高校受験における三者面談では、可哀想ですが毎年「泣く子」が一定数現れます。時期的には12月か1月が多く、自らの進路の現実を突きつけられ、悔しさや悲しさや絶望感などから涙が止まらなくなってしまうのです。
しかも、面談の最終に気持ちが抑え切れなくなって泣き出す子もいます。
親御さんはこう言った現実をご存知ないかもしれませんが、毎年のように起こっていることです。仮に面談の場では泣かなくとも、帰宅してから家で号泣してしまう子も少なくありません。
本記事では、高校受験における三者面談で泣く子の特徴を解説します。また、そうならないための事前の対応策についても紹介します。
事前にタイプを知っておくことで、親は冷静に対処できます。
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三者面談で泣く子の特徴まとめ
三者面談で泣き出してしまう子には、いくつか共通点があります。
塾をやっていて、保護者様から聞いた話と、他の生徒から聞いた話なども踏まえて、以下のようなケースは注意が必要です。
面談で泣くのは「女の子」が圧倒的に多い
面談で泣く子の80%以上は女子生徒です。
例年、面談や面談後に「子供が泣き出してしまって進路が決められない」的な相談を受けます。
そして、そのほとんどが女子生徒です。80%以上と書きましたが、本心では95%は女子生徒だと思っています。
ゆえに、女の子の保護者は男子生徒の保護者に比べてより注意が必要です。
内申点が不足しており志望校断念を突きつけられるケース
三者面談で泣き出す理由として、偏差値不足ではなく「内申点不足」が挙げられます。
中3の12月の面談になると、学校によっては内申点がザックリですが伝えられます。
公立高校受験の場合、内申点で合否の大半が決まってしまいます。特に自塾のある兵庫県は、内申が不足するとほとんど本番の逆転は無理。つまり、内申点を告げられることは「合格発表」と同じ意味を持ちます。
なお、他県の場合でも、内申点のウェイトが重いのは変わりないでしょう。
よって、学校から伝えられる仮内申を聞いて、自分が掲げる志望校に届かないことを確信してしまう瞬間が危ないです。
12月・1月の面談は、人によっては合格発表を見に行くのと何ら変わりないのです。
内申美人タイプ:偏差値は低くて本番に恐怖するケース
内申点が良くても、面談中に涙してしまう生徒がいます。
それが俗に言う「内申美人タイプ」の生徒です。女子生徒に多く、偏差値(実力テストなど)に見合わない内申点がついている子です。
この子達は、本番のテストがとにかく不安です。学校側が持っている実力テストのデータで見ても、偏差値的には志望校より下であるケースが多いです。
ただ、内申点が高いから勝負はできてしまいます。
しかし、学校の先生は内申点を加味せずに志望校合格に必要な目安得点を告げることが多いです。その瞬間、内申美人タイプの不安が一気に膨れ上がります。
普段は成績がいい優等生タイプなだけあって、その場では泣かないかもしれません。でも、家に帰ると反動で大泣きすることがあるのが特徴です。
学区内の「底辺高」を受け入れるしかない子
最後の最後に「底辺高」を受け入れるしかないパターン。
このケースも、泣き出す子が非常に多いように感じます。
イメージ的には内申点がオール3で、元々は偏差値53以上の普通科を志望校として掲げていたような子です。しかし、オール3の内申点だと偏差値53以上の学校には届かない…
かといって、偏差値53以下だと普通科の高校が学区内最底辺の高校しか残っていない。それが嫌なら、専門学科のある高校に行くしかないけどそれだと高卒で働くルートになる…
こんな状況の中、渋々地域の最底辺高を選択するしかない状況に追い込まれるパターンです。特に、私立は絶対にダメと言われている場合、最底辺高しか選択肢がないのです。
この層は現実に絶望し、メンタルクラッシュします。
ただ、これがオール3の内申点の子の行き着く残酷な結末です。そもそも、オール3は普通でも何でもなく、偏差値で見れば45程度で下位層です。
そう言う意味では、最初から目標が高すぎたと言うのが正直なところです。現実の受け入れが遅く、直前になってしか現実と向き合えなかった末路とも言えます。残酷ですが、これが学年下位層が毎年直面する現実です。
三者面談で泣く子への対処法:親がすべきこと
残念かつ残酷な話ですが、三者面談で泣く子は必ず現れます。これはもう、受験が存在する以上避けられない現実なのかもしれません。
