高校受験の指導をしていると、受験直前で最後に伸びる子に毎年のように遭遇します。いわゆる「逆転合格」を決める子です。

ただし、どんな子でも頑張っていれば最後に伸びるというわけではありません。

何年も指導をしていて分かったのですが、最後に伸びる子には「共通項」があります。つまり、ある種の”勝利条件”的なものがあります。

少し残酷なことを言えば、これら勝利条件を備えていない子の逆転合格は難しい。志望校のランクを下げるしかないです。

では、塾長目線で見た時に高校受験で最後に伸びる子にはどのような特徴があるか?

本記事では、高校受験直前の最後に伸びる子の特徴&逆転合格の極意を解説します。

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【高校受験】最後に伸びる子の特徴まとめ

高校受験で最後に伸びる子にはどのような特徴があるのでしょうか?

以下で、現場の塾講師が見てきた最後に伸びる子に見られる共通項や特色をまとめていきます。

必須の勝利条件:「国語力」があること

最後に伸びる子の特徴は結構あります。しかし、絶対に欠けてはいけない勝利のための”必須条件”があります。

それは「国語力・読解力」です。

国語力と言われるとピンとこないかもしれませんが、分解するとこんな感じです。

・漢字が読めるか(マジで読めない子多い)
・中学生時点で必要な語彙力があるか
・文章を読む上での一般常識の有無
・文章をまとまった固まりで捉えられるか
・長い文章になっても集中力を切らさず読めるか

みたいなイメージです。

ここで重要なのは、国語という教科が得意かどうかだけで判断してはいけないということです。

国語という教科単体の話をすれば、テクニックや問題慣れ的な部分で点数は変わります。また、定期テストであれば教科書の文章を読み込み、問題演習回しまくったら点が取れてしまうというのもあり、それを国語力とは定義していません。

話を戻すと、「国語力(=広い意味で文章を読んで理解する力)」がない子は、どうあっても最後に伸びません。絶対に無理です。

受験勉強は、どの教科も原則として「文字」を読み取ります。教科書や参考書、ワークの解説などは全部文字で書かれており、問題文も文字です。

しかし、国語力がない子はそもそも問題文で聞かれている内容が分からない。

英語に関しては、仮に全部日本語訳されている状態で問題を出しても満点を取ることができない。ワークの解答解説の日本語が読めず自己解決できない。全部日本語が弱すぎることが問題の根っこにあります。

こんな状況で、どうやって最後に逆転するの?って話です。

巷には学力を上げる方法はいっぱいありますが、そのどれもが「一定の国語力があること」を前提にしています。分かりやすい参考書だって例外ではない。

例えば、「第一次世界大戦」って言葉がある。

これを見て、「第一次」の意味が分からない生徒もいます。「大戦」の意味が分からない生徒もいます。こんな状態で、第一次世界大戦に関して細かくかれた参考書や教科書読めますか?

無理です。

そして、どんなに親切な参考書だって、「第一次」や「大戦」の意味からは説明してくれない。NHK for School(小学生向け)の動画ですら説明してくれない。

ぶっちゃけると、それはもう手遅れです。

でも、国語力や語彙力が乏しい生徒は、至る所で分からない言葉にぶつかっています。神戸市と明石市が別の市って分からないレベルの子もいます。イタリアの名産を聞かれて「フランスパン」と答えてしまう子もいます。これはね、どうあっても最低水準を満たせていない。

これまでの人生の中で最低ラインの教養や一般常識が身についていないのです。接触してきた情報が少なすぎるのでしょう。親の語彙力が乏しく、賢くならなかった子もいるでしょう。旅行などの経験も少なく、実体験の中で知識が増えなかった子もいますね。そもそも勉強が苦手で、脳の構造的に厳しいって子も多いです。

