兵庫県第一学区において、学年の学力レンジが下位60%以下の生徒さんの場合、かなりの確率で学習塾選びを失敗します。

ただし、学習塾そのものに必ずしも問題があるわけではないです。塾が提供できるサービスの限界と親の期待値に乖離があることが主な原因です。また、親の過度な高望み(子供の能力を超えた希望)が根底にあることも正直あります。

では、現実問題どのようなことが起こっているのかを、学習塾の塾長目線で正直に書いていきます。

下位60%以下の生徒の塾選びでこじれる典型的なパターン

下位60%以下になってくると、塾選びも結構難しくなります。

まず一番難しいのは、「親の望みと現実的に叶う見込みのある現実との擦り合わせ」です。

下位60%以下になると一気に進路の幅が狭くなります。学力も地頭も下位60%以下の子の場合、六アイ以上は可能性が低いのが現実です。

だから、「下位60%以下の子どもに六アイ以上を望む親」という構図そのものをまず修正するしかありません。ほとんどの場合、親が目標を下げて納得するしかなくなります。遅かれ早かれ中3になればこの現実を受け止めるしかありません。

しかし、中1や中2だとまだ可能性を信じて賭けたいと思う親も多いです。また、現実をあまり理解しておらず、頑張れば六アイ以上に行けると思い込む保護者も多いです。だから、塾通いの目的がぐちゃぐちゃになります。

例えば、下位40%以下の実力なのに、大手塾の集団コースなどは典型的なチグハグ事例です。本来であれば、仮に六アイ以上を目指すとしても、個別指導などで最低でも平均点以上は取れるにしてからです。集団塾はその後に転塾させないとついていけない可能性が高すぎます。

なお、このタイミングで結構頑張らせても点数が上がらない場合は要注意です。また、本人の素行の問題で、努力できない感じの子の場合も同様です。この場合、その時点で六アイ以上は断念です。

もちろん、学習塾の指導法が悪い!と言いたくなる気持ちも分かります。そして、その可能性もあるでしょう。しかし、それと同じかそれ以上に「子どもに勉強適性が欠けているかもしれない」という向き不向きの問題も考慮する必要があるのです。

YDK(やれば出来る子)という言葉があります。確かにそういうケースもあります。今まで塾に通ったことがなく家では全く勉強してなかった子が、塾通いをきっかけに点数が昇竜拳するみたいなケースです。

この場合は、基本的にIQなど脳構造的には勉強適性があったけど、環境が悪かっただけ(家だとやらない等)ということになります。だから、塾に通わせたおかげで成績が上がります。典型的なYDKです。

しかし残酷な話、この逆のYDKも存在します。それが、「YDK(やらせたけど出来なかった子)」です。

塾に小学生から通わせているのに平均すらいかない子。中学からは週3でみっちり塾に通わせているにも関わらず平均点も厳しい子。こういう子は結構いますが、「YDK(やらせたけど出来なかった子)」です。検査したら境界知能だった…というケースもよくある話です。

一定時間を突っ込んで勉強させたのに成果が出ない時って、ある程度はその子の限界ラインが見えるものです。この段階で受け止めが弱い保護者が毒親予備軍です。

いつまでも子供の学力に対する受け止めをせず、まだ可能性があると思って塾を転々とするご家庭も多いです。しかし、本当に子供が疲弊しています。もちろん、このご家庭を預かる塾も疲弊します。

「親の望みと現実的に叶う見込みのある現実との擦り合わせ」が適切に行われていないことがこじれていく主な原因です。ただ、保護者さんには保護者さんの願いもあると思います。だから、子供の才能の限界(つまり地頭論)は、アンタッチャブルな領域です。そのため自分の場合はあえてHPにこのような記載をしておくことで、ミスマッチを避けたいと考えております。

下位60%に塾通いは必要なのか問題

正直なところ、私立無償化で選ばなければ全日制でも高校などどこでも行けてしまう時代になりました。そのため、学習塾に課金するメリットも昔とは異なるものになってきています。

まず、公立高校の受験競争は上位40%の地頭の子達の競技と言わざるを得ないです。ここに一部、地頭では上位40%に入れないけど、それを埋め合わせるだけの努力が出来る子が最後に受験競争に入ってくるイメージです。

だから、受験をゴールにした塾通いだと、上位40%以上にいないとメリットを感じずらいです。下位60%以下でも最終的に私立専願にして高校生になることができてしまうのが今の時代です。勉強が辛くなったらいつでも逃げ道が用意されているような状況ができあがってしまいました。

この状況で、根本的に苦手な勉強という知能競技を色んなものを犠牲にしても取り組もうと考える下位60%の生徒がどのくらいいるのでしょうか?

正直、子供はもちろん、保護者さんもそこまで望まないってケースが増えてきていると年々感じます。だからこそ、真ん中以下ぐらいの子の塾通いの意味が年々弱まっているように思うのです。

総括:下位60%以下の生徒の塾選びでこじれる典型的なパターンまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

  • 親の期待と現実の乖離が最大の問題。学力的に厳しいのに「六アイ以上」などの高望みをするケースが多い。
  • 下位層に集団塾はミスマッチ。まずは個別指導で基礎固めが必要。
  • YDKの勘違い:「やればできる子」ではなく「やらせたけどできなかった子(YDK)」も多く存在。
  • 塾に通わせても成果が出ない場合、塾の問題ではなく本人の勉強適性(地頭やIQ)に原因があることも。
  • 塾を転々とする家庭は要注意。受け止めを拒否し続けると、子も塾も疲弊する。
  • 受験競争は基本的に上位40%の競技。下位層は努力で挽回できる子のみが参加可能。
  • 私立無償化により、塾の存在意義が希薄に。高校進学だけを目的にすれば塾不要なケースも増加。
  • 私立専願なら塾不要なことも多い。目的が不明確なままの集団塾参加は危険。
  • 塾に通う意味が年々薄れる傾向。塾費用より貯金や投資が現実的な選択となる家庭も。

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市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方

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兵庫県公立高校入試教科別対策法の全ては以下のとおりです。