みんなは「植民地」って聞いたことがありますか?
歴史の授業でも出てきますね。昔、ヨーロッパの国々が世界中の国々を支配していた時代がありました。インド、アフリカの国々、東南アジアの国々など、多くの国が「植民地」にされてしまったのです。
でも、世界には「植民地になったことがない国」も存在します!
「どうして植民地にならなかったの?」と気になりますよね。今日は、そんな国々を一覧で紹介しながら、「なぜ独立を守れたのか?」についても分かりやすく解説していきます!
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植民地になったことがない国一覧とその理由
植民地になった国が多い中で、独立を守り続けた国々にはいくつかの共通点があります。軍事力が強かった国、上手に外交をしてきた国、地理的に攻めにくかった国など、それぞれに理由があるのです。
それでは、実際にどんな国が植民地にならなかったのか、見ていきましょう!
植民地になったことがない国一覧表
まずは、植民地にならなかった国を一覧で紹介します。
地域 | 国名 | 備考 |
---|---|---|
欧米 | イギリス | 植民地を持つ側だった |
欧米 | フランス | ナチス・ドイツの占領はあったが、植民地化されず |
欧米 | ドイツ | 戦後の分割統治はあったが、植民地化されず |
欧米 | スペイン | イスラム勢力の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | ポルトガル | イスラム勢力の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | ロシア | モンゴル帝国の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | イタリア | 戦後の一部占領はあったが、植民地化されず |
欧米 | スウェーデン | 北欧の独立国として存続 |
アジア | 日本 | 植民地化されたことはない |
アジア | タイ | 東南アジアで唯一植民地にならなかった |
アジア | ネパール | イギリスの影響を受けつつも独立を維持 |
アジア | ブータン | 独立を維持 |
アジア | モンゴル | 中国やソ連の影響を受けたが、植民地化されず |
アフリカ | リベリア | アメリカの解放奴隷によって建国され、正式な植民地にはならず |
アフリカ | エチオピア | イタリアによる占領はあったが、植民地支配は受けなかった |
その他 | アフガニスタン | イギリス・ソ連の影響は受けたが、植民地化されず |
なぜ植民地にならなかったのか?主な理由
植民地にならなかった国には、いくつかの共通する理由があります。
- 地理的要因
→ 山が多かったり、島国だったりすると攻めにくく、植民地にされにくいです。(例:ネパール、日本) - 強い軍事力
→ 自国の軍隊が強いと、ヨーロッパの国々も手を出しにくくなります。(例:日本、エチオピア) - 巧みな外交戦略
→ 他国と上手に交渉して独立を守った国もあります。(例:タイ、ブータン) - 大国の影響力
→ アメリカが関与していたリベリアのように、強い国が守ってくれることもあります。 - 植民地化する側だった
→ イギリスやフランスなどは、むしろ他国を植民地にしていた側でした。
このような理由で、いくつかの国は植民地にならずに済んだのです。
アジアで植民地にならなかった国とその歴史
アジアでは、植民地化を免れた国はごくわずかです。その中でも特に有名なのが、日本とタイです。
日本
日本は明治時代に「明治維新」という大改革を行い、西洋の技術や軍事力を学びました。そのおかげで、アジアの中では強い軍隊を持つことができ、植民地化を免れました。
タイ
タイは、イギリスとフランスの間にあったため、緩衝地帯(かんしょうちたい)として利用されました。つまり、「どちらの国も支配するのはやめよう」というバランスが働いたのです。さらに、タイの王様はとても賢く、外交で上手に立ち回りました。
このように、アジアで植民地にならなかった国々は、それぞれの方法で独立を守ってきました。
欧米で植民地化されなかった国とその理由
ヨーロッパでは、植民地になった国はほとんどありません。なぜなら、ヨーロッパの国々が植民地を作る側だったからです。
イギリス・フランス・スペイン・ポルトガル
これらの国々は、むしろ世界中の国々を植民地にしていました。アメリカやインド、アフリカの国々など、多くの国を支配していたのです。
ドイツ・ロシア
ドイツはナチスによって占領されたことはありますが、植民地にはなりませんでした。また、ロシアはモンゴル帝国の支配を受けましたが、その後独立を取り戻しました。
このように、ヨーロッパの国々は、植民地にされることはなく、むしろ植民地を持つ側だったのです。
アフリカで植民地化を免れた国の特徴
アフリカ大陸は、19世紀後半から20世紀にかけてヨーロッパ諸国による植民地支配が広がり、「アフリカ分割」と呼ばれる時代を迎えました。しかし、その中で例外的に植民地化を免れた国があり、それが 「リベリア」と「エチオピア」 です。
リベリア:アメリカの解放奴隷による建国
リベリアは、アフリカで植民地化されなかった数少ない国のひとつです。その背景には、アメリカ合衆国が大きく関わっています。
リベリアが植民地化されなかった理由は、アメリカの強い影響力があったためです。リベリアはアメリカとのつながりを持つ国家であり、ヨーロッパの列強も手を出しにくかったのです。そのため、19世紀の植民地化の波を免れることができました。
エチオピア:イタリアの侵攻を撃退した歴史
エチオピアは、アフリカの中でも特に歴史が長く、古代から続く国家のひとつです。
1890年代にはイタリアがエチオピアを植民地化しようとしましたが、1896年のアドワの戦いでイタリア軍を撃退し、独立を守り抜きました。
植民地になったことがない国一覧:影響とその後
植民地にならなかった国々は、その後どのような道をたどったのでしょうか?また、植民地にならなかったことで、どのような影響があったのでしょうか?
