中学生の理科でおすすめの問題集が知りたい!
こんな風にお悩みではありませんか?
本記事では、実際に中学生を現場で指導している塾長が「中学生におすすめの理科問題集」を紹介していきます。
理科は問題の難易度が極めて激しい教科です。そのため、レベル別にどの問題集をこなしていくべきかを解説していきます。
中学生の理科のおすすめ問題集決定版【レベル別に紹介】
それでは、中学生におすすめしたい理科の問題集を紹介していきます。
難易度で、基本〜発展のレベル順に紹介していきます。
超基礎:本当に理科が苦手な生徒におすすめ問題集
まず最初に、本当に理科が苦手な生徒におすすめの問題集を紹介します。
ひとつひとつわかりやすくシリーズ
理科がとにかく苦手な生徒は、学研の「ひとつひとつわかりやすくシリーズ」が一番おすすめです。
問題も簡単なものばかりですし、そこまで量も多くありません。
この1冊で高得点が取れるというわけではありませんが、今より少しでも理科をできるようにするために最初に取り組むべき問題集です。
学校で配布されるワークなどは、ある程度勉強ができる平均レベルぐらいを対象としています。平均以下で勉強が苦手な子は、学校ワークを一旦捨てて、簡単な問題集からやらせた方が点数が上がりやすいです。



ぐーんっとやさしくシリーズ
2冊目におすすめの問題集が、「ぐーんっとやさしくシリーズ」です。
ネーミングから分かる通り、とにかく優しく作られているのが特徴です。理科がとにかく苦手で仕方がない…って子におすすめできる問題集です。
学校の授業が分からないな…って子は、この辺りの問題集から取り組むのがいいと言えるでしょう。
ひとつひとつシリーズよりは少しだけ難しいかな?と思うのですが、正直個人的な感覚の問題であり、ほぼほぼ「誤差」と言って良いでしょう。
そういう意味では、レイアウトで気に入ったら購入するという判断でいいと思います。結構直感は当たります。



基礎標準レベルでおすすめ理科問題集
次に、理科の基礎標準レベルでおすすめできる問題集を紹介していきます。
学年の中で見たときに、平均レベルか平均より少し上にいる子はこれから紹介する問題集の中から選べばOKです。また、学年の上位層の子も、まずはこれらの標準問題集を完璧にしてから次のランクに進んでほしいです。
そういう意味では、ここでおすすめする問題集が本記事では一番重要な問題集と言えます。
ニューコース理科 問題集
個人的に、理科の基礎標準問題集で一番気に入っているのが「ニューコースシリーズ」です。
ニューコースは、とにかく問題の質がいいのが魅力です。
用途としては定期テスト対策で学校ワークにもう1冊プラスするイメージです。学校ワーク以外で、基礎標準問題を練習したい人に超おすすめです。
ニューコースには「差がつく問題」的な難しい問題もありますが、これが受験によく出る系の問題をいい感じに網羅してくれていて気に入っています。中1の理科だと「緊急地震速報の計算」なども合ってなかなかの良問問題集って感じです。
学校ワークにプラスαする問題集を探している人は、迷わずニューコースを購入でOKだと思います。
標準問題集 理科
ニューコース理科と同じぐらいおすすめできるのが、「標準問題集 理科」です。
定期テスト対策で使える問題集なのですが、問題の量もきちんと担保されており、難易度も基礎標準レベルが多くて本当に“ちょうどいい”です。
解いていく中で段々とレベルを上げていってくれます。
なお、定期テストに出てくるタイプの問題がほぼ全て掲載されてるな〜と思うので、網羅性のある問題集を探している人には結構おすすめです。
ニューコースに比べて少しレイアウトが固いかな?とも思いますが、ザ・問題集って感じもして個人的には気に入っています。
ニューコースと2冊セットで購入しておけば、これ以上定期テスト対策用に余分な問題集は買わなくてもOKになると思います。



できた!シリーズ
最後におすすめするのが、公文出版から出ている「できた!」シリーズです。
公文出版の「できた!」シリーズは基礎固めをするのにはうってつけの問題集です。そのため、英語や数学なども神教材です。
ただ、理科の問題集としてはニューコースや標準問題集に軍配が上がるかな?と思います。理由は、量が多いのと、計算分野の問題がやや難しくないか?と思うからです。
できた!シリーズの理科は、各学年分野別(第1分野と第2分野)になっています。つまり、各学年2冊購入する必要があります。そのため、ちょっと料金が高いよな?と思いました。
しかしその分、問題量がダントツで多いのが魅力です。
理科は問題演習してナンボの教科なので、問題演習が多いというのは学習意欲の高い子にとってはプラスに働きます。そういう意味では、問題解きまくりたいって子におすすめの問題集です。






ハイレベルでおすすめ理科問題集
続いて、理科のハイレベルな問題集でおすすめできるものを紹介していきます。
なお、ハイレベルな問題集は本当にハイレベルなので、やる人は相当限られしものです。学年の中でも5%ぐらいでは?と思います。
無理して購入して挫折しないように注意てしください。
ハイクラステスト 理科
1冊目は「ハイクラステスト」です。
ハイクラステストは、ここで紹介する理科のハイレベル問題集のなかでは一番優しいです。ただ、十分難しいです。
定期テストの難しい問題まで対応できるのが魅力です。
標準レベルの問題も意外と多く、標準レベルの問題が飽きてしまった人に一番おすすめしたいです。
受験対策の入り口としても使える問題集なので、一旦購入しておいて無理でも、中3のタイミングでもう一度トライすれば損にはならないと思います。



