兵庫県の公立高校入試の社会の攻略・対策をどのように行えばいいか気になりませんか?

兵庫の社会は英語の次に高得点が期待できる科目で、兵庫県の受験生であれば得意科目にしておくことは入試において圧倒的に優位性があります。

ただ、昨今の社会の入試問題は単なる暗記ではなく、「理解力」を問う問題が非常に多く、昭和の時代のように1問1答を覚えておけばすぐに高得点になるような代物ではなくなりました。

だから、間違った勉強法をしていてはいつまでも伸びません。と言うより、頭を使わない勉強をしている思考停止パターンの子が一定ラインで点数が伸びとどまる傾向があります。

そこで本記事では、兵庫県の公立高校入試の社会の勉強法や使用すべき参考書・問題集のルートをすべてお伝えします。

なお、当サイトでは使用教材の大半は塾専用教材です。塾用教材は塾からしか買えない専売品で、書店などでは購入不可です。しかし、一部Amazonで販売されているので、Amazonであれば購入可能(楽天不可)です。購入する場合は、Amazonの販売ページから購入してください。

兵庫県公立高校入試対策:社会の勉強法&参考書問題集ルート

それでは早速、兵庫県の社会の勉強法について全体像から各論の対策まで詳細にかいていきます。

受験社会は「暗記」を前提に”理解しているか”を問う問題ばかり

まず最初に、兵庫の社会はどのような問題が出題されているのかを知りましょう。そうすることで、「どんな能力が求められているか」が見えてきます。

例えば歴史では、令和5年度入試で以下のような問題が出題されました。

簡単に解説すると、資料Aは「三に曰く、」と書かれているので聖徳太子が出した十七条の憲法のことと分かります。(1)はその時代(=聖徳太子の時代)のことを聞いているので、聖徳太子が他にやったことを思い出して選択肢を選びます。

アの冠位十二階は聖徳太子がやったことなのでいきなり正解。イの口分田は班田収授法の際の話なので奈良時代、ウの租庸調は律令政治なので同じく奈良時代。エでは武士が出てくるので、少なくとも平安の後期以降の話って分かります。だから自信を持ってアを選べばOKです。

ただね、こういう一問を見れば分かりますが、1問の中に何個もポイントが凝縮されているのが分かりますか?

まず大前提、設問の前にある資料「三に曰く、」を見て、これが憲法十七条ってことが分からないとその時点で詰みます。でも、資料のどこにも憲法十七条というワードはない。さらに、憲法十七条だと分かったとしても、それが聖徳太子が出したものだということが分からないと問題が解けない。さらに、聖徳太子がその他に行ったこととして「冠位十二階」があることをリンクできないと正解できません。

こう考えると、普段から理解を伴わない暗記をしている人間が秒速で駆逐されることが安易に想像できます。

どういう勉強をしていれば受験社会に対応できるのか?

では、昨今の受験問題をハックする上で、どういう勉強をしていればいいのでしょうか?

一言で言えば、「知識を体系的に理解・暗記していればOK」です。

例えば聖徳太子の問題を再現性高く正解できる子の脳内では、史実が紐づいて暗記されています。簡単にいうと、「まとまりで覚えている」ということです。

<聖徳太子がやったこと>
①推古天皇の摂政になった人
②冠位十二階の制度を整えた人
③十七条の憲法を作った人
④小野妹子を遣隋使として派遣した人

⑤飛鳥文化(=法隆寺)の時の人

こんな感じで、聖徳太子が行ったこと一覧を頭の中で紐付けて覚えています。

だから自塾では、独自の暗記プリントを作って、知識を体系的に覚えさせています。企業秘密なので一部しか公開できませんが、例えば以下のような形式のプリントで暗記させます。

こんな風にして、聖徳太子が行ったことをある程度まとめたプリントを作り、主要箇所を穴埋めさせます。こうすれば、聖徳太子がやったこと一覧をセットで覚えられますからね。あとは資料問題などは別途問題集で演習させれば、十七条の憲法などの中身について触れる問題などどこかで必ず出会います。

なお勉強ができる子というのは、それぞれの重要用語の意味を“逆説明”できます。

例えば、「摂政って何?」と聞かれたら”幼い天皇をサポートする役職”って答えることができます。「冠位十二階の制度って何?」と聞かれたら”家柄にとらわれず優秀な人を採用する仕組み”って答えられます。

