今日は「芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)」という有名な作家の名言を紹介します。芥川は『羅生門(らしょうもん)』や『蜘蛛の糸(くものいと)』などの作品で知られる、明治から大正時代にかけて活躍した文豪です。

そんな芥川が残した言葉には、「生きるってなんだろう?」「人とどう関わればいいの?」といった大切なヒントがたくさんつまっています。

この記事では、芥川龍之介の名言を一覧で紹介するだけでなく、それぞれの意味や背景もくわしく解説します。

「なるほど!」「わかりやすい!」と思ってもらえるよう、塾長がやさしく教えていきますよ。

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芥川龍之介の名言一覧と意味をわかりやすく解説

芥川龍之介の名言は、人生、社会、人間関係について深く考えさせられるものばかりです。この見出しではまず、彼の名言を表にまとめて紹介します。そのあとで、特に心に刺さる言葉をピックアップして、意味をくわしく解説していきます。

芥川龍之介の名言一覧表

まず最初に、芥川龍之介の名言一覧表を以下の通り紹介します。

番号芥川龍之介の名言
1人生は常に複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは、暴力よりほかにあるはずはない。
2完全に自己を告白することは、何びとにも出来ることではない。同時にまた、自己を告白せずには如何なる表現も出来るものではない。
3あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。最も賢い処世術は、社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。
4天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心地のよい名声」を与えられることである。
5阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。
6自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない。
7どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え。
8わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。
9幸福とは幸福を問題にしない時をいう。
10われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である。
11女は常に好人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好人物を常に友だちに持ちたがるものである。
12懐疑主義者もひとつの信念の上に、疑うことを疑わぬという信念の上に立つものである。
13道徳は常に古着である。
14民衆の愚を発見するのは必ずしも誇るに足ることではない。が、我々自身も亦民衆であることを発見するのはともかくも誇るに足ることである。
15我々に武器を執らしめるものは、いつも敵に対する恐怖である。しかもしばしば実在しない架空の敵に対する恐怖である。
16強者は道徳を蹂躙するであろう。弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。道徳の迫害を受けるものは、常に強弱の中間者である。
17人間の心には、互いに矛盾したふたつの感情がある。誰でも他人の不幸に同情しないものはない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、……
18人間は時として、満たされるか満たされないか、わからない欲望のために一生を捧げてしまう。その愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。
19他を嘲るものは同時にまた他に嘲られることを恐れるものである。
20正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
21天才とは僅かに我々と一歩隔てたもののことである。
22人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さなければならぬ。
23人生の悲劇の第一幕は、親子となったことに始まっている。
24人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。
25周囲は醜い。自己も醜い。そしてそれを目のあたりに見て生きるのは苦しい。
26好人物は何よりも先に、天上の神に似たものである。第一に、歓喜を語るに良い。第二に、不平を訴えるのに良い。第三に、いてもいなくても良い。
27忍従はロマンティックな卑屈である。
28運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」という言葉はけっしてなおざりに生まれたものではない。
29わたしは二三の友だちにはたとい真実を言わないにもせよ、嘘をついたことは一度もなかった。彼等もまた嘘をつかなかったら。
30私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを。
31成すことは必ずしも困難ではない。が、欲することは常に困難である。少なくとも成すに足ることを欲するのは。
32人間的な、あまりに人間的なものは大抵は確かに動物的である。
33あなた方のお母さんを慈しみ愛しなさい。でもその母への愛ゆえに、自分の意志を曲げてはいけない。そうすることが後に、あなた方のお母さんを幸せにすることなのだから。
34打ちおろすハンマーのリズムを聞け。あのリズムが在する限り、芸術は永遠に滅びないであろう。
35古人は神の前に懺悔した。今人は社会の前に懺悔している。
36我々の生活に必要な思想は、三千年前に尽きたかもしれない。我々は唯古い薪に、新しい炎を加えるだけであろう。
37軍人の誇りとするものは、小児の玩具に似ている。なぜ軍人は酒にも酔わずに、勲章を下げて歩かれるのであろう。

どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え

この名言は、「人生は楽しいことばかりじゃないよ」という現実を、正直に教えてくれる言葉です。芥川は、苦しみや悲しみを遠ざけるのではなく、「苦しいこともふつうのことなんだ」と受け入れる大切さを伝えているのです。

