高校受験で親ができることって何だろう?
受験生のお子さんをお持ちの保護者様は、子供のために何ができるか一生懸命探されているのではないでしょうか。
中学受験は親主導の受験です。一方大学受験は、親の役割などほぼなく、子供の受験と言われがちです。高校受験はその間なので、親御さんができることは実はあります。
と同時に、高校受験で親が絶対にしてはいけないNG行動も多いです。
本記事では、公立高校受験専門塾の塾長が「高校受験で親ができること3つ」を超厳選してお伝えします。
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【高校受験】親ができること厳選して3つ紹介
高校受験で親ができることを挙げだすとキリがありません。
そこでこの記事では、その中でも特に重要だと思う3つを紹介します。おそらく、他のサイトなどでは決して書かれないような内容ばかりです。
なお、本記事では以下のYouTube動画を参考にしています。この動画を見たとき、自分と全く同じ感覚を持っている人がいると感動しました。だからこそ、以下の動画の内容をもっと多くの保護者さんに知ってほしいと思って記事を書いています。
※上記は大学受験の話ですが、高校受験でも同じことが当てはまると思います。受験の真実に迫っている動画だとも思うので、余裕がある人はぜひ見て欲しいと思います。
それでは、「高校受験で親ができること3つ」を解説します。
子供の「前提条件」を受け入れる
正直なところ、高校受験問わず受験という競技で親が一番最初に絶対にしないといけないことはこれです。
・子供の”前提条件”を正しく受け入れる
残酷な話ですが、学業成績というのは遺伝要因によって結果が恐ろしく左右されてしまう競技です。みんな同じ学習範囲を同じペースで習わされ、同じスケジュールでテストされる。公立高校受験であれば、統一問題なので最終的な試験問題も同じです。
こんなもの、本人の得意・不得意に左右されまくるに決まっています。
・国英数理社という特定の科目が得意かどうか
・ペーパーテストという形式の試験が得意かどうか
・内申点という特殊な評価システムにマッチした子かどうか
こんな風に、現状の受験では一定の勝利条件を満たせるかどうかが非常に重要です。だけど、それらへの向き不向きなんて個体特有の問題であり、遺伝的なもので決まる割合が大きすぎです。
受験は皆平等?
そんなわけあるか!って話で、現行の学校教育のカリキュラムの学業と相性がいい子に有利な試験に決まっています。にも関わらず、公教育がそれを認めず、塾業界も利益のために「やれば伸びる」と煽りすぎ。
親は我が子の勉強(受験)への適性を正しく見定めなければいけません。ポテンシャル的にどの程度狙えそうなのかを、願望ではなく実際のデータをベースに分析する。
リサーチや分析から導かれた合理的な期待値に従い、子供が最大値を出せるためにどうするべきかを考えてあげる。これが一番大事なことであり、親御さんが真っ先にすべきことです。
しかし、これができていない保護者が多すぎる。
・子供のポテンシャルを超えた志望校を親が決めて押し付ける
・2学期までに350点取れないなら部活辞めさせる
・発達障害の疑いありで(検査はしない)偏差値50以上の高校を目指させる
こんな感じで、子供の前提条件と親の願望に差がありすぎるケース。これこそが高校受験で親が一番やってはいけないこと。
もちろん、親御さんにとって受け入れたくないことがあることなど分かっています。学習障害の有無などは、検査せずにうやむやにしておきたいことの代表格です。
しかしその結果、子供の能力を飛び越えた期待を押し付け、子供を追い込んでいないですか?
