部活動と内申点。

ここにはどのような関係があるのでしょうか?部活を頑張ると内申点は上がるのでしょうか?

また、保護者様が気にしていることで多いのが「中学生が部活動を辞めると内申が下がるの?」という論点。

部活動と内申点の関係のあれこれは、受験期になると必ず現れます。

そこで本記事では、「部活動と内申点の関係の真実」というテーマで塾長が解説していきます。

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【中学生】部活と内申点の関係の真実:辞めると下がる?

まず最初に、部活と内申点の関係について、自分が知っていることをいくつか書いておきます。

なお、自塾は兵庫県にある塾なので、あくまで兵庫県の公立高校の内申制度を前提として書いております。ただ、おおよそ他県でも同じことが言えると思います。

結論:部活と内申点は関係ない

まず最初に結論。

・部活と内申点は関係ない

塾をやっている立場からの意見ですが、これが自分の中で持っている結論です。

部活を辞めても内申点が下がるということもない

部活と内申点が関係しない以上、こうとも言えます。

・部活を辞めても内申点が下がることはない

保護者様から「部活を辞めたら内申点は下がるの?」と聞かれたことがありますが、その場合は「下がりません」と答えています。

内申点とはそもそも何か?

部活と内申点の関係を考える上で、まず最初に理解しておくべきことがあります。

それは、「内申点の定義」です。

一般的に内申点という言葉は、9教科の評定の合計(45点中何点か)を指すことが多いです。そういう意味では、各教科の成績が部活とどう関係するのか?という話になってしまいます。

そして、それはもちろん「無関係」ということになります。野球部辞めたら数学の成績がダウンした…なんてバカな話があるわけないですからね。

調査書に何か不利なことを書かれるのか?

しかし、保護者さんが気にされているのは評定の問題ではないでしょう。

・部活動を辞めたことが高校受験の合否に何か影響するのか?

ということではないかと思います。

ただ、その質問だとしても答えは「NO」です。

公立高校の受験の場合、内申点と当日点の合計点で合否を決めます。しかし、そこで定められている内申点とは“9教科の評定”のことを指しています。課外活動などは含まれていません。

そのため、兵庫の場合はですが、部活はおろか資格試験すら何ら試験結果には影響しません。

部活と内申点の関係:辞めることで内申が下がる間接的なリスク

繰り返しですが、部活動を辞めること自体は内申的には何も問題ありません。

少なくとも、兵庫県の公立高校受験では無関係と言えます。

しかし、部活を辞めることで内申点が下がってしまう間接的なリスクは実際あるのではないか?と個人的に思います。

人間関係がギクシャクして心が乱れるリスク

部活を辞める理由にもよりますが、人間関係のリスクはどうしても無視できません。

もしチームメイトや先輩などとトラブルがあって辞めてしまった場合。

こういうケースは、内申点に直接は影響しないものの、間接的な影響リスクを考えないわけにはいきません。

部活を辞めて人間関係が辛くなり、その結果不登校になってしまうリスク。人間関係が原因で勉強に身が入らなくなってしまうリスク。こんな風に、間接的なリスクをあげ出すとキリがないです。

学校内で孤立することはテスト的にもマイナス

人間関係でトラブって部活を辞めることは、ペーパーテストの結果にも影響を及ぼすことが多いです。

中学生を見ていると、テスト前に子供達同士で情報共有を盛んに行っています。先生が言っていた範囲などをラインで共有したり、賢い子のレポートを少し見せてもらったり、色々工夫しています。

そういう意味では、内申点を稼ぐ上である程度の「情報戦」が繰り広げられているとも言えます。

学校の中で孤立してしまっている子は、どうしたって情報が回って来ない….

そこで情報戦に敗れてしまうと、テストの結果が周りより悪くなることは十分に考えられます。

部活動の顧問が何かしらの教科を持っている場合

部活動の顧問が、どういう立ち位置かも実は大事です。

例えば、部活の顧問が自分の数学の教科担任で、数学の評定をつけられる立場にいる場合…

もし、あなたが顧問とトラブルになってしまって退部したなら、その顧問から受ける印象は悪いでしょう。

もちろん、いかに内申点はが理不尽な制度だからと言って、顧問の好き嫌いで評定が下がるということはないでしょう。しかし、紙一重で内申が上がるかどうか?って時に上げてもらいづらいというのは正直あります。

この辺りのリスクは、疑い出したらキリがありませんが…

私立高校の推薦入試(専願)への影響はある

ここまでは、公立高校受験に関する影響について考えてきました。

ただ、公立受験と私立受験では内申点の見られ方が異なる点には注意が必要です。

一般的に私立専願の場合、各私立高校が「求める人物像」を明かしています。その中には、評定合計が35以上など諸々の条件があります。

その中には、

・部活動など課外活動を頑張ってきたもの

的な記載がある高校も実はあります。

もちろん、部活だけが全てというわけではないので、それに代わる何かがあればOKです。今の時代は、学校とは別のクラブチームが外部にあって、そっちに加入してる子も結構多いです。

神戸市に至っては、学校の部活動を廃止しました。

そのため、部活動が今後内申点に及ぼす影響はますます少なくなる時代が来るのでは?と思います。

総括:部活と内申点!中学生が辞めると内申は下がるのかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

結論:部活と内申点は直接関係ない

  • 部活を辞めても内申点が下がることはない。
  • 内申点は主に9教科の評定で決まり、部活は無関係。

調査書への影響もない

  • 公立高校受験では、調査書に部活動の記録が直接影響することはない。
  • 評定合計や試験点数で合否が決まるため、部活動の有無は関係しない。

間接的なリスク

  • 部活を辞めることで人間関係が悪化し、以下のような影響を受ける可能性がある。
    • 精神的に不安定になり、勉強や学校生活に悪影響が出る。
    • 学校内で孤立すると、テスト対策や情報共有で不利になる。
    • 部活動の顧問が担当教科の評定をつける場合、顧問との関係が悪いと微妙な評価に影響する可能性。

私立高校の推薦入試への影響

  • 一部の私立高校では、推薦条件に「部活動や課外活動を頑張ったこと」が含まれる場合がある。
  • 部活以外の活動や実績があれば代替可能。
  • クラブチームや外部活動が増えている現状では、部活動の重要性は減少傾向。

今後の展望

  • 神戸市などで学校の部活動が廃止される動きもあり、部活動が内申点に影響を与えるケースは減ると予想される。

総括

  • 部活を辞めても直接的な内申点への影響はない。
  • ただし、辞める理由やその後の行動次第で間接的なリスクが生じる可能性がある。
  • 中学生と保護者は、そのリスクを理解した上で辞めるかどうかを慎重に判断すべき。

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