残念ですが、国語の力が壊滅的に弱い子は、最後に伸びないどころか、そもそも伸びません。ほとんどの教育が無効化されてしまうからです。

短い時間に多くの情報量を処理&暗記できる子

最後の最後に伸びる子として、やっぱり欠かせない能力条件はあります。

それは、「短い時間に多くの情報量を処理&暗記できる」です。

正直、最後に伸びる子って必ずしもコツコツ真面目にやっているタイプってわけでもないです。どちらかというと、こう言うコツコツ系はすでに伸びきっていて、最後に伸びる感じがしません。(※英語だけは来るけど。)

結局、最後に伸びようと思うと「爆発力」がどうしても必要になります。

中学範囲はしょぼいとは言え、やっぱり量は多いです。そして、その量を仕上げるために使える時間は恐ろしく短いです。だから、暗記に時間がかかるタイプはかなり厳しい。

結局のところ、「YDK(やればできる子)」とは、処理能力がある子です。

テキストをさっと読んで内容を理解し、短い時間の中で暗記まで終わらせる。そして、追い込まれながらも演習に移行して実力を伸ばす。こうすることで最後に伸びたと実感できます。

しかし、処理能力は乏しく、理解や暗記に時間がかかる子はそれができない。つまり、別の意味でのYDK(やってもできない子)と言うことになる。

厳しいですが、受験には最低ラインの基礎スペック的なものは必要です。学年の下位40%以下に伸びない子が多いのは、基礎スペックがどうしても弱いからにすぎません。努力だけの問題ではないのです。

志望校への合格が明白に自分の意思である子

受験で最後に伸びる子には、そもそも個体の設定条件で満たしていなければいけない条件があります。

・国語力(語彙力や理解力)
・処理能力(短い時間で処理&暗記)

これらが欠けていては、精神論(努力)だけではどうともならない。ただ、一定の勝利条件をクリアしていれば、そこから先は割と精神論。

まずね、最後の最後に伸びる子は、決まって受験が「自分ごと」になっている。伸びない子はその逆で、どこかやらされている受験。

自塾でも最後の最後に伸びて逆転合格した子がいましたが、みんな共通して「自分の意思で志望校を決め、いきたい理由も明白だった」 と言うのがあります。

少なくとも、親にやらされてる、塾にやらされていると言う感じはなかった。

その学校にどうしても入りたい部活があるとか、機械系の道に進みたいから高専に行きたいとか、子供なりではあるもののしっかり理由がありました。フワフワしてるってことは全くなかったです。

こう言う子は、目標が明白だし、絶対に受かりたいって「執念」も感じられる。だからね、最後の最後に合格スレスレだったけど勝利しました。最後の数点とか頭の良さじゃなくて気迫で取ってきてるとしか思えなかったです。

これが、最後に伸びていく子で実際に見られたパターンです。

ずーっと勉強している子が多い(※例外もある)

最後に伸びる子、やっぱり皆長時間勉強に耐えていました。

2学期ぐらいからほぼ毎日塾に来て黙々と自習していた子が、やっぱり最後に爆発してました。問題集をボロボロになるまでやり込んだ子、やっぱり最後に爆発してました。

別にやり方が完璧だったとは思わないけど、少なくとも勉強時間に対して妥協はしてなかったと思います。

受験勉強は、定期テストと違って努力が成果として現れるのにどうしてもタイムラグがある。夏休み頑張った成果が出るのは、2学期以降だったりします。冬休みや1月の頑張りは、受験当日にようやく報われるってことも多い。

要するに、それを信じてどこまで走り抜けるかって話です。

そのためには、自分を疑わず、黙々と勉強し続けないといけない。範囲も多く難易度も高いのだから、勉強時間の担保は絶対に欠かせないのです。

た、だ、し、

高校受験レベルだと、最後の最後に過去問だけ回してブーストかけるだけでも伸びてしまう子がいるのも事実…

本当にね、遺伝=才能格差は平等ではないのです。

まあでもさ、「ないものねだりしてるほど暇じゃねぇ。あるもので最強の戦い方探ってくんだよ、一生な。」と言うヒル魔(アイシールド21)の名言が真理。大事なことは全てジャンプの漫画が教えてくれる。

最近思うけど、くだらない勉強するより漫画読んだ方が賢く生きられるようにならないか?と思います。

塾屋ってこと忘れて、ついそう言っちゃいそうです。笑

高校受験で最後に伸びる子になるために:追い上げる方法

高校受験で最後に伸びる子の特徴を満たしていたとしても、その子が必ず伸びると言うわけではありません。

受験直前で追い上げて合格まで持っていくためには、正しい勉強法が必要不可欠です。では、最後の追い込みをどうやってかけていけばいいのでしょうか?