さらに、憲法十七条の中身は分かる?と聞くと、「一に曰く、和をもって貴しとなし…」と答えることもできます。

先ほどの問題で「三に曰く、」とありましたが、正直ほとんどの生徒は「三に曰く、」なんて覚えてなくて、「一に曰く、」なら聞いたことがあってそれが十七条の憲法だとリンクしているので、「おそらく三に曰くってことは憲法十七条の話なんじゃない?」と推測をかませています。

今の受験では、自分の知っている知識を総動員して、普段あまり聞きなれない文章を推測する知識の運用力や応用力が求められています。だから、知識を体系的に覚えていない生徒は社会の点数が上がらない。用語の意味を説明できないふわふわ系の生徒も点数が取れません。

要するに、普段から思考を伴わずフンワリ生きてる系や感情論ヒステリック系は受験という競技との相性がすこぶる悪いです。論理的であることが社会ですら求められるからです。

また、語彙力が乏しい子の場合、単純知識を覚えるまでの距離すら遠いこともネックになります。例えば、冠位十二階の”家柄”って言葉すら分からない..的なところから出発すると完成までの距離が非常に遠く絶望します。汗

社会のインプットの正しい勉強法:使用教材も紹介

昨今の知識の詰め込みだけでは耐久できない受験社会ですが、どのように勉強するのがいいのでしょうか?

まず第一段階は「暗記」です。

いかに知識を運用していく時代とは言え、社会科のテストは運用すべき知識の暗記があることは大前提なので、暗記からは逃げられず、最低限の土台です。

問題なのは、暗記をしたからといってすぐに点数が伸びるわけではないということです。正確にいうと、暗記の段階で解像度が高い地頭のいい生徒は伸びちゃいます。そうじゃない子はそこからの距離が遠いです。

しかし、やることは先述した通りで、「体系的に知識をインプットする」です。

自塾の場合は体系的に知識をインプットできる教材を独自に作り、それを兵庫形式にマッチするようにして暗記させています。ただ、これは完全に企業秘密なので絶対に見せません。

なので、仮に自塾に通われない場合は、似たような教材を使って暗記してください。おすすめなのは、塾用教材の「中学WinPass 社会ノート」です。

この教材はインプット用の教材で、一問一答形式にせず、図表で体系的にまとめられたものを穴埋め形式で覚える教材になっており、自塾の独自プリントの構成に極めて近いです。(※昔は自塾ではこれ使っていたのですが、自作した方が質が高いので今は使用していません。)

中身はこんな感じです。

この感じの形式だと、例えば四大文明を覚える時でも、「河川の名前・特色・使用された文字」が一覧になっているので知識が断片的になりずらく脳内で接続しやすいです。塾用教材でインプット用に使うのなら一番おすすめです。1冊で地歴公民全てが網羅されているのでコスパもいいです。

しかしそれでも苦手な子は穴埋め箇所だけ暗記し、脳内で接続させることなく終わるので、大人がついて一つ一つ確認するしかないです。「エジプト文明の川と特色と文字を全部言ってみて?」的な感じで全部チェックするってことです。ただしそれだと社会を完全個別指導しないといけない上、膨大な時間がかかります。だから、月謝はとんでもないことになります。また仮にそれをしたとしても、記憶力が乏しいと時間が経てばすぐに忘却して0に戻る子もいます。これだと穴の空いたバケツに永遠に水を注ぐような気持ちになります…

ゆえに、一定の地頭を有してそれなりに自己完結できる子でないと受験レベルの問題は原則厳しいと思ってください。確認テストみたいに一問一答覚えておけば許されるという話ではなく、単純な努力だけでは点数につながりません。

話が脱線しましたが、体系的な図表系で知識をインプットしたら、次は実際に知識をすぐに呼び戻せるかどうかを一問一答で確認します。一問一答はこのタイミングで使うのがベストで、最初の暗記用教材にすべきではないというのが自分の意見です。

ここで使用する教材は、「中学WinPass(ウインパス)社会 全」です。先ほど紹介した「中学WinPass 社会ノート」の総合問題集バージョンです。

この問題集の中には、一問一答とビジュアル確認の2つのブロックがありますが、暗記確認としてはこの2つを基礎固めとしてやらせます。

一問一答↓

ビジュアル確認↓

このような学習を、中2の終わりぐらいから始められると理想です。なお、夏休みも基本的には同じメニューをこすればOKです。なんなら、受験直前まで何度もこするのです。結局暗記は時間が経てば抜けるので、何回も同じことを繰り返させるしかないです。ここで暗記用のテキストをコロコロ変えるのが悪手なだけです。

