中学校の通知表の成績(評定)で「2」がつく理由には何が考えられるのでしょうか?
正直なところ、通知表の「2」はかなりやばいです。特に、通知表が2ばかりの子の成績では公立高校はおろか、私立専願ですら推薦してもらえないリスクもあります。
通知表で2がついている場合、ご家庭では早急に対策を打たないと取り返しのつかないことになります。
本記事では、塾講師の立場から中学の成績で2がつく理由を徹底解説します。2がつく子の偏差値なども分析し、高校進学への影響も考察します。
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中学の成績で2がつく理由:2ばかりでやばい子の特徴
塾講師をしていると、通知表で「2」の評価がつけられていることを目にすることは決して珍しくありません。記事を書いている今でも、2がついていた子の顔が頭に浮かびます。
そして、ポジションをとってハッキリ申し上げます。2がつく生徒は本当にやばい子が多いです。
踏み込んで言えば、学業以前の問題を抱えている子が大半です。中でも2ばかりが通知表についている子は、人間としての根っこの問題が大きすぎて塾でも対処しきれない様な生徒です。
学習塾によっては、「退塾勧告」を出して辞めてもらうことを決意することもあります。自塾もそのような措置を過去に取ったことがあります。今は通知表で「2」がある場合は入塾そのものをお断りしています。そのぐらい、とんでもない問題児が多いというのが実情です。
では、成績に「2」がつく子にはどのような特徴・理由があるのでしょうか?
学校で「授業妨害」に相当する迷惑行為をしている
「2」がつく理由として考えられるのが、“迷惑行為”です。
例えば授業中に先生にちょっかいを出して授業を中断させたり、他の生徒に危害を加えて授業を中断させているようなケース。落ち着いていられず授業中に席を立ってしまったり、私語がやめられずうるさいなども考えられます。
学校の先生からすれば、その生徒1人のせいでいちいち授業が止められ、クソ迷惑です。本音を言えば、即座につまみ出して親元に送り返したいことでしょう。
ただ、そんなことは出来ない時代なので、諦めずに注意をし続けます。
その代わり、通知表では「2」をつけることにより、ブチギレメッセージを保護者に送りつけます。通知表の2にはそういう意味が込められています。
「あんたのお子さん、マジで躾なってないけどどうなってんの?」
先生はこういうメッセージを込めて2をつけていますからね。これがあまりに酷くなると、通知表で1をつけられることもあります。
無気力でとにかくやる気を感じられない生徒
積極的に授業を妨害しなくとも、成績で「2」がつけられてしまうことがあります。
それは、先生から見て明らかにやる気を感じられない生徒です。
・ノートを一切取らない
・プリントの穴埋めをせずに提出
・レポートを出さない(出しても1行コメントして終わり)
みたいな感じで、全く持って誠意のカケラも感じられない生徒です。
この層は、反抗的というよりも無気力という表現で形容する方が正しいかもしれません。ただ、「主体的に学習に取り組む態度」の評価項目がCになりますので、2を回避することができません。
このタイプは、塾に来てもサボってばかりで勉強してくれません。指示にも従わないし、課題もやりません。授業中に居眠りするタイプの子も多く、正直話になりません。
学校でもそのような舐めた態度をとっており、先生にも低評価をつけられているのでしょう。
情状酌量の余地がないぐらいテストの点数が低い
今の時代、よほどのことがない限り、2は回避できてしまいます。
後述しますが、評定で2以下がつく生徒の割合は約18%程度です。つまり、全体の8割は3以上です。テストの点数が40点代でも普通に3がついてしまうのが絶対評価です。
だから本来、オール3ですら相当やばい(学力的には「下位層」)と言われているのです。
そんな中、2がつくというのは余程のことです。先述したように、迷惑行為があったり、明らかにやる気が感じられないようなケースが基本です。
しかし、例外的に「学力が低すぎて2をつけるしかない生徒」もいます。
このタイプは、迷惑行為もせず、提出物なども最低限は出しています。でも、最低ラインの水準を満たしてもなお看過できないぐらいテストの点数が悪いと2がつくことがあります。
※実技教科の場合でも、明らかに運動音痴とかだと2がつくこともあります。
なお、2がつきやすい教科の代表格が「国語」と「数学」です。
正直、この2科目は本人の地頭の影響を受けすぎます。塾などに通っても、国語や数学は上げきれないことも多く、苦手すぎる子はすぐに30点以下を叩き出してしまいます…
「それは塾の指導力不足では?」と反論したくなる気持ちも分かります。
しかし、本当に知能指数が低く、理解力がなく、短い期間ですら記憶に残せない学業不向き層というのは一定数います。
そもそも国語は、語彙力や読解力といった教科書で学べない総合的な地頭や一般常識的なものにかなり左右されます。明らかに語彙力が不足している子や、文を読んでも理解できない子は、塾でも伸ばすことは無理です。
