六アイや須磨翔風は偏差値53程度の中堅校です。そして、統計的に偏差値53とは上位約38%と計算することができます。
要するに、六アイ須磨翔風以上の公立高校に行ける生徒は学年でも上位約4割に入っていることが原則になるわけです。あとはここに内申点の変数が入るだけです。仮に上位4割に入れなくても、副教科の内申点でカバーできれば六アイ須磨翔風に滑り込めます。
ただ、内申点の変数を考えると分析しずらいので、ここでは学校の期末テストの点数のデータをもとに、六アイ須磨翔風以上に行ける子がどの水準の子なのかを数字で考えます。
結論、地頭レンジで見れば学年全体の上位40%以上が原則です。そして、その子の地頭レンジを測定する上で非常に参考になるのが中学校1年生の1学期の期末テストの点数です。
この時点では、小学校までの序列がモロにテストに反映されやすく、ある意味ではその子の地頭のセットポイントが相対的に分かります。これが2年生とかになってくると、努力不足とか戦略などで順位も変わり、正確にその子の地頭を把握しずらくなります。
なお、今回の記事で最も伝えたいことは「中1の1学期の期末テストで350点以下から六アイ須磨翔風すら厳しいと思ってほしい」です。
保護者さんの中には、自分の子供が六アイ以上に行ける見込みがあるのか知りたがっている方も非常に多いですが、中1の1学期の期末テスト350点が一つの目安になると思います。
中1の1学期の期末テストで350点以下から六アイ須磨翔風が厳しい
子供の地頭のセットポイントというのは、塾講師であれば大体分かります。しかし、保護者さんの多くは我々が思っているよりも高い水準で子供の地頭を評価します。期待という感情があるので仕方ないのですが、だからこそ、感覚的なものよりも数字という客観的なものを基準に分析する冷静な視点が必要です。
その上でかなり参考になるデータが中1の1学期の期末テストの点数です。
まず、近隣中学では中1の1学期は5教科の平均点は320点〜340点ぐらいに治ることが多いです。平均を平均すると大体が320点ぐらいだと思います。
そして、平均点が320点のテストであれば、平均点ピッタリで偏差値50ということになります。六アイや須磨翔風は偏差値53程度で全体の上位38%程度ですが、これはおおよそ350点程度ということになります。(近隣の中学校の上中のデータだと、上位40%ぐらいで350点が多いです。)
だから、六アイや須磨翔風に行けるかどうかを見極める地頭基準の1つとして、中1の1学期で350点以上取れているかというのが極めて重要になります。
中1の1学期の期末テストは地頭測定に向いている
自分はいつも、中学では上位40%以上が六アイ以上の公立高校にトライできる水準であり、下位半分以下になると六アイ以上の合格は原則厳しいとさまざまな記事で書いています。
これは偏差値53という数字が上位約4割だからですが、この上位4割というのがおよそ地頭レベルで見ても同じだと思っています。
つまりその子のポテンシャルを図る上で、上位40%ぐらいまでにいてくれると、そこから上を目指してどんどん上がる見込みがあると思います。それ以下になると、偏差値53の六アイでも厳しく、アホみたいな努力をしてようやく六アイって印象です。
ただ、自分の子供の地頭レンジが上位4割にいるかどうかって保護者さんも非常に分かりずらいと思います。
自分はいつも一つの参考値として「小学校のカラーテストで90点以上取れている子だったか」を挙げています。理由は、小学校のカラーテストの平均点が80点程度なので、上位4割の地頭水準であれば90点とか100点を取るのが普通だからです。
