高校受験は子供もしんどい思いをしますが、親御さんも本当にしんどいです。

毎年高校受験生を指導している塾長の立場から見ても、特に母親の心労をヒシヒシと感じます。ノイローゼ気味の方も実際いらっしゃいます。

これから受験生の親になる方は、高校受験における親のしんどさみたいなものを事前に知っておく必要はあると思います。受験生の親になてから、あれやこれやとパニックになるのは避けたいですからね。

本記事では、高校受験で親が体験するしんどい想いをまとめて紹介します。

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高校受験で親が感じるしんどい想いまとめ

まず最初に、高校受験専門の塾を運営している私が、受験生の母親が感じるしんどい想いについて一気に紹介していきます。

おそらく、これから受験生になる子供をお持ちの方は、何かしら経験することになると思います。事前に知っておくことで、少なくとも覚悟は決まると思います。

高校受験で親か感じるしんどい想いは以下の通りです。

子供の能力と志望校の偏差値の乖離がきつい

受験生の親が、まず最初に直面するのが「現実と理想の差」です。

多くの受験生は、決まって自分の実力に見合わない志望校を掲げます。それまでロクに努力してこなかった子も、お構いなしで高い目標を口にします。

しかし、多くの場合その理想と現実の差があまりに大きい。

志望校を口にするのって早い子で中3の初めぐらい。遅いと、冬直前まで口にできない子もいます。ただ、残された時間から逆算した時に、どうあってもその差が埋まらないケースが大半です。

近隣の中学だと、偏差値53ぐらいの子は偏差値60ぐらいを志望します。偏差値40台の子は、決まって偏差値53ぐらいを志望します。

特に現在オール3の生徒は一番危険。以下の記事でその理由を書いています。

上位校志望の子はあまりギャップがないのですが、中間下位層の子達がまあひどいです。基本的に身の丈に合わない志望校を口にし、最後は志望校をワンランク下げて決着するのが毎年のオチです。

このギャップが、親御さんを疲弊させます。

親自身も子供と同じように明らかに現実離れした目標を掲げているケースもかなり見受けられます。この場合、現実的なデータ(過去の事例)などを調べ、数学的に期待値を算出できていないことが主たる原因です。

中3で頑張っても思ったより成績が上がらない:むしろ下がる

受験生の中3になると、それなりに子供たちも危機感を感じて勉強するようになります。少なくとも、中1や中2に比べれば、明らかに意識が変わる子が多いです。

※全く変わらないって子もいますが。

しかし、子供が本気になったからと言って、中3でグングン成績が上がるわけじゃない。よくて成績はキープで、悪いと頑張っているのに下がるみたいなことが起こります。

理由は主に以下の3つ。

①中3の勉強の難易度がそもそも高いから
②周りの生徒も同じように努力してくるから
③一定の国語力と処理能力がないと間にわないから


中3の学習範囲は非常に多く深いです。そして、中1中2の内容の理解を前提としているものも多いです。だから、中3から急に頑張り始めても、そんなすぐに成績が上がるものでもない。

それどころか、周りの人間も同じように頑張ってくるから、単純に努力量だけで差をつけることがかなり厳しくなります。

中3で爆発する子は、それなりに地頭はいいけど今までサボってきた子です。この子達は、国語力と処理能力があるので、勉強時間に比例して学力が上がります。

しかし、勉強がもとより苦手な子は、そんな風に上がりません。中3の勉強の難易度が本人のスペックを超え始め、成績が上がるどころか下がります。今までより勉強時間を増やしても成績が落ちることも普通にあります。

保護者もそれを見てしんどい気持ちになります。

内申点が取れない:中3途中には志望校変更がほぼ確定

公立高校受験の場合、内申点で合否が決まると言っても過言ではありません。

少なくとも兵庫県のような内心比重が高い県は、内申点が不足している子の逆転合格はほぼ起こせないです。しかしこうなると、中3の夏休み以降になると、早々に不合格確定&志望校変更を余儀なくされる子が出てきます。

なぜなら、中3一学期の成績は夏休み前に出ます。この時点で、明らかに志望校合格に必要な内申点に届いていない子もゴロゴロ出ます。もちろん、最初に掲げている目標がそもそも高すぎるのです。

しかし、中3は残り二学期しかなく、残りワンクールで内申を爆上げするなんて事は現実的に無理です。二学期に上がる内申なんてせいぜい3〜5ポイント程度です。ほとんどの子は、1〜2ポイントしか上がりません。

ゆえに、夏休み手前ぐらいには、最初に掲げた目標を早々に断念することになります。こんな子が量産されるのが高校受験の現実です。

当然ですが、親御さんもこの辺りから諦めモードになります。と同時に、期待を裏切られたかのように感じ、しんどい想いが増幅していきます。

受験生になっても子供の成長が感じられない

受験生の保護者の中には、中3になれば子供は変わると思っている人も多いです。

しかし現実問題、ほとんどの子は変わりません。

脳構造という初期設計的なものはもちろん変わらないのですが、態度や姿勢についても思ったより変わらないのが現実です。

言われてみれば当たり前のことではあります。これまで怠惰な生活を送り、壁に打ち当たれば逃げることを選択し、楽な道を選んできた人間が、受験ごときで性格や人格を変えられるわけがない。

