今日は「中国国民党と中国共産党の違い」について、一緒に学んでいきましょう。

中国の歴史にはたくさんの出来事がありますが、その中でも「国民党」と「共産党」の争いはとても重要なポイントです。

「この2つの政党は何が違うの?」
「どうして争ったの?」


という疑問に、しっかり答えていきますよ!

まずは2つの政党の違いを、表でサクッと見てみましょう!

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中国国民党と中国共産党の違い:比較ポイントまとめ

中国国民党と中国共産党は、20世紀の中国において非常に大きな役割を果たしました。両者は、思想や目的、そして最終的な行き先において大きな違いがあります。

ここでは、これらの違いをわかりやすく説明し、それぞれの党がどのように形成され、どのように中国の歴史に影響を与えたのかを学んでいきましょう。

中国国民党と中国共産党の違いを比較表で整理

中国国民党と中国共産党の違いは以下のとおりです。

比較項目中国国民党(国民党)中国共産党(共産党)
成立年1919年ごろ(孫文が中心)1921年(上海で結成)
指導者孫文 → 蒋介石毛沢東 → 習近平
思想三民主義(民族・民権・民生)共産主義(平等な社会を目指す)
支持層都市の中産階級、軍人農民、労働者などの一般大衆
主な活動地現在は台湾現在の中国本土
最終的な勝敗国共内戦に敗北し台湾へ内戦に勝ち中国本土を支配

このように、中国国民党と中国共産党は、考え方も、成り立ちも、今いる場所もまったく違います。それぞれが目指す国のかたちも違っていたから、ぶつかることが多かったのですね。

中国国民党の特徴:三民主義と中華民国の成立を解説

中国国民党は、孫文(そんぶん)という人物が中心となってつくった政党です。孫文は「三民主義(さんみんしゅぎ)」という考え方を大事にしていました。

  • 民族主義:外国の支配をなくして、自分たちの国を自分たちで守る
  • 民権主義:みんなに政治に参加する権利がある
  • 民生主義:生活を豊かにして平等な社会をつくる

この三つの「民」を重視したのが国民党の特徴です。

孫文のあとは、蒋介石(しょうかいせき)がリーダーとなり、中国全体をまとめようとしました。しかし、共産党との対立が激しくなり、最後は戦いに敗れて台湾に逃れます。現在の台湾(中華民国)は、国民党が作った国の流れをくんでいるのです。

中国共産党の特徴:共産主義思想と中華人民共和国の成立

中国共産党は1921年に結成された政党で、「すべての人が平等な社会をつくろう」という共産主義の考えを持っています。リーダーは毛沢東(もうたくとう)で、彼は農民たちと一緒に戦い、中国全体を変えようとしました。

共産党は、土地をたくさん持っているお金持ちの地主から土地を取り上げ、貧しい農民に分ける「土地革命」を進めました。そして、1949年、内戦に勝利して中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)を建国します。これが今の中国のはじまりです。

共産党は「一党独裁(いっとうどくさい)」といって、ほかの政党に力を持たせず、自分たちだけで国を動かしています。これが、民主主義を重んじる国民党との大きな違いです。

協力と対立:国共合作から内戦までの流れ

国民党と共産党は、最初からケンカばかりしていたわけではありません。実は、2回も手を組んで協力したことがあるのです。これを「国共合作(こっきょうがっさく)」といいます。

  • 第一次国共合作(1924〜1927年):孫文の呼びかけで、共産党が国民党に参加。いっしょに軍閥と戦う。
  • 第二次国共合作(1937〜1945年):日本との戦争(日中戦争)が始まり、国を守るために再び協力。

でも、協力は長く続きませんでした。特に蒋介石と毛沢東はおたがいに強く警戒していて、最終的にはまた戦いになります。これが国共内戦(こっきょうないせん)です。

内戦は1946年に本格化し、3年後の1949年に共産党が勝利します。敗れた国民党は台湾に逃れました。

現在の関係と立ち位置:台湾と中国本土

1949年以降、国民党は台湾で新たな政治を始めました。一方、共産党は中国本土で中華人民共和国を作り、今に続いています。

ここで大きな問題が生まれました。それは「中国は一つなのか?それとも二つあるのか?」という問題です。
中国共産党は「台湾は中国の一部だ」と考えていますが、台湾側は「自分たちは独立した存在だ」と考える人も多く、意見が分かれています。