最高水準問題集 理科
理科のハイレベル問題集と言えば、「最高水準問題集」です。
ハッキリ言いますが、マジで難しいです。自分が解いていても、一瞬「ん?」ってなる問題がそこそこあります。
この手の問題集は、難関私立などの対策として用いる人以外はいらないのでは?と正直思います。少なくとも、公立高校の中で地域トップ校を狙うレベルぐらいであれば、最高水準問題集はどう考えてもやりすぎだと思います。
私立高校の難関狙いで理科をマスターしたい人が手にすべき最強の1冊です。
全国高校入試問題 理科(分野別)
最後におすすめの問題集が、「全国高校入試問題正解」です。
この問題集は、主に公立高校の受験問題で出題された入試過去問を分野別に収録している受験業界では超有名な問題集です。
理科の場合、単元学習が終わればいきなり入試問題の演習までできてしまいます。
もちろんかなり難しいのですが、上位層であれば入試問題正解レベルの問題集までなら何とかくらいつけると思います。通常は中3の受験生にやらせる問題集ですが、上位層は中1・中2からやってもOKです。
自分の意見ですが、最高水準問題集的なハイレベ問題集に手を出すよりも、全国高校入試問題をゴリゴリやる方がはるかに力がつくと思います。
ハイレベル問題集を何か1冊探している人は、ぜひ購入してください。

中学生理科問題集のおすすめが分かったら:関連情報
ここまでは、中学生におすすめしたい理科の問題集のおすすめをレベル別に紹介してきました。
ここからは、おすすめ問題集が分かった後に知っておくべき理科の勉強法アドバイスを合わせて掲載しておきます。
まずは学校ワークを完璧に!
理科は問題演習が極めて重要な教科です。
それゆえ、市販の問題集を何冊か購入して追加でゴリゴリ解かないと点数がなかなか上がりずらいとも言えます。
しかし、まずは学校配布のワークをしっかり仕上げてください。
どんな教科でもそうですが、「1冊を完璧に!」は正義です。特に学校ワークはそのまま定期テストに出たりするので、仕上げるメリットも大きいです。
学校ワークを仕上げた状態で、市販の問題集に取り組むようにしましょう。
参考書を必ず隣に置きながら勉強をすべし
理科の学習は、社会と異なり「問題演習」の時間を多くすべきです。
特に第一分野(物理・化学)は計算問題や実験問題が多いので、暗記というよりはケーススタディで練習しまくることになります。
ただ、生物や地学に関しては暗記論点が多いです。それも、単なる暗記というよりは“グルーピング”が重要です。
例えば、イチョウという植物を覚える時でも、「被子植物だっけ?裸子植物だっけ?」「そもそも種子植物って何だったけ?」と用語の意味を把握した状態で暗記しないと点数に直結しません。
そういう意味では、参考書を机の上にスタンバイしておいて、いつでも調べられるような状態を作ってほしいです。なので、参考書を買っていない人は参考書もしっかり購入してください。
他教科も含めて全教科おすすめの参考書を載せておいたので、興味のある人はぜひご覧ください。
総括:【中学生】理科のおすすめ問題集まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
理科の問題集選びの重要性
理科の問題集は、基礎〜発展まで難易度が幅広いため、自分のレベルに合った問題集を選ぶことが大切。
超基礎レベルのおすすめ問題集
- 「ひとつひとつわかりやすくシリーズ」
理科がとにかく苦手な生徒向け。問題が簡単で、基礎を学ぶのに最適。 - 「ぐーんっとやさしくシリーズ」
優しく作られており、授業が理解できない生徒にもおすすめ。
基礎標準レベルのおすすめ問題集
- 「ニューコース理科」
質の高い問題が特徴。学校ワークの補強として定期テスト対策に最適。 - 「標準問題集 理科」
網羅性が高く、段階的にレベルアップが可能。ニューコースとセットで使用するのがおすすめ。
発展・ハイレベルのおすすめ問題集
- 「ハイクラステスト 理科」
標準問題集を終えた人向け。受験対策の入り口として利用可能。 - 「最高水準問題集 理科」
難関私立やトップ公立校を目指す生徒向け。高度な問題が豊富。 - 「全国高校入試問題正解 理科(分野別)」
公立高校の実際の入試過去問を分野別に収録。中3だけでなく中1・中2の上位層にもおすすめ。
理科問題集の使用後に重要な勉強法
- 学校ワークを完璧に仕上げる
問題集に取り組む前に学校ワークを優先し、完璧にすることが点数アップの近道。 - 参考書を活用する
問題演習時に参考書を隣に置き、必要に応じて内容を確認することで理解を深める。
理科の勉強法のポイント
- 問題演習を中心に進める
第一分野は計算や実験問題が中心。生物や地学はグルーピングを意識した暗記が重要。 - 全教科を見渡して学習計画を立てる
他教科の進捗も考慮し、効率よく学習を進めることが重要。