兵庫県第一学区の中でも難関校に数えられるのが「御影高校」です。
そんな御影高校ですが、直近だと2022年の受験で一度「定員割れ」を起こしています。ただ、その後は定員割れが起こっておらず、相変わらず人気の学校だと思います。
しかし、「御影ってまた定員割れしない?」とワンチャン狙いの生徒や保護者もいるのではないかな?と思います。
本記事では、御影高校が今後定員割れするのか&定員割れ理由考察及び注意点をお伝えします。
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御影高校の定員割れ:過去のデータ&今後の展望
御影高校が今後定員割れになることはあるのでしょうか?また、過去に御影高校が定員割れを起こしてしまった理由は何なのでしょうか?
まず最初に、御影高校の定員割れについてあれこれ考察していきます。
御影高校の定員割れ:倍率の推移
まず最初に、御影高校の倍率の推移について見ていきます。
・2024年:1.28倍
・2023年:1.19倍
・2022年:0.88倍
・2021年:1.06倍
・2020年:1.12倍
こう見ると、2022年で定員割れが起こっていますが、その後はむしろ倍率が上がり続けています。
一度定員割れが起こると、その翌年からは再び応募が殺到するという、いかにも分かりやすい大衆心理が読み取れます。
御影高校で定員割れが起こった理由
2022年は御影高校で定員割れという非常に珍しいことが起きました。
実際は、前年から倍率が少し下がってきていて、一気にガクンと下がっての定員割れって感じです。
なお、考えられる理由はこんな感じでしょうか?
校舎が汚い
御影高校はね、校舎が古くて汚いというイメージが強いです。実際そうなのでしょうが。笑
自塾の生徒でも、「御影より星稜に行きたい!」って生徒がいましたが、理由を聞くと設備面(=古い・汚い)という理由でした。
この子は女子生徒ですが、やっぱり綺麗さみたいなものは気になるのかな?と思います。
神戸高校に受験者が殺到した
2022年を見ると、神戸高校の倍率が非常に高い年だったのが印象的です。
御影が定員割れしたこの年、神戸高校の倍率は1.34倍です。
この中には本来御影高校かな?って子もいて、チャレンジ受験の子もかなりいたのではないかと推測されます。
その生徒が御影高校から神戸高校に流れたため、御影高校の倍率が下がったのではないか?と勝手に推測しています。
御影高校は今後定員割れを起こすかどうか
さて、過去の話はここまでにして、未来予測をしてみましょう。
今後、御影高校が定員割れを起こしそうかどうか?について。
結論、「ここ数年は起こらない。同じような倍率を維持するかな?」が自分なりの予想です。
理由は、昨今の受験生及び保護者の生態系みたいなものを考えたとき、本当に攻めの姿勢の受験をする人が減りました。だから、神戸や兵庫に受かるような子も、御影高校で妥協するケースが多い。
自塾でもその事例がありました。神戸高校を狙っていけた(本番点数を開示してもらったら受かっていた)子が、御影高校を安全受験しています。しかもこれ、1人だけじゃない。
自塾のサンプルでもそうなのだから、全体的にもその流れがあると思います。
中学校も無理して勝負する受験をさせない傾向があり、面談などでは極力「安全校」を伝えているように感じます。
褒めて伸ばすというクソ教育のせいで、生徒のメンタルが劇弱になっており、学校側も生徒に気を遣いまくっています。この辺り、そろそろ教育も改善しないとマジでへなちょこしか育たなくなります…
話を戻すと、神戸や兵庫など難関校を狙える子が妥協して御影を受けるみたいな流れがまだあるのなら、御影は定員割れしないと思います。
逆に最近思うのは、神戸高校や兵庫高校で定員割れが起こらないか?ということ。地域最難関の高校を目指して頑張ろうみたいな子がマジで減ってきているようにしか思えないからです。
しかしまあ、子供がこんな状態だと、流石に日本の行く末はやばい未来しか見えない。結局、米国株インデックスやオルカンを買い続けて世界に投資しないとまずい状況になっちゃうのかな…笑
