昨今では、「私立高校無償化」が全国的に広まっています。
ただし、制度自体は決して完璧なものではなく、「ずるい」「不公平」とかなりの不満が出ているのも事実です。
本記事では、私立高校無償化がなぜ”ずるい”と言われているのかを解説します。また、無償化によるデメリットについても塾講師の立場から意見を述べさせてください。
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私立高校無償化がずるい・不公平と言われる理由まとめ
私立高校の授業料無償化について、インターネットやSNSでは「ずるい」「不公平だ」という意見がたびたび見られます。
ここでは、なぜそのように感じる人がいるのかを詳しく解説していきます。この制度の背景や仕組みを理解し、賛否両論の理由を見ていきましょう。
所得制限があるから不公平
私立高校無償化は、全ての家庭が対象ではなく、所得制限があります。これが「不公平だ」と感じる理由の1つです。
所得制限とは何?
所得制限とは、親の年収が一定額以下の場合に限り無償化が適用されるという制度です。具体的には、家族構成や子どもの人数に応じて年収基準が異なります。たとえば、片働きの4人家族であれば、年収が約590万円未満の家庭が対象になります。
所得制限がもたらす不満
「所得制限を少し超えただけで支援を受けられないのは不公平」という声があります。特に中間層にとって、支援を受けられない一方で税金を多く払っているという状況に不満を感じることが多いようです。
「自分たちは恩恵を受けられないのに、税金で他の家庭を支援するのは納得できない」という意見が、「ずるい」という感情につながっています。
地域によって適用されるかどうかが違う
私立高校無償化は、地域によって政策の導入状況が異なります。これが「地域間格差」を生み出しています。
東京都や大阪府のケース
東京都や大阪府では、所得制限なしの無償化が進められています。これに対し、神奈川県や奈良県では同様の制度がなく、隣接する地域間で大きな格差が生じています。
具体的な例
「東京の私立高校に通う生徒は無償化の恩恵を受けるのに、同じ学校に通う埼玉や神奈川の生徒には適用されない」というケースもあります。これが、「地域が違うだけで不公平」という意見につながっています。
努力しなくても支援されるのはおかしい
私立高校無償化が学力や努力に関係なく適用される点も、不公平感の原因となっています。
偏差値が低い高校でも無償化
この制度は、すべての私立高校に一律で適用されます。そのため、偏差値の低い学校や、受験で失敗して私立に通うことになった生徒にも無償化が適用されます。
成績重視の支援を求める声
「成績が優秀な生徒だけを対象にした方がよい」「偏差値40台の高校に税金を使うのはおかしい」という意見が見られます。こうした声からも、「ずるい」と感じる人がいるのです。
公立高校でも十分なのでは?
「私立高校に通うのは自己責任」という考え方も、批判の一因です。
公立高校の選択肢
都立高校や県立高校などの公立高校では、授業料がもともと非常に安いため、経済的負担が少なくて済みます。それでも私立高校を選ぶ家庭は、自分たちの選択で高い学費を払っているとみなされます。
批判の声
「都立高校に行けばいい」「落ちて私立に行くのは実力不足のせい」という意見が、一部で根強くあります。この考え方が、私立高校無償化に対する否定的な意見につながっています。
高所得世帯は税金を多く払うのに恩恵がない
高所得世帯からの不満も大きな問題です。
累進課税と税金の使い道
日本の税制は、年収が高いほど多くの税金を支払う仕組み(累進課税)になっています。そのため、「自分たちが支払った税金が、恩恵を受けられない制度に使われるのは納得できない」と感じる人が多いのです。
不公平感
「高所得世帯が払った税金で低所得世帯が支援される」という構図に対し、「自分たちにも還元してほしい」という声が出ています。
地域や親の収入で学びの機会が変わる?
私立高校無償化は、子どもの学ぶ権利を守るための政策ですが、その基準が地域や親の収入に左右されることが問題視されています。
親の収入が子どもの進路を左右
子ども自身の努力や学力ではなく、親の収入が教育の機会を決定づける点が、「ずるい」と言われる理由の一つです。
機会の平等の実現を求める声
本来なら、子どもがどのような家庭環境でも平等に教育を受けられるようにするべきだ、という意見も見られます。
「不公平」という感覚が議論を停滞させる?
