「ジョン・ロックって歴史の授業で聞いたことあるけど、結局何をした人なの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

ロックは、今の民主主義の考え方を作ったとても重要な哲学者です。彼の思想は、アメリカ独立やフランス革命にも影響を与えました。

「でも、哲学って難しそう…」と思うかもしれませんね。でも安心してください!

今日は塾長の私が、ロックの生涯や思想を、子どもでも分かるようにやさしく解説します。語呂合わせも紹介するので、覚えやすくなりますよ!

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ロックは何した人か簡単に!近代民主主義の基礎を築いた哲学者

ロックは、17世紀のイギリスで活躍した哲学者です。彼は「自由」や「権利」をとても大事に考え、人々のための政治が必要だと主張しました。その考え方が「社会契約説」や「抵抗権」といった形で表れ、現在の民主主義の基礎となったのです。

また、ロックは「人間の知識は生まれつきではなく、経験によって得られる」と考え、「経験論」という考え方を作りました。彼の影響は政治だけでなく、教育や心理学にも広がっているのです。

ロックは何した人?「自由」と「権利」を重視した思想家

ロックは、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、権利を持っている」と考えました。この「権利」とは、具体的には「生命」「自由」「財産」の3つです。つまり、人は誰でも命を守られ、自由に生き、財産を持つことができるということです。

この考え方が、のちにアメリカ独立宣言やフランス人権宣言に取り入れられました。例えば、アメリカ独立宣言の「すべての人間は平等に造られ、奪われることのない権利を持っている」という言葉は、まさにロックの影響なのです。

ロックは、王様が好き勝手に国を支配するのではなく、国民が主役の政治をするべきだと考えました。そのため、彼の考えは当時の絶対王政を批判するものとなり、歴史の流れを大きく変えることになったのです。

ロックの生涯を簡単に!名誉革命とともに歩んだ人生

ロックは1632年にイギリスのサマセット州で生まれました。オックスフォード大学で学び、哲学や医学、政治など幅広い分野に興味を持ちました。その後、政治家シャフツベリ伯爵の秘書として働きながら、社会や政治について深く考えるようになります。

しかし、当時のイギリスでは国王が強い権力を持っていました。ロックは王の支配を批判していたため、身の危険を感じて1683年にオランダへ亡命します。ところが、1688年に「名誉革命」が起こり、王政が変わると、ロックはイギリスへ戻りました。そして、民主主義の理論をまとめた『統治二論』を発表します。

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ロックは、その後も執筆活動を続け、1704年に亡くなりました。彼の思想はその後の世界に大きな影響を与え、今でも多くの人が学び続けています。

ロックの思想①:「社会契約説」とは?国家の正当性を示した理論

「社会契約説」とは、政府の権力は国民が合意して作られたものであり、政府は国民のために存在するという考え方です。ロックは、「政府は国民の生命・自由・財産を守るためにある」と考えました。

例えば、クラスでルールを決めるとき、みんなで話し合いますよね?それと同じように、社会でもみんなの意見をもとに政府が作られるべきだというのがロックの考え方です。

この考え方が、アメリカやフランスの革命につながり、民主主義の基本となりました。

ロックの思想②:「抵抗権」とは?政府を変える権利を主張

ロックは、「政府が国民の権利を守らないなら、国民は政府に抵抗してもよい」と考えました。これを「抵抗権」といいます。つまり、国民には悪い政府を変える権利があるのです。

例えば、学校の先生が理不尽なルールを作ったら、生徒会などを通じて話し合い、ルールを変えることができますよね?それと同じように、国の政治も国民が正すことができるというのがロックの主張です。

この考え方は、のちにアメリカ独立戦争やフランス革命の正当化に使われました。つまり、「私たちは自由であるべきなのに、政府がそれを奪っている!だから戦う!」という考え方が広まったのです。

ロックの思想③:「経験論」とは?「タブラ・ラサ」の概念

ロックは「人間の心は生まれたときは白紙のようなものだ」と考えました。この考え方を「タブラ・ラサ(白紙説)」といいます。知識は生まれつき持っているものではなく、経験によって身につくというのがロックの主張です。

例えば、赤ちゃんは生まれたときには何も知りませんが、いろいろな経験をすることで言葉を覚えたり、ルールを理解したりしますよね?これがロックの経験論の考え方です。

この考え方は、教育や心理学にも大きな影響を与えました。

ロックは何した人か簡単に彼の思想の影響

ロックの思想は、彼が生きた17世紀だけのものではありません。現在の政治や法律、教育にも大きな影響を与え続けています。特に「民主主義」「人権」「教育」の3つの分野で、ロックの考え方が深く根付いているのです。

ここでは、ロックの考え方がどのように現代社会に活かされているのかを見ていきましょう。

「アメリカ独立宣言」に取り入れられた思想

ロックの思想は、アメリカ独立宣言(1776年)にそのまま取り入れられました。独立宣言の中には「すべての人間は平等に造られ、生命、自由、幸福の追求という奪われることのない権利を持つ」と書かれています。これはまさに、ロックが主張した「生命・自由・財産の権利」と同じ考え方です。

また、ロックの「抵抗権」の考え方も、アメリカ独立戦争の大きな理由になりました。イギリスがアメリカ植民地の人々に重税を課し、自由を奪おうとしたとき、アメリカ人は「ロックが言っていたように、悪い政府には抵抗する権利がある!」と考え、独立戦争を起こしたのです。

