小学生のお子さんにおすすめの英語ドリルや問題集を探していませんか?

近年では英語教育が年々難しくなっており、中学校に上がる前にどれだけ英語を勉強出来ていたかが、問われています。そう言う意味では、親の意識と行動が子供の学業成績に与える影響は大きい時代になったと言えます。

そこで本記事では、自宅でできる小学生におすすめの英語ドリル問題集を厳選して紹介します。

学習塾を経営している自塾でも採用している優良市販教材ばかりです。

小学生におすすめ英語ドリル問題集&単語帳6選

では早速、学習塾の現場目線で本当におすすめできる小学生向きの英語教材を紹介していきます。

中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360

まず、この記事の中で絶対におすすめできる最強の1冊は「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」です。

正直、市販で販売されている英語テキストの中では、圧倒的に頭ひとつ抜けているレベルの神問題集と言えます。この問題集は、全国すべての小学生の必修テキストに認定してもいいレベルで優れています。

この問題集は、自塾の英語のメインテキストとしても採用していて、本当に重宝しています。塾の指導の中でも、これ以上重宝する問題集は他にはありません。

※なお、この著者と私には一切の関わりもなく、1円たりともお金もらってません。笑

しかし、そんなことはどーでもいいと思えるぐらい神テキストで、マジで全国の小学生にやって欲しいと思っており、心の底からおすすめ出来ると胸を張って言えます。

このテキストは英単語問題集という位置付けですが、英単語の書きの練習をしながら、中1の基礎的な英文法(be動詞や一般動詞)まで学べてしまうという点。つまり、中学英語との接続が完璧にできているのが最大の魅力です。

例えばこんな感じで、学んだ英単語を並び替え問題でもう一度書かせたりします。もちろん、めちゃくちゃシンプルですが、英語の語順にも触れており、文法を意識して単語が書けます。

こんな感じ↓で、英語の語順(主語+動詞+〜を)みたいな解説がある状態で並び替えをさせるので、そのまま中学英語の予習になる。

ぶっちゃけ、変な英会話に毎月いくらか月謝を払うくらいなら、このテキストで英文法を予習してゴリゴリ英単語書かせる方がよほど中学英語への先行投資としては費用対効果が高いです。

しつこいですが、このテキストだけは絶対に購入した方がいいです。ここまで熱くおすすめする問題集は正直他にはないです。この熱量が伝わっているでしょうか?笑

中学英語で躓く被害者を一人でも多く救済するには、「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」をおすすめせずにはいられませんでした。

著:國立拓治, 著:飯田昌直
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中学でゼッタイつまずかない! [小学生]これだけ!英文法29

2冊目におすすめなのが、「中学でゼッタイつまずかない! [小学生]これだけ!英文法29」です。

こちらは、先ほど紹介した英単語問題集の英文法バージョンです。詳細はYoutubeにも載っています。

なお、be動詞や一般動詞などの文法に加え、canやThere is 構文なども収録されており、時制とか基礎構文は大体網羅しています。正直、上記の英単語問題集にこの英文法テキストを加えれば、小学生としては完璧です。

少なくとも、塾屋としてはここまでやってくれているなら、中学英語を指導する上では全く壁を感じません。そのぐらい、この教材はいい。

英単語と英文法の2冊を何回も何回も繰り返し反復させ、単語を書く力と基本的な英語の語順さえ習得してくれれば、中1英語は単語暗記だけで何とかなります。

そういう意味では、最強の先取り教材と言えます。遅くても小6の夏休みぐらいからは取り組ませてほしい問題集です。

著:飯田昌直, 著:國立拓治
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小学生のための英語練習帳

こちらは、そもそも英単語以前にアルファベットやど基礎英単語すら怪しい人向きの教材です。

英語初学者だと、この辺りから練習するのが妥当だと思います。最初に紹介した「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」などは、あくまでアルファベットは書ける前提です。

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なお、このシリーズはレベルが段階的に上がっていきます。やることは英単語の書きなのですが、単語のレベルによって問題集が分かれているイメージです。

上記で紹介したものが一番簡単で、次に難しいのは以下の問題集です。

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なお、これが出来ると英文を書く問題集へとステップアップします。それが以下の問題集です。

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ただ、文法問題集は最初に紹介した「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」の方がおすすめできるので、このシリーズでやらなくてもいいのでは?と思っています。

