学習塾選びは実は非常に難しく、「塾選びに失敗した…」と嘆く保護者さんは大勢います。

その中には、明らかに学習塾側に問題があるケースもありますが、その逆も非常に多いです。要するに、塾選びの失敗の根本原因が塾サイドではなくご家庭(子供自身)に問題があるケースです。

正直、塾は通ってみないと分からない側面も多いため、一定の失敗は一定の確率で起こります。でも、ご家庭側の問題で塾選びが失敗に終わるケースは、事前にそのパターンを知っておけばある程度避けられます。

そこで本記事では、塾側ではなくご家庭サイドの問題で塾選びに失敗するケースを事前にお伝えします。

「家庭のせいにするな」等の反論はあるでしょうが、一切受けつけません。塾選びの失敗の中には、どう見ても失敗すべくして失敗していて、その原因がご家庭サイドにあることも多いです。

今回は、自塾の入塾において、そのようなミスマッチを避けるための記事でもあります。なので、以下のケースは”自塾の場合”という前提条件をつけて読んでもらっても構いません。ただし、自分としては、自塾の問題とかではなく、ある程度普遍的に当てはまることだと思って書いています。

兵庫県第一学区:ご家庭の問題で塾選びに失敗するケース一覧

では早速、ご家庭の問題で塾選びに失敗する典型的なケースを事前にお伝えします。なお、この記事では「兵庫県第一学区」という狭い地域での話を前提にしていますので、他地域の人は参考にする程度にしてください。

ケース①:学年下位40%以下の知能で中堅公立以上を目指すご家庭

まず最初は、「同年代で地頭や知能の水準が上位40%以下なのに、限界突破するレベルの努力量を許容できない子の塾通い」です。

これは、第一学区の中堅校以上の公立高校を目指すケースにおける典型的な失敗パターンです。

中堅公立とは、主に六アイ・須磨翔風あたりをイメージしてください。偏差値で言えば53程度。ここを割り込むと、普通科の場合は東灘などしか選択肢がなくなります。だから、多くの人が公立高校のアンダーラインと考えるラインの高校と言えます。

まず大前提ですが、偏差値53以上の中堅公立校の場合、学年の中でも上位40%以上の学業成績でないと受かりません。例外的に受かるのは、内申点が異常に高いケースか、推薦入試でワンチャン逆転するケースだけです。

よってそもそも、学年上位40%程度しか行けず、下位60%程度はこれら中堅公立にすらいけないという現実を大前提に分析を進める必要があります。

勉強という競技は、個々の学問の個別領域の鍛錬の問題もありますが、そもそもろん「知能競技」です。よって、その子自身の地頭(遺伝要因)に相当数影響を受けます。

だから、もともとも自分の子供が学年全体で見た際に、どのランクの地頭を有しているのかを思考の出発点にして欲しいです。

そして、「地頭レンジが上位40%以上に入っていないなら、順当にいけば偏差値53以上の中堅公立高校には進学できない」ということになります。

上位40%程度とは、5教科平均300点のテストだと大体330点以上ぐらいです。中1の1学期のみ例外で、この時期だと平均が350点ぐらいなので、370〜380点以上は取れている子って感じです。

つまり、中1の最初で350点以下を叩いた子は、順当に行けば公立の中堅校以上には届かない可能性が極めて高いです。中1の最初は小学校の延長線上のようなテストで、地頭の良し悪しが結構出ます。だから、地頭水準を測る上では非常に参考になるテストです。

こういう生徒で、六アイや須磨翔風に受かるとすれば、気が狂ったように勉強に打ち込ませるしかありません。

そもそもの地頭水準が低いわけなので、それを埋めるだけの努力を他者より多くしなければ、同じ目標には届きませんからね。地頭水準が上位40%にいない子は、順当に行けば公立中堅校には落ちるのですから。

なお、ここでいう努力とは「塾に通わせる」レベルのしょーもない話ではありません。そんなことは、野球をやらせるためにグローブとスパイクを用意した程度のことです。

そもそも第一学区の場合、中学生全体の70%以上は何かしらの塾に通っています。通っていないのは、異常に頭が良くて塾不要な子か、あるいは勉強を早々に損切りしている子です。家庭の経済事情とかもあるかもですが、このエリアはそれなりの所得帯なので、ケースとしては意外と少ないです。

