私立高校で高校受験を考える際、内申点は関係ないのでしょうか?
一般的に、内申点は公立高校受験で重要視される評価項目です。私立入試の場合、そこまで内申点の話がされません。
そのため、私立高校の受験では内申点は関係ないと思っている人が多いです。
しかし、私立高校においても内申点が重要になる場合があります。特に、「私立専願」か「私立併願」かによって話は大きく変わると思って欲しいです。
本記事では、“私立高校の受験で内申点は関係ない”の真実について解説します。
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私立高校の受験で内申点は関係ない?に回答
まず最初に、私立高校の受験と内申点の関係について整理しましょう。
私立高校の受験は、大きく2種類あります。
①私立専願(推薦)
②私立併願(一般/滑り止め)
この2種類は同じ私立入試ですが、毛色が異なります。当然ですが、内申の影響も異なります。
私立専願(推薦)は内申点が影響する入試
私立専願は、内申点が重要になってくる入試です。
私立専願とは、公立高校に進学しない(受験しない)ことを条件に、中学校が推薦を出します。そして、中学校から推薦された生徒を、私立高校は原則「合格」とする入試形態です。
この入試では、推薦された段階で99.99999…%合格は約束されます。
しかし、自分が望む私立高校・コースに行けるかは学校の推薦次第です。そして、学校が推薦してくれるかどうかには、内申点も加味されていると思われます。
※校内選考については不透明で、内申点をどの程度採用しているのかは不明です。校長先生の鶴の一声的なものもあるようにも思えます。
ただ、私立専願である程度偏差値の高い高校や、その高校の中の上位コースを狙うとなると、さすがに内申点は見られます。
例えばオール1の生徒に特進コースの推薦を出せるか?と言われたら、さすがに厳しいでしょう。評定に「2」が多い生徒もまた然りです。
私立併願(一般入試)には内申点は影響しない
次に、私立併願について。
私立併願とは、私立高校の「一般入試」のことです。私立専願とは異なり、私立併願と呼ばれています。俗に言う“滑り止め”です。
私立併願の場合、私立専願と異なり、公立高校を受験してもOKです。もちろん、公立高校に受かったら、併願先の高校は辞退することになります。
※公立高校の場合は、受かったらその高校に行かなければいけません。
ただ、この私立併願では内申点は見られていないことがほとんどです。
そもそも、私立高校は県内の中学校だけではなく、他県からの生徒も迎え入れることが可能です。そうなると、県によって基準が異なる評定を選考基準に入れるのが難しいです。
そのため、私立併願の場合は本番のテストで合否が決まることがほとんどです。私立高校受験で内申が関係ないと言われるのは、私立併願の場合です。
私立高校の受験に内申点が関係ないは間違い!評定を上げる努力の必要性
私立高校の受験に内申が関係あるかどうか?
結論は先ほどお伝えした通り、「私立専願は推薦の段階で影響するが、私立併願は影響しない」です。
ただし、高校受験においては内申点を取ることは非常に重要なことです。最後に、私立高校を受験する上での内申点の付き合い方について、塾の目線でアドバイスをお伝えします。
私立併願で一番下のコースを受験する場合:オール3を目指そう
私立専願で高校受験をする場合、各学校ごとに設定されているコースを選択することになります。
学校によって異なりますが、大体以下の3つの分類をしている学校が多いです。
①特進コース
②進学コース
③総合コース
①→③の順番で偏差値が下がります。
その中でも、③の総合コース的なものは、公立中学の中でも本当に勉強ができない生徒が進学しています。
いえ、もうハッキリ言います。
このコースに専願に行くタイプの子は、通知表の評定に「2」が複数ついている子であることが多く、素行が悪いタイプの子が一定数います。
公立の一番偏差値が低い高校でも内申点が不足しており進学を断念するしかなく、私立専願で一番下のコースを選択するしかなかった…と言う子の話はよく聞きます。批判を恐れずに言えば、「問題児」です。
もちろん、偏差値50ぐらいの公立を受験する子の併願先にもなりやすく、公立中堅校の受験に失敗した子も大勢集まります。
話を戻すと、評定に2が多過ぎて私立専願にするしかないと言うタイプの子は、まずは内申点で「オール3」を目指してください。受験がどうこうの問題ではなく、義務教育の間にある程度は精神的に成長し、まともになるためにです。
正直、オール3でも学業としては「下位層」です。ただ、2がついていないだけ遥かにマシです。
正直なところ、評定「2」は学校の先生からのお怒りのメッセージです。今の時代、テストの点数が多少低くとも、授業態度と提出物で2を回避できることが多いです。
だから、2がつくのは何か人としての問題点を指摘されていると受け取った方がいい。
私立専願で下位コースなら2がついても推薦がもらえるからといって、今のままの振る舞いを社会は許していないことは痛感しないといけない。そのぐらい、今の時代の評定2の持つメッセージは重いです。
中堅校(コース)を狙う子は「4」を増やす努力をすべし
公立高校の中堅校(偏差値50〜55ぐらい)を目指す子の中にも、途中で私立専願に志望校を変更する子がいます。
この層は、いつも平均点かそれより少し下ぐらいの点数のイメージです。
しかし、平均点や平均ちょい上ぐらいだと、通知表では「4」がほぼつかない。ほとんどオール3に近い内申点になってしまいます。もちろん、この点だと公立高校の中堅校は届かないことが多い。
ただ、公立高校を受験するとなると、偏差値50以下の高校を選ぶしかない。この層はそれは嫌です。
その結果、私立専願で真ん中のコース辺りを第一志望に切り替える子が現れます。中3の2学期の終わりにかけて現れます…
この場合、私立専願なので学校の推薦さえもらえれば勝利です。そして、内申点的に見ても、オール3程度でこの辺りのランクの高校の推薦が貰えてしまうこともあります。
ただ、そうなることを期待するのではなく、最後まで「4」を増やす努力をして欲しいです。この層は、あくまでこれから大学受験を考える層ですよね?
