賢い子に育ってほしい!
この想いから、お子さんにニュースを積極的に見てもらおうとするご家庭があります。
日々の情勢に目を向けさせ、子供の知識を増やす狙いがあります。
これ自体、すごくいい取り組みです。
しかし、思ったほどの効果が出ない事をご存知ですか?
なぜか?
そもそも、子供の「語彙力」がまだ少ないからです。
例えば、こんな見出しのニュース。
ロシアが大規模な「報復」攻撃、ウクライナで6人死亡
これニュースで見せられても、
・ウクライナ?
・大規模?
・報復?
イミワカラン…
こうなる。
当たり前です、知らないんですから。
もちろん親の狙いは、
“ニュースを見せることで語彙も同時に増やして欲しい”
ここにあることは分かってます。
でも、それは無理。
だって、ニュースで言葉の解説なんかしないから。
「ウクライナと言うのは、国名ですよ。地図で言うと…」
「報復って言うのはね…」
ニュースでこんなことやるわけない。
だから、ニュースを見ても上滑りして終わるだけ。
馬の耳に念仏。
語彙力と言う土台がないと、小手先のテクニックは意味を持たない。
では、親の願いが子供を賢くすることにある場合、どんなステップを踏むべきか?
ゴールから逆算して欲しい。
賢い子=思考する子
と言うことであれば、思考力を決定づけるものは何か?
「言葉」
これ。
人間が思考する時、脳内で起こるのは言語化。
対象を言葉を使って説明する操作こそが思考。
みかんを説明する時、
・オレンジ色
・果物
・酸味がある
・ビタミン豊富
こんな風に知っている言葉を使ってみかんとは何か?を考える。
つまり、自分の知っている言葉の限界が、みかんを説明する力の限界。
だから、言葉のストックが少ない子が、賢い思考をするなんて無理。
考える力以上に、まずは土台となる語彙力が重要。
子供の語彙力を上げたいならニュースよりも断然「漫画」
賢い思考が出来るようにするために真っ先にすべきこと。
“語彙を増やす”
これです。
ただ、ニュースだと分からない語彙がそもそも出まくって無理。
だからこそ、漫画を読むのがオススメ。
漫画が語彙力増強に持って来いな理由。
「画像と言葉がリンクすること」
これ。
例えば小学生は、「開国」なんて言葉ほぼ知らない。
でも、ワンピース読んでると、こんなシーンがある。

「ワノ国を開国せよ!」
ストーリーを追っていれば、開国の意味は絶対分かる。
これだけで1つ子供が賢くなる。
歴史の勉強するときに、「開国って何ですか?」と質問しなくても済む。
こう言うことの積み重ねが語彙力の差。
ちなみに、人生で大切なことの50%はワンピースから学べる。
現実の地理や歴史をオマージュしていて勉強になるし、人生哲学も豊富。
全巻買って読ませるべき。笑
※回し者ではありません。
あとは、子供の興味関心がある事と語彙がリンクすることもメリット。
言葉って、没頭している何かとリンクするとき、生きた言葉になる。
だから、漫画を読む子に賢い子が多い。
これは自分自身もそうだったし、生徒を見ていても思うこと。
漫画好きは賢い子が多いイメージ。
その理由もハッキリ分かる。
※ただし子供の語彙力は親で決まる
子供の学力を上げるのに漫画は効果的。
でも、漫画だけで語彙を増やすのは無理。
読む漫画によっては偏った語彙しか手に入らないですし…
じゃあ、結局何が一番大事?
これは散々言っていることですが、親子の対話。
つまり、親子間の対話の中で養われた語彙力の差が、そのまま子の語彙力の差になる。
だって、子供はみんな学校に行き、同じ言葉を聞いているはず。
しかし、子供の学力にはとてつもない差がある。
何の差?
言葉だけの話で言えば、家庭内で使われている語彙の差でしょうね。
日々子供が浴びている言葉のシャワーの量、質が異なっている。
何年もの間その差が蓄積されていく。
親の語彙力、親の価値観、親の優先順位。
これらから作られる家庭内のカルチャーの影響は大きい。
結構辛口ですが、以下にその重要性を書いてみました。
関連:塾は口が裂けても言えない(けど言う)!成績を上げるために必要な親の条件
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