不登校だと公立高校に行けない…
こんな言葉を耳にしたら、不登校の生徒の保護者様は辛い気持ちになってしまうことでしょう。進路以外のことでも手一杯なのに、進学先でもさらに頭を悩ますのは本当に辛いことだと思います。
しかし、時は止まってくれません。高校受験はいずれやってきて、その際は何かしらの決断をしなくては行けません。
そのため、不登校の生徒が公立高校に行けるのか?といったテーマにも真正面から向き合って欲しいと思います。
本記事では、不登校の生徒が公立高校に行けるのかどうかを解説します。また、中学で不登校だとその後の高校進学がどうなるのかも合わせて解説します。
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不登校は公立高校にいけないの真実:結論「厳しい」
まず最初に、不登校の公立高校進学に関してのリアルをお伝えします。
ネット上には、「不登校でも公立高校に行ける!」的な情報もあるのですが、現実問題どうなっているのでしょうか?
結論:現実的には公立高校進学は厳しい
まず最初に、塾講師としての見解を本音で語ります。
正直なところ、不登校の生徒が公立高校に進学するのは現実的にはかなり厳しいと思います。
実際、不登校に近い生徒を見たことも指導したこともあります。そして、他塾さんからも不登校の生徒の実態について話を聞くこともあります。また、生徒から不登校の生徒についてどうなったか?を聞くこともあります。
しかし、公立高校に進学するケースは本当に耳にしません。
内申点の壁:芦屋市長も不登校の公立高校進学の厳しさを指摘
不登校が公立高校に進学するのが難しいと言われる大きな理由。
それは、言うまでもなく「内申点」です。出席日数の問題もあるのですが、そもそも9教科の評定の数字が低く、公立高校を勝負できるような水準にないのが問題です。
通知表に「2」や「1」が多くある状況だと、公立はどうしても厳しい。最低でもオール3に近い内申が必要なのが公立受験の現実です。不登校の生徒の内申点については以下の記事でも解説しています。
なお、不登校が公立高校受験が難しいことについては、芦屋市の市長さんもXで述べていました。
高島さんは、兵庫県の公立高校入試が「毎日学校に行ける子を前提としている」とXの投稿の中で明記しています。
これは裏を返せば、
・毎日学校に行けていない生徒は公立高校が難しい
と言っているのに等しいのではないでしょうか。
市長さんレベルからこう言った発言が出るのは珍しいようにも思えますが、これが公立高校受験の実態なのでしょう。
学力の壁だけではない:審議対象とは?
不登校の生徒が公立高校に行けないと言われる理由は、何も学力面だけの問題ではありません。
・審議対象
これに引っ掛かってしまうリスクがあるからです。
一般的に、3年間の欠席日数が「30日」を超えてしまうと審議対象になります。公立高校側から見て、「この子は入学しても学校に来ないのでは?」と思われる水準があると言うことです。
正確には調査書に書くのは中3の1月までだと思うので、そこまでで30日以上休みがないようにしないといけないということです。
※県によって異なりますので、詳しくは県教育委員会のHPを見てください。
不登校は公立高校にいけない:現実的な進学先
不登校の中学生にとって、公立高校に進学すると言うのは険しい道のりです。
・出席日数
・評定スコア
・学力
これらの壁が何重にも重なっており、ちょっとやそっとでは壁をぶち破れません。高嶋市長も言っていましたが、「学校に行っている子」を公立高校は前提としています。
しかし、公立高校が無理となると、不登校の生徒はどのような学校に進学することになるのでしょうか?
私立高校(※内申書をあまり見ない高校)
まず1つ目の選択肢は、「私立高校」です。
私立高校の場合、探せば不登校の生徒を受け入れている学校はあります。このタイプの学校は、調査書をそこまで重要視しないです。
なので、私立専願の推薦基準も緩いことが多いです。(※一般的な私立は評定27以上など基準があることが多いです。)
そのため、まずは私立高校の中から探すことになります。私立の場合は県外でも進学できるので、選択肢は意外とあります。
通信制高校や専門学校
高校になっても学校に行けない場合はどうするか?
