まず、冒頭からこの場を借りて謝罪いたします。
“アホ親”など品性もリスペクトもない言葉を使って釣りタイトルっぽくしてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。
しかし、こうでもしないと読んでもらえないと思い、このようなタイトルをつけて釣りました。もちろんそれは、「何としても全国の保護者さんに知っておいてほしいことがあるから」です。
それがタイトルの通り、“夏休みに子供をやたらめったらオープンキャンパスに行かせちゃう系の保護者問題”です。
おそらく学習塾をやっている人であれば、「ああ、その問題ね(笑)」ってなるぐらい、花火大会と同じレベルの夏の風物詩です。もちろん、やばい意味で。汗
そこで本記事では、夏休みにオープンキャンパスに行かせまくることの注意点について書いていきます。
夏休みにオープンキャンパスに行きまくることのデメリット
まず大前提ですが、この記事ではオープンキャンパスそのものを否定しようとする気持ちは全くありません。また、子供に色々見て回って学校を決めて欲しいと願う保護者さんのお気持ちをディスしようとしているわけでもありません。
本記事では、感情論を完璧に排除した時のメリット・デメリットという、いかにも男らしいロジハラ論調で塾講師目線で見た時の夏のオープンキャンパスに対する警鐘です。
夏休みのオープンキャンパス行き過ぎは害悪でしかない
まず結論からハッキリ言います。
“夏休みのオープンキャンパスの行き過ぎは、ほとんどの場合でマイナスの方が大きい”
これが自分の意見です。
もっと分かりやすくういうと、
「勉強時間を削ってまでオープンキャンパスに行かせまくることは、オープンキャンパスのメリット以上にデメリットが大きい、頭の悪い行動である」
です。
あかん、アホ親で謝ったばかりなのに、ついつい手が滑りました。汗
しかし、これが今回伝えたいことのほぼ全てです。
受験のセンターピンは内申点(かペーパーテストの点数)
そもそも、夏休みの時間の使い方をどうするかを考える上で思考の出発点となるのは、「受験のセンターピンは何か?」です。
もちろん”合格”が目的なのですが、合格する上で一番大事なことは何か?って話です。
これは、「高校受験か大学受験か」「住んでいる地域はどこか」によって変わると思いますが、ほとんどの場合は内申点かペーパーテストの得点ではないでしょうか?
一部、オープンキャンパスに行っておくことが進路選択などで加点になる的なメリットはあると思いますが、それ以外って大体は内申点かペーパーテストの得点で合否が決まりますね。
高校受験で特に公立高校受験であれば、内申点がどうなるかが最もウェイトとして大きいのではないでしょうか?自塾のある兵庫県であれば、高校受験はほぼ内申点で決まります。
で、そんなセンターピンである内申点やペーパーテストの得点を上げる上で、オープンキャンパスが直接的に何かプラスになるのか?ってことです。
「オープンハイに行けばモチベが上がって勉強にやる気が出て…」
みたいなアホな発言をいい年したお母さんが言わないでくださいね。
そんなものは幻想だし、オープンキャンパスに費やした時間を全て勉強時間に当てた方が、より直接的に、より効果的に内申点やペーパーテストの得点アップに繋がることは明白です。
今自分が話しているのは、「時間の使い方の優先順位を履き違えていませんか?」ということです。何でもかんでも、モチベが上がるかもしれないから…に繋げて行動を正当化するアホな行為はやめた方はがいいです。
しかもオープンキャンパスに行きまくる人って、本命以外にもとにかくいくつか行けるところ片っ端から申し込む系の人もいます。「正気か?」って思いますが、正気でこれをしているので手がつけられません。
やっぱり知能って大事。
オープンキャンパスに夏休みに行ってもメリットはほぼない
そうは言っても高校のイメージを掴んで欲しいし….
自分が行くかもしれない高校なら、一度は目で見て欲しくて…
おそらく、ここまで書いてもまだこういう人がいることは分かっています。だから毎年同じ問題行動が繰り返されまくっているわけなので。そこでここでは、オープンキャンパスに行くことに、いかにメリットがないかを正直にお伝えしましょう。
オープンキャンパスは企業の「広告」です
そもそも、オープンキャンパスは企業の広告です。特に私立は学生の学費で経営を成り立たせているので、生徒が集められなければ倒産します。
よって、あの手この手を使って学生に自分たちの学校をアピールして振り向いてもらおうと必死です。だから、オープンキャンパスに予算をつけて宣伝活動をするわけです。
当然ですが、宣伝活動なのでいいことしか言いません。
これはあらゆるCMと同じ市場原理であり、当たり前といええば当たり前。言い分を消費者に知ってもらうために大金をはたいて広告を売っているのですから。
よって、オープンキャンパスはその学校がよく見えちゃうんです。
つまりオープンキャンパスに行きまくる人は、企業のCMを見に行くためにあちこち飛び回り、貴重な時間を浪費していることになります。Youtube広告なら絶対に5秒でスキップするのに。笑
結局入ってみないと分からない問題
オープンキャンパスに行くと、「あの先生の説明わかりやすくて、なんかいいと思いました!」と感想を述べる生徒がいます。
でも、だから何?ってのが本音です。
そもそもCMなんだからいいに決まってるし、その先生がいいとしても、あなたがその先生に直接教えてもらったり、あるいはクラス担任になってもらえるわけではないですよね?