結局、これまで積み上げてきたものが受験でも出るだけです。

ただ、親としてはこれが厳しい。ちょっとは変わるんではないか?と期待しているから、その気持ちを裏切られたように感じます。

現実を受け止められない子供:メンタル崩壊へ

親の精神面にトドメを刺すのが、子供のメンタル崩壊です。特に女の子の保護者はかなり覚悟しておく必要があります。

生徒の中には、志望校を断念しないといけない事を、どうしても受け止めきれない子もいます。精神的にかなり追い込まれ、家の中で泣き出したり暴れたりするケースも多いです。

この様子を見て、親御さんもまいってしまいます。

また、志望校断念までいかなくても、直前のテストで点数が低かったり、過去問をやって微妙な点数しか取れずに落ち込む生徒もいます。

このタイプは俗に言う「内申美人」で、実力以上に高い内申点が付いている子に多いです。本番形式の地頭いる系の問題が、最後の最後まで解けません。頑張っているのにです。

このような状況も、親御さんを心底苦しめます。だけど、こうなるリスクがあることは事前に分かっておく必要があります。

高校受験で親がしんどい理由&対処法

高校受験は、子供もしんどいですが親もしんどいです。

ただ、親がしんどいと感じる理由は明白です。理由が明白である以上、対処法もあります。

最後に、高校受験で親がしんどいと感じる理由&対処法をお伝えします。

しんどい理由:結果を受け止める覚悟ができていない

高校受験において親がしんどいと感じてしまう一番の理由。

それは、「結果を受け止める覚悟ができていないから」です。

高校受験は勝負事です。勝つこともあれば負けることもある。不本意な結果で終わってしまうことも当然あります。

だからこそ、親は「どんな結果になろうとも、それを受け止める準備をしておく」と言うマインドセットが非常に大事です。これができていないから、不安になって精神を疲弊させてしまうのです。

このことは、高校受験で親ができる事の中で深く解説しています。アホほど大事な内容なので、絶対に読んで欲しいです。

しんどい思いをしないための対処法:現実的な期待値を知る

では、親がしんどい想いをせずに済むにはどうすべきか?

先ほど言いましたが、親がしんどいと感じるのは、結果に対する覚悟がまだできていないことが1つの要因です。

その場合は、どんな結果になりそうかを客観的に見直すといいです。

ここで大事なのは、感情論や希望観測を一切持ち込まないこと。それをすると、結局また不安になります。

そうではなく、

・過去の合格実績から内申点はどれだけ必要か?
・本番の入試難易度から取れる点数の期待値は何点か?
・自分の学校の上位何%がその高校に進学しているか?
・逆転合格がどのくらいの割合で起こっているのか?
・逆転合格した子の特徴は?自分の子に再現性はありそうか?
・いつまでに何点取らないと間に合わないのか?
・そもそも現時点で無理な目標を設定してはいないか?

こうやって、超現実的にデータを集め、数字で説明できるようにしてください。いいですか、感情論ではなく数字という客観的なデータで説明するのです。

ここまで分析すれば、自分の子供の合格可能性もおおよそ見えます。だから、先が見えない不安的なものがかなり減り、いい意味でも悪い意味でも受け入れ体制に入れます。

これをしない親、説明しても受け入れようとしない親が多いのが実情です。そうならないようにすることが、精神面を安定させるポイントです。

総括:高校受験で親が感じるしんどい想いまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 高校受験で親が感じるしんどい想い
    1. 子供の能力と志望校の偏差値の乖離
      • 多くの子供が自分の実力に見合わない志望校を掲げる。
      • 理想と現実の差が大きく、親の精神的負担になる。
    2. 中3で頑張っても成績が上がらない
      • 中3の勉強内容は難易度が高く、周りも努力するため競争が激しい。
      • 頑張っても成績が下がるケースがあり、親の心労が増える。
    3. 内申点が取れず志望校変更を余儀なくされる
      • 公立高校受験では内申点が重要。必要な内申点に届かない子が多い。
      • 中3の夏休み頃に志望校を断念するケースが多発。
    4. 受験生になっても子供の成長が感じられない
      • 子供の態度や姿勢が変わらず、親の期待が裏切られたように感じる。
    5. 現実を受け止められない子供のメンタル崩壊
      • 子供が精神的に追い込まれ、泣いたり暴れたりするケースがある。
      • 親もその様子を見て精神的に疲弊する。

高校受験で親がしんどい理由

  1. 結果を受け止める覚悟ができていない
    • 勝負事である受験の結果を受け止められないと精神的負担が増す。

しんどい思いをしないための対処法

  1. 現実的な期待値を知る
    • 過去のデータや合格実績をもとに、子供の合格可能性を客観的に分析する。
    • 感情論や希望観測を排除し、数字で状況を説明できるようにする。
    • これにより、不安が軽減し、結果に対する覚悟が生まれる。

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※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方

・【高校受験】勉強するのが遅すぎた!手遅れになる子の特徴を解説

・中3からでも間に合う内申の上げ方や裏技が大嘘である理由と現実

・【高校受験】内申足りないから諦めるべきケース!逆転が厳しい場合

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