についてもここでは踏み込んだ話し合いがされることが多いです。

まず、学校によっては「最終的な内申点(評定の数字)」を伝えてしまいます。

紙ベースでは出さない(出せない?)ので、全て口頭で伝えられています。国語は4で、数学は3で…と教科別に伝えられていた生徒もいます。また、教科別には言わずに、全体として何ポイントかを伝えられた生徒もいます。

ここに関しては、学校ごと・先生ごとに伝え方がかなり違うな〜と毎年感じています。

なお、ここで伝えられる内申点はほぼ確定で、ここから下がることはあまりないように感じています。変更があるとすれば、1月の実力テストで最後に数ポイント上がるかどうかって感じです。

生徒の話だと、1月の実力テストで結果が出ればあと1ポイントだけ評定が上がると言った話を先生とした子がいたとのこと。この辺りは、正直ブラックBOXでよく分かりません…

いずれにせよ、高校受験は内申点で合否が決まりやすいので、この段階ではかなりシビアな話し合いになることを覚悟しておくべきです。

1月の面談:公立高校一般受験の志望校最終決定

中3最後の面談は、1月末です。

年明け最後の実力テストを終え、公立高校一般受験でどこを受験するのか最終決定するタイミングです。

ここで決定した受験校に関しては、原則変更することはできません。

正直、この面談が一番残酷で、嫌でも現実を突きつけられることになります。これまで誤魔化し気味で進んでいたことも、スパッと言われてしまうケースが多いです。

生徒によっては志望校変更を進められる子も多く、思い描いていた夢が打ち砕かれます。子供がその場で泣き崩れてしまい、面談にならないケースもあると聞きます。

なお、ここでどうしても決め切れない場合は、家に持ち帰ってもう一度家族で話し合いをすることもあるようです。ただ、時間的猶予は伸ばせても数日です。

毎年この時期になると塾にも親御さんから相談が来ます。明らかに高望みをしていた子が地獄を見て、精神崩壊を起こしていると相談されるのです。厳しいですが、これが受験の現実です。

中3の三者面談を上手にこなすコツ&事前に知っておくべきこと

ここからは、中3の三者面談に向けて、保護者に伝えたいポイントや注意点を一気にまとめて紹介します。

必要な要素を出来るだけ詰め込んだので、最後まで拝読いただけますと幸いです。

※なお、現実的にかなり厳しいことも書きますので、残酷な現実を知りたくない方はこの先を読まないでください。

親が一番すべきこと:子供の前提条件を正しく把握すること

三者面談をするに当たって、保護者に一番求められるものは何か?

自分の答えは「子供の前提条件を正しく把握すること」です。

基本的に、子供は自分の身の丈に合わない志望校を口にすることが多いです。まだ何も分かっておらず、目標との距離感、現実的な合格可能性、そこに至るまでの努力のしんどさのイメージ…何もかもが不足しているからです。

しかし、子供は分かるのですが、親も同じではさすがに困ります。

子供の掲げている目標が、我が子の地頭・性格・性質・残り時間・勉強の難易度から考えてどこまで現実的なのかを出来れば数字(確率)で把握しておく必要があります。感情論で、「頑張れば出来る!」と子供みたいなことを言うのはNG.

学校の先生も、過去の生徒のデータを持っていて、どの水準の子がどんな進路に着地するのかは正直分かっています。

実際のデータと親や子の望む目標にあまりに乖離があると、学校の先生もさすがにうんざりしてしまいます。仕事だから態度に出さないだけで、「無茶苦茶言わないで…」と本心では思っています。

なお、一番注意が必要なのが「オール3」の内申点の子の保護者です。オール3ぐらいの子が、最も現実離れした目標を掲げ、親も同じような目標を掲げやすいです。

オール3は偏差値で見れば45ぐらいなのですが、この層の子は決まって偏差値53以上の中堅校を志望します。ただ、受かりません。学校も塾もこの層の生徒や保護者の取り扱いに一番頭を抱えています。

学校はギリギリまで現実を言わない

三者面談で学校はどこまで現実を伝えてくれるのでしょうか?