いずれにせよ、知識を覚えたと思った後の確認作業として「中学WinPass(ウインパス)社会 全」を使っていくのが自分のやり方です。

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知識をインプットする際の注意点:参考書は必須

ここまでは、演習に入る前の”インプット”の話をしてきましたが、インプットをする段階で絶対に必要なものがあります。それは、「参考書」です。

先ほどからチラッと触れていますが、知識を体系的に理解する事に加え、用語そのものがどういう意味なのかを自分で説明できないことには得点に直結しないのが今の受験問題です。

だから、”憲法十七条”とだけ覚えていてもほぼ無意味で、「憲法十七条とは”役人の心構え”を示したもの」的な感じで言語化をもなって暗記しておくことが求められます。

その際に、参考書など用語の説明が分かりやすくされているものは必須です。

と言うより、社会の勉強には段階があります。まずは、参考書などを一読し、読み物としてどういうことが書かれているかを理解するのが最初の段階。要するにまずは”国語”です。

その際は、暗記することは一旦忘れ、「ああ、これってこういう意味だったのか!」的な理解をすることにのみ意識を向ければOKです。と言うより、理解さえすれば用語なんて後からスイスイ入ってくるんです。出来てる子はみんなそうです。

なので、参考書だけは絶対に買ってください。参考書買わない受験生が多いですが、舐めすぎです。そうやってテキストベースの読解学習から逃げるから社会の点数が伸びないのです。

なお、参考書は市販教材の「ニューコース」でOKです。これが一番分かりやすいですし、塾生からも人気で自分自身もベストな参考書だと胸を張ってオススメできます。

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社会は、分野別に参考書が分かれていますから、必ず全分野揃えるようにして欲しいです。自塾にもニューコースは常備していて、塾生には分からないことがあったときは自分で極力調べるようにさせています。

また、歴史の流れがどうしても苦手な子は、参考書よりも「学習まんが」を使った方がいいケースもあります。料金は少し高いですが、塾に毎月払う月謝に比べれば遥かに安上がりですから、一度試してみる価値はあります。王道ですが、「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」が一番オススメです。

監修:山本 博文, 監修:五百旗頭 薫, 監修:岡 美穂子
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追加演習フェイズ:実践的な練習問題を倒す

社会はアウトプットよりもインプットが大事な教科です。だからまずは、知識の体系的暗記と一問一答による確認に最もエネルギーを注ぎましょう。

しかし、これだけではまだ抜け漏れが出ます。

なぜなら、図表読み取り問題や、歴史の並び替え問題、さらには歴史の資料を使った問題などの演習が不足するからです。こういうのは、どこまでいっても問題集でぶつけるしかないです。

自塾の場合は、すでに一問一答でも使っている「中学WinPass(ウインパス)社会 全」をそのまま継続して使います。こちらのテキストは本当に神で、実践演習も含めて一冊の問題集になっています。

なお、以下のような練習問題が収録されています。

こんな感じで、一問一答やビジュアル問題よりもかなり実践的な問題になります。こういう部分までやり込まないと、正直演習したことにはなりません。一問一答しかしてなくて点数が上がらない子は、まだまだ練習不足です。

そういう意味では、ウィンパスは1冊でほぼ全て完結するのでやはり使いやすいです。

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なお、インプット用の教材をしっかりやり込んでいる子なら、あとは演習用の問題集を追加しても全然構いません。塾用教材であればウィニングフィニッシュや実力錬成テキストなどを追加させます。

分野別に問題集を分けたい人は、ウィンパスの分野別問題集を買ってもいいです。「全」よりも各分野の問題の量が多いので、演習量を担保するという目的は達成されます。

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こんな風に、基本的に塾用教材はどれも当たりなので、ここから先は趣味の問題だと思っています。

過去問演習:最終完成は兵庫の入試問題

ここまでの演習は、助走にすぎません。最終的なゴールは、実際の兵庫県の過去問を使って演習することだからです。

社会に関しては公民などが終わらないと過去問演習に入りづらいので、どの時期から始めるかは学校の進捗にもよりますが、基本的には12月の中旬ぐらいからは過去問に取り掛かって欲しいです。

学校が遅すぎて範囲が終わっていないケースもありますが、その際は独学で進めてください。自塾では、学校の進捗を無視して塾のペースに社会は合わせさせます。そうしないと間に合わないからです。