子供が高い目標を掲げるのは自由ですが、親だけは客観的な視点で現状を分析してください。それは子供にはできないことなのだから、親がするしかないことです。
最後まで責任を持ってやらせる
ぶっちゃけた話、優秀な親御さんになればなるほどこの原則を心の底から納得しています。
・子供のために自分がしてあげられることは本当に少ない
特に受験という競技はそうです。だって、試験受けに行くのは子供で、問題解くのも子供ですからね。だから、親はそれを受け止めているんです。
一方その逆の親は、あれこれ口出ししまくり、子供との関係を拗らせます。大体やることなすこと裏目に出ています。そういうものなのでしょう。
そもそも、中3受験生の子供って15歳ですよ。20歳までを子供と見ても、もう4分の3は子育て期間は終わっているのです。そして、性格的など根っこの部分はもう変わらない。
だからこそ、親は子供の前提条件を受け入れることが大事という話にもつながります。しかし、この状況でも親ができることはある。
・最後まで責任を持ってやらせる
保護者の多くは、子供の成績が良くないと、とにかく動き回ります。塾に通っている場合は転塾を考えることもあるでしょう。また、成績があまりに悪いと「お金の無駄」と言って強制的に親の意思で退塾させることもある。
でもね、これが一番やっちゃいけないこと。
長い勉強人生で、習い事や塾が嫌になることなんて何回もあります。気分が乗らない時もあって、急速に成績ダウンする瞬間もある。それが受験生という大事な時期であってもです。
これを見て、「やる気ないんだったら辞めなさい」と感情的に怒鳴る親もいますが、こんなのは最悪の極み。結果はどうであれ、一度始めたことであれば、責任を持って続けさせた方がいい。
「最後まで戦い抜いた」という経験が、一番の財産になるからです。
もしかしたら、受験期になってもやる気を出さない子かもしれません。その場合は、塾代が無駄だったということになってしまう。
でも、子供はそのことをずーっと覚えているんですよ。親が自分のためにしてくれた事を、大人になって思い出すかもしれません。子供が生まれたら、我が子にあなたがしてくれたように、子供に愛情を注げる大人になるかもしれません。
でも、「勉強しないなら金の無駄。退塾!」って強制的に辞めさせたらどうなる?そのことを子供は一生忘れない。きっと、自分の子供(つまり孫)にも同じことをするんでしょう。
あなたの今の行動は、将来生まれてくる孫に返って来る可能性がある。
いや別に、塾を辞められたくないからそう言ってるわけではないですよ。他にいい塾があって、ポジティブな想いで転塾し、それで成績を上げる子もいます。ウチだって、そうやって転塾してくれる子がいて塾が成立しています。
しかし問題なのは、親主導で子供の人生を決めているということ。子供の責任感みたいものが、まるで育たない。だから社会で潰される。自分の力で壁を乗り越えてきていないからね。
居心地のいい家庭を準備する
繰り返しですが、高校受験で親ができることなんて実際はほとんどない。
特にアカデミックな領域に関しては本当に何もない。中学レベルだと、親御さんでも賢い人以外はもう全く教えられないですからね…
だから、専門的な部分は塾に外注しておいて、親は親の役割に専念することが大事です。
その役割とは、「居心地のいい家庭づくり」です。
正直、受験期の子供のメンタルは本当にモロいです。特に今の子は厳しくされてきていない子が多く、自ら壁を乗り越えた経験をしていない。だから、ガラスのハートの子ばかりです…
でも、受験では否が応でも現実を突きつけられる。模試の判定結果、学校での面談、受験直前の過去問演習で点数が伸びない…
もうね、毎日のように気分が沈むことばかり。辛いです。指導している塾もめちゃくちゃしんどい。子供の顔が日に日に険しくなっていくからです。
だからこそ、家庭だけは温かく居心地が良く、前向きな場所であってほしいです。これは、学校や塾には果たせない役割です。親御さんにしかできない最も大事な仕事です。
受験期になって、親子の仲が悪い家庭はまあ上手くいきません。その原因の大半は、最初に言った「子供の前提条件の把握」にあります。
高校受験で親ができることが分かったら:注意点
ここまで、高校受験で親が子供にしてあげられることを3つ厳選して紹介してきました。
①子供の「前提条件」を受け入れる
②最後まで責任を持ってやらせる
③居心地のいい家庭を準備する
この3つです。
なお、高校受験の指導をしている中で、親御さんから相談を受けてきてぜひ色んな方に伝えたいと思うこともあるので、追加情報を書いていきます。
