高校受験において、内申が5〜10程度足りない時どう受験戦略を考えたらいいのでしょうか?

ネット上の情報だと、いくつかの逆転合格の事例があります。最後まで諦めなければ合格できる!的な希望に満ちたコメントも多いです。

でも、「それって本当?自分の子供に再現性があるの?」と信じられない気持ちで見ている保護者様も多いと思います。このタイプの方は、きっと真実を知りたいと思っているのでしょう。

そこで本記事では、「高校受験で内申が5〜10足りない時の受験戦略」を超現実的な切り口で解説していきます。

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【高校受験】内申が5〜10足りない:問題なのは時期

高校受験において内申点が占めるウェイトが大きな県は非常に多いです。

特に自塾のある兵庫県は全国的に見ても内申点比重が大きく、現実的な話をすると本番逆転が極めて起こしずらい県です。

しかし、自塾でも逆転合格(オール3から六アイ)などもあるにはあり、モロモロの成功要因が重なれば、内申点不足からの逆転も決して不可能とは言えないことを身を持って体感しています。

ただ、世の中には「原則と例外」があります。ここでは、原則に従って一般論的な話からまずは現場を正しく分析します。

中2の終わりで内申点が5〜10足りないケース

まず最初のケースは、中2の終わりで内申点が5〜10足りないケース。

当然ですが、このケースはまだ逆転の余地が大いに残っていると思います。特に内申点が5不足しているようなケースでは、ガチればまだまだチャンスはあります。

ただし、現実的に勝算があるのかを分析するのが重要です。

例えば内申を5ポイント上げようとした時、どの教科の内申をどういう内訳で5ポイントあげるのか戦略がないのはキツイ。もしオール3であれば、9教科のうち5教科で「3→4」を実現しないといけません。

現実的に「3→4」に上げられそうな教科が5つ浮かびますか?戦略はありますか?現実的に期待値はどのくらいですか?

こうやって自分に問いかけた時、道筋が見えるのであればトライする価値はあるでしょう。

しかし問題なのは、内申を10ポイントも上げないといけないようなケース。これは、5ポイント上げるのとはまるで難易度が異なります。単純計算で2倍の難易度ですが、実感としては5倍ぐらい難しいと思ってください。

正直なことを言いますが、中2の終わりから中3で内申点が10ポイント上がった生徒というのは、自塾の中でも本当に数えるぐらいしかいませんでした。

しかも上がっている子は、中2の終わりか中3の最初に「転塾してきた生徒」か「元々塾に行っていなかった生徒」の2パターンのみ。

要するに、以下のようなタイプの生徒です。

・才能はあるけど前の塾が緩すぎて成績が伸びていなかった
・独学でやっていたので効率的な勉強が出来ていなくて伸びなかった

この2パターン。

これはつまり、「地頭はある程度良いけど環境がミスマッチだった」というケースです。

個別指導などで週に通える回数が少なく時間も短いから伸びなかった。独学で非効率な勉強をしていた。とかは、元々能力がある子でも結構伸び悩みますからね。

ただしこういう子は、「小学校の時はきちんと勉強出来ていた子」であった可能性が高い。それが中学で一時的に沈んでいただけだから、元の位置に戻してあげれば点数アップするってケースです。

正直なところ、やり方はどうであれ勉強時間がそれなりに長い塾に通っているのに現段階で内申が5〜10ポイントも上げないといけない子はもうキツいです。

だって、「それなりに勉強しているのにその結果だから」です。

保護者はこういう時、「もっと別の環境に行けば伸びるのでは?」とすぐに環境のせいにしたがりますが、そこそこ勉強時間の多い塾であればそれは本人の能力の問題の方が大きいです。

要するに、そこまで勉強ができるタイプの子ではなく、だから成績もイマイチというだけの話です。理解力が人より低く、暗記力も人より低く、暗記スピードも人より遅い。だから相対的に見て結果が良くない。シンプルにこれだけ。

それを、「コツが分かっていないから…」的な論点に持っていこうとするの大間違い。

塾に行っても、理解力そのものはよくならない。暗記力や暗記スピードも上がりません。コツとかの問題じゃなくて、これは「脳構造(遺伝)」の問題が大きすぎるからです。

この場合は、親御さんは自分のお子さんの能力をある程度受け止める段階にあります。このことは、”高校受験で親ができること”というテーマで「良い親の条件」として以下の記事で紹介しています。

中3の1学期で内申が5〜10足りない場合

次に、中3の1学期を終えて内申点が5〜10不足するケース。

ハッキリ言いますが、これはもうかなり厳しい…

正直、内申点を2学期で5ポイント上げるのですら勝率10%切ると思います。内申を10ポイントあげるのに関しては、100%無理と言い切っても過言ではないレベル。

しかも問題なのは、仮に中3の2学期で内申点を10ポイント上げても、調査書の内申はそのまま2学期の評定を採用するわけではないということ。

中3全体の評定を見て最終内申を決めるので、1学期の内申点も見られてしまいまいます。例えば1学期「3」で2学期「5」であった場合、最終的な評定は「4」で終わることも十分あり得るからです。

そう考えると、中3の1学期から内申を5〜10ポイント上げることは、単純計算でもその2倍あげないと行けない。内申5ポイントあげたい子は10ポイントアップを目指し、10ポイントあげたい子は20ポイントあげることを目指す…

正直なところ、非現実的すぎることが分かるはずです。

中3の2学期で内申が5〜10ポイント不足しているケース

多くの県では、中3の2学期までの評定が最終的に高校に提出される調査書に用いられます。

そういう意味では、中3の三学期の成績は受験には影響しない地域がほとんどだと思います。(※自塾のある兵庫県は影響しません。)

