中3一学期の内申点が厳しい結果だった…

このような悩みを抱える中3受験生の保護者様は多いです。中3という最も重要な時期の内申点ゆえ、成績が下がると心中穏やかではないですよね。

しかし、むやみやたらと不安な気持ちに駆られるのは百害あって一利なしです。

そもそも、中3一学期の内申は全体的に厳しい傾向があります。あなたやあなたのお子様だけが内申点を下げたわけではないです。そして、中3一学期の内申が厳しいものであっても、高校受験で合格することは十分にあり得る話です。

本記事では、現役塾長の私が「中3一学期の内申が厳しい理由&対処法」を解説します。

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中3一学期の内申点が厳しい結果になりやすい理由まとめ

冒頭でもお伝えしましたが、中3一学期の内申点は厳しい傾向にあります。自塾は兵庫県で塾を経営していますが、やはり中3一学期の内申点は厳しいと感じることがあります。おそらく、全国的に見てもそうでしょう。

そして、中3一学期の内申点が厳しいのには理由があります。ここでは、中3一学期の内申点が厳しい理由を解説します。

中3の一学期で油断しないようにするため

中3一学期の内申点(通知表の結果)が返却されるのは、夏休みの直前です。中3にとって夏休みは最も自由に勉強ができるタイミングであり、本格的に受験勉強の基礎固めをスタートさせる時期です。

しかし、中3の一学期の内申点がいいと油断する生徒が必ず出現します。

そうなってしまうと、夏休みや大事な二学期の勉強がおろそかになる子がいます。すると、後から追い上げてくる子に逆転されてしまうこともあります。このように、ウサギとカメのような事になるリスクを学校は恐れています。

そういう意味では、一学期にはお尻に火をつけるべく厳しい内申点をつけることも十分に考えられます。これは、先生からの「喝」だと思い、2学期以降に頑張る燃料にすべきです。

学校の治安維持のため:内申で脅すのは有効

正直なところ、公立高校の学校現場は悲惨です。

特に最近では叱らない教育が主流になったせいで、年々やばすぎる子供が増えています。塾をやっていても、子供たちの精神年齢が年々低くなっていると強く感じます。

しかしこうなると、学校で先生の言うことを聞かない生徒が出ます。学校の教室運営を考えれば、これはまさに最悪の状況です。ただ、中3は高校受験を控え、内申点が極めて重要になります。そこで、内申点を使って生徒を抑制したいと学校は考えるでしょう。

特に、やばすぎる生徒には内申点で「2」をつけることがあります。公立受験では「2」が付いたら流石に進路選択は超限定的になります。

内申点を下げることは生徒への脅しとしては十分すぎるほど機能するわけです。もちろん、3を4に何が何でも上げたい子にも効きます。

中3の学習内容はそもそも難しい

中3の一学期に内申が下がるのは、何も学校側の都合だけではありません。シンプルに中3の勉強が難しいため、普通に成績が下がってしまうことも考えられます。

塾で指導していて毎年思いますが、中3の勉強のレベルは中1中2から見て一気に上がります。そして何より、テストの範囲がグッと増える印象です。

歴史では第一次世界大戦など世界史を絡めた問題も増え、複雑かつ教科書1ページあたりの情報量も多いです。理科も高校範囲が降りてきており、イオンの計算とか普通に難しいです。

つまり、シンプルに成績がガクンと下がりやすいタイミングでもあるのです。

しかもこれ、中間層の子や今まで何とかして上位にしがみついていた子が大きな影響を受けます。特に、塾に通っていて、塾のおかげで何とか点数が取れていた子たちは要注意です。

この子達は、いわば塾の対策のおかげで自分の実力以上の成果が出せていた可能性があります。中1や中2だと内容が簡単ゆえ、点数の上げ方が上手い塾に入れておくと、案外いい成績が取れます。

しかし、中3になるといよいよ本人の地頭が試されます。また、塾でしか勉強してこなかった自主学習の習慣のない子も駆逐されます。

一定の地頭がないと、中3の学習範囲を理解するのが困難になります。時間もめちゃくちゃかかります。勉強習慣がない子は、塾の時間だけでは定着まで間に合わないことも頻繁に起こります。

このタイプは、いよいよ塾の仕組みだけでは点数維持が困難になる傾向が強いです。正直なところ、これまでは塾が本当によくやってくれていたのです。ただ、最後は人間の本質に集約されるので、塾のドーピングの効果が切れるだけです。

もちろん、ここで塾を辞めたり変な塾に転塾するとさらに成績が下がります。

中3最初の実力テストの結果も内申点に加味されるから

中3一学期に内申点が下がりやすい理由の1つに、「実力テストの影響」があります。中3になると、春休みが明けたタイミングで実力テストが行われます。当然ですがこのテストも内申の参考にされます。

しかし、中3最初の実力テストは、中3の頑張りではなく中1〜中2の頑張りをモロに反映するテストです。今までサボっていた子や、定期テスト直前に勉強して瞬間最大風速を吹かしただけの子は駆逐されます。

また、英数国に関しては正直本人の地頭の良し悪しの影響を受けすぎます。

定期テストであれば、初見読みの文章などはほぼなく、テスト対策をすれば点数が上がっていきます。数学ですら、基礎問だけでも70点以上は取れてしまいます。しかし、実力テストはそうはいかない。

根本的に語彙力・読解力・一般常識の弱いタイプは駆逐されます。国語のテストがまず解けない上、英語の長文読解でも必ず足を引っ張ります。

もちろん、受験対策をすることで徐々に実力問題の正答率は上がりますが、中3最初の実力テストでは塾も狙って結果を残させてあげられない。残念ながら、本人の持っているポテンシャルにかなり振り回されるのです。

