中学生の通知表の項目の中に、「主体的に学習に取り組む態度」という観点があり、A〜Cの三段階で評価されています。

そして、批判を覚悟でハッキリ申し上げれば、主体的に学習に取り組む態度にCがつく生徒はマジで終わっています。

塾という立場なので、

「ここから挽回していこう!」
「提出物とか真面目に頑張っていこう!」

と励ましてあげたい気持ちはヤマヤマです。

しかし、主体的に学習に取り組む態度がBとかならまだしも、Cになるというのは正直救い用がないレベルまで”やばさを極めて”いるケースが少なくありません。

本記事では、主体的に学習に取り組む態度にCがつくことがいかに大問題なのかを保護者さんに本心でお伝えします。

主体的に学習に取り組む態度Cの意味は「お前舐めてんの?」

まず、主体的に学習に取り組む態度がCというのが、どういう状態を意味するのか、本当のところをお伝えします。

今日は無礼講で攻めます。笑

教師の本音:舐めてんの?ちゃんと躾してもらえる?

まず、主体的に取り組む態度というのは、評価そのものが学校の先生の主観的なものになりやすいです。

しかしだからこそ、学校の先生によるあなたのお子さんに対する主観的な想いとして保護者はまずはしっかり受け止めるべきです。(評価の妥当性とかは後で議論するとしてね。)

なお、学校の先生に代わって、主体的に学習に取り組む態度Cの生徒へのメッセージを代弁すると、ぶっちゃけこうです。

あのさ、お前の子供マジで終わってるんだけど。勉強以前の問題でね。

ちゃんと家庭内教育で”躾(しつけ)”してもらえるかな?

くそ迷惑なんだけど。舐めてんの?

はい、ぶっちゃけこういうことです。

先生方はこんなこと言わない(言えるわけない)ですが、こんなもんでしょ。主体的に学習に取り組む態度にCをつけるというのは、先生方の相当なお怒りの気持ちの表れです。

そして、怒りの矛先は子供というより保護者に向いている気もします。

昨今のリベラル・多様性・褒めて伸ばす系の迷走教育のせいで、生徒を叱れず、保護者の顔色を伺い続ける肩身の狭い教育現場が、唯一ハッキリもの申すことができるのがこの「主体的に学習に取り組む態度」です。

分かりますか、主体的に学習に取り組む態度Cとは教師から親であるあなたへのクレームです。

面と向かって「お子さんは終わってますよ〜」と言わない代わりに、Cというアルファベット1文字でハッキリ全否定する感じ。こういう場がないと、先生方もやってられないでしょう。。

ただ、主体的に学習に取り組む態度にCがつく子供の場合、親も同時に終わっているケースが多く、ことの重要性に気付かないという何とも悲しい現実もあるのですが…

蛙の子は蛙…

いずれにせよ、主体的に学習に取り組む態度にCがつくというのは、どう考えてもその子の人間性に問題がありまくるケースが99.9999999%です。

実際に主体的に学習に取り組む態度Cの生徒に接した感想

ちなみに、学習塾をやっていれば、当然ですが主体的に学習に取り組む態度にCがつく生徒に接することもあります。

そして、自分の感覚から見ても「この子は問題あるよね」って子に決まってCがついてきます。「えっ、この子がC?」みたいなパターンはこれまでの経験でも0ですね。

そのぐらい、普通の大人から見て「明らかにこの子やばいだろ…」と思う子にCがつき、それ以外の子にはCはつかない。

だから、あなたのお子さんは運悪くCをつけられたわけでも何でもない。先生の主観という要素を考慮しても、やっぱり激ヤバ認定される属性の子だということです。複数の教科でCがつけられているなら、もうそれは客観的に見てヤバいってことを受け止めないといけないです。

実際、主体的に学習に取り組む態度にCがつくタイプの子は、同級生からも影で「あいつはやばい奴」と噂されている子が本当に多いです。同年代から見てもどこかズレてるってことです。

昔、9教科全てで主体的に学習に取り組む態度Cをつけた生徒に遭遇しましたが、口では言えないレベルで本当に問題児でした。速攻で退塾になりましたが、勉強云々の問題ではないというのが率直な感想。何もかも終焉していて、子供にしてすでに末期。

息吐くように嘘はつくし、空気を読まずに大声で騒ぐし、もちろん勉強も壊滅しているし…

中学生でこの状態だと、もうほぼ手遅れです。まあ治らない。これが、主体的に学習に取り組む態度にCがつくタイプのリアルです。

※なお、この子に遭遇して以降、入塾段階において「主体的に学習に取り組む態度にCがある生徒」をお断りするようにしました。塾内の治安がビックリするぐらい良くなりました。そういうことです。

主体的に学習に取り組む態度がCだと評定は2以下になりやすい

なお、主体的に学習に取り組む態度にCがつくと、5段階の評価でどうなると思いますか?