たとえば、テストでうまくいかなかったり、友だちとうまく話せなかったりする日もありますよね。そんなとき、「なんで自分だけ…」と落ち込むのではなく、「それも人生の一部なんだ」と思えば、少し気持ちが楽になります。

この言葉は、苦しみから逃げずに向き合う強さを教えてくれる、心にしみる一言です。

幸福とは幸福を問題にしない時をいう

この言葉は、「しあわせって、しあわせかどうかを考えていないときに感じられるものなんだよ」と教えてくれています。

たとえば、大好きなゲームに夢中になっていたり、友だちと笑いながらおしゃべりしていたりする時間って、とても楽しいですよね。でも、そのときに「これは幸せかな?」なんて考えていません。あとから思い返して、「あのとき楽しかったな」と感じることが多いのではないでしょうか?

芥川は、「幸せって気にしすぎると見えなくなっちゃうよ」と教えてくれているのです。だから、いま目の前のことに夢中になれる時間を大切にしていきましょう。

自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない

この名言では、「自由」には重さや責任がともなうということを教えてくれています。

山のてっぺんの空気って、きれいだけど、空気がうすくて苦しくなることがありますよね。芥川はそれを「自由」と重ね合わせているのです。つまり、「自由っていいものだけど、それを保つには力がいるよ」という意味です。

自由に生きるには、自分で選んで、自分で責任をとる強さが必要です。誰かに決めてもらうほうが楽なときもありますが、それでは本当の自由にはなりません。

この名言は、「自由って簡単じゃないけど、大切にしていこうね」というメッセージでもあるのです。

阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている

この名言は、「人のことをバカにしてばかりいる人ほど、自分が見えていないよ」という意味があります。

自分の考えが一番正しいと思いすぎると、他の人の意見を聞けなくなってしまいます。そして、そんな人に限って、自分では気づかないうちにまちがったことをしていることもあるのです。

芥川は、この言葉で「自分が正しい」と思い込むことのこわさを教えてくれています。大切なのは、自分の考えだけじゃなく、相手の気持ちや立場も考えること。いつでも「自分もまちがっているかも?」と、ふり返る心を持っていたいですね。

芥川龍之介の名言一覧の後に:現代にも刺さる理由

芥川龍之介の名言は、今から100年近くも前に生まれた言葉ですが、今の時代にもぴったり当てはまるものばかりです。スマホやSNSがある現代だからこそ、彼の言葉が私たちの心にぐっと響くのかもしれません。

ここでは、芥川の名言の中から、現代社会にも深く関係するものをピックアップして、意味や活かし方をくわしく解説します。

正義は武器に似たものである

この名言は、「正義って、使い方を間違えるととても危険なものになるよ」という警告の言葉です。

武器は、使い方次第で人を守ることもあれば、傷つけることもありますよね。同じように、「正しいこと」も、言い方やタイミングを間違えれば、相手を追い詰めてしまうことがあります。

たとえばSNSなどで、「これは正義だから」と他人を厳しく批判する人がいますが、それが本当に人のためになっているかはよく考える必要があります。

芥川は、「正義」も一歩間違えれば「暴力」になりかねないことを、静かに伝えているのです。

完全に自己を告白することは、何びとにも出来ることではない

この名言では、「本当の自分をさらけ出すことは、とても難しいことだ」と芥川が言っています。

たしかに、自分の気持ちや考えを正直に人に伝えるのって、ときどき怖くなりますよね。「こんなことを言ったら嫌われるかも」と思ってしまうこともあります。

でも、表現というのは、そうした「本当の自分」と向き合う作業でもあります。芥川は作家として、心の奥にある矛盾や弱さを見つめながら、それを作品に込めていたのです。

この名言は、「自分の本音と向き合うことが、豊かな表現につながるよ」と教えてくれています。

成すことは必ずしも困難ではない。が、欲することは常に困難である

この言葉は、「何かを実際にやることよりも、それを本当にやりたいと思えることのほうが難しい」という意味です。

たとえば、勉強するのはがんばればできます。でも、「心からこの勉強をしたい!」と思うのは、なかなか難しいですよね。芥川は、行動よりも「志(こころざし)」や「動機」の大切さを強調しているのです。

何かを「やらされている」よりも、「やりたいからやっている」と思えるほうが、力が出ます。この名言は、「自分の心の声を大事にしてごらん」と語りかけてくれるような一言です。

