「旧六医大ってどこの大学?」
「旧帝大よりは下なの?」
「就職や研究ってどうなの?」

こうした疑問を持って検索している方に向けて、この記事では「旧六医大(旧六医科大学)」の成り立ちから、それぞれの大学の難易度、偏差値、学部構成、国家試験合格率、さらには序列や就職力、研究体制まで徹底的に解説していきます。

旧六医大は、戦前の医科大学からスタートし、戦後の大学改革によって現在の総合大学へと昇格した国立大学群です。医学部の伝統と実績に加え、今では薬学部、看護学部、工学部など幅広い分野でも活躍する存在となっています。

医療を志す受験生はもちろん、大学群の序列や実力を知りたい保護者・教育関係者の方にも参考になる内容です。

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編集:ぴあ
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旧六医大とはどこの大学?難易度・偏差値・学部

旧六医大とは、日本の医学教育を支えてきた6つの旧制医科大学を母体とした国立大学のグループです。各大学はそれぞれの地域で医療の中核を担い、いずれも高偏差値の医学部と高い国家試験合格率を誇ります。ここではまず、旧六医大とは何かを整理し、それぞれの大学の実力を順に紹介していきます。

旧六医大とは?名前の由来や成り立ちをわかりやすく

旧六医大とは、戦前に官立の単科医科大学として設立され、戦後の学制改革により総合大学に改組された6つの国立大学の通称です。正式には「旧制六官立医科大学」や「旧六医科大学」と呼ばれ、旧帝大に次ぐ伝統を誇ります。

いずれも大正〜昭和初期(1910〜1939年)に設立され、地域の中核医療機関と連携しながら、現在も全国トップクラスの医学教育を担っています。

以下に、旧六医大の沿革と改称後の大学名を一覧でまとめました。

旧称(設立時)現在の大学名創立年改組年
千葉医科大学千葉大学1923年1949年
金沢医科大学金沢大学1923年1949年
新潟医科大学新潟大学1922年1949年
岡山医科大学岡山大学1922年1949年
長崎医科大学長崎大学1923年1949年
熊本医科大学熊本大学1925年1949年

現在では、医学部の他に工学部・法学部・教育学部なども備える総合大学として発展し、地域医療と高度研究の両立を図っています。各大学は、医療人材の育成機関として、今も“地域の医の名門”と位置づけられています。

千葉大学|旧六医大のトップレベル?看護・薬学も高評価

千葉大学は旧六医大の中でも最難関のひとつで、医学部医学科の偏差値は72.5(前期)と非常に高く、首都圏唯一の旧六医大としてのブランド力も強みです。また、国家試験合格率は96.3%(令和5年)と安定して高く、教育・研究・臨床のバランスに優れた医療人育成がなされています。

特徴的なのは、医学部・薬学部・看護学部が1つのキャンパスに集約されている点です。これにより、現場で求められるチーム医療を前提とした「多職種連携教育」が学部横断的に実現され、学生の現場適応力を高めています。

また、文系・理系にまたがる多様な学部を持ち、国立総合大学としてのバランスの良さも千葉大学の魅力です。以下に、主要学部と偏差値・共通テスト得点率の目安をまとめます。

学部名偏差値(前期)共通テスト得点率
医学部(医学科)67.5~72.586%~91%
薬学部62.5~65.082%~85%
看護学部52.566%
法政経学部57.574%~81%
工学部52.5~60.072%~81%

引用:スタディサプリ進路

千葉大学は、旧六医大の中でも「トップレベルの総合力」を誇る大学といえるでしょう。

金沢大学|グローバルな医学英語教育が魅力の伝統校

金沢大学は1862年創設の「日本で3番目に古い医学校」を前身とし、長い歴史を誇る旧六医大の名門です。医学部医学科の偏差値は最大65.0(前期)と高水準で、国家試験合格率は約95.5%を維持しております。

この大学の特筆すべき点は、グローバル志向の教育です。1年次から海外語学研修を導入し、2年次では「医学英語」の必修化を実施。さらに外国人教員による実践的な授業を行う「MRTプログラム」などを通じて、“海外で通用する医師”の育成に力を入れています。

また、金沢大学は3つの「学域制」を導入しており、医療系だけでなく、文理融合の高度な教育体制も特徴です。以下に主要学域の偏差値と共通テスト得点率の目安をまとめました。

学域名偏差値(前期)共通テスト得点率
医薬保健学域50.0~65.063%~85%
理工学域52.566%~68%
人間社会学域50.0~52.564%~69%
融合学域52.564%~67%