なお、兵庫県の第一学区であれば、おおよそ以下の記事で分類したパターンに照らし合わせれば、子供の進学先がどうなるのかは読めます。
兵庫県公立高校入試教科別対策法の全ては以下のとおりです。
御影高校の定員割れ事情の後に:目指す場合の注意点
ここからは、定員割れしたこともある御影高校受験について、いくつか注意点も書いていきます。
定員割れしても合格とは限らない
一般的に、高校受験で定員割れが起これば、その時点で合格確定のようなものです。当日試験に行かないなどがない限り、原則受かります。
しかし、兵庫県の場合は話は別。
兵庫県は第二志望まで書くことができる特殊な受験形式なので、長田や神戸高校を滑った生徒が流れてくる可能性は十分にあります。
まして定員割れするような年であれば、加算点を加味しても御影のビリは上位校落ちに敗れてしまい、押し出し不合格になるでしょう。これは全然ありうる話です。
御影高校も結局は内申勝負でしかない
御影高校は、なんだかんだで第一学区の人気高です。そのため、必ず内申点勝負の世界だと思った方がいいです。
特に最近の傾向だと、神戸高校に受かれる水準の内申点の子たちが落として受験してくるとなると、定員の中の上位数十%はもう合格確定ってことになります。
もちろん、順当に御影に受かるレベルの内申(兵庫式で215点〜220点)の子たちの合格も結構固いことになります。
そうなった時、オール4付近で何とか御影を狙うみたいな子が、最後の椅子を奪い合うことになるのでしょう。こう考えた時、やっぱり兵庫受験では内申点がほぼ全てだな…と思って悲しくなります。
ワンチャン神戸高校を狙った方がいい説
御影高校の定員割れに関しては、正直起こるかもしれませんよ。
でも、上位の実力はある生徒に関して言えば、神戸高校を狙ってもいいのでは?と最近強く思います。
と言うのも、大きな時代の流れの中で、ライバルたちがビビって勝手に志望校を下げていくような流れです。しかも、本気でプレッシャーと闘って上位校にチャレンジできるような勇気ある生徒も減りました。
でも、だからこそ神戸高校とか逆に穴場じゃね?と思ったりします。
御影で定員割れが起こったように、そのうち神戸高校でも同じことが起きてもおかしくない流れがきています。
総括:御影高校の定員割れに関してまとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
御影高校の定員割れ状況:
- 2022年に定員割れが発生。
- その後は倍率が回復し、2024年には1.28倍に。
- 定員割れが一度起こると、その翌年は志願者が増える傾向がある。
2022年に定員割れが起きた理由:
- 校舎の古さ・設備の問題:
- 校舎が古く、特に女子生徒から不満の声が多かった。
- 神戸高校への志願者集中:
- 同年、神戸高校の倍率が1.34倍と高く、多くの生徒が神戸高校をチャレンジ受験した結果、御影高校の倍率が低下。
今後の定員割れ予測:
- 現在の受験生や保護者の「安全志向」から、御影高校はしばらく定員割れしない可能性が高い。
- 上位校(神戸高校や兵庫高校)を避け、安全校として御影高校を選ぶ流れが続いている。
受験における注意点:
- 定員割れしても合格確定ではない:
- 兵庫県の第二志望制度により、上位校からの滑り止め志願者が流入する可能性がある。
- 定員割れ年でも成績下位の生徒が押し出されることがある。
- 内申点が重要:
- 御影高校の合格には内申点が大きく影響。
- 内申点215~220点が合格ラインの目安。
- オール4程度の生徒は厳しい競争になる可能性あり。
神戸高校を目指す選択肢も検討:
- 最近はチャレンジする受験生が減少しており、上位校が「穴場」になる可能性も。
- 上位校に挑戦する勇気ある生徒が減ったことから、逆に神戸高校を狙う戦略が有効かもしれない。
総括:
- 御影高校の定員割れは今後起こりにくいが、受験は油断できない。
- 受験生は内申点の確保と受験戦略の検討が重要。
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