だから、塾通いがデフォルトな地域なので、それだけでは差がつかないということです。

こうなってくると、そもそも知能水準的にもともと上位40%以上にいる子は、普通に塾通いをしていれば、普通に六アイ以上の中堅校に受かります。順当に受かります。もちろん努力は必要ですが、本人の限界突破を求めるまでの努力は不要です。

でも、上位40%以上の水準にいない子は、もともと理解力や記憶力などが弱いです。よって、生まれ持った才能の差を埋めるための努力が余分に求められ、結果的に限界突破させないと中々に中堅校以上の学校には受からせられません。

しかし、本人にその気がない場合、そんなオペレーションが上手く回るわけもないです。

結果として、塾通いをしても順当に地頭レンジと同じようなテスト順位になり、その順位だと六アイ以上の中堅校にすら届かないことになります。

こうなると、公立であれば専門学科の公立に行くか、東灘など偏差値40台の底辺高と呼ばれる高校に行くしか道がなくなります。それが嫌なら私立専願で、そこそこの私立に行くしかないです。

こうなった時、ご家庭の心情としては「塾に通わせたけど意味がなかった。お金の無駄だった。」等の不満が出るのですが、こんなものは出るべくして出ています。

もともとの地頭が悪く、その上でその差分を埋める努力量を許容できないのであれば、一切の誤算なく順当にそうなる運命にあるのですから。

これを、「学習塾の指導法が悪いから、もととも地頭レンジが低い状況から逆転できなかったんだ!」「あの塾はモチベーションを上げてくれなかったからダメだった!」などと言われても困ります。

普通に地頭通り、順当に物事が進んだだけの話です。塾は逆転合格を約束する場所でもなんでもないです。

そもそも、受験は順当合格がデフォのゲームです。一部で逆転合格という外れ値がピックアップされるだけで、それは本当にごく一部の話。大半は受かるべくして受かる子の順当合格です。

だけど、地頭レンジが40%以上にあっても、個々の受験対策をしないと専門性でライバルに敗れてしまします。だから、そこにどうしても塾が必要になってくるというだけです。

上位40%以上の知能にある子は、普通に塾に来てそれなりにやってくれたらそれ相応の成果は見込めます。だから、ご家庭の満足度が高くなりやすいです。

でも、下位60%以下の子が普通に塾に来て普通に勉強しているだけでは、それに見合った結果しか出ません。それが第一学区であれば、専門学科や東灘、しょぼい私立を専願で受けると言ったものになるだけのことです。

要するに、この現実を受け止められていない下位60%程度の知能水準の子供を持つご家庭が、塾選びに失敗したと言いやすいのです。

でも、それは塾選びに失敗したとかではなく、根本的にあらゆることがズレています。

もともと逆転合格しかなく、限界突破以外に中堅公立以上に行かす道がなかった子です。でも、訳も分からず緩い塾に入れて様子を見るなどして失敗している人も多いです。また、子供自身に限界突破を許容する意思がないのに、親だけが暴走して厳しい塾に放り込んでいるケースもあります。当然、子供は嫌々通うことになります。

まあいずれにせよ上手くいかないです。

そもそも親の気持ちだけが先走っているエゴでしかなく、子供がそれに追いついていませんからね。親が1000%悪いです。

だから、仮に地頭水準が下位60%以下で公立中堅校以上をゴールにしているのであれば、子供本人がそれ相応に負荷を許容していることが大前提になります。親もそうです。子供がしんどそうにしていても、そこで負荷を緩めようと塾に相談するなども目標達成から遠のきます。

そして塾選びに失敗したと嘆くご家庭の多くは、必要とされている負荷を軽く見ています。合格に必要な努力水準をナメていて、「そんなにやらせないとダメなんですか?」とおっしゃる人も多いです。その感覚でここまで勉強面で子育てしてきたのですから、子供が勉強に対してどんなマインドなのかも想像ができます。まあ上手く行くわけはない。

そして、この現実を突きつける講師がいれば、「〇〇塾は厳しすぎる」「〇〇先生は他人の気持ちが分かっていない」等の主観的な感情論による批判が飛び交い、カオスな状態になることが想像できます。