公立高校なら移動もあるし、私立だって転職はある。なんなら私立の場合、教科指導の先生じゃなくて、広報担当の職員が説明しているだけってケースもある。
それにも関わらず、それで志望校決めちゃうの?って話です。
こういうのって、結局は入ってみないとどこまで行っても分からないものです。どんな先生に当たるのかも運だし、何よりどんな生徒が集まるのかも時の運です。
だから、オープンキャンパスで感じた雰囲気という極めて主観的なものから生じる理想と、実際に入学してからの現実には恐ろしいレベルで乖離があるかもしれません。って言うか、まあギャップだらけでしょ。
こんなものは就職と同じことです。
信用できるのはどこまで行っても客観的な数値
じゃあ逆に、学校が見せているもので客観的に信用できるものは何よ?って話ですが、データです。
・高校であれば大学の進学実績
・大学であれば就職実績
といった、実績系が一番信用できます。
ここで嘘ついている場合は何を信じていいか分からなくなりますが、嘘ではないという大前提のもと話を進めれば、入学後のギャップはあまりないです。
特に大学進学とかであれば、「この学校で〇〇位にいれば〇〇大学以上かな?」とか具体的なイメージが湧きやすいです。偏差値が異常に下がるとかなければ、自分が入学する年もそのデータ通りになりやすいですからね。
でも、こんなものはオープンキャンパスに行かなくてもHPとか見れば分かります。逆にそういう部分を隠している学校はなんか怪しい。Fラン大学が就職先を隠すとかそっち系のお話です。
いずれにせよ、わざわざ移動時間を確保し、貴重な勉強時間を投げ捨ててまでオープンキャンパスに行って入手するレベルの情報ではないはずです。
実際に行ってみないとイメージがわかないので…への反論
ここまで言っても、「実際に行かないとイメージがわかないと思うので…」という人もいらっしゃいます。
個人的には、「そんなにイメージ大事か?」とそもそも論から疑問ですが、一万歩譲ってその主張をのんだとしても、それがオープンキャンパスである必要性は感じないです。
確かに、学校は何年か通うので、通学イメージを持っておくことは大事です。自転車で通うとしてどう行くのかを知っておいたり、電車で行くとしてどのくらい時間がかかるのかを知ったりするのは大事です。
なんならそれが志望校選びの1つの基準になることもあり得ると思います。
でもさ、それなら普通にオープンキャンパスとか無関係に行ってみたらよくない?って話です。
そもそも、夏休みなんてまだ内申とか出てないし、学力もこれから伸びる見込みのある時期でもあり、ここで頑張らないと今後伸びなくなるリスクのある時期でもあります。
だから、仮に夏休みにオープンキャンパス行っていいと思っても、内申点や学力的に入れそうもないなら完全に無駄な時間になるわけですよ。ここも夏休みにオープンキャンパスに行きまくる人の順番おかしい問題の1つです。
そういう意味では、受験直前までは内申点とか学力とかを限界まで上げておいて、自分が選べる高校の選択肢を広げておいた方がいいに決まってる。その上で、学力的に行けそうなところで気になるとろに時間を見つけて足を運んでもいいはずです。
しかも、オープンキャンパスって冬以降とかでも普通にやってるところやってますからね。そういう学校なら、尚更夏休みに行かせる意味が分からないわけです。
感情論で動くのはダメ、絶対
毎年様々な保護者さんを見ていますが、最終的に「頭を使って行動を決めているか」が全てのように思います。
オープンキャンパスに行かせまくる親御さんも、出発点は子供を想う気持ちから動いていることは重々承知しています。問題なのはそこに、合理的な思考が組み合わさっているかです。
結局オープンキャンパスの行き過ぎで子供の進路の幅を狭くするとしたら、それって本末転倒ですよね?
そうならないためにも、思いついたことをとにかく実践するのではなく、解決したい問題のセンターピンを正しく見極め、正しい行動をすることが重要です。感情で動くの、ダメ、絶対。
総括:夏休みにオープンキャンパスに行かせまくるのはどうか
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- タイトルは過激だが、親への批判ではなく「夏休みのオープンキャンパス参加の是非」を伝えたい意図。
- オープンキャンパス自体は否定しないが、「行き過ぎ」は明確にデメリットが多い。
- 高校受験では内申点やペーパーテストの点が合否の要。勉強時間を削ってまで参加するのは非合理。
- オープンキャンパスは学校の広告活動。良い面ばかり見せており、参考になりにくい。
- 実際に入学しないと分からないことも多く、雰囲気だけで判断するのは危険。
- 信用すべきは進学実績や就職実績などの客観的なデータ。
- 通学イメージを掴むためなら、オープンキャンパスでなくても自分で見に行ける。
- 夏休みは内申点や学力を上げる貴重な時期であり、勉強優先が基本。
- そもそも夏休みの段階で受験校を決めるのは早すぎる。
- 感情ではなく、合理性と優先順位をもって行動すべき。
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※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。
・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方
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