ロックの考えがなかったら、今のアメリカはなかったかもしれませんね。

「フランス革命」と人権宣言

ロックの考えは、18世紀のフランス革命(1789年)にも影響を与えました。フランス革命は、国民が王様の支配に不満を持ち、「私たちには自由と権利がある!」と立ち上がった出来事です。

フランス革命の中で作られた「人権宣言(フランス人権宣言)」にも、ロックの思想が色濃く反映されています。たとえば「すべての人間は自由であり、平等な権利を持つ」という言葉は、ロックが唱えた「自然権」の考え方そのものです。

ロックの考えがなければ、フランス革命も起こらなかったかもしれません。それほど、彼の思想は歴史を大きく動かしたのです。

「三権分立」の考え方

現在、多くの国では「三権分立」という政治の仕組みが使われています。これは、政府の権力を「立法(法律を作る)」「行政(政治を行う)」「司法(法律に基づいて裁判をする)」の3つに分ける考え方です。

この三権分立の基礎を作ったのが、フランスの思想家モンテスキューですが、彼はロックの影響を受けてこの考えを発展させました。ロック自身も「政府の権力を1つの場所に集中させるのは危険だ」と考え、権力を分けることを主張していたのです。

今の日本もアメリカも、この三権分立の仕組みを採用しています。ロックの考えが、今の政治制度にも深く関わっていることがわかりますね。

「教育の考え方」にも影響を与えた

ロックは教育についても大きな影響を与えました。彼の考えをまとめた本『教育に関する一考察』では、「子どもは白紙の状態で生まれ、経験によって成長する」と書かれています。これは「タブラ・ラサ(白紙説)」という考え方です。

つまり、生まれつき賢い子やバカな子がいるわけではなく、環境や教育によって能力が伸びるというのがロックの考え方なのです。この考え方は、現在の教育にも影響を与えています。

例えば、ロックは「子どもに厳しく知識を詰め込むのではなく、好奇心を育てることが大切だ」と考えました。これは、現代の「主体的な学び」や「アクティブラーニング」の考え方にもつながっています。

人権意識の広がり

ロックの考え方は、アメリカやフランスだけでなく、世界中の国々に影響を与えました。特に「人権」という考え方が広がったのは、ロックの功績が大きいです。

現代の日本でも、憲法に「基本的人権の尊重」という考えが取り入れられています。これは、ロックの「自然権」の考え方と同じものです。「人は生まれながらにして自由であり、権利を持っている」というロックの主張が、そのまま日本国憲法にも生きているのです。

また、現在の世界では「人権問題」に対する関心が高まっています。ロックがいなかったら、「人権」という考え方自体が広まらなかったかもしれません。

総括:ロックは何した人か簡単に解説まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • ジョン・ロックとは?
    • 17世紀のイギリスの哲学者で、近代民主主義の基礎を築いた人物。
    • 「自由」や「権利」を重視し、社会契約説や抵抗権を提唱。
    • 知識は経験から得られるとする「経験論」の考えを広めた。
  • ロックの生涯
    • 1632年にイギリスで生まれ、オックスフォード大学で学ぶ。
    • 政治家シャフツベリ伯爵の秘書を務め、政治思想を深める。
    • 王政を批判し、1683年にオランダへ亡命。
    • 1688年の名誉革命後に帰国し、『統治二論』を発表。
    • 1704年に死去し、彼の思想はその後の世界に大きな影響を与えた。
  • ロックの思想①:「社会契約説」
    • 政府は国民の合意のもとに作られ、国民の生命・自由・財産を守るために存在する。
    • 国民の意見をもとに政治が行われるべきと主張し、民主主義の基礎となった。
  • ロックの思想②:「抵抗権」
    • 政府が国民の権利を守らない場合、国民は政府を変える権利がある。
    • この考えがアメリカ独立戦争やフランス革命の正当化に使われた。
  • ロックの思想③:「経験論」と「タブラ・ラサ」
    • 人間の知識は生まれつきではなく、経験を通じて得られるもの。
    • 「タブラ・ラサ(白紙説)」により、教育や心理学に影響を与えた。
  • ロックの影響①:「アメリカ独立宣言」
    • 「生命・自由・幸福の追求」の考え方がロックの自然権思想から影響を受けた。
    • 抵抗権の考え方が、アメリカ独立戦争を正当化する根拠になった。
  • ロックの影響②:「フランス革命」
    • 「すべての人間は自由で平等」という考えがフランス人権宣言に反映された。
    • 絶対王政を批判し、国民の権利を重視する政治体制の確立に貢献。
  • ロックの影響③:「三権分立」
    • 政府の権力を「立法・行政・司法」に分ける考えがモンテスキューに影響を与えた。
    • 現代の日本やアメリカなどの政治制度にも取り入れられている。
  • ロックの影響④:「教育への影響」
    • 「タブラ・ラサ」により、教育は環境や経験によって能力が伸びると考えられるようになった。
    • 現代のアクティブラーニングや主体的な学びの考え方に通じている。
  • ロックの影響⑤:「人権意識の広がり」
    • 世界各国で「人権」の概念が普及し、日本国憲法にも「基本的人権の尊重」が取り入れられた。
    • 現代の人権問題への関心の高まりにもロックの思想が関係している。