この場合、「通信制高校」という手もあります。家にいながら勉強ができます。専門的な分野に絞って学ことができます。
一般的な高校とは違いますが、高卒の資格もちゃんと貰えます。
なお、通信制の高校は本当に数が多いです。もし通信制を考える場合は、かなり早い段階から学校について下調べをしておきましょう。
以下のサイトから、通信制高校の情報が詰まったパンフレットを無料請求できます。まずは情報収集からスタートしてください。
定時制高校
3つ目は、定時制高校です。
時間は夕方から夜間になるので、不登校の生徒も比較的登校しやすいと言われます。
定時制高校も内申点を見られる割合が少ないです。そのため、不登校の生徒でも進学しやすい学校だと言えます。
条件をきちんと満たせば、高卒の資格も手に入ります。
不登校は公立高校にいけないと諦める前に:今できること
ここまでは、不登校の生徒さんの公立高校進学について考えてきました。
ここまで読むと、かなり厳しい現実ばかりなように感じます。ただ、学校に行っていないと言うのは、どうしても受験的にはマイナスになります。
しかし、不登校でもまだまだ諦めずにチャレンジできることはあります。ここからは、今からできる対処法も合わせて紹介します。
学力は少しでも上げておく
不登校の生徒でも、諦めずに頑張って欲しいのは「学力アップ」です。
正直、いつか学校に行けるようになったとしても、学力を取り戻すことは精神力でなんとかなるものではありません。
特に英語や数学の2教科は完全に積み上げです。一度躓くと、もう途中参戦で学力を戻すことはできません。これだと、せっかく学校に戻れても、辛い思いをするだけです。
だから、市販の問題集でもいいし、オンライン教材を使ってもいいので勉強だけは絶対にやらせておいてください。不登校の生徒でも、学力はしっかりしているって子は結構いるんです。
この子達は、せめて勉強だけでもさせておけば、まだ救済の道が残っているはずです。
学校に行くことを決して諦めない
不登校だからうちの子はもうダメかも…
こんな風に親御さんは絶対に諦めないでください。
実際、自分の知っている事例でも不登校から復活してるって子結構聞きます。中1の時に不登校だったけど、ある日突然復活して普通に戻った子がいるって話は結構塾生からも聞くんですよ。
だから、何かのきっかけで学校に戻れることはあるってことです。
しかし、今親御さんがあれこれ動いても不登校が改善されないのであれば、親御さんだけの力ではどうしようもならないのかもしれません。
そんな時は、外部のサポートも積極的に使ってください。できることは全部やってほしいと思います。
最近だと、「スダチ」というオンライン面談で不登校を600人以上も学校に行かせたサービスが有名です。まず最初は無料面談でお話を聞いてもらい、その後納得がいけばサポート開始です。
正直、無料面談をしてもらうだけでも、何かしら変わるきっかけになるのではないでしょうか?藁にもすがる思いで構わないので、何か動き出してみてください。
総括:不登校は公立高校にいけないのかまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
不登校の公立高校進学は厳しい現実
- 公立高校は「学校に通える子」を前提としており、不登校生徒の進学は難しい。
- 内申点が重要で、不登校の場合は「2」や「1」が多く、最低限の内申点(オール3程度)を確保するのが難しい。
- 出席日数の問題もあり、30日以上の欠席で審議対象となる。
現実的な進学先
- 私立高校
- 調査書をあまり重視しない私立高校が選択肢となる。
- 私立専願なら推薦基準が緩めの学校もあり、選択肢が広がる。
- 通信制高校
- 家から勉強ができ、高卒資格を取得可能。
- 学校によって専門分野に特化した教育を受けられる。
- 定時制高校
- 夜間中心の授業で、不登校生徒でも比較的通いやすい。
- 内申点をあまり重視しない場合が多い。
不登校でも諦めずにできること
- 学力アップを目指す
- 英語や数学など積み上げ型の科目は、勉強を続けておくことで取り戻せる。
- オンライン学習や市販教材で少しでも学力を向上させる努力を。
- 学校に行くことを諦めない
- 不登校から復活する生徒も多く存在する。
- 外部の支援サービスを利用することで、改善の可能性を広げる。
外部サポートの活用
- 「スダチ」などのオンライン面談サービスを利用し、不登校解決に向けたサポートを受けるのも有効。
- 無料面談を活用して、適切なアドバイスをもらうことが可能。
まとめ
- 公立高校進学は厳しいが、私立、通信制、定時制高校などの選択肢を検討する。
- 学力維持や外部サポートの活用で、進路の可能性を広げることが重要。
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