要するに、いよいよ親自身も子供の現実的な期待値と向き合わなければいけないタイミングに来たということです。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。

中3一学期の内申は厳しい!成績が下がる場合の対処法

中3一学期の内申は基本的に厳しい結果になりやすいです。生徒及び保護者さんはまずその現実を受け止めてください。

しかし、希望を全て捨てる必要はありません。

ここからは、中3一学期の内申が厳しい場合の対処法についても解説します。

中3二学期の内申点を全力で取りに行く

まず、一番最初に考えることは「中3の二学期の内申点を上げること」です。これは言うまでもないことです。そして、あなたにとって希望が持てる情報があります。それは、中3二学期の内申点は上がりやすい傾向にあるということです。

自分も兵庫県で塾をやっていて毎年思うのですが、中3二学期の内申点のつき方は本当に不思議です。どう言うわけか、多くの生徒が内申点を上げていくのです。しかも、特段大きく成績アップしたわけではないのに、どう言うわけか内申点だけ上がっている状況を何度も見てきました。

特に兵庫県は内申点でほぼ受験結果が決まるので、最後は学校も何だかんだで調整をしているように思えます。そのため、思ってもいない所で内申が上がることがあるので、前向きに二学期頑張りましょう。

本番の入試問題で得点出来るように実力を底上げする

中3の二学期の内申にドラマがあるのは事実です。

しかし、二学期頑張ったからといって、一学期の罪が全て消えるほど世の中は甘くないです。当然ですが、総合評価で内申点が上がり切らないことはあります。

この場合、公立高校受験を考えるのであれば、本番の入試問題で合格者平均よりも多くの点数を取らなくてはいけなくなります。茨の道が切り開かれます。
ただ、本気でその子が志望校を目指しているのなら、その茨の道を歩ませるしかありません。

これまで優しくされて来た子は耐えられないかもしれません。親に「転ばぬ先の杖」と言って目先の小石を拾い続けて育てられた子がその負荷に耐えれるかは分かりません。

でも、本番入試で得点するという最高にしんどい道を選ぶ覚悟を決めないと、その子に可能性はありません。どうしても行きたい高校がある子は、腹を括って残りの中3生活全て勉強に捧げてください。

進路選択を現実的なものに切り替える

中3一学期の内申点次第では、志望校をその時点で切り替えざるを得ない子もいます。中3二学期で内申点が上がる可能性があるとはいえ、オール3がオール4になることなどまずありえないし、オール3がオール5になることは絶対にない。

つまり、掲げている志望校によっては、中3一学期の時点で概ね勝負がついてしまったということは十分にあり得る話です。これはもう受け止めるしかないことです。

そして、ほとんどの生徒及び保護者は子供の現実的なポテンシャルよりも高い志望校掲げて受験生活をスタートします。

最初から「分相応に…」と物分かりのいい受験をしてくれるご家庭なんてあまりないです。そして、受験なんて希望を持つことから出発すればいいのです。

しかし、少なくとも親自身は子供の現実的な資質を理解し、無茶な目標設定をしてはいけない。子供はまだいいのですが、親の頭の中がお花畑では困ります。

基本的に、ほとんどのご家庭は「現実を受け入れること」が受験時には求められます。そのタイミングでの親の振る舞いが、そのまま親のレベルの差です。高校受験における現実的な目標の落とし所については、以下の記事で書いています。偏差値で解説しているので、他県の方も参考になるはずです。

総括:中3一学期の内申は厳しい理由&対処法まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

中3一学期の内申が厳しい理由

  1. 油断を防ぐため
    • 一学期の内申点を厳しくすることで、夏休みや二学期の勉強に力を入れさせる意図がある。
    • 夏休みは基礎固めの重要な時期のため、内申点で喝を入れる効果が期待されている。
  2. 学校の治安維持のため
    • 内申点は、生徒を規律正しく行動させるための手段として使われる。
    • 特に問題行動の多い生徒には「2」を付けることで、進路選択を制限する可能性がある。
  3. 中3の学習内容が難しい
    • 中1・中2に比べて学習範囲が広がり、内容も難易度が高い。
    • 定期テストの点数が取りづらくなるため、内申点が下がりやすい。
  4. 最初の実力テストの影響
    • 中3の春に行われる実力テストの結果が内申に加味される。
    • 実力テストは中1~中2の蓄積した学力が問われるため、瞬間的な対策だけでは太刀打ちできない。

成績が下がる場合の対処法

  1. 中3二学期の内申点を上げる努力をする
    • 中3二学期の内申点は上がりやすい傾向があるため、二学期に全力で取り組む。
    • テストや授業態度でポイントを稼ぎ、学校の評価を上げる。
  2. 本番入試の実力を底上げする
    • 内申が厳しい場合でも、本番で合格者平均点を超える得点を目指す。
    • 勉強習慣を見直し、計画的に受験勉強を進める。
  3. 進路を現実的な目標に変更する
    • オール3の内申がオール4以上になることは難しいため、志望校を現実的なレベルに調整する。
    • 親も子どもの学力や可能性を冷静に評価し、適切な目標を設定する。
  4. 勉強習慣を見直す
    • 塾に依存してきた場合、自主学習の習慣を身につけることが重要。
    • 地頭や語彙力が不足している場合は、基礎学力の強化に努める。

注意点

  • 親の現実的な姿勢が重要。子どものポテンシャルを正確に見極める必要がある。
  • 中3一学期の内申点が悪くても悲観しすぎず、二学期以降の挽回を目指す。

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