引用:スタディサプリ進路

金沢大学は、歴史と実績に加え、国際的な教育体制を兼ね備えた、全国でも特異な存在の国立大学です。医療系志望の受験生にとっては、国内外で活躍できる医師への第一歩となる選択肢といえるでしょう。

新潟大学|地域医療と使命感を重視する実直な教育方針

新潟大学は、地域医療への貢献と教育の実直さに定評のある国立大学です。医学部医学科の偏差値は最大65.0(前期)で、国家試験合格率は約91.5%を誇ります。

特徴は、センター試験(現在は共通テスト)における得点重視の入試方式。知識の応用力よりも基礎学力の確実さを評価し、入学後は初年次教育で幅広い教養を養います。2年次からは専門科目に入り、地域医療に携わる人材育成へとつなげていくのが教育方針です。

また、地方医療の中核を担う大学として、使命感や責任感を重視した教育理念が根付いています。地域密着型の研修や実習も多く、将来的に地元で活躍したい学生にとって非常に相性の良い大学です。

以下は新潟大学の主な学部と偏差値・得点率の目安です。

学部名偏差値(前期)共通テスト得点率
医学部47.5~65.063%~85%
歯学部42.5~55.056%~80%
工学部42.5~47.558%~67%
教育学部42.5~52.553%~69%
法学部47.565%~70%
経済科学部47.563%~72%
人文学部50.067%~74%
農学部47.563%~71%
創生学部50.0~52.565%

引用:スタディサプリ進路

地域での実践力を重視する新潟大学は、全国的な偏差値競争に頼らない“真の医療教育”を追求する存在です。地元志向の受験生にとって、非常に価値の高い選択肢といえるでしょう。

岡山大学|博士課程への早期進学が可能な最先端大学

岡山大学は「医療の中核を担う指導的人材の育成」を掲げ、西日本の国立大学の中でも特に先進的な医療教育体制を誇ります。医学部医学科の偏差値は最大67.5(前期)と旧六医大でも上位クラスに位置し、国家試験合格率は約95.1%と非常に高水準です。

特徴的なのは、大学院の講義を学部在学中から先取りできる制度です。1~2年次で基礎学力を固めた後、3年次以降は大学院科目に接続し、最短で2年の早期修了が可能。この制度により、研究医や高度医療専門職を志望する学生にとって理想的な環境が整えられています。

以下に、岡山大学の主要学部と偏差値・共通テスト得点率をまとめます。

学部名偏差値(前期)共通テスト得点率
医学部52.5~67.564%~86%
歯学部55.073%
薬学部55.0~57.570%~76%
工学部50.0~52.565%~69%
理学部50.0~52.567%~68%
法学部(昼)55.071%
経済学部(昼)55.073%
教育学部52.563%~70%

引用:スタディサプリ進路

高度な医療教育と研究志向を兼ね備えた岡山大学は、臨床医・研究医の双方を育てるハイブリッド型医育機関として注目されています。特に、大学院進学や学術研究を見据える受験生にとって、有力な選択肢となるでしょう。

長崎大学|留年を厭わず、実直な教育を貫く校風

長崎大学は、短期的な偏差値や国家試験の合格率にとらわれず、学生の地力をしっかりと育てる“実直な教育”に重きを置く大学です。医学部医学科の偏差値は最大65.0(前期)で、国家試験合格率は約88.0%と他の旧六医大と比べるとやや控えめです。

ただしこの数字は、留年による合格率の操作をせず、全員に等しく厳しくも丁寧な指導を行っている証でもあります。また、長崎という土地柄もあり、オランダとの交流をベースにした国際教育や、水産学部をはじめとする独自の研究分野も強みです。

以下に長崎大学の主な学部と偏差値・共通テスト得点率をまとめます。

学部名偏差値(前期)共通テスト得点率
医学部45.0~65.058%~83%
歯学部55.071%
薬学部52.5~57.564%~77%
水産学部47.560%~63%
情報データ科学部42.559%~65%
経済学部47.559%~69%
工学部45.0~50.053%~62%

引用:スタディサプリ進路

「厳しさの中に温かさあり」という教育方針のもと、長崎大学は“育てる”医育機関として、今も多くの地域医療を支える医師を輩出しています。特に地元志向の学生や、実直な教育を求める受験生には非常にマッチする大学です。

熊本大学|1年次から専門科目!研究医プログラムも導入

熊本大学は、1年次から医学専門科目を学ぶことができる先進的なカリキュラムが特徴の大学です。とくに医学部では「柴三郎プログラム」という研究医育成プランを導入し、北里柴三郎の名に恥じない高度研究人材の輩出に力を入れています。