小学校の場合、正直なところ努力の差ってかなり少ないです。そこまで猛勉強してテストを受ける子なんて少ないので、シンプルに地頭の差が点数の差になりやすい傾向があります。
そういう意味で、カラーテストで80点だった子は中学では60点になり平均程度。つまり偏差値的には六アイに届かず、副教科の内申がない子であれば六アイはまず受からないと言っています。申し訳ないですが、カラーテストですら60点以下とかは論外です。
ただ、こう伝えてもカラーテストの点数が不安定になり、自分の子供の地頭を適切に受け止めない保護者さんが一定数いるのも事実です。受け入れたくないからという気持ちの問題も大きいです。
そこで次は、中1の1学期の期末テストの点数を参考にしてほしいわけです。なぜなら、中1の期末テストもまた、子供の地頭がかなり反映されやすいテストだからです。
数学なんて基礎計算しかないし、英語もまだ始まりの段階です。理科だって難しい計算がなく生物の暗記しかない。国語も一番最初の超しょぼい読解しか出ません。
だから、この時点のテストって多少地頭がある子であれば少しサボったって変な点数になりずらいです。特に地頭のレンジがもともと上位40%以上にいるのなら、大した努力しなくても350点以上は取れてしまうことが多いです。
しかしその一方で、そんな簡単なテストすら300点を割り込んだり、ひどいと200点台前半、壊滅している場合はいきなり100点台もありえます。だから、最初のテストで350点すら取れなかったということは、学年で見たときに地頭水準が上位40%には入っていない可能性が十分に考えられるわけです。
つまり、この時点で六アイ須磨翔風といった公立中堅校の合格が厳しい子である可能性を親自身も受け止めていかなければいけなくなります。
中学では、これまで小学校の期間ではつけられなかった学力の序列がいよいよ明らかになります。(※大半の塾講師は分かっているが。)
自分の経験でも、最初のテストで350点以上じゃなかった子で六アイ以上というのは結構少なくて、かなり高確率でその子の地頭のセットポイントを表すと思います。5教科全部テストしているっていうのも正確性がありますしね。
とにかく中1最初のテストで350点以上あるかないかというのは、今後の伸び代を考えたりする上でも相当重要な数字になると自分は思っています。
※なお、もちろん例外はあるので、全てが全て350点をラインにして分析しろとは言っていません。かなり参考になる値なので、無視できないどころか、かなり信用していいデータの1つだとは思ってほしいということです。
中1の1学期の期末テストの点数をどうやって取ったかも重要
中1の1学期で350点以上かどうかは、数字を見る上ではかなり客観的で分かりやすい指標だと思います。そして、かなり信用にたるデータだと自分は思います。
ただ、中1の1学期の点数が全てではないことなど言うまでもないです。
そこで、もう少し詳細にデータを分析することで、子供の地頭のセットポイントを理解するヒントにしてほしいと思います。
小学校から塾通い&期末テスト対策もしたのに350点以下
まず、最も見込みが薄いと感じてしまう生徒のパターンを正直に言います。
それは、「小学校から塾通いをしていて、さらに塾で期末の対策までしたのに350点以下だった」と言うケースです。
このパターンは、その瞬間にその子の最大値が見えてしまう良くない例です。
そもそも、小学校から学校以外で塾でプラスアルファの勉強をし、その上で中学に上がり、それなりにテスト対策をしたなら、まあまあ下駄をはいてテストに行ったはずです。
でも、それでも点数が取れなかった…
と言うことは、どうしたってその子の先天的な地頭を疑うことになります。やればできる子の逆で、「やらせたけど出来なかった子」と言うのが冷静な分析ではないでしょうか?