「ずるい」「不公平」という感情が、日本社会全体で制度の議論を停滞させている面もあります。
無償化制度は、教育の機会を平等にするために設けられたものです。これがすべての人に平等でないとしても、最低限の支援が必要な人を救うことの重要性を見失うべきではないです。
私立高校無償化はずるい:不公平な制度の問題点
私立高校無償化に関しては、正直塾としては色々思うところがあります。
「おいおい、私立無償化なんてしたら、公立受験の魅力がなくなるじゃん。そしたらますます塾なんて需要なくなるよ…」
と言う話は横に置いといても(笑)、制度としては本当に歪んだものだと思うわけです。そこで最後に、塾経営者が本心で思っている問題点を解説します。
努力しない子供が量産される
正直、一番危惧しないといけないのはこれです。
これまでは、公立高校受験があるから子供達は勉強に対して努力をしていた側面があります。「落ちて私立なんて…」と言う動機はおかしいかもしれないけど、努力するためのエネルギーになっていたのは事実。
しかし、私立高校が無償化され、金銭的な負担がないまま高校に行けるとなると、当然だけど努力すらしない生徒は出ますよね。
と言うより、親のマインドも絶対にそっち寄りになる…
子供にしんどい思いをさせて勉強させることを極度に嫌がり、精神的にも肉体的にも負荷をかけずに済む道を安易に選択する未来。
当然ですが、子供達は自らの力で壁を乗り越える経験をする機会を1つ奪われることになります。正直、学歴なんてどうでもいいんだけど、精神的に成長しないキッズが量産されるのはどう考えてもマイナスです。
私立高校無償化は、将来の労働市場をキッザニア化することに貢献していないか?
マジで数年後の日本の若い労働者がオワコンになり、中小企業の経営者は人材採用で苦戦しまくる未来しか見えない。いよいよ、人材に依存しないビジネスモデルを構築しないと企業もヤバくなる….
でも、最終的に会社を大きくするのは「人」だから国力低下は避けられない未来が見えるのは自分だけでしょうか?
知能レベルで見た時に社会が完全に分断される
私立高校無償化は、子供達の勉強するエネルギーを確実に奪います。
わざわざ勉強しなくても高校に入れてしまうのに、一生懸命しんどい勉強をする必要なんてないですからね。これは子供が悪いわけじゃない。
ただ、この制度の一番の被害者は「中間層」です。
正直、人間の知能レベルは遺伝の影響を相当受けています。塾をやっていれば分かりますが、小学校の時点で同年代とは思えないレベルで子供達には知能格差が存在します。
これは努力の問題とかではなく、遺伝子によって決定される脳構造の差です。
だから、知能が高い人間は放っておいても知能は高い。知的好奇心もあるし、将来の自分のために考えて勉強し行動します。
一方その対極にいる子は、動物レベルでしか動かない。「やりたい・やりたくない」レベルの感情で意思決定し、嫌なことがあれば逃げてしまいます。
社会システムがどれだけ良くなっても、この層に知能を使って頑張らせるのは難しい。根っこに問題がありぎるのです。だから、私立無償化の弊害もない。無償化してもしなくても、怠惰な生活を送る層は一定数絶対にいます。
ただ、問題なのは平均付近にいる子達です。
この層の特徴はこうです。
・無理矢理でも頑張らせたら最低水準は満たすことができる
真ん中の子達は、己の意思で向上するような子ではないです。しかし、ある程度管理された環境であれば、きちんと成長し、最低ラインはクリアできる子達です。
しかし、私立無償化はこの層の成長の機会を奪っている。正直、人口の大部分はこの層です。だからマズイわけです。
こうなると、知能レベルでも社会が二分化されちゃいます。賢い人とそれ以外みたいに…
総括:私立高校無償化がずるいと言われる理由まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 努力しなくなる子どもの増加
- 公立高校受験が努力の動機になっていたが、無償化によりその必要性が薄れる。
- 金銭的負担がなくなることで、親も子どもに厳しく勉強を促す必要がなくなる。
- 子どもの成長機会の喪失
- 高校受験という壁を乗り越える経験が減少し、精神的な成長が阻害される。
- 自分で考え、行動する力が育ちにくくなる。
- 労働市場への影響
- 若い労働者の質が低下し、中小企業の人材確保が困難になる。
- 国全体の国力低下につながる恐れがある。
- 知能レベルでの社会分断
- 勉強の動機付けが弱まり、中間層の子どもたちが学力向上の機会を失う。
- 社会が「高知能層」と「それ以外」に二極化する危険性がある。
- 中間層の不利益
- 特に中間層が無償化の恩恵を受けにくく、不平等感が拡大する。
- 管理環境で成長するはずの子どもが放置されることで、全体の質が下がる。
- 偏差値の低い高校にも適用される点への批判
- 努力が報われる仕組みが薄れる。
- 「無償化は成績優秀な生徒に絞るべき」との意見が根強い。
- 自己責任論
- 「私立高校を選ぶのは家庭の選択」との考えから、無償化への反発がある。
- 公立高校という選択肢があるにもかかわらず、私立に進む理由を疑問視する声。
- 高所得層への不満
- 納税額が多いにもかかわらず、無償化の恩恵が得られない。
- 「高所得者が低所得者を支える仕組みが不公平」との批判。
- 制度による社会全体の停滞
- 「不公平だ」「ずるい」との感情が議論を停滞させ、建設的な政策議論が進みにくい。
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