そのため、中3の2学期が最終的な内申決定のタイミングと言えます。

一般的に、中3の二学期は評定が上がりやすい傾向にあります。最後の最後なので、志望校合格スレスレの子などは、なぜか不思議と内申点が上がっている光景を幾度となく見てきました。

だから、中3二学期は割と内申点アップを期待できる時期ではあるんです。

しかし、そんな2学期でも内申が上がりきらなければ、それはもう試合終了のホイッスルと言うしかないです。

あとは、自分の県の内申と本番の比率を見て、本番得点でどれだけ得点すれば逆転できるかを計算で出すだけ。その数値があまりにも非現実的であれば、それはもう断念するしかない。

受験とはそう言う競技なのです。

高校受験で内申が5〜10足りない時の現実的な対処法

ここまでは、時期別で内申が5〜10不足する場合の現状分析の仕方についてお伝えしてきました。

ここからは、かなり現実的に内申が足りない場合の対処法をお伝えします。

私立専願で偏差値を上げて受験する

公立高校を受験する場合、どうしたって内申点は必要です。

いかに「本番で逆転できるチャンスがある!」と言っても、現実的にそこまで多くの逆転劇が起こるわけではないのが受験。受験と言うのはほとんどが「順当合格」であることをまずは理解しましょう。

そうなると、公立高校を無理して受験するのではなく、「私立専願」を考えるのは1つの対処法になります。

私立専願で行けば、私立併願(滑り止め)で受けるよりも少し偏差値の高い高校に進学することができます。

公立で低偏差値の高校に行くのが耐えられないと言う人は、私立専願は1つの選択肢になりえます。

公立高校の「推薦入試」にワンチャン賭ける

県にもよりますが、公立高校受験には2パターンあります。

・推薦入試
・一般入試

一般入試は従来の高校受験ですが、昨今では「推薦入試」の仕組みを採用している県も増えてきました。自塾のある兵庫県もその1つです。

推薦入試の場合、正直合否のポイントが明かされておらず、「面接」「小論文」などで内申点の差をひっくり返せる可能性がまだあります。

例年、一般受験であればまず合格できないようなタイプの子が、推薦入試で受かってしまった…みたいなことが多いです。そう言う意味では、まだ希望があるとも言えます。

内申「5」の差までならひっくり返せる余地はある

繰り返しですが、高校受験は内申点の占める割合が極めて大きいです。

そのため、10ポイントも内申点が不足している場合は、普通に考えて勝ち目はありません。ハッキリ言えば、元々掲げる志望校のレベルが高すぎたのです。

しかし、5ポイントぐらいならまだ何とか本番でひっくり返せなくはないです。

もちろん、「逆転合格できる子」「逆転合格できない子」と言う勝利条件的なものは正直あります。逆転合格する子には共通項が見られるので、該当していれば本番に賭けてみるのも1つの選択です。

逆転合格できる子の特徴は、以下の記事で解説しています。

なお、仮に勝負論がないとしても、最後まで戦うと言う子も多いでしょう。一般的なデータや期待値を無視し「自分はそれでも受かりに行く!」と言う姿勢は嫌いじゃないな。

その場合、以下の応援記事を読んで闘志を燃やしてください。

総括:高校受験で内申点が5〜10ポイント足りない時の受験戦略まとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

内申が5〜10足りない現状分析(時期別)

  • 中2の終わりで内申不足の場合
    • 5ポイント不足なら、教科ごとに具体的な内申アップ戦略を立てれば可能性あり。
    • 10ポイント不足の場合、戦略的に現実的な道筋がない場合が多い。
    • 環境や学習方法の見直しが有効な場合も。
  • 中3の1学期終了時点で内申不足の場合
    • 内申を2学期で大幅に上げることは非常に難しい。
    • 評定は1学期と2学期の総合で決まるため、2学期で一時的に成績を上げても大幅な改善は見込めない。
  • 中3の2学期終了時点で内申不足の場合
    • 最終内申が確定するため、ここまで内申が上がらなければ試験本番に頼るしかない。
    • 内申不足を補うには本番得点での逆転が必要。

内申不足に対する現実的な対処法

  1. 私立専願を検討する
    • 公立受験で内申不足が問題なら、私立専願を選択肢に。
    • 滑り止めの私立校より、少し偏差値の高い高校を狙える。
  2. 公立高校の推薦入試を活用
    • 面接や小論文で内申点不足をカバーできる可能性あり。
    • 内申点が基準を大きく下回る場合でも合格例がある。
  3. 内申点不足が5ポイントまでなら本番で挽回を目指す
    • 内申点不足を逆転できる可能性があるのは5ポイント程度まで。
    • 逆転合格する生徒には共通した特性(学習意欲、努力)がある。

内申不足での重要なポイント

  • 現実的に可能な戦略を立てることが重要。
  • 親は子供の現状と能力を正しく受け止める。
  • 非現実的な目標に固執せず、現実的な選択をすることが鍵。
  • 勝負が難しいと判断した場合、合格可能性の高い選択肢を模索するべき。

逆転合格を目指す際の注意

  • 最後まで挑戦する姿勢は評価できるが、冷静な計算と現実的な目標が必要。
  • 受験本番での得点力向上に集中する。
  • 成功例に過度に期待せず、自分に合った戦略を選択。

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※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

・【高校受験】親ができること厳選3個紹介!後悔しない子供への接し方

・【高校受験】勉強するのが遅すぎた!手遅れになる子の特徴を解説

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