内申点オール1の生徒。

自分のこれまでの人生において、実際に現物を見たことがあるのは1回だけです。自分が中学生の時の同級生の通知表がオール1でした。

正直、オール1は余程のことがない限りつくことがないような成績です。

では、オール1になってしまうような生徒にはどのような特徴があるのでしょうか?オール1の成績で行ける高校はあるのでしょうか?本記事では、オール1になる生徒の特徴&オール1でも行ける高校があるのかを解説します。

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オール1の内申点がついてしまう生徒の特徴

オール1の内申点がついてしまう生徒には、どのような特徴があるのでしょうか?まず最初に、オール1になってしまう生徒の特徴を、誰に気を使うわけでもなく本音ベースで分析して書いていきます。

ヤンキー(今はかなり減ったけど)

まず1人目のパターンは「ヤンキー」です。

この事例は、自分が中学生だった当時、実際にオール1の成績をつけられていた生徒の話です。見せてもらった通知表には、1本の長い棒が並んでいました…

この子(今は大人だけど)は、とにかく授業態度が最悪でした。

今では考えられないような行動を授業中に連発していました。たまに思い出し、不覚にも笑ってしまう自分がいることをどう解釈したらいいか悩むこともあります。

この生徒は、以下のような行為を授業中に繰り返していました。

・ガムを噛んでそのまま床に吐き捨てる
・体育館シューズを学級目標に投げつけて破壊
・冷凍みかんを黒板に投げつけ授業中断


他にも、ここに書くと問題になるレベルの行動を連発していました。

テストに関してもほぼ1桁で、提出物などを出しているところは見たことがありません。なんなら、授業中に先生の目の前でワークを破り捨てていました…

今はこういうタイプの子は本当にいないんですけど、自分が中学生ぐらいの時だとまだいたんですよね。でも、友達には優しい奴だったので、割と喋っていました。部活も同じで、なんだかんだ気が合っていた自分。笑

しかし、オール1の通知表だったので、さすがに進路は悲惨。高校には行けず、そのまま中卒で就職するという道を進みました。知人の結婚式で最近会ったんですけど、めちゃくちゃ丸くなっていてビビりました。

不登校の生徒

昨今、上記で紹介したようなヤンキータイプはもはや絶滅危惧種になっていると思います。本当にそういう子の話を聞かないので…

しかし、それでもオール1の内申点を取ってしまう子がいます。

それは、「不登校」の生徒です。

不登校には色んなパターンがあります。普段は学校に行かないけど、テストに日だけは学校に行ったり、提出物だけは保護者経由で出したりする子もいますこのタイプは、提出物とテストで何かしら減点ポイントはあるものの、一応何かしら意欲は見られるので「2」で止まります。

しかし、完全に学校との関係を遮断している生徒もいます。

定期テストにすらいかず、提出物も全くださない。これだと、学校の先生も何を基準に評定をつけていいか判断に困ります。そうなると、必然的に「1」がついてしまうことになります。

全教科がこんな状態だと、学校もオール1の内申点をつけざるを得ないです。

授業は全て睡眠&提出物ゼロ&テスト1桁点

ヤンキーでもない、不登校でもない。しかしそれでも1がついてしまう生徒がいます。

それは、以下の3条件が完全に揃ってしまうケース。

①授業は全て睡眠(もしくは妨害)
②提出物は一切出さない
③筆記テスト1桁点


この場合、不登校のように完全に授業をシャットアウトしているわけではありません。評価するポイントはあります。

しかし、あらゆるポイントにおいてヤバさの極みに突入しており、先生も1にするしかない状況でしょう。たまに優しい(評定が甘い)先生だと2で止めてくれるかもしれませんが、基本的には「1」がついても文句は言えません。

オール1の内申点の生徒の末路:オール1でも行ける高校はあるのか

ここまでは、オール1の内申点になってしまうような生徒の特徴を紹介してきました。まだあるかもしれないですが、自分が知っている範囲で紹介するとこんなものです。

では、オール1の内申点の生徒でも行ける高校はあるのでしょうか?

公立高校は無理:例外は「定員割れ」か

まず最初に公立高校ついて。

正直なところ、内申点が重点的に見られてしまう公立高校をオール1で受けるのは厳しすぎます。受けても落ちます。高校によっては、本番で500点取っても落ちる学校もあるでしょう。

例外的に公立に行ける道があるなら、「定員割れ」でしょう。

もし定員割れをしているのであれば、その際はラッキーで公立高校に滑り込めるチャンスがあります。地域の中でも不人気高に絞って出願すれば、ワンチャンありです。

しかし、出願する前に高確率で学校の先生からストップされます。

学校としては、不合格になることが分かりきって、定員割れ以外期待できないようなリスキーな受験を許すとは思えません。もちろん、学校の反対を押し切って受験する自由はありますが…

私立専願でかなり妥協して高校を選ぶ

公立が無理でも、私立高校であればまだチャンスがあります。

私立の場合、「私立専願(推薦)」という形式の受験があります。これなら、ペーパーテストは形式的で、受験に行けば原則受かります。

ただし問題なのは、学校側に推薦してもらえるかです。私立専願では、それぞれの高校が独自の基準を定めており、その基準に合致していないと中学校も推薦してあげられません。

その際、通知表に1ばかり並んでいる生徒は門前払いされることもあります。少なくとも、選べる高校の数自体はかなり少ないと思った方がいいです。推薦をもらうために必要なことは、以下の記事でも書いています。

なお、私立専願でかなり下の方の高校を選ぶとしても、最低オール2は必要だと思ってください。いや、本音を言うとせめて数個は3をつけないと専願の土俵にすら立ててもいません。

定時制・専門学校・通信制は行ける

オール1の生徒の場合、公立私立ともに行けないケースもあります。

この場合は、以下の3つしか選択肢がありません。

①定時制高校
②専門学校
③通信制高校


これらの高校であれば、正直オール1でも行けてしまいます。と言うより、これらの高校がオール1の生徒を救える最後の一手とも言えます。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。

総括:内申点オール1がつく生徒の特徴&行ける高校まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

オール1の内申点がつく生徒の特徴

  1. ヤンキータイプ:
    • 授業妨害や極端な素行不良が多い。
    • テストの点数が低く、提出物を全く出さない。
    • 現在はほとんど見られなくなった。
  2. 不登校の生徒:
    • テストや提出物を完全に欠席している。
    • 評定をつける基準がなく、全教科で「1」がつくケースも。
  3. 授業態度不良タイプ:
    • 授業中に寝る、提出物を出さない、テストが1桁点。
    • 評価できるポイントがなく「1」になる。

オール1の内申点の生徒が行ける高校

  1. 公立高校:
    • 基本的には不可能。
    • 例外として「定員割れ」の場合に合格する可能性あり。
    • ただし、学校から受験を止められることが多い。
  2. 私立高校:
    • 「私立専願」で推薦を得られればチャンスあり。
    • ただし、選べる学校はかなり限られる。
    • 最低でもオール2、できれば「3」が必要。
  3. 定時制・専門学校・通信制:
    • この3つはオール1でも進学可能。
    • 不登校や成績が悪い生徒を救う選択肢として有力。

ポイント

  • オール1の成績では公立高校進学は非常に厳しく、選択肢は限られる。
  • 私立専願や定時制・通信制高校など柔軟な選択肢を検討すべき。
  • 少なくとも「3」の評定を数個増やす努力が必要。

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