小学英語 アルファベットと英語の発音

こちらは、英語の音と綴りをリンクさせるフォニックスと言えばフォニックスの教材です。ただ、そこまで堅苦しくはないので、初学者におすすめです。

学研から出ている名著で、これも英語の市販テキストでは昔から良書とされていますね。一時期塾でも導入しようか悩みましたが、塾用のテキストの方がいいと思ったので、その際は採用を見送りました。

その際に使ったのがこちら↓

ただ、塾用教材は塾を通して買わないと割高なので、フォニックスをやりたいならあえてこれを選ぶ必要はないでしょう。

そういう意味では、フォニックス系のドリルを探しているなら最初に挙げた「小学英語 アルファベットと英語の発音」でいいと思います。

Z会グレードアップ問題集 小学6年 中学英語さきどり

次に紹介したいのが、Z会から出ている先取り問題集。

昔からある名著で、中学英語の予習用の教材って感じです。

昔はこれが一押しだったのですが、何度も書いている通り「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」と「中学でゼッタイつまずかない! [小学生]これだけ!英文法29」が発売されたので、自分の中での序列が変わりました。

なので、上記2冊をやりこんで文法に自信がついたら、Z会で演習量を積むといいと思います。いい問題集であることに変わりはないので、買って解く分には自信を持っておすすめできる1冊です。

監修:太田三智彦, 編集:Z会編集部
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中1英語をひとつひとつわかりやすく

最後に紹介したいのが、「中1英語をひとつひとつわかりやすく」です。

えっ、中1?と思われるかもしれませんが、間違えではありません。

個人的には、小学校専用の英語教材というのはほとんど価値を感じていません。結局は文法を無視しているものが多いので、変な癖がつくリスクを懸念しているからです。

だから、後述しますが英語に馴染もう系の問題集はあまりおすすめしていません。

よって、一定のレベルまで単語の読み書きが出来るようになれば、中1の基礎英文法の習得に入った方がいいというのが自分の意見です。そういう意味では、中1英語の問題集の中で一番簡単なものを小学生にやらせるのが合理的と考えます。

中1英語で一番優しい問題集と言えば学研の「中1英語をひとつひとつわかりやすく」しかないでしょう。

小学生におすすめ英語ドリル問題集&単語帳の後に:注意点

ここまでは、小学生におすすめしたい英語の問題集を一気に紹介してきました。ここからは、小学生の保護者さんが英語問題集を買う際の注意点を塾屋の視点からお伝えします。

英検対策用の問題集に手を出すのは悪手

小学生の保護者さんで英語用の問題集を探す場合、「英検対策の問題集」を探す人が多いように思います。実際、そういう問題集をおすすめしているサイトもあります。

例えばこういうの↓

しかし、小学生にこの手の英検問題集をさせるのは個人的には大反対です。

英検というのは、英検の対策をすれば文法などが適当でもセンスさえあれば受かってしまう小学生などそこそこいます。しかし、そういう子が中1最初の英語のテストで高得点になるとは限らない。実際、自塾のある公立中学でも、英検3級なのに平均点以下だったりしてる子を何人も知っています。

その理由は、英文法の理解がいい加減だからです。

英検3級に合格していても、「be動詞の疑問文のルールは?」とか聞いたら大概は反応できません。文法のルールを言語化せず、変なパターンだけ覚えて試験を乗り切っているだけだからです。

逆に言えば、その程度の英文法のレベルでも英検に受かってしまうので、まあ大した資格ではないってことです。そもそも、英検なんて日本独自の資格ですしね。英検準1級とかで大学受験に有利になるならまだしも、たかが4級や3級を小学生に取らせるなんて親のエゴであるケースが大半です。

そんなことに時間やエネルギーを使うなら、地道に英単語のスペル暗記をさせて、be動詞や一般動詞の使い分けをじっくり勉強させるほうが一億倍いいです。悪いことは言わないので、短期的な目線ではなく地に足をつけた長期目線で学習をさせてあげてください。

中途半端な英語問題集を購入しない

正直、出版社さんから文句言われそうなのですが、本心なので言います。

まず、市販されている小学生向きの英語問題集ですが、まあクソなものが多いです。中学生はいい問題集が多いのですが、小学生のは本当に酷い…

しかし、出版社さんが悪いわけではないので注意!