ここでは、その歴史や影響について詳しく解説していきます。
アフリカで植民地にならなかった国とその特徴
アフリカ大陸のほぼすべての国は、かつてヨーロッパ諸国の植民地でした。しかし、その中で「エチオピア」と「リベリア」は植民地にならず、独立を守りました。
エチオピア
エチオピアは、アフリカで唯一ヨーロッパの植民地支配を逃れた国です。1896年にイタリアがエチオピアを植民地にしようとしましたが、アドワの戦いでエチオピア軍が勝利し、独立を守りました。エチオピア皇帝メネリク2世の優れた指導力と、強力な軍隊が勝因でした。
リベリア
リベリアは、アメリカ合衆国が解放された黒人奴隷のために作った国です。そのため、アメリカの影響を強く受けており、ヨーロッパ諸国もリベリアを植民地にしようとはしませんでした。リベリアは、アフリカの中で特別な立場にあったのです。
このように、アフリカで独立を守った国々には、それぞれ特別な背景があったのです。
植民地にならなかった国の共通点と成功要因
植民地にならなかった国々には、いくつかの共通点があります。
1. 強い軍事力を持っていた(例:日本、エチオピア)
強い軍隊を持っていた国は、ヨーロッパの侵略を退けることができました。日本は明治維新で近代化を進め、軍事力を強化しました。エチオピアも、イタリアとの戦いで勝利し、独立を守りました。
2. 地理的に守られていた(例:ネパール、ブータン)
ネパールやブータンは、ヒマラヤ山脈の中に位置しており、外部の勢力が攻めにくい地理的条件を持っていました。
3. 巧みな外交戦略を取った(例:タイ、ブータン)
タイは、イギリスとフランスの間の緩衝地帯として利用され、外交交渉によって独立を守りました。ブータンも鎖国政策を取りながら、うまく他国との関係を築いていました。
4. 植民地を持つ側だった(例:イギリス、フランス、スペイン)
これらの国々は、むしろ他の国を植民地にしていた側であり、自らが植民地になることはありませんでした。
植民地にならなかったことで得たメリットとデメリット
植民地にならなかった国々は、独立を維持できたことで、さまざまなメリットを享受しました。しかし、一方でデメリットもありました。
メリット
✅ 独自の文化を守ることができた → 他国の影響を受けずに、自国の文化や伝統を維持できた。
✅ 経済的な発展を自国主導で進められた → 植民地にされなかったことで、他国に資源を奪われることがなかった。
✅ 誇りを持ち続けることができた → 自分たちの国を守り抜いたという歴史が、国民の誇りになった。
デメリット
❌ 近代化が遅れることがあった → 外国の技術を取り入れるのが遅れた国もある。(例:ネパール、ブータン)
❌ 強い国との関係を築く必要があった → 独立を維持するために、強国(アメリカやイギリスなど)とうまく付き合う必要があった。
このように、植民地にならなかったことはメリットもあれば、難しい面もあったのです。
植民地にならなかった国の現在の状況
では、植民地にならなかった国々は、現在どのような状況なのでしょうか?
✅ 日本 → 経済大国として成長し、世界有数の技術力を持つ国になった。
✅ タイ → 観光立国として発展し、ASEANの主要国としての地位を確立。
✅ エチオピア → 経済成長が著しく、アフリカのリーダー的な国になりつつある。
✅ リベリア → 内戦の影響で発展が遅れたが、現在は復興に向けて努力している。
このように、植民地にならなかった国々は、それぞれの道を歩み、発展してきました。
歴史の中で学べること!植民地化を防ぐために大切なこと
植民地にならなかった国々の歴史から、私たちは何を学ぶことができるのでしょうか?
✅ 国を守るためには「学ぶこと」が大切!
→ 日本が明治維新で近代化を進めたように、新しい技術や知識を学ぶことは重要です。
✅ 強い国ともうまく付き合うことが必要!
→ タイのように、戦うだけでなく、交渉もうまく進めることが大切です。
✅ 自分たちの文化や歴史を大切にすること!
→ 独自の文化を守ることが、その国の誇りや強さにつながります。
このように、歴史から学べることはたくさんあります。私たちも、過去の経験を生かして、より良い未来を作っていきましょう!
総括:植民地になったことがない国一覧まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
地域 | 国名 | 備考 |
---|---|---|
欧米 | イギリス | 植民地を持つ側だった |
欧米 | フランス | ナチス・ドイツの占領はあったが、植民地化されず |
欧米 | ドイツ | 戦後の分割統治はあったが、植民地化されず |
欧米 | スペイン | イスラム勢力の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | ポルトガル | イスラム勢力の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | ロシア | モンゴル帝国の支配を受けたが、植民地化されず |
欧米 | イタリア | 戦後の一部占領はあったが、植民地化されず |
欧米 | スウェーデン | 北欧の独立国として存続 |
アジア | 日本 | 植民地化されたことはない |
アジア | タイ | 東南アジアで唯一植民地にならなかった |
アジア | ネパール | イギリスの影響を受けつつも独立を維持 |
アジア | ブータン | 独立を維持 |
アジア | モンゴル | 中国やソ連の影響を受けたが、植民地化されず |
アフリカ | リベリア | アメリカの解放奴隷によって建国され、正式な植民地にはならず |
アフリカ | エチオピア | イタリアによる占領はあったが、植民地支配は受けなかった |
その他 | アフガニスタン | イギリス・ソ連の影響は受けたが、植民地化されず |