だから塾は正論を面と向かっては言えず、結果的に成績不振の子は成績不振のままなんですけどね。自分も正面向かっては言えないので、サイトに書くことで事前にこのようなご家庭をシャットアウトしようとしているわけですから…

いずれにせよ、下位60%以下で公立中堅校合格をゴールにした塾通いというのは、そもそも論として満足いただく条件が厳しすぎるのが現実です。その条件が、塾側ではなく家庭側にあるというのも問題解決が困難な理由の1つです。

※なお例外的に、200点とかから始めて400点になる子もいますが、それは外れ値です。その子だから上手く行っただけです。というより、本来は地頭水準が上位40%ぐらいにはあったのに、究極にサボり散らかしたせいで点数が死んだだけってことです。だから、塾に通わせるだけでも点数が上がります。でも、これは地頭水準が下半分にいる子の事例ではないのでゴッチャにしないことです。

ケース②:子供に情熱と勤勉性がないのに上位校を親だけが望むケース

このケースもまあ上手くいかない。塾通いに対する満足度が極めて低くなるご家庭の特徴です。

まず大前提、一定の地頭(最低でも上位40%)ぐらいはないと、どれだけ努力しても上位校は厳しいのが現実です。例外はあるかもですが、所詮は例外。

だけど、地頭が多少あっても、「情熱」と「勤勉性」がない限り、高校受験と言っても上位校の合格は相当厳しいです。例外は天才だけです。

そもそも上位校に行く生徒というのは、明らかな天才を除けば、「自分の意思で上位校を目指していて、そのためにコツコツ努力出来る子」です。大なり小なりはありますが、基本的にそうです。

だからもう、親や塾が「〇〇高校に行きたいならもっと頑張らないといけないでしょ!」「いい会社に就職していい人生歩みたいなら、勉強しないとダメでしょ?」なんて言わないといけない時点でもうゲームオーバーなのです。

上位校に行くような子は、そんなことを周囲から言われなくてもやる子です。

ハッキリ言いますが、属性が違います。生まれ持ってしての、競争心とか向上心とかそういうものがある子かない子かって話です。遺伝子でほぼ決まっていると思います。

だから、「塾に来てモチベを上げてもらって…」的な塾選びだとコケるわけです。競争心とか向上心とは誰かに引き上げてもらうものではなく、内側から自発的に湧いてくるべきものです。

それがないのであれば、それはそういう子です。

他者がどれだけ言葉で語りかけても、その瞬間一瞬だけなら火がつくかもしれないですが、継続的に火を灯し続けるなんて出来るわけがない。逆に言えば、そういう原動力がもともとある子が上に行く運命にあるだけの話です。

これを受け入れず、親のエゴで学習塾に過剰な期待をして上位校合格を最大の目的に塾通いさせれば、向上心や勤勉性のない子の場合は失敗に終わります。

向上心や勤勉性など遺伝子でほぼ決まるようなことは、学習塾のオペレーションでどうこうできるわけないのですから。

なお、こういうタイプのご家庭は、子供の地頭はそこそこってケースが多いです。中1の1学期だと400点以上とか取っている子のイメージ。でも、向上心や勤勉性がないので、学問難易度が上がるにつれて点数がグングン下がります。当然のように内申点も悪いです。

だから、この手のタイプは地頭的には御影以上に行けても、中3の最終的なタイミングでは県芦などに着地され、親御さんからは不満を感じられやすいです。

でも、これもまたなるべくしてなるケースです。地頭がそこそこでも、勤勉性と向上心が欠けている生徒は、上位校にはそもそも行けないのですから。

これを分からずに、勉強のテクニックの伝授や学習管理をしてくれる塾に入れたら上手く行くとおもているご家庭は、高確率で塾選びに失敗したと感じやすいです。

なお、中には下位60%以下の地頭で勤勉性や向上心もないのに上位校を親が一方的に望むケースもありますが、こんなもの誰がどうしたって失敗します。塾通いで上手くいくわけがないです。論外すぎます。