問題なのは、現代の英語教育の構造の方です。

そもそも、小学校では英会話とか音読とか英語でカルタとかして遊ばせておいて、中1になった瞬間に急にゴリゴリの英文法に移行するのが今の英語教育です。小学校と中学校の連携がまるで取れないないです。

すると、小学生用の問題集というのは学校教育に合わせることになるので、どうしても文法を軽視したものになりやすい。主語とか動詞的な文法用語をなるべく省き、「I am 〜.」「You are 〜.」とかノリでやらせてきます。

本来は、主語がIのときはamで、主語がyouと複数の時はareで、それ以外の単数はisです。で、その3つをまとめてbe動詞と言って…的な全体像の理解が大事なのに、そういうのをすべてすっ飛ばしています。

だから、そういう問題集をやっても、本質的な理解にならない。

であれば、まずは英単語をゴリゴリ書かせてまずは語彙力を強化することに全振りしたほうがいい。単語だけは文法と独立して覚えないといけないので、小学生のうちは英単語だけガチらせるとかでも全然OKです。

そういう意味でも、最初に紹介した「中学でグンと差がつく! [小学生]これだけ!英単語360」みたいな単語重視のテキストは理にかなっているということです。

著:國立拓治, 著:飯田昌直
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第二言語が母国語を凌駕することはない

英語教育の重要性が説かれる昨今なので、保護者さんも小学生の英語の早期教育に関心が高いように思えます。それ自体は本当に素晴らしいことです。

しかし、英語というのはどこまで行っても言語科目です。ゆえに、第二言語である英語が、母国語を凌駕することはない。

もっとハッキリ言えば、「国語ができない小学生に英語を先取りさせても教育効果は極めて限定的」ということです。

正直、中1の最初までなら英語の先取りでアドバンテージがあります。点数もそこそこになるかもしれません、しかし、2学期を過ぎたあたりから、その子の本質的な国語力的なものに英語の成績も集約していきます。

高校受験を迎える頃には、小学校の時の先取りなどほぼ意味はなく、その子の国語力がそのまま英語力に直結します。実際問題、入試英語の長文の日本語訳を渡しても、平気で設問を間違える中学生なんて山ほどいます。

この層は、そもそもの言語能力が弱いがために、英語を勉強させても上滑りしてしまいます。

だから、英語教育もいいのですが、まずはきちんと母国語ができるように教育投資をしましょう。優先順位はあくまで「国語>英語」です。そこを無視してドーピングしても、その効果が中1の最初までしか続かないのが関の山です。

普通に漫画とか読みまくって語彙力やストーリーは握力高い地頭いい子のほうが結局最後は強いですよ。所詮は教育でチートできるレベルのスキルは、どこかでひっくり返されます。

総括:小学生におすすめ英語ドリル問題集&単語帳まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

✅ 小学生におすすめの英語問題集・単語帳

  • 一番おすすめ:「中学でグンと差がつく! 小学生これだけ!英単語360」
    • 英単語の書き+中学英語の文法(be動詞・一般動詞)も学べる
    • 並び替え問題で語順理解もできる
    • 塾でもメイン教材として採用
    • 英会話より費用対効果が高い
  • 文法特化:「中学でゼッタイつまずかない! 小学生これだけ!英文法29」
    • can構文、There is構文なども網羅
    • 上記英単語本と併用で中1英語が楽に
  • 初学者向け:「小学生のための英語練習帳シリーズ(1~3)」
    • アルファベット → 英単語400 → 英語の文250 と段階的に学べる
    • 基礎から始めたい子に最適
  • 発音・フォニックス:「小学英語 アルファベットと英語の発音」
    • 発音と綴りの関係を学べる
    • 導入教材としておすすめ
  • 演習用:「Z会グレードアップ問題集 小学6年 中学英語さきどり」
    • 中学英語の演習に最適
    • 2冊(英単語360・英文法29)完了後におすすめ
  • 中1教材を小学生に:「中1英語をひとつひとつわかりやすく」
    • 小学生でも理解できる中1英語教材
    • 中途半端な小学生用より効果的

⚠ 英語学習の注意点

  • 英検対策はおすすめしない
    • 小学生で英検合格しても文法理解が浅いことが多い
    • 点数と実力が比例しない
    • 英検より基本の英単語と文法習得を優先すべき
  • 中途半端な英語問題集は買わない
    • 小学生用の市販教材は文法を軽視したものが多い
    • 「I am〜」など感覚だけで教えるのは非効率
  • 英語よりもまず国語を重視
    • 英語力は最終的に国語力に依存する
    • 読解力・語彙力のない子は英語でも伸び悩む
    • 優先順位は「国語 > 英語」

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