現在、中国と台湾の関係は緊張が続いています。政治の面でも経済の面でも、お互いが影響し合いながらも、なかなか仲直りはできていないのです。

中国国民党と中国共産党の違い:歴史的背景と重要用語

中国国民党と中国共産党の違いを本当に理解するためには、それぞれが登場した時代の背景や、当時の中国の様子を知っておくことが大切です。ここからは、国民党と共産党が誕生した歴史的な流れや、重要な人物や事件を分かりやすく解説していきます。

中国革命と孫文の登場:清朝滅亡から中華民国誕生まで

中国の長い歴史の中で、最初に大きな転換点となったのが「辛亥革命(しんがいかくめい)」です。1911年に起きたこの革命では、約2000年以上続いてきた皇帝による支配が終わり、清王朝が滅亡しました。

この革命を主導したのが、中国国民党の創設者・孫文です。

孫文は「三民主義」という考え方をもとに、中国を強く平等な国にしたいと考えていました。その結果、1912年にはアジアで初めての共和制国家「中華民国」が生まれました。

ただし、新しい国ができたからといってすぐに平和になったわけではなく、各地で軍のリーダー(軍閥)が争いを続けていました。

国共合作とは?第一次・第二次国共合作の経緯と意義

中国国民党と共産党はもともと考え方が大きく違っていましたが、あるとき協力関係を結んだことがありました。これを「国共合作(こっきょうがっさく)」といいます。

第1次国共合作は1924年、孫文のもとで始まりました。このとき、共産党の人たちは国民党の一員として活動し、一緒に中国を強くしようと動きました。でも、孫文の死後、国民党のリーダーになった蒋介石(しょうかいせき)は共産党を排除してしまい、1927年にはこの協力関係は終わってしまいます。

第2次国共合作は1937年、日中戦争が始まったときです。日本の侵略に対抗するため、国民党と共産党は再び協力することになりました。ですが、戦争が終わるとまた対立が始まり、今度は本格的な内戦になります。

国共内戦とは何か?共産党勝利と国民党の台湾移動までの流れ

日中戦争が終わった1945年、中国では再び国民党と共産党の争いが始まりました。この戦いを「国共内戦(こっきょうないせん)」といいます。

最初はアメリカの支援を受けた国民党が優勢でしたが、共産党は農民たちの支持を得て、次第に力をつけていきます。毛沢東(もうたくとう)というリーダーのもとで戦略的に戦い、最終的には共産党が勝利しました。

1949年、共産党は「中華人民共和国」の成立を宣言し、現在の中国本土を支配するようになります。一方、国民党の蒋介石たちは台湾に逃れて「中華民国」として政府を続けることになりました。これが今でも続く「中国と台湾の分断」の始まりです。

孫文・蒋介石・毛沢東それぞれの思想と行動

この歴史を動かした中心人物は、孫文・蒋介石・毛沢東の3人です。

孫文は、清を倒して新しい国をつくるために「三民主義」という考えを掲げた人物です。彼の理念は国民党の基本になりました。

蒋介石は孫文の後を継ぎましたが、共産党を敵視し、徹底的に戦いました。彼は軍事力に頼るタイプで、最後には台湾へ逃れました。

毛沢東は、共産党をまとめ上げたリーダーで、「農民を味方にする」という新しい戦い方で勝利をつかみました。その後の中国の社会主義政策も、毛沢東の考えが大きく影響しています。

このように、それぞれの人物には異なる思想や戦略があり、国の形を大きく変えていったのです。

なぜ現在も中国と台湾は対立しているのか

1949年に中国本土を共産党が、台湾を国民党が支配するようになってから、両者は長年にわたって対立してきました。中国共産党は「台湾は中国の一部だ」と考えており、「統一するべきだ」と主張しています。

一方、台湾では、民主化が進み、自由な選挙や表現の自由があります。人々の中には「中国とは違う国だ」と考える人も増えています。こうした考え方の違いが、今でも大きな対立を生んでいるのです。

さらに、中国は軍事的・経済的に圧力をかけ、台湾を国際的に孤立させようとしています。これが世界の政治にも大きな影響を与えており、日本を含む国々にとっても重要な問題となっています。

総括:中国国民党と中国共産党の違いまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

比較項目中国国民党(国民党)中国共産党(共産党)
成立年1919年ごろ(孫文が中心)1921年(上海で結成)
指導者孫文 → 蒋介石毛沢東 → 習近平
思想三民主義(民族・民権・民生)共産主義(平等な社会を目指す)
支持層都市の中産階級、軍人農民、労働者などの一般大衆
主な活動地現在は台湾現在の中国本土
最終的な勝敗国共内戦に敗北し台湾へ内戦に勝ち中国本土を支配