傾向としては、「高確率で2以下(2か1)」になるでしょう。

正直1になる子は少数(1は不登校に多い)ですが、まあ2はつけられると思った方がいいです。現行の評価基準であれば、2でも文句は言えないです。

ただ、テストの点数がいい場合だとなんとか3で踏みとどまれるケースがあるように思えます。でも結構少ないケースだと個人的には思います。この辺り、データ不足で感覚的な物言いですいません。

しかし、「学習に取り組む態度C=評定2以下」というのは、その時点で高校進学の選択肢は一気に狭まります。地域にもよりますが、自塾のある兵庫県であれば公立高校進学の選択肢がかなり厳しくなります。

そのぐらい、主体的に学習に取り組む態度にCがつくというのは絶望的な状況なのです。

主体的に学習に取り組む態度Cの生徒への対応策・改善策

ここまでは、主体的に学習に取り組む態度Cの生徒の実情を本音でお伝えしました。そしてここからは、主体的に学習に取り組む態度Cになってしまった場合、親はどうすべきかを考えていきます。

大前提:手遅れであることを受け止めるのも重要

保護者さんは、お子さんの通知表で主体的に学習に取り組む態度Cを見ると、さすがに焦る人も出てきます。

そして、「ヤバい。何とかしないと。」と本当に悩まれている人が多いのも知っています。

しかし、まず大前提としてですが、主体的に学習に取り組む態度Cになる感じのヤバイ子は、高確率で改善していません。厳しいですが、これが現実です。

何か1つの教科だけCとかだったらまだ希望はあります。その教科が嫌いすぎて態度が悪くなってるだけってことなので、それならまだ改善できるでしょう。先生変わったりすると、それだけで評価変わったりもしますしね。

しかし、半分以上Cとかだともうその教科ベースの態度じゃなくて、生き方そのもの=根っこの部分に問題があるってこと。

おそらくCがついていない教科も、お情けでCを回避しただけで、実質はCでしょう。こう言うのは、解決までの道のりが遠すぎます。いや、批判を承知でハッキリ言えば、高確率で解決しないでしょう。

自分の学生時代を思い出してみてください。明らかにヤバイ子いたと思いますが、その子が卒業するまでに改善していましたか?むしろヤバさに拍車がかかっていませんでしたか?

そういうことです。

もちろん例外的に改善している事例はあるのでしょうが、そういうのって「外れ値」です。だから、自分の子供をその外れ値に狙って持っていかなきゃいけないわけですが、そもそも狙ってできないから外れ値なのです。

つまり、確率論ベースで考えれば、原則ヤバイままです。まずはこの大前提を一旦受け止めないと、色々な意味で問題が大きくなる気しかしないです。

主体的に学習に取り組む態度Cの生徒の特徴

ちなみにですが、そもそも論として普通にやっている子はCなんてつきません。Cがついていない子は、頑張ってCを回避しているわけではありません。ここがポイントです。

つまり、主体的に学習に取り組む態度にCがつく子は、何かしらやばい要素をそもそも論として持ち合わせてしまっているということです。

正直、本心で言えば、Cがつく子って原則として基本的なスペックが同年代の生徒と比べても劣っているケースがほとんどです。地頭的なものがあまり良くなく、それゆえズレる。

子供に優劣をつけたくないから”多様性”って言葉に逃げたくなりますが、どれだけ言葉遊びで誤魔化そうが、数値とか序列とかって概念はあるし、実際それを無視することなんてできるわけないです。

でも、これってほとんど先天的なもの(遺伝要因)なので、まあ仕方ないとも思います。少なくとも、周囲の子にとっての普通がその子にとっては普通じゃない。生きづらさを抱えていると擁護することもできる。

厳しいですが、親御さんはまずこの現実を受け止めないと、建設的な問題解決には一向に進まないように思えます。

じゃあどうする?諦めるのか?