もちろん保護者の中には、「塾の教え方が悪い」と言いたい人もいるのでしょうが、今言っているのは少なくとも中1の1学期の最初のクソ簡単なテストの話です。
中学の超基礎的な内容なんて、多少地頭があれば誰からどう教わろうが、普通はできます。独学でも取る子は取るんです。
にも関わらず…って話をしているわけです。
なお、自塾のようにテスト直前に毎日通塾させて土日も縛って暗記させてもなお350点を切ってしまう子もいますが、この時点で先が思いやられます。
勉強のやり方が分からなかったから…的な意味不明な反論を仮に認めるとしても、最初のクソみたいなテストごとき一定の時間を確保したのに取れなかったと言う事実をむしろ懸念すべきだと思います。
これで、正論を受け入れず、嫌なことから逃げたり、注意されたらいじける系の子だと100億%詰みです。勤勉性がないタイプも同様です。これらは救いようがないです。
なお、副教科のテストでも平均以下とかしか取れていないとなると、ほぼ確実に地頭レンジ上位40%には入っていない子だと自分なら思ってしまいます。こうなると、副教科の実技で何か光るものがあるか、ここから狂ったように勉強して覚醒させる以外に六アイ以上に行ける可能性が見えません。
もともと小学校で下位半分ぐらいにいる子で、やっぱり中学では順当に六アイ以上にはいけない典型例です。学習塾への課金もあまり意味をなさないので、保護者さんは最もモヤモヤするタイプの生徒です。
塾に行かずにテストを受けて350点に少し及ばず系
350点に届かなかった生徒でも、逆転の兆しがある子もいます。
それは、「塾なしか回数の少ない個別指導にしか通っていなくて350点に届かなかった生徒」です。
350点に届かなかったと言っても、平均が320点ぐらいのテストなら、最低でも平均点ぐらいまでは取っていることを前提とします。
この子は、塾など外部のサポートを受けずに(受けたとしても少しだけ)、自分なりに平均点程度は得点できたと言う事実があります。だから、学習塾などであと少しサポートを受ければ350点ぐらい取れていた可能性が高いです。
自塾でも、中1の最初に塾なしで300点ちょいぐらいで入塾した子だと、かなりの成功角度で点数が上がっていき、2学期以降のテストで330点〜400点ぐらいのレンジ幅で点数が安定することが多いです。
この層は本当に自分が得意な層です。要するに、本当の意味でやればできる子で、やり方論とか勉強時間とか外的な変数をコンサルすれば割と点数がすぐに上がります。めっちゃ可能性のある子だと思います。
中1の1学期で350点以上取れない子の点数推移の相場
中1の最初のテストで350点以上かどうかは、地頭測定においてはかなり信用に値する数字です。
しかし、それでもなお、まだ希望に賭けたい人は多いのも事実。ただ、自分の経験上は、地頭水準が上位40%以下だったから350点以下になる子にはいくつか共通項があるので、それをお伝えします。
正直、これから該当する項目が当てはまれば当てはまるほど地頭水準は下位半分以下である可能性が高く、それゆえ、六アイや須磨翔風は厳しいことを受け止めざるをえないと思います。
中1の1学期が最高打点
まず、地頭が上位40%以上におらず、それゆえ350点すらも取れなかった生徒というのは、中1の1学期のその点数が最高打点で終わることが多いです。
特に中1ではジワジワと点数が下がっていく印象です。
特に最初のテストを塾ありで受けて350点以下だった生徒は、中1のどこかでほぼ間違えなく300点を割り込む瞬間が出ます。そして、250点〜300点とかそのぐらいが点数レンジとして定着し始めます。
これは最初のテストの平均点が高すぎるというのもあります。段々平均点は下がっていく傾向があり、中学だとおおよそ5教科平均は300点前後が主流です。だから、別にその子の順位が下がったとかでもありません。320点平均の時に320点だった子が、300点平均で300点になるのは点数キープですからね。
しかし、塾通いさせたのに最初のテストで350点もいかない子は高確率で地頭が良くないため、学問の内容が高度化すると平均点の下がり幅以上のその子の点数の下がり幅が大きくなる傾向にあります。
これは、学習塾が機能しなくなったのではなく、最初の1回目のテストで学習塾が上手く機能していただけと考えるのが自然です。要するに、最初のテストも塾に通っていたから平均とか平均ちょい上は取れたけど、仮に塾に行っていなければおそらくもっと低い点数で終わっていたであろうということです。
