高校入試で私立専願(単願)で合格しようとする場合、中学校から「推薦」を受ける必要があります。

そうなると気になるのが「私立高校の推薦をもらうにはどうしたらいい?」「私立高校の推薦に基準はあるの?」ということです。

特に、内申点などが低い子や、不登校などで出席数が少ない子などは心配事も多いはずです。

本記事では、私立高校の推薦をもらうにはどうするべきかを解説します。

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私立高校推薦もらうにはどうする?推薦の基準について

私立高校推薦をもらうにはどうするべきか?

まず、私立高校の推薦には何かしらの基準が設けられています。ただし、各学校・学科ごとにその基準は全く異なります。

しかも、一部の学校を除いて推薦基準はオープンにされていないのが実情です。そのため、我々塾の人間もハッキリした情報を入手できないのが現実です。

ただ、推薦をもらう上で見られる要素は限定されます。基本的には、以下のポイントに注意して、推薦がもらえるように日々の学校生活を送るべきです。

一番大事なのは「内申点」

私立高校の推薦入試を考えるのであれば、「内申点」が極めて重要です。

ここで言う内申点の重要性とは、“そもそも推薦してもらえるかどうかの判断基準として”という意味です。

私立専願の場合、推薦をもらってしまえば合格は確約です。落ちることは原則ありませんし、自身の知っている範囲でもそんな子は見たことも聞いたこともありません。

そういう意味では、試験当日の結果に対しては、内申点は影響しないと言えます。なお、併願入試(一般)も内申点は事実上関係ないことがほとんどです。

ただし、先述した通り、私立専願は推薦をもらえなければ何も始まりません。その際に、受ける学校・学科によって概ね満たすべき内申点の基準があります。

つまり、1にも2にも内申点を上げることが推薦をもらう上では欠かせない要素となってきます。

出席日数について

私立専願で推薦を貰いたいなら、「出席日数」も当然考慮されると思ってください。

もちろん、出席日数が少ないからといって、一発レッドカードになるというわけでもないです。学校によっては、一発レッドカードにしているところもあるでしょうが。

偏差値が上がれば上がるほど、当然その基準は厳しくなりますからね。

しかし、私立高校からすれば合格を出しても「不登校」になられては困ります。それゆえ、中学校側にも出席日数を満たして欲しいという要望を出していると推測されます。

学校を休みすぎている子は、1日でも多く学校に行くことは求められてしまいます。

※なお、現在は不登校の数が35万人超でピークを更新し続けています。

最終的には「校長先生の判断」が大きい

私立専願の場合、最終的に推薦書を書くのは「校長先生」です。そのため、校長先生のOKがない限り、推薦は受けられないということになります。

もちろん、いきなり校長先生判断になるわけではないです。

まずは、各学校ごとに定められている基準に照らし、推薦基準を満たしているかを担任レベルでチェックします。その上で、学校内で推薦の有無を決める話し合いを行い、最後は校長先生の決裁という流れになるのでしょう。

そのため、校長先生に認めてもらえる生徒像でなければいけないのも事実です。普段の素行なども当然見られており、推薦の有無に影響を与えています。

私立高校推薦もらうにはどうする?推薦してもらうための方法&注意点

ここからは、私立高校推薦をもらう上でどのような工夫をすべきかをお伝えします。

中3生はもちろん、学力的にかなりやばい生徒は中1・中2の時から意識しておくべきポイントをお伝えします。

最低でも「オール3」を取りに行く

私立高校の推薦において、内申点(評定)が重要なのは先述した通りです。ただ、どの程度の評定が必要なのかは学校ごとによって決まります。

もちろん、偏差値が高ければ高いほど、満たすべき評定の基準が上がっていきます。

しかし、どんな生徒でもまずは「オール3」を目指して欲しいです。

正直言いますが、オール3は難しくありません。そもそもオール3=平均ではなく、これは学年下位層が取っている評定水準です。

厳しいことを言えば、オール3は結構やばいのですが、そんなオール3すら満たしていない子は“相当やばい”というのが現実です。

評定に「2」がついてしまうとなると、相当な問題児か学力に相当な難があるかどちらかとみなされてしまいます。だから、推薦基準を満たせないケースが一気に増えます。

推薦基準:「2以下」がついていないこと

みたいな学校は必ずありますからね。

そのため、通知表の評定に「2」がある場合、まずは全力でその「2」を消しに行ってください。

オール2の生徒でも私立専願の推薦はもらえる?