中学時代に「4」すらつけられなかった子の進学先って結構悲惨ですよ。
評定の「4」は学年でも上位35%以内にいればつく数字です。公立中学でその水準にいられないとなると、大学受験ではボーダーフリーか偏差値30〜40台の大学に進学するのが関の山です。
正直なところ、大学受験的には中学校のオール4ですら凄くはないと評価している人もいるレベルです。
私立高校に進学:塾通いについて
最後は、私立高校を考える人の塾通いについて。
正直、県にもよりますが、私立専願の場合はほとんど塾通いのメリットを感じずらいのが現状です。
そもそも、私立専願は推薦がもらえた時点で合格が確約されます。よほどのことがない限り、不合格になることはありません。
それゆえ、ペーパーテストの対策が理論上不要で、学習塾に通う最大の魅力(=テストの点数を上げること)を享受できません。というか、必要がない…
もちろん、普段の内申点で「オール3を狙う」と言う目的のための塾通いなら意味を見出すことはできます。放っておくと「2」がつくリスクがある子だから、塾で最低限勉強させて「3」を狙ってもらうみたいな。
この場合は、個別指導塾や家庭教師などを使って、1対1で丁寧に見てもらってください。
総括:私立高校の受験で内申点は関係ないのかまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
- 私立高校の受験には2種類ある
- 私立専願(推薦入試)
- 公立高校を受験しない条件で、中学校が推薦を出す入試形式。
- 推薦が出た時点で99.9999…%合格が確約される。
- 推薦が出るかどうかに内申点が影響する場合がある。
- 偏差値が高いコースを狙う場合は、内申点が重要。
- 私立併願(一般入試/滑り止め)
- 公立高校受験と併願できる形式。
- 内申点はほとんど影響せず、テストの点数が主な基準となる。
- 私立専願(推薦入試)
私立専願の場合
- 内申点の重要性
- 高校やコースによっては、内申点が推薦の可否に影響する可能性が高い。
- 特に特進コースなどでは「評定4以上」が求められる場合も。
- 下位コースであれば「評定2」があっても推薦をもらえるケースが多いが、最低限「オール3」を目指すべき。
- 内申点「2」のリスク
- 現代では、授業態度や提出物で「2」を回避できることが多いため、「2」は学校からの問題提起と受け取るべき。
- 社会的な適応や精神面での成長を目指し、最低でも「オール3」を取る努力が必要。
私立併願の場合
- 内申点の影響はほぼなし
- 入試当日の試験の得点が合否を左右するため、内申点は基本的に見られない。
- 他県からの受験生も多いため、統一された評価基準が求められる。
評定に応じた努力目標
- 下位コース受験者
- 内申点「オール3」を目指すことで、最低限の成長と社会的評価を確保。
- 中堅校や中位コースを狙う生徒
- 「評定4」を増やす努力をすべき。
- 評定「4」は学年の上位35%以内を目指す基準であり、大学受験へのステップにも影響する。
- 上位コースや特進コースを目指す生徒
- 「評定5」を複数取る必要がある場合も。
塾通いの意義
- 私立専願の場合
- 推薦をもらえた時点で合格確約のため、ペーパーテスト対策は不要。
- 内申点「オール3」を目指すための学習サポートは有効。
- 個別指導や家庭教師など、丁寧な指導が適している。
- 私立併願の場合
- 入試当日の得点を上げるために、学習塾での模試や試験対策が有効。
結論
- 私立高校の受験で内申点が重要かどうかは「専願」か「併願」かによって異なる。
- 専願では推薦を得るために内申点が重要になる場合が多い。
- 併願では内申点はほぼ見られず、試験の得点が重要。
- 高校受験全般では、内申点を向上させる努力が将来の選択肢を広げる上で不可欠である。
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