医学部医学科の偏差値は最大62.5(前期)で、共通テスト得点率は61%~84%とされています。国家試験合格率も約93%と高水準をキープしています。

加えて、理系・文系問わず多彩な学部を有し、地方の総合国立大学としての役割も強固です。以下は熊本大学の主な学部と偏差値・共通テスト得点率の一覧です。

学部名偏差値(前期)共通テスト得点率
医学部47.5~62.561%~84%
理学部50.0~55.065%~76%
法学部52.568%~77%
教育学部47.5~52.558%~66%
文学部50.0~55.066%~77%
工学部45.0~47.562%~77%
薬学部52.5~57.571%~76%
情報融合学環52.566%~68%

引用:スタディサプリ進路

専門性と地域密着を両立する熊本大学は、将来臨床医として活躍したい人はもちろん、研究者として世界に挑みたい学生にも最適な選択肢です。

旧六医大の序列とは?レベル・就職力・進学後の評価

ここからは、旧六医大の序列や世間的な評価、就職実績、研究力など、より実践的な観点から各大学を分析していきます。受験生だけでなく、進学後の将来性が気になる保護者の方にとっても参考になる情報を網羅します。

旧六医大の序列は?千葉大学が最上位、岡山・金沢が続く

旧六医大の中でも、千葉大学は首都圏立地・研究水準・臨床実績の3点で特に高い評価を得ており、序列の最上位に位置づけられます。次いで岡山大学が西日本の医育機関の中核として堅実な評価を受けており、金沢大学・新潟大学がほぼ同水準で並びます。長崎大学・熊本大学も国立医学部として高水準であることは変わらず、地域密着型の教育が強みです。

下記は、主に偏差値(河合塾)・国家試験合格率・研究評価などをもとにした総合序列の一例です。

旧六医大の序列(総合力・偏差値・研究水準ベース)

序列大学名医学部偏差値医師国家試験合格率(R5)主な強み
1位千葉大学67.5~72.5約96.3%首都圏・研究・臨床の3拍子
2位岡山大学52.5~67.5約95.1%早期博士進学・西日本の拠点
3位金沢大学50.0~65.0約95.5%グローバル教育・伝統
3位新潟大学47.5~65.0約91.5%地域医療・センター重視
5位長崎大学45.0~65.0約88.0%実直な教育・国際連携
5位熊本大学47.5~62.5約93.0%研究医育成・地域医療

いずれの大学も医学部としての水準は非常に高く、「序列」はあくまでわずかな差です。地元医療への貢献度や特色あるカリキュラムなど、志望者の価値観に応じた選択が重要です。

旧帝大・旧官立大学との序列比較|旧六医大は第3グループ?

日本の国立大学群は、一般に「大学群による格付け」が語られることが多く、特に学術・研究面においては以下のようなヒエラルキー構造が広く知られています。

格付けグループ主な大学群特徴
第1グループ(旧帝大)東京大学・京都大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・北海道大学研究費・偏差値・就職力で国内最高水準
第2グループ(旧官立)筑波大学・広島大学・神戸大学・東京工業大学・一橋大学など教育・研究のバランス重視。準エリート層
第3グループ(旧六医大)千葉大学・岡山大学・金沢大学・新潟大学・長崎大学・熊本大学医学部中心。地域密着と医療系教育に強み

旧六医大は、旧帝大や旧官立大学と比べると、ブランド力や研究予算面では一段下に見られることが多いですが、医学部の実力や地域医療への貢献度では極めて高い評価を得ています。特に、医師国家試験の合格率や教育水準は旧帝大にも匹敵するケースがあり、学部単位で見れば逆転現象も起こり得ます。

また、地方医療を担う役割や実践的教育が充実しており、地域密着型の強みは旧帝大にはない魅力とも言えるでしょう。

旧六医大の就職力は?地元志向・医療機関と強い連携

旧六医大に所属する各大学の医学部は、全国的に見ても高い就職実績を誇ります。医師国家試験合格率が90%以上の水準を維持している大学が多く、卒業生の多くは大学病院や地元の中核医療機関、国立病院機構などへ就職しています。とくに地方立地の大学が多いことから、地元志向の強い学生が多く、Uターン就職率も高めです。

医学部以外でも、看護学部や薬学部、工学部などの学部からは、地方自治体の行政職や公務員、医療・研究分野の国立機関などへの安定的な就職実績があります。また、教育学部を有する大学では教員採用試験にも一定の強みを持ち、地域に根ざした人材輩出に貢献しています。