結論、学校はギリギリまで現実を言いません。

ギリギリとは12月の最後の面談か、進路最終決定の1月の面談のことです。ここまでは、まあうやむやにしてくると思ってください。

しかし、学校は何も悪くありません。

そもそも、学校側には早々に現実を叩きつけるメリットがないからです。それどころか、真実を言って保護者に噛みつかれるデメリットもあります。だから、学校は直前まで現実的なことを言ってくれないのです。

それゆえ、「頑張ればまだチャンスがある」的な発言を鵜呑みにしてはいけません。彼らは、可能性がほぼ0%でもチャンスがあると言います。

学校は合格可能性(ボーダーライン)を厳しめに伝えてくる

学校の言うことで間に受けてはいけないことがもう1つあります。

それは、「ボーダーラインを高めに伝えてくること」です。

これは近年すごく感じることなのですが、やたら合格ラインを高く伝え、生徒に志望校をワンランク下げさせる圧が働いているように感じてしまうのです。

もちろん、学校側の考えは「絶対に不合格にしたくない」がベースにあるのでしょう。攻めた受験をして失敗させるより、合格確実圏の学校を確実に受かってもらいたい…

おそらく、近年のモンペの影響です。何かあるとすぐにクレームをする一部の親のせいで、学校がますます保守的になっているように感じます。本当に気の毒です。

それゆえ、ボーダーラインなどもスレスレを伝えることは絶対にせず、安全圏よりもさらに保険をかけた点数を伝えてしまうのでしょう。こんなのおかしな話なのですが、近年の意味不明な親の存在を踏まえれば納得はできます。

ただ、それを間に受けてしまうと、不必要に志望校を下げることになるので注意が必要です。学校は、「受験直前の最後で伸びるケース」みたいなものは全く計算に入れていないです。だから、まだまだ勝負できる見込みがある子は一定数います。

学校にはやや高めの志望校を伝えておけばOK

面談(特に夏)では、原則としてやや高めの志望校を伝えておくのをおすすめします。

と言うのも、担任が何かしらの教科の先生であるならば、内申点のつき方に影響するリスクがあるからです。

あまりに目標が低い子に、わざわざ高い内申点を上げる必要はありません。逆に、志望校スレスレの子には、何とかして内申点をあげたくなるものです。正直、内申点をつけるのが人間である以上、そこに公平性なんて期待するだけ無駄です。元々、相当歪んだ制度なのです。

だから、内申点を少しでもつけてもらうためにも、ハッタリでもいいので目標は少し高く伝えておけばOKです。ただし、あまりに現実と乖離していると相手にされません。

結局は、その子の前提条件の話に戻ってしまいます。現実的に狙えそうなラインで最大を口にするのがコツです。

なお、子供の地頭によって現実的に狙える高校偏差値は概ね分かります。以下は兵庫県の例ですが、偏差値を見れば他県でも同じことが当てはまるので、気になる方は参考にしてみてください。

総括:中3の三者面談の内容まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

面談内容:時期別に解説

  1. 夏休み前(7月中旬)
    • 1学期の期末テスト結果や春の実力テストの結果を元に軽い進路の話。
    • 進路希望調査を元に私立・公立の志望校や推薦入試の考えを確認。
    • 進路について深く踏み込んだ話はまだ少なく、雑談に近い雰囲気。
  2. 12月中旬
    • 私立高校の専願・併願の決定。
    • 公立高校の推薦入試の可否が伝えられる。
    • 2学期のテスト結果や内申点を元に、具体的な進路の話が進む。
    • 公立高校の一般受験についても話し合いが始まる。
  3. 1月末
    • 公立高校一般受験の志望校を最終決定。
    • 現実的な進路を踏まえた厳しい話がされることも多い。
    • 志望校変更の提案がある場合も。

三者面談を上手にこなすコツ

  1. 親が子供の前提条件を正しく把握する
    • 子供の現実的な学力や性格、志望校への到達可能性を冷静に把握。
    • 感情論ではなく、具体的なデータや確率を元に考える。
  2. 学校はギリギリまで現実を言わないことを理解する
    • 学校側は進路を厳しく言い過ぎると保護者からクレームが来るリスクがあるため、可能性を曖昧に伝えることが多い。
  3. 学校の合格可能性(ボーダーライン)を鵜呑みにしない
    • 学校側は安全圏を意識して厳しめの基準を伝えてくるため、過信しないこと。
  4. 面談ではやや高めの志望校を伝える
    • 内申点の評価に影響を与えるため、現実的な範囲で少し高い目標を掲げるのがコツ。

事前に準備すべきこと

  1. 進路希望の整理
    • 子供の志望校に対する本気度や、親の考えを事前に家族で話し合っておく。
  2. 内申点やテスト結果の確認
    • 子供の成績や内申点を把握し、志望校とのギャップを理解。
  3. 先生との信頼関係の構築
    • 面談までに先生と積極的にコミュニケーションを取り、情報収集しておく。

注意点

  • 無理な志望校を掲げると、現実とのギャップに子供や親が精神的ダメージを受ける可能性あり。
  • 学校や塾のアドバイスを柔軟に受け入れつつ、情報の裏取りをすることが重要。

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