私立専願を考える人の中には、かなり成績がやばい人がいるのも事実。

例えば、「オール2」みたいな生徒です。

このタイプの子は、定期テストでは5教科500点満点のテストで100点台を叩き出してしまう子に多いです。学力的にも、人間的にもまだまだ課題が山盛りの子です。

しかし、私立専願の場合、選ばなければこの水準でも推薦を受けられるちゃ受けられます。これがある意味では現代の闇とも言えます…

ただ、行ける高校は相当限定されることは覚悟しておく必要アリです。

実質偏差値で見れば40以下みたいな感じになってしまいます。当然ですが、類は友を呼ぶため、同じような子が集まって「動物園状態」になることは想像できるはず…

これを避けるには、やはり内申点でオール3は目指して欲しいです。

「英検」などの資格取得も頑張ってみる

私立受験を考える上で、何かしらの加点要素になることは全部やりましょう。

例えば、「英検」などの資格です。英検は、専願というよりも併願などで加点要素になることが多く、中3で取得する子も多いです。

推薦という観点から言えば、「資格取得を頑張りました!」という中学校側へのアピールにはなり得るでしょう。校長先生から見ても、何か頑張ったことがある子という名目で、高校に推薦しやすくなりますよね?

だから、まずは英検3級を目指しましょう。英検3級はパターン問題なので、対策本をやり込めば短期間で合格することも出来ます。賢い子であれば、小5でとっている子すらいるのですから。

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部活動など勉強以外の活動でアピールポイントを作る

私立専願を考える子には、どうしても勉強が無理って子も多いです。

正直、勉強ができるか・できないかは「遺伝」の影響が大きいです。努力という変数もありますが、努力できるかどうかも遺伝要因の影響を受けてしまいます。

生まれつき地頭が良くない(学習障害や境界知能のケース)子も大勢います。

この場合は、勉強面をガチらせても、そこまで大きな成果は見込めないです。そのため、勉強は程々にして、他の活動を頑張らせてください。

部活動などが代表的ですが、それ以外の学校行事でもOKです。学校外の活動でも構いません。

とにかく、推薦をもらう上で何でもいいからプラスになることにエネルギーを注ぎましょう。担任の先生もそのような頑張りを校長先生に伝えてくれます。

総括:私立高校推薦もらうにはどうするかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

私立高校の推薦をもらうための基準

  • 内申点が最重要
    • 推薦をもらうには内申点が基準を満たす必要がある。
    • 「オール3」を目指すことが最低ライン。
    • 「2」がついていると推薦が難しくなるため、まずは「2」を消す努力をする。
  • 出席日数の重要性
    • 出席日数は推薦をもらう条件として考慮される。
    • 不登校や欠席が多いと推薦が難しくなる場合がある。
    • 私立高校側としても不登校リスクのある生徒は避けたいと考える。
  • 校長先生の判断が決め手
    • 推薦書を最終的に書くのは校長先生。
    • 担任の意見や普段の素行が推薦の可否に影響する。

推薦をもらうための方法と注意点

  • 内申点の底上げ
    • オール3を目指し、少なくとも「2以下」を消すことを意識する。
    • 成績が厳しい場合は、選べる学校が大幅に限定される。
  • 資格取得でアピールポイントを増やす
    • 英検などの資格を取得すると加点要素になる。
    • 英検3級は対策本を活用すれば短期間で取得可能。
  • 部活動や学校行事の活用
    • 勉強が苦手な場合は、部活動や学校行事での頑張りをアピールポイントにする。
    • 校外活動もプラス評価になる可能性がある。
  • 専願での合格可能性
    • 学力が低い場合でも専願なら推薦をもらえる場合があるが、選べる学校は限られる。
    • 偏差値が低い学校に進むと、学習環境や生徒の質の問題が発生する可能性がある。

総括

  • 推薦をもらうには、内申点、出席日数、校内外の活動などで評価を得る必要がある。
  • 中学校生活全般を通じて、担任や校長先生に好印象を与える努力が求められる。

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