親はアドバイスなんてしない方がいい
この記事を読んでいる保護者さんの多くは、子供に何かしらのアドバイスをしなければ…と思っていると思います。
人生の先輩として、親として、子供に何を伝えてあげられるのか、答えのない問題に必死に向き合っている姿はかっこいいです。
でもね、受験指導をしている自分にも当てはまるのですが、我々大人は子供にアドバイスなんてしなくてもいいです。いや、しない方がいい説すらある。
そもそも、受験相談のほとんどは答えがないんです。つまり、自分で選んだ道を正解にするしかなく、結果で正解を証明するしかない。
だからこそ、親や我々は「子供の話を傾聴する」だけでいい。
子供が何を思っているのかを黙って聞いてあげる。途中であれこれ言わない。今子供が何を悩んでいて、どうしたいと思っているのかを読み取る。
そして最後は、「自分で決めたことを信じて頑張れ。それが正解だったと言えるように今を一生懸命戦え。」と言えばOK。よほど道を逸れていなければ、それ以上ガチャガチャ言う事なんてないでしょう。
ここで口を出してしまう親は、どこまで行っても子供を私物化しているのでしょう。自分の思い通りの道を子供に進ませないと気が済まない。クソみたいな毒親です。少なくとも、自分はそんな家庭に生まれずに済んで、心から親には感謝してます。
子供を導きたいなら背中で見せるしかない
親御さんの中には、「子供にはこうあってほしい!」と何かしら理想像があります。もうそれ自体は仕方のない事です。
じゃあ、その願いを叶えることが「善」だと仮定した時、どうすれば子供は自分の望む方向に進んでくれるのか?
そんなものは、「背中で見せる」以外にない。
そもそも、親が子供の人生にレールを引くこと自体がいいかどうかは置いといても、導きたいならこれしかないです。簡単に言えば、「かっこいい親だと子供に思われているかどうか。」ってことです。
自分の指導の経験上ですが、父親をリスペクトしている家庭の子供は賢い子が多いです。
どんな結果でも受け止める準備をしておく
受験期に親御さんが抱える不安は様々です。
しかし、どの不安にも根本的に共通する心理があります。それは、「どんな結果でも受け止める準備ができていない」です。
受験は水物です。受かるか受からないかなんて、結局最後の最後まで分からないことが多い。だからこそ不安になるものです。
ただ、親御さんは「どんな結果でも受け止める準備」をしておかなければいけません。このマインドが完成すれば、一気に心理的な不安がなくなります。不安で不安で仕方がない親は、親としての覚悟がまだ決まっていないのです。
親に覚悟がないと、必ずうろたえます。そして、子供と口論になり、家庭内で親子喧嘩が勃発し、受験勉強に悪影響を及ぼします。
塾で受験指導をしている経験から言えば、親がカチャカチャ口出ししていい結果に向かった事例を一度たりとも見たことがない。ほぼ間違なく裏目に出ています。
総括:高校受験で親ができること厳選3つ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
高校受験で親ができること3つ
- 子供の「前提条件」を受け入れる
- 子供の学力や適性を正確に把握し、現実的な目標を設定する。
- 親の願望と子供の能力を混同せず、合理的な期待値を持つことが重要。
- 子供に不必要なプレッシャーを与えない。
- 最後まで責任を持ってやらせる
- 習い事や塾を感情的な理由で辞めさせない。
- どんな結果になっても、「最後までやり抜いた」という経験を子供にさせる。
- 継続の大切さを伝え、子供の責任感を育む。
- 居心地のいい家庭を準備する
- 家庭を安心できる場所にし、子供が受験ストレスを緩和できる環境を整える。
- 受験期に家庭内の雰囲気が悪いと勉強や精神面に悪影響を及ぼすため、親は積極的に雰囲気作りに取り組む。
注意点と補足
- 親はアドバイスをしすぎない
- 子供にとって答えのない受験の悩みに口出しをすると逆効果になることが多い。
- 子供の話を黙って聞き、「自分で選んだ道を信じて進め」と背中を押すだけで良い。
- 親自身が子供の手本となる
- 「背中で見せる」ことが、最も効果的な教育方法。
- 尊敬される親でいることが、子供を理想的な方向に導くための最善策。
- どんな結果でも受け止める準備をする
- 親が結果を受け止める覚悟を持つことで、不安が軽減され、落ち着いて子供をサポートできる。
- 不安を抱えたままの親の姿勢は、子供に悪影響を及ぼす。
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