ただ、事前にそれを察知し、手を打つことでそのリスクを抑えることはできます。ここからは、三者面談で子供が泣かないために親ができることを解説していきます。
早い段階で子供には現実を受け止めさせておく
正直なところ、学業成績なんてものは遺伝の影響を大きく受けます。
そう言う意味では、生まれた段階である程度期待値は決まっており、中学の勉強の途中経過を見ればどのあたりの高校になるのかなど早い段階で分かってしまうものです。
正直なところ、小学生の様子を見れば大抵の塾講師ならその子の中学での姿がイメージでき、狙える高校のレンジも分かってしまいます。
そのくらい、勉強領域は意外と努力だけではどうにもならないと言うことです。だからこそ、親御さんはお子さんにある程度の現実を受け止めさせておく必要があります。
子供のやる気を阻害しないレベルで現実を伝えるのって、確かに難しいことだと思います。でも、それをやるしかない。あれこれ考えて、工夫し、子供には受け止めてもらうしかない。
ここで変に下心を出して期待感を持つと、大抵の場合失敗に終わります。繰り返しですが、学業成績の期待レンジは子供の地頭のセットポイントで概ね決まります。
そのレンジを飛び越えた期待をしても、基本的には願いは叶いません。
※子供の地頭から見える期待値に関しては、以下の記事でも解説しています。兵庫県以外の県でも偏差値を見れば同じことが言えます。
学業における現実的な期待値について親自身が勉強しておく
子供にある程度現実を知ってもらうためには、そもそも親自身が学業の現実を知っておく必要があります。
ただ、昨今の保護者は子供の学業の期待値に関してあまりに無知すぎます。
そもそも、受験は過去のデータが山ほど蓄積されています。それゆえ、受験生がどのような結末を迎えるかなど、だいたい分かりきっています。外れ値的な「逆転合格」は起こるものの、「順当合格」が高校受験の鉄則です。
そのため、中3のどの時点でどの程度の学力がないと〇〇は無理とか、内申点で4が○個以上ないと△△高校は受からないなどのデータは巷に転がっています。少し調べれば誰でも分かることです。塾や学校に聞けば教えてくれる内容です。
ただ、そんなデータ収集をすることなく、「子供の努力次第で可能性は無限大に広がる」的な宗教を信じている人が多いのも事実。塾業界がアホみたいに煽りすぎなのですが…
しかし、そんな時代だからこそ保護者には「情報リテラシー」が求められていると思います。
まずは感情論を排除し、客観的なデータを集め、子供の期待値を正しく数字で測定する努力をしてください。子供と話をする時も、そのデータが極めて説得力を持つことになります。
総括:三者面談で泣く子の特徴&対処法まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
三者面談で泣く子の特徴
- 女子生徒が圧倒的に多い
- 面談で泣く子の80%以上が女子生徒。
- 女子生徒は感情的になりやすく、進路の現実を受け入れるのが難しいことが多い。
- 内申点不足で志望校を断念するケース
- 公立高校受験では内申点が大きく影響。
- 学校から仮内申を告げられ、志望校に届かないことを確信すると泣き出してしまう。
- 内申美人タイプ
- 内申点が高いが、偏差値が志望校に届かないケース。
- 本番のテストへの不安が大きく、泣き出す子が多い。
- 学区内の最底辺校を受け入れざるを得ないケース
- 内申点がオール3の生徒が高望みしすぎて現実を受け入れられない。
- 最底辺校か専門学科への進学しか選択肢がなくなると、絶望して泣いてしまう。
親がすべきこと:三者面談で泣く子への対処法
- 早い段階で現実を子供に伝える
- 子供の学力や適性を正しく把握し、現実的な期待値を共有する。
- 「努力すればできる」という感情論に頼らない。
- 親自身が学業の現実を理解しておく
- 過去の受験データや内申点の基準を収集し、進路選択の参考にする。
- 現実的な合格可能性を数値として示し、説得力を持って子供に話す。
- 進路の現実を受け止める心構えを持つ
- 受験は基本的に「順当合格」が鉄則。
- 期待値を超えた目標を設定しないよう注意する。
- 学校や塾と情報共有を密にする
- 学校や塾の先生から得られるデータを活用し、冷静な判断をする。
- 進路決定を感情的ではなく客観的に進める。
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