受験過去問ですが、エディックが出している過去問が一番オススメです。自塾でも採用しているテキストです。これは市販でも買えます。

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この問題集で最新5年分は演習ができます。大体どのくらい取れるのかを確認するために使いましょう。また、兵庫の問題は過去問の類題が結構出ます。だから、過去問で触れられた論点については深堀して欲しいです。

たとえば自分が分析する限りだと、織田信長・豊臣秀吉・戦国武将・足利義満とかは過去何回も出題されていて、明らかに過去問を焼き回していました。数年前の選択肢で軽く触れた論点をイジって出すなどしています。

そういう意味では、兵庫県に関しては昔の過去問も含めて10年ぐらいは過去問を掘って欲しいです。ただし、過去問は最新版を含む5年までしか市販されていませんので、「虎の巻」という過去問専用サイトを使用してください。

こんなのです↓

ネット限定(※しかも公式サイトからのみ。Amazon不可。)ですが、かなりいいサービスです。

10年分の兵庫の過去問が社会だけではなく全教科手に入る上、公式サイトからの購入特典で無料質問までできる神サービス。塾に行っていない人であれば、数学などの解説をして欲しいと思った時にも重宝します。

しかも、値段も2,980円と破格なので、社会で高得点を狙う子はここまでやりこんで欲しいと思います。

・虎の巻【公式サイト】

兵庫県公立高校入試対策:社会の勉強法&参考書問題集ルートの後に

ここまでは、兵庫県の公立入試「社会」をどういう手順でハックしていくかについて解説していきました。最後は、兵庫の社会を攻略する上せ合わせて知っておきたいポイントをまとめて紹介します。

社会は上限80点ぐらいまでが現実的な期待値

数学や理科のような理数系の科目ではないため、やはり努力が実りやすいのが社会という教科です。理数系はやっぱりセンスとか才能は必要です。

ただ、そんな社会でも無限に点数が積み上がるのか?というと答えはNOです。

これは自分の感覚値ですが、結構社会が得意な子でも、兵庫受験の社会で現実的に再現性高く狙える点数は80点ちょいかな?と思います。

と言うのも、やはり受験社会というのは難問や重箱の隅を突いたような問題も紛れ込みます。公民は少ないのですが、歴史と地理の一部の問題に、「いや、そんなの知らんやろ〜」「誰がそこまで勉強しとるんや?」と思う問題が数問入っています。

こう言うのって、再現性高く対策で取らせるのはまず無理です。細かすぎて、そのレベルまで極めるとなると教科書の全ページを脳内に完璧に焼き付けるとかしないといけなくなります。でも、そんなことはできません。

だから、基礎固めと受験演習をやるだけやったとしても、80点ぐらいに打ち止めラインがあります。やっぱり人間なので5問ぐらいは落としちゃうので、良くても85点とかで、さらに1問間違えると82点とかになります。

例年、社会が得意な子でもこんな感じで中々90点の壁が超えられません。

そういう意味では、「社会は80点までは努力で上がりやすいけど、90点以上とかになると構造的に無理」と思った方が健全です。

ダメなパターンは社会で何がなんでも稼ぎたいと思い、80点超えられるようになったのにまだ社会の勉強ばかりする子です。それ以上は努力の問題で上がる保証がないので、まだ伸び代がある他教科に時間を割かないとダメです。

なので、上位層でも社会は80点ちょいをゴールにして、そのあたりでほどほどに勉強を切り上げることを推奨します。

公民分野で満点に近い点数が取れるかどうかが鍵

兵庫の社会は、地理・歴史・公民の3分野構成ですが、各分野ごとに明らかに難易度が違うのが特徴です。

結論から言えば、「公民が圧倒的に簡単で、その次に歴史が取りやすく、地理が一番得点しずらい」と思います。年によっては歴史の方が難しい時もありますが、一般的にはこんな感触です。

だから、社会攻略のセンターピンは絶対に公民にあります。どれだけ社会が苦手な子でも、公民だけは確実に得点できるように対策して欲しいです。公民は歴史と違ってクソ暗記に頼っても点数が取れてしまうので、地頭が良くない子もまだギリくらいつける分野です。

公民分野だけは重点的に学習することをオススメします。

地理の地図読み取りだけは重点対策を

正直、社会は何が出るか読みづらいですが、地理分野では必ず出題される問題があります。それが、「地形図の読み取り問題」です。

兵庫県の場合は毎年必ず以下のような地図読み取りの問題があり、配点も合計で9点あり、全体の約1割を占めます。

この点の問題の攻略としては、まず絶対に「地図記号」を暗記して欲しいです。地図記号を分かっていないと解けない構成になっているので、暗記していないとドボンします。

地図記号に関しても、ウィンパスノートの社会で暗記できます。

また、この手の問題なのでは演習量がものを言います。実際に地形図を読み取って設問に答える練習をしておかないと、本番ではセンスがある子以外は解けないです。もしくはめっちゃ時間がかかります。