数学に関しては、学年が上がるにつれて難しくなり、苦手な子はその単元で標準問題とされている問題ですら、習得するのに膨大な時間がかかります。しかも、少し時間が空くだけで速攻で知識が抜けます…
そのため、実力テストなどではどう頑張らせても30点の壁が越えられず、先生も2をつけるしかない状況になってしまいます。この場合、学習障害や境界知能の可能性も十分あります。境界知能は人口の14%程度いるわけなので、2がつく子の割合ともかなり近いものがあります。
それゆえこのタイプは塾でも伸ばせないのです。やり方の問題というよりも、そもそもの脳構造(IQ)の問題が大きすぎるからです。
この場合、保護者は色々なことを受け止め、覚悟しなければいけなくなります。
中学成績で2がつく理由の後に:割合や対処法
中学校の成績で2がつくのは、非常にやばいです。
なお、1教科でも2が付いたら危険信号だと思ってください。なぜなら、高校選択の選択肢が限りなく狭くなってしまうからです。
ここでは、中学の成績で2がつく子の現実をお伝えします。
2がつく割合は全体の「約14%」
2がつく割合は全体の「約14%」です。
なお、以下が東京都で公表されている評定の内訳です。

引用:東京都公式サイト
上記の表を見ると、各評定の割合は以下のようになっています。
・評定5:全体の約12%
・評定4:全体の約24%
・評定3:全体の約47%
・評定2:全体の約14%
・評定1:全体の約4%
なお、評定2以下(※2含む)の割合は全体で約18%です。
学年の中で比較しても、下位グループに属していることが分かります。しかも、相当下で、ほとんど学年最下位層と言えるでしょう。
評定2が1つでもあると公立高校入試が厳しい
受験を見据えた時、評定に2が1つでもあることはかなり厳しいです。
そもそも、公立高校の場合は「オール3が最低ライン」です。
オール3の生徒で偏差値50以下の普通科(学区内では最低偏差値)か、専門学科の高校(偏差値45程度)に何とか合格できる水準です。
しかし、評定に2が付き始めると、最低ラインを満たすことが出来ず、内申点の観点から公立高校へのチャレンジが絶望的になります。
この時点で進路は私立高校や専門学校などに限定され、中3の進路選択ではまず間違えなくしんどい想いをすることになるでしょう。
まずはオール3を目指して「生き方レベル」から見直そう
内申点で2が付く子の大半は、学業面に課題があるのではありません。
完全に「生活面(=生き方)」の問題であり、踏み込んで言えば家庭内における躾レベルの問題です。
しっかりすべきは子供以前に親だった…なんてケースはザラです。
ただ、ここで誰が悪いのか?みたいな議論をしても話が前に進みません。とりあえず現時点での課題を分析し、改善するしかないです。
学校での授業態度などは、親が言って聞かせられないならもう手が打てません。これはもうどうしようもないですね。そこに至るまで放置したことに問題があり、現時点では手がつけられないレベルまで膨れ上がったということでしょう。
しかし、普段の態度というより、勉強に向かう姿勢レベルならまだ改善の見込みがあるでしょう。例えば、学校のノートやプリントなどを親が管理するなどしてもOKなわけです。
全く自立できない子供になるのでは?という意見も分かりますが、背に腹はかえられないレベルでやばいわけなのですから、とりあえず先のことまで考えている余裕はないでしょう。今の課題を1つずつ直した先に、将来のまともな姿があると信じて行動するしかありません。
まずはオール3を目指して、生き方レベルで改善するために出来ることをやるしかありません。
※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。
総括:中学成績で2がつく理由まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
成績で「2」がつく理由
- 授業妨害や迷惑行為を繰り返している。
- 無気力で学習態度にやる気が感じられない。
- テストの点数が極端に低く、情状酌量の余地がない。
通知表で「2」がつく子の特徴
- 授業中に私語や席を立つなどの行動で授業を妨害。
- ノートを取らない、課題を出さないなど学習への誠意が感じられない。
- テストの点数が低すぎる(国語・数学が特に影響)。
「2」の割合
- 全体の約14%に該当。
- 評定2以下(1を含む)の割合は約18%で、学年の最下位層に位置。
高校受験への影響
- 公立高校入試では「オール3」が最低ラインで、2があると合格が非常に厳しい。
- 進路選択肢が大幅に狭まり、私立専願や専門学校などに限定される。
対処法
- 生活態度や学習姿勢の改善が最優先。
- ノートや課題の管理など親が積極的にサポートする。
- まずは「オール3」を目指し、生活習慣や勉強態度を見直す。
改善の鍵
- 家庭内の教育や躾を見直し、「生き方レベル」での改善を進める。
- 現在の問題点を分析し、親子で課題に取り組む姿勢が重要。
注意点
- 一部のケースでは学習障害や境界知能の可能性も考えられるため、必要に応じて専門家に相談する。
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