こういう状況に塾講師が直面した時の気持ちはこう↓です。

ケース③:絶望的な状況になった中3生からの塾通い

自塾は少ないですが、毎年のように中3の夏休みが過ぎてから、駆け込み寺か何かと勘違いした人が問い合わせをしてきます。

5教科の点数が200点前後とか、100点台前半とか…

ハッキリ言いますが、もう無理です。

中1や中2の復習をする時間も残っていません。内申点も1学期分は確定している状態です。

ここから受験問題のレベルまで引き上げるなんて、できるわけない。この手の問い合わせで入塾を受け入れても、まず満足いただけず、不満だけが残ります。

保護者側のマインドとして「塾に期待する」というのは絶対にあるはずです。そして、期待と現実の差が不満として消費者に現れますから、期待が大きく現実が絶望的すぎる場合は、どうあっても塾通いで成功したなんて思ってもらえません。

それに、このレベルのこの進路は、公立の最底辺校か、あるいは私立専願で推薦貰えば名前さえ書けば受かるようなところぐらいしか現実的にはありません。

でも、そんな学校に受かるのに、毎月毎月塾に3万も4万も払う必要なんてないです。というか、もうそのままの成績で行ける、名前書けば受かる系の高校の中から消去法的に進路を決めるしかない状況にあるのです。

だから、根本的に塾に行く必要のない人達なので、満足などしてもらえる訳もないというのが実態です。

ちなみに同様の理由で、私立専願で偏差値50程度の学校の一番下のコースにしか行けないような子の塾通いも非常に不満が溜まりやすいです。だって、塾に行かなくても、名前書けば受かる学校に行くために毎月課金するのですから。

こういうケースというのは、白黒つけるのが大事です。

仮にワンランク上を望むのなら、塾の回数も多くして、かなりの負荷を許容させるような塾通い意外は根本的に無駄です。もちろん、本人にその意思がある場合だけです。(親が、強制的に頑張ると言わせているケースはダメです。)

もしそうでないのなら、結局は名前さえ書けば受かる学校を受験するだけなので、合格そのものを目的とした塾通いに価値を感じないのは当たり前の話です。だからもう、最初から塾通いなどせず、月謝を毎月インデックス投資にでも回した方が期待値は高いのです。

ケース④:境界知能や学習障害の疑いがあるけど検査はしないご家庭

この辺りから、ちょっと踏み込んだ話。

生徒の中には、明らかに教えていても物分かりや物覚えが悪い生徒はいます。努力不足とかではなく、シンプルに理解力や記憶力が同年代の子に比べて明らかに劣っています。

このタイプが病院で検査をすると、学習障害や境界知能と言われることが多いです。こうなると、親御さんも「生まれ持ってしてのIQの問題だから出来なくても仕方ないよね」と納得します。

でも、明らかに境界知能の疑いがあっても、その検査をしないご家庭もあります。検査して学習障害や境界知能と言われるのが怖いので、検査そのものを避けるわけです。

もちろんそれ位自体はご家庭の判断なのでいいのですが、問題はその状態で学習塾に通うことです。

まず、塾の先生で歴が長い人であれば、少し教えれば「この子、境界知能っぽいな〜」というのはぶっちゃけ分かります。だから、成績が伸びない理由もその時点で概ね分かります。

でも、親が診断を拒絶している状態であれば、おそらく境界知能などの話題をすることはタブーなのでしょう。だから、根本的な問題点に蓋をしたまま指導を続けるしかないです。

ただ、仮に境界知能であれば、塾で教えてもそこまで点数が上がるわけではないです。それが境界知能です。

だから、学習塾としては非常に複雑な心境になります。親御さんも複雑だと思います。常に頭の片隅に障害を疑いながら見守らないといけないですからね。で、ぶつけようのないストレスが溜まると、立場の弱い学習塾へ不満やクレームを言い始める人も出ます。何回も面談を求めてくるご家庭もあります。

でもね、そういうのは大前提として「境界知能ではない」というお墨付きありきで成立するクレームです。そもそも人口の約14〜16%は境界知能で、ペーパーテストであれば100点台の生徒は境界知能の疑いがそもそも確率的に強くなるのは必然です。

にも関わらず、5教科100点台でありながら境界知能の検査を拒み、成績不振のことを学習塾にあれこれ言う状況って、正直違和感しかありません。お気持ちは痛いほど分かるので、無下には扱えないんですけどね…