旧六医大は、長年にわたる医療人材育成の実績と、地元医療・産業との強固なネットワークを活かし、地域社会と密接に連携したキャリア支援体制を築いています。そのため、「就職に強い国立大学群」としても受験生や保護者から高く評価されています。

研究力・国際連携は?英語教育・留学制度の実態

旧六医大は、地域密着型の医療教育を軸にしながらも、国際化にも積極的に取り組んでいます。特に千葉大学・金沢大学・岡山大学は、英語教育・海外大学との提携・外国人教員の受け入れなど、グローバル対応において先進的です。

以下に、旧六医大の主な国際連携施策を一覧でまとめます。

大学名主な国際連携施策特徴的な取り組み例
千葉大学医学・看護・薬学で共通の国際医療教育体制を構築ASEAN諸国との医療交流、英語講義の導入
金沢大学1年次からの語学研修+MRTプログラム(医学英語特化)国際医学英語カリキュラムの必修化、欧州大学と共同研究多数
岡山大学国際大学院制度、ダブルディグリー制度の導入医学・工学分野での欧米・アジアとの共同研究が活発
新潟大学アジア圏との連携協定多数、医学系の短期留学プログラムあり地域医療をテーマにした国際ワークショップを開催
長崎大学熱帯医学研究所など、国際医療に特化した研究施設を保有オランダとの歴史的関係を活かした医療連携
熊本大学国際卓越大学に選定(2024)、英語での医療技術教育を導入アジア圏への医学教育支援・研究支援に力を入れている

これらの大学では、単に「英語で講義を行う」だけでなく、国際共同研究や留学後のキャリア支援にも力を入れているのが特長です。今後ますます重要性を増すグローバル医療人の育成拠点として、旧六医大の国際連携は進化を続けています。

旧六医大のすごいところ|全国に根差した“医療中核大学”

旧六医大の真の価値は、「その地域における医療の中核的役割」を担っている点にあります。各大学は県内唯一の医学部であるケースが多く、地域医療・在宅医療・災害医療においても中心的な役割を果たしています。

以下は、旧六医大それぞれの“中核性”と医療貢献のポイントをまとめた表です。

大学名県内唯一の医学部医・看・薬の連携体制地域医療への貢献特徴的な役割
千葉大学◯(同一キャンパス)千葉県の中核病院・災害医療拠点全国有数の高度医療体制
金沢大学北陸地域の医師育成をリード臨床と研究の融合、国際貢献も実施
新潟大学新潟県全域の医療人材供給センター重視型で基礎力重視
岡山大学中国地方の研究・教育医療の拠点博士課程短縮制度あり
長崎大学長崎県+九州北西部の医療支援災害・感染症医療に強み、国際連携も◎
熊本大学熊本・鹿児島・宮崎などの地域に医師派遣柴三郎プログラムによる研究医養成

このように、旧六医大は「進学先」というより社会インフラの一部として機能している存在です。単に偏差値や合格率を比べるだけでは測れない、深い地域貢献性と教育・研究の重層性が、旧六医大最大の“すごいところ”だといえるでしょう。

総括:旧六医大とは?序列や難易度まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 旧六医大とは
    戦前に設立された官立の単科医科大学を前身とする6つの国立大学群。戦後、総合大学に改組。
  • 旧六医大の構成校
    千葉大学、金沢大学、新潟大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学。
  • 各大学の特徴
    • 千葉大学:首都圏唯一の旧六。偏差値・合格率・連携教育がトップ。
    • 金沢大学:語学教育や国際連携が強い。伝統と革新を両立。
    • 新潟大学:基礎重視、地域医療に密着した教育方針。
    • 岡山大学:博士課程への早期進学制度あり。西日本の医療拠点。
    • 長崎大学:実直な教育方針。国際医療・災害医療に注力。
    • 熊本大学:1年次から専門教育。「柴三郎プログラム」で研究医育成。
  • 序列の傾向(総合力ベース)
    千葉 > 岡山 > 金沢=新潟 > 長崎=熊本(※差は僅差)
  • 旧帝大との比較
    医学教育・国家試験合格率では旧帝大に匹敵する部分もあり、地域密着型教育が強み。
  • 就職実績
    国家試験合格率は全体的に高く、大学病院や地域中核病院への就職が多い。
  • 国際連携
    千葉・金沢・岡山が中心。英語教育や留学制度が充実。
  • “すごいところ”
    各地域で唯一の医学部として機能し、医・看・薬の連携や災害医療などにも貢献。