基本的には兵庫県の過去問を使って対策すればいいので、兵庫の過去問にある地形図問題を何回も繰り返し解くのがポイントです。以下の問題集です。

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5年分を超える演習をしたい場合は、すでに紹介している「虎の巻」を使って過去問を深堀するしかありません。

もしくは、兵庫県以外の他県で出題された地形図の読み取り問題で練習するのもありです。市販の問題集で「全国高校入試問題正解」というのがあり、これなら他県の公立入試で出題された地形図問題が演習できます。

これは分野別に分かれているので、地理の地形図分野だけ演習してもいいですし、優先的に演習して欲しいと言った公民分野の演習も大量にこなせるので、上位校を狙う子には毎年購入してもらっています。

総括:兵庫県公立高校入試対策:社会の勉強法&参考書問題集ルートまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

■ 全体方針と特徴

  • 兵庫の社会は英語に次ぐ“稼げる科目”で、得意にすれば圧倒的に有利。
  • 単なる暗記では通用せず、“理解+応用”を求められる問題が中心。
  • 資料問題などの“情報を読んで答える力”が必要。
  • 点数の上限は現実的に80点前後(90点は難問の関係で困難)。

■ 勉強法のステップ

  1. 体系的に暗記する(インプット)
    • 一問一答ではなく、図表でまとまりとして覚える。
    • 用語の意味を自分の言葉で説明できるようにする(=逆説明力)。
    • 例:「摂政とは?」→「幼い天皇を補佐する役職」と説明できるかが重要。
  2. 一問一答で記憶の定着を確認
    • 初期インプットの後に使用するべき。
    • 「中学WinPass(ウインパス)社会 全」で確認。
  3. 実践問題で演習フェーズに移行
    • 資料読み取り、並び替え、図表問題などを対策。
    • 再現性のある得点力を磨く。
    • 「WinPass全」や「ウイニングフィニッシュ」で対応可能。
  4. 過去問演習(12月中旬〜)
    • 兵庫の過去問5年分+「虎の巻」で10年分まで網羅するのが理想。
    • 類題の焼き直しが出題されやすく、過去問研究は非常に効果的。

■ 推奨教材一覧

目的教材名特徴・価格目安
インプット(暗記)中学WinPass 社会ノート図表と穴埋め形式(¥1,370)
基礎確認中学WinPass 社会 全一問一答+ビジュアル確認(¥2,405)
理解強化ニューコース参考書(地理・歴史・公民)用語の意味がわかる(各¥1,584〜¥1,760)
歴史流れが苦手な子用角川まんが学習シリーズ 日本の歴史全巻セット(¥20,900)
応用演習用ウイニングフィニッシュ、実力練成実戦的問題集(¥2,300〜¥2,430)
分野別強化WinPass 地理・歴史・公民各分野ごとの演習特化(¥1,910〜¥2,370)
兵庫過去問エディック兵庫入試5年分 or 虎の巻公式問題&解説つき(¥1,540〜¥2,980)
全国演習用全国高校入試問題正解(社会)他県の過去問で強化(¥2,970)

■ 分野別の優先順位

  • 公民が最も得点しやすく、最優先で対策。
  • 次に歴史。資料問題・並び替えも演習する。
  • 最も難しいのが地理。特に「地形図の読み取り」は毎年出題されるので重点的に対策。

■ 注意点

  • 暗記だけでは得点に直結しない。理解が必須。
  • 参考書なしでの勉強は非効率。読解力=社会の基盤。
  • 教材をコロコロ変えない。1冊を何度も繰り返すべき。
  • 地頭の良さや語彙力の有無が勉強効率に大きく関わる。

※全保護者さんに読んで欲しい「勉強法や子育て本のおすすめ」を以下の記事で紹介中。Kindle Unlimitedを使うと全て”無料”で読むことができます。

※学習塾に通っていない場合は、塾用教材を使って勉強するのが効率的です。市販教材に比べて圧倒的に質が高くコスパもいいです。学習塾の先生の要望に応えた教材で、痒い所に手が届く良書ばかりです。本屋では買えないですが、Amazonなら購入可能なので、以下におすすめ教材をまとめておきます。

市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

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