だけど、塾としては境界知能の話はタブーだから、その場ではおべんちゃらを言って「頑張れば伸びますよ!(境界知能であれば難しいけど…)」と言うしかなくなります。

でも、そんなおべんちゃら何回も使えるわけでもなく、結局は成績不振で退塾になると言うのが、境界知能の疑いありだけど検査を拒む家庭にあるあるの現象です。

しかもこのタイプの子の成績であれば、公立なら東灘が限界。それすら厳しいかもしれない。私立でも、滑り止めに選ばれるような学校の一番下のコースということになり、専願なら名前さえ書けば受かることになります。だから、塾に課金するメリットがそもそも弱すぎます。

こう言うのも、塾選びに失敗すべくして失敗していくケースです。

ケース⑤:不登校の生徒の塾通い

不登校の塾通い、これも中々に失敗率が高いです。

まず大前提、不登校の生徒は内申点が壊滅的になります。1や2が付くことも当たり前です。しかも、副教科に1や2がつきやすいです。実技の評価が難しいので、どうしてもそうなります。

でも、兵庫の公立入試は副教科の内申点を7.5倍するので、その時点で公立高校は絶望的になります。

そうなると私立高校か通信などしか手がないのですが、不登校の生徒の学力というのは総じて低いです。当たり前ですよね、学校に行って勉強していないのですから。

もちろんそれを補うための塾通いという名目は分かりますが、塾もできることに限界があります。

そもそも普段学校でみんなが勉強している分が最初からハンデとしてあって、その上で指導をしなければなりません。本気でその差を埋めるなら、週5とかで来させるしかないですが、不登校にそれが出来るとは思えません。

仮に出来るとしても、週5で塾通いとなれば金銭的な負担も半端なく、ご家庭の経済状況によってはその選択肢がそもそもないというケースも多いです。でも、それなら差が詰められないのですよ。

と、こんな感じで、何かにつけ勝利条件を満たせないのが不登校の塾通いです。

結局は、通信高校や、私立専願の最も低い偏差値の学校などに落ち着くのですが、それだと事実上のBF(ボーダーフリー)なので、やっぱり名前を書けば受かる受験になります。

塾に意味がないと感じるわけですが、それはもう不登校の時点でこうなる確率が相当に高いわけなので、塾選びに失敗も何も、最初から勝利条件を満たせていないことが原因です。

こうなると、合格とか成績アップとか一般的な塾へのニーズとは異なるニーズのご家庭しか満足などするわけないことがわかります。例えば、「学校は行けないけど、塾なら楽しそうに行けていて幸せ。」的な保護者の満足感に寄り添うとか…

それは塾じゃなきゃ行けないのか?などいろんな疑問が出ますが、最初から何もかもが塾通いとの相性が悪すぎるため、相当な例外ケース以外は満足してもらいづらいです。

総括:99%ご家庭(子供)が原因で塾通いに大失敗する全ケース

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • ケース①:地頭が下位60%以下で中堅公立以上を目指す
    • 偏差値53以上(六アイ・須磨翔風など)には学年上位40%以上が必要。
    • 地頭が足りない子は限界突破の努力が必須だが、多くはそれを許容できない。
    • 結果「塾に通ったのに意味がない」と不満が出るが、順当な結果。
  • ケース②:子供に勤勉性や向上心がないのに親だけが望む
    • 上位校合格には「地頭+勤勉性+向上心」が必要。
    • 子供本人の情熱がなく親だけが望む場合、塾通いは失敗に終わる。
    • 地頭があっても努力しない子は結局ランクを落として着地。
  • ケース③:中3夏以降に駆け込み入塾
    • 200点前後の学力から逆転はほぼ不可能。
    • 内申点も確定しており、上位校狙いは現実的でない。
    • 名前さえ書けば受かる学校に行けるので、塾通い自体が無意味になりがち。
  • ケース④:境界知能や学習障害の疑いがあるが検査を拒否
    • 学力が伸びない原因が知能要因の場合、塾では対応できない。
    • 検査を避けて塾に責任転嫁する家庭はトラブル化しやすい。
    • 結局は低偏差値校や私立専願の最下層コースにしか進学できない。
  • ケース⑤:不登校の生徒を塾に通わせる
    • 内申点が壊滅的で兵庫県の公立入試(副教科7.5倍方式)では不利すぎる。
    • 学校不在による学力差を塾で埋めるのは現実的に難しい。
    • 結果は通信・私立のBF校に行くことが多く、塾への投資効果は薄い。