ここまで、かなり現実的な話ばかりしてきました。そして、現実そうです。

でも、じゃあどうするの?ウチの子やばいからもう諦めるしかないってことなの?って話ですが、決してそういうわけではないです。

まず大前提、出来ることは全てやってから考えても遅くはない。だって、あなた自身全ての手札を出し切ったって思っていませんよね?

自分の知らない教育論とかまだあるかもしれないし、自分の子にハマる何か特殊な方法論があるかもしれない。少なくとも、まだまだ勉強していない方法論はあるわけだし、それを試してもいないはずです。

教育に関する本とか全部読み漁れば、その中で何か希望の光が見える知識に出会える可能性はあります。以下に、無料で読める教育本おすすめを載せておくので、まずは読んでみてください。

しかし、かと言って希望に満ち始めるのもやっぱり違うわけです。確率論的にはそう簡単に改善しないわけなので。

ここからは持論ですが、正直こういう子は相当厳しい環境において不快感や恐怖心に訴えかけるような指導じゃないと治らないと思います。昔の戸塚ヨットスクール的な、体罰ゴリゴリみたいな感じじゃないと多分無理。少なくとも、言葉で話しかけて分かるようなタマじゃないから今こうなっているわけです。

でも、これって学校教育の中で勝手に定められている評価軸で評価しちゃうことに問題があるとも言えます。

そもそも、主体的に取り組む態度とかって言われても、結局は「勉強」をベースにしているわけです。そういう意味では、根本的に勉強という競技に向かないのであれば、主体的に取り組むわけないですから。

この子達は、「嫌なことがあったらすぐに逃げる子」とレッテルを貼られがちです。もちろん、そういう要素は少なからずあるでしょう。しかし、勉強以外はそうじゃないかもしれませんよね?

だったら、勉強以外のことに目を向けるべきって話にやっぱりなります。ここで、「勉強以外でも嫌なことがあったら逃げる奴」だといよいよ終焉かもしれませんが、勉強以外はそうじゃないなら別に良くない?と思います。

結局人生って、自分が出来ることベースで生きていくことになります。何か1つでもいいから強みを持って、その強みで社会に貢献し、その対価として報酬を受け取る。そうやって経済は回るわけです。

だからこそ、学校のお勉強系以外に思い切って振ればいいってケースも当然ある。大事かつ難しいのはそのタイミングです。

ここで保護者自身が自分の子供に無限の可能性があると感じてしまうと、いつまで経っても勉強の損切りができない。ここに、問題の本質を受け入れないことのリスクが常にあるわけです。何でもかんでも前向きにやってりゃいいってことじゃないですから。

この辺り、結局答えのない問題です。つまり、「自分で決めたことを正解にするゲー」ってこと。でも、その際に現状を正しく捉え、サイエンスやエビデンスに基づいて、合理的なアプローチをしようねって話です。

タイトルでは、「主体的に学習に取り組む態度Cの生徒はマジで終わっている件」と書いて釣りましたが、別に何も終わってなんかいない。何なら、そもそも何も始まってもいない。それが子供ですから。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。

総括:主体的に学習に取り組む態度Cの生徒まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 主体的に学習に取り組む態度「C」は“終わってる”レベルの評価
     → 学校側からの強いネガティブメッセージと捉えるべき。
  • 教師の主観的評価ではあるが、それゆえ本音が出やすい項目
     → Cは「子どもに問題がある」というより「保護者へのクレーム」の意味も。
  • 実際、Cがつく生徒は勉強以前に人間的・生活態度的な問題が多い
     → 他者とのズレが大きく、同級生からも浮いているケースが多い。
  • C評価が複数教科にある場合、根本的な問題(人間性・育ち)と捉えるべき
     → 単発なら改善可能性もあるが、複数なら手遅れの可能性大。
  • 主体的に学習に取り組む態度Cは評定「2」以下になる可能性が高い
     → 高校進学が一気に厳しくなる要因となる。
  • 改善の可能性は極めて低く、まずは“現実を直視”することが大前提
     → 無理に希望を持つより、冷静な分析と戦略が必要。
  • 勉強以外で輝く道がある可能性も視野に入れるべき
     → 全ての子が勉強向きとは限らず、“得意分野で生きる”選択肢も重要。
  • 教育本を読み漁るなど、できることは全て試してから判断すべき
     → まだ試していない方法があるなら、諦めるのは早い。
  • “終わってる”のではなく、“まだ始まっていない”だけかもしれない
     → 子どもには無限の可能性がある。親の姿勢がカギ。

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