塾の恩恵というのは学問内容が簡単であればあるほど受けやすく、学問難易度が上がればその子の地頭の方にどうしても引っ張られてしまうものです。だから、学期や学年が上がるにつれて、いよいよ塾のドーピングが切れます。そして、いよいよ本人の元ある地頭水準にテストの点数が集約していきます。これはめちゃくちゃ起こる現象の1つです。
中1の最初で430点とかの子が、中2の途中から350点程度のレンジに点数が安定するとかも平気でありますが、最初の430点は内容簡単&塾ありのコンボゆえ達成したまぐれの数字。それ以降は、難易度が上がると厳しくなりますし、その子自身に勤勉性がないとガクンと数字が下がります。これらは決して学習塾が機能しなくなったわけではないのです。
実力テストをすればまず間違えなく平均点以下
最初の期末テスト350点以下だけだと、地頭測定が正確にできないと反論されるなら、もう1つ見てほしいデータがあります。
それは、実力テストや模試の結果です。受けていないのであれば、毎年行われる「全国学力調査」の最初の結果とかでもいいです。
この辺りの数値を見て、やっぱり上位40%の世界にいないのであれば、まあそういうことです。
特に国語などは努力量の差が点数差になるわけでもなく、露骨に地頭の差を反映しやすいです。国語だけで全ては決まらないですが、国語が弱い子は英語も弱い傾向にあり、社会も弱い傾向にもあります。
そうやって相関関係を見ていくと、「やっぱり地頭水準が上位40%以下だったから最初のテストですら350点以下だった」という結論につながりやすくなります。
こうなると地頭的には六アイ以上が厳しくなり、塾通いの費用対効果に疑問を持たれやすくなり退塾予備軍になります。毎年のお約束の流れです。
中1の2学期以降では300点程度か300点を割り込む
子供の地頭レンジが学年上位40%以上にない可能性を感じる変数として、それ以降のテスト結果も当然参考になります。
中1の最初のテストは350点が基準値でしたが、それ以降だと少し話が変わってきます。
まず、「中1の最初に350点以下で、塾に行かせているのにそれ以降のテストは300点以下で安定」みたいなタイプ。これはもう高確率で地頭レンジが上位40%にあるわけがないです。
なんなら、典型的な下位グループの生徒のイメージに重なります。
まず、地頭レンジが半分以下の生徒の特徴として、学習塾で押せるだけ押しても、平均付近で止められるというお決まりのパターンがあります。
理由は色々あるのですが、問題のレベルを考えれば大体わかります。クソ暗記だけさせれば何とか取れる問題をかき集めると平均付近で止まります。それより難しいと、一定の思考力が求められたりするので、知能水準が低い子の正答率が急に下がります。要するに応用が効かないのです。
だから、塾通いさせても平均付近に分厚い壁ができてしまい、そこから先点数がまあ上がりません。しかし勘違いして欲しくないのは、塾で頑張っているから平均付近まで行くのであって、独学でやらせれば高確率でさらに点数が下がります。
つまり、結構頑張っているのに平均付近までしか行かないことがこの時点で明らかになり、これは地頭レンジ上位40%に入っていない子のよくある特徴と言えます。
これが地頭レンジ40%以上になると、同じように対策すれば350点付近ぐらいまではいきます。上手くハマると400点近くになってもおかしくないです。でも、地頭レンジが上位40%以下だと、どれだけ上手くハマっても400点に行く未来は申し訳ないけど全く見えません。
こういう所に子供の地頭のセットポイントを正しく分析するヒントがあります。
総括:中1の1学期の期末テストで350点以下は六アイ厳しい
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 六アイ・須磨翔風の偏差値は約53(上位38%)で、進学には学年上位4割が目安。
- 中1の1学期の期末テストは地頭の初期値を測るのに最適な指標。
- 350点以上取れていないと、六アイ・須磨翔風レベルすら厳しい可能性が高い。
- 小学校から塾通い+テスト対策済みで350点未満の子は、地頭が弱い可能性が濃厚。
- 塾なしで350点未満の子は、まだ伸びしろが期待できるケースもある。
- 中1の1学期が最高得点で、以降は300点未満に落ち着く子も多い。
- 実力テストや全国学力調査の点数が平均以下なら、地頭は上位40%に入っていない可能性が高い。
- 塾通いしても平均点付近で頭打ちの子は、応用力や思考力に課題あり。
- 中1の1学期の350点ラインは、将来の進学可能性を測る上で非常に有力なデータ。
- 350点に届かない現実を受け入れ、戦略的に志望校選びをする必要がある。
兵庫県公立高校入試教科別対策法の全ては以下のとおりです。