ザックリですが、塾の立場でアドバイスをして終わります。

受験の天王山は夏ではなく冬

受験の天王山は夏である。

こんなことは塾の夏期講習のチラシの謳い文句で見飽きていて、みなさん知っているのでは?と勝手に思っています。

しかし、高校受験における天王山は夏ではなく冬です。

大学受験と違い、高校受験は決して範囲が広すぎるわけでもなく、難易度も義務教育レベルです。そのため、直前でも点数アップで逆転が狙える子も多いです。

そう言う意味では、受験の天王山は冬。

12月と冬休みに、とにかく基礎固めをガチってください。まだ難しい問題とか過去問とかやり出さなくても大丈夫です。基礎の徹底をする方が、1000倍効果がある。

ここで基礎固めさえやり込めれば、センスのある子は1月以降の受験演習で十分合格まで持っていけそうな子いますよ。

※明らかに内申点不足してるとかは無理です。

逆転合格を狙っている子は、本当に冬が勝負です。

ここを逃してしまうと、本当に地頭がいい子しか逆転できなくなります。もう次はないと思ってください。年末年始も休んでる場合じゃないです。そこで差がつくのだから、お前らはやれ。

基礎固めで何していいか分からない人は、高校受験の基礎固めで使える問題集を紹介している以下の記事を参考にして、即勉強に取り掛かってください。

過去問演習からは絶対に逃げるな!苦しくてもやれ!

最後に伸びる子は、例外なく過去問演習で伸びます。

直前まで基礎固めしていた知識を使い、いざ実践レベルの問題にチャレンジします。当然だけど、最初から点数なんて取れない。

受験問題は、知識は深くまで聞いてきます。思考・応用ができるかを試す問題も多いです。何より問題文が長くて、前提を理解するのが大変で疲れます。

正直、もっと簡単な問題集に逃げたくなります。

でも、ここで逃げたら最後に伸びない。最後の数ヶ月は、自分のレベルよりも上に位置する問題にトライし続け、己のレベルを上げることでしか伸びない。

ここが一番辛い時期だけど、ここさえ乗り切れば周りの雑魚を駆逐できる。お前が勝つ。だから逃げるな。勝つために必要な努力から逃げるな。過去問やりまくれ!以上。

総括:高校受験で最後に伸びる子の特徴まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  1. 高校受験で最後に伸びる子の特徴
    • 必須条件:「国語力」があること
      • 漢字や語彙力、文章読解力が備わっている。
      • 問題文を正確に理解し、解釈できる力が重要。
    • 短時間で多くの情報を処理・暗記できる能力がある
      • 暗記や理解に時間がかかると逆転は難しい。
    • 志望校への明確な意思がある
      • 自分の意志で目標を設定し、執念を持って取り組む。
    • 長時間勉強を継続できる
      • 冬休みや1月に徹底的に自習し、努力を積み重ねる。
  2. 最後に伸びるための方法
    • 受験の天王山は冬
      • 12月と冬休みに基礎を徹底的に固める。
      • 難しい問題よりも基礎問題の徹底的な演習を優先。
    • 過去問演習を徹底する
      • 過去問を繰り返し解き、実践力を養う。
      • 苦しくても過去問演習をやめないことが大切。
  3. 注意点と心構え
    • 国語力や語彙力の欠如は致命的で、最後に伸びることは難しい。
    • 短期間で結果を出すには基礎固めと過去問演習が最重要。
    • 勉強時間を確保し、自分を信じて努力を続ける姿勢が成功を左右する。

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市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

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