人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さなければならぬ

ここで出てくる「瑣事(さじ)」とは、「ちいさなこと」「たいしたことないように見えること」という意味です。つまり、「しあわせになるには、ふつうの毎日の中にある小さなできごとを大切にすることが大事だよ」と言っているのです。

たとえば、おいしいご飯を食べたり、空を見上げて「きれいだな」と感じたり。そういうちょっとした瞬間が、実は「しあわせのもと」なのかもしれません。

芥川は、自分自身が悩みや苦しみをたくさん抱えていたからこそ、「ふつうの毎日」を愛することの大切さを知っていたのです。

芥川龍之介の名言はなぜ心に刺さるのか

芥川龍之介の名言は、時代をこえて今の私たちにも響いてきます。それは、彼の言葉に「人間への深い理解」や「優しいまなざし」が込められているからです。

芥川の言葉は、ただ難しいことを言っているのではなく、「自分自身の弱さ」「社会の矛盾」「人との関係のむずかしさ」といった誰もが感じる悩みを、文学の力で言葉にしてくれています。

また、彼の名言にはリズムや美しさがあり、読んでいて「心に残る」「ふと思い出す」力があるのです。

だからこそ、芥川龍之介の名言は、これからも多くの人に読まれ、考えさせられ、そして支えになる言葉として残っていくでしょう。

総括:芥川龍之介の心に刺さる名言集まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

番号芥川龍之介の名言
1人生は常に複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは、暴力よりほかにあるはずはない。
2完全に自己を告白することは、何びとにも出来ることではない。同時にまた、自己を告白せずには如何なる表現も出来るものではない。
3あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。最も賢い処世術は、社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。
4天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心地のよい名声」を与えられることである。
5阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。
6自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない。
7どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え。
8わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。
9幸福とは幸福を問題にしない時をいう。
10われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である。
11女は常に好人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好人物を常に友だちに持ちたがるものである。
12懐疑主義者もひとつの信念の上に、疑うことを疑わぬという信念の上に立つものである。
13道徳は常に古着である。
14民衆の愚を発見するのは必ずしも誇るに足ることではない。が、我々自身も亦民衆であることを発見するのはともかくも誇るに足ることである。
15我々に武器を執らしめるものは、いつも敵に対する恐怖である。しかもしばしば実在しない架空の敵に対する恐怖である。
16強者は道徳を蹂躙するであろう。弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。道徳の迫害を受けるものは、常に強弱の中間者である。
17人間の心には、互いに矛盾したふたつの感情がある。誰でも他人の不幸に同情しないものはない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、……
18人間は時として、満たされるか満たされないか、わからない欲望のために一生を捧げてしまう。その愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。
19他を嘲るものは同時にまた他に嘲られることを恐れるものである。
20正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
21天才とは僅かに我々と一歩隔てたもののことである。
22人生を幸福にするためには、日常の瑣事を愛さなければならぬ。
23人生の悲劇の第一幕は、親子となったことに始まっている。
24人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。
25周囲は醜い。自己も醜い。そしてそれを目のあたりに見て生きるのは苦しい。
26好人物は何よりも先に、天上の神に似たものである。第一に、歓喜を語るに良い。第二に、不平を訴えるのに良い。第三に、いてもいなくても良い。
27忍従はロマンティックな卑屈である。
28運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」という言葉はけっしてなおざりに生まれたものではない。
29わたしは二三の友だちにはたとい真実を言わないにもせよ、嘘をついたことは一度もなかった。彼等もまた嘘をつかなかったら。
30私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを。
31成すことは必ずしも困難ではない。が、欲することは常に困難である。少なくとも成すに足ることを欲するのは。
32人間的な、あまりに人間的なものは大抵は確かに動物的である。
33あなた方のお母さんを慈しみ愛しなさい。でもその母への愛ゆえに、自分の意志を曲げてはいけない。そうすることが後に、あなた方のお母さんを幸せにすることなのだから。
34打ちおろすハンマーのリズムを聞け。あのリズムが在する限り、芸術は永遠に滅びないであろう。
35古人は神の前に懺悔した。今人は社会の前に懺悔している。
36我々の生活に必要な思想は、三千年前に尽きたかもしれない。我々は唯古い薪に、新しい炎を加えるだけであろう。
37軍人の誇りとするものは、小児の玩具に似ている。なぜ軍人は酒にも酔わずに、勲章を下げて歩かれるのであろう。