高校受験に落ちる気しかない…
高校受験直前になると、こんな風に不安になってしまう生徒は必ずいます。
では、こんな風に弱気になってしまう生徒にはどのような特徴があるのでしょうか?また、どう対処したらいいのでしょうか?
本記事では、受験生を実際に見ている私が「高校受験に落ちる気しかしない」と感じる生徒の特徴を徹底解説します。
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高校受験に落ちる気しかしないと感じる生徒の特徴
毎年受験生を見ていると、中には「高校受験に落ちる気しかしない」と生徒に相談を受けることがあります。
かなり弱気になっていて、精神的にも非常に追い込まれている生徒です。見るに堪えないです…
では、こんな風に相談する生徒にはどんな傾向があるのでしょうか?その特徴をお伝えします。
国語の点数がとにかく不安定な生徒
受験する県にもよりますが、国語の点数がとにかく安定しない生徒。
いい時だと70点ぐらい取れるのですが、悪い時だと40点台になることがある。これが、期末テストとは異なる実力問題の怖いところです。
国語に関しては、点数の振れ幅が大きくなりやすいです。30点レベルで触れてしまうことも決して珍しくなく、生徒のメンタルに与える影響も本当にデカいです。
やればやるだけ調子が悪くなる子もいて、非常に指導が難しいです。
しかし、出来るようになるまで何回も反復するしかないです。例え点数が悪くても、自分を信じて進み続けてください。初見で読む文章にとにかく慣れてください。全国高校入試問題などを使い、他県の問題もたくさん解いてみましょう。
理数系の科目がとにかく苦手な生徒
数学と理科は出来ない子は本当に出来ません。特に女子生徒の多くが理数系の科目を嫌う傾向にあります。
数学と理科が国語と違うのは、点数の振れ幅ではなく、そもそも取れる得点の最大値が極めて低いことです。
国語の場合、取れる時は70点取れたりします。しかし、数学が苦手な子は極めて低い点数で安定してしまうことがあります。難しい県だと、数学で30点・40点になってしまうことは”あるある”です。
兵庫県で指導をしていますが、兵庫の数学もそんな感じです。最初の小問集合で点は稼げますが、1次関数の文章題だと大問丸々落としてしまう子も珍しくないです。最後の大問なんてIQチェックみたいな初見問題で、一定の知能がないと毎度大幅に失点してしまいます。これが受験数学です。
苦手な子にとっては、数学が毎回足を引っ張り、精神的にも追い込まれます。しかもこれ、そこそこの上位層でも起こり得ます。
典型的な「内申美人」タイプ
典型的な「内申美人」タイプ。
このタイプもまた、受験直前の過去問演習で思うように点数が取れない傾向にあります。そもそも、普段のテストの点数に見合わない内申がついているからです。
この子達は、偏差値的には志望校に届いていないものの、内申点が高いため自らの偏差値よりも高い水準の高校を目指せてしまいます。しかし、それが地獄への入り口です。
いざ受験レベルの問題をやれば、周囲にいる同じ志望校を目指す子との差が浮き彫りになります。自分の地頭は、他の子に比べて良くなかった…と己の実力のなさを思い知らされます。
これが、かなりメンタルにきます。そして、受験本番で自信をなくし、志望校を下げたい…と言い始めてしまいます。ただ、内申が高いなら基本的には受かるので、この子達は高校受験では勝ちます。
これまで本当に努力をしてこなかったタイプ
受験直前、自分のメンタルを支えるのは「努力してきた時間」です。
受験演習をしていると、どうしたって調子のいい日や悪い日がある。また、勉強しているのに伸び悩むスランプ的な時期もある。
そんなことが続くと、中学生は自信を失います。
でも、今までコツコツと積み上げてきた子は、どこか自分に自信を持っているものです。「これまで頑張ってきたし!」と心の底から思えるから、どこかで吹っ切れます。
しかし、サボってきた子にそれはない。絶対にその感覚は来ない。
それどころか、今までやり切って来なかった自分を思い出せば思い出すほど、徐々に自信を失います。結局、自分のことは自分が見ています。根拠のない自信なんて湧かないんです。
高校受験に落ちる気しかしない!対処法とメッセージ
高校受験に落ちる気しかしない…
こんな風に感じてしまった時、受験生はどう対処したらいいのでしょうか?
塾長として、現役受験生及び保護者さんにお伝えしたいことがあります。
大前提:合格確率をまずは合理的に計算すべし
まず最初にやって欲しいことは、期待値を合理的に算出することです。
そもそも、受かる確率はどのくらいあるのか自分で分かっていますか?そこに数字として何か根拠はありますか?
漠然と悩んでいても、何も問題解決しません。悩むことと考えることは全く違います。
悩むことはただ不安になること。考えることは、データを集め、調べ、比較し、勝率を計算することです。
もし不安なのであれば、きちんと情報を集めてください。自分の内申点なら、どれだけ本番取れば受かりそうなのかを、きちんとしたデータを元に判断しましょう。
その結果、どうあっても受からないなら、それは残念ですが受かりません。
そして、そういう生徒も必ずいるでしょう。その場合は、志望校を変更するしかない。それに気づけたなら、それはそれで良かったと思うしかありません。
特にオール3の内申点の子達は、明らかに高望みした志望校になっていないかは必ずチェックしてください。受験はそこまで甘くはありません。
まずは、合格確率が決して低くなく、勝負論のある試合なのかどうかをちゃんと計算しましょう。これをするだけでも、心の持ちようは全く変わってきます。
ここで勝負論があると分かったら、次のステップに進みましょう。
頑張ることに意味はない:お前ら勝てよ
さあ、ここからは塾長の精神論タイム。笑
受験期になると、
・チャレンジすることに意味がある
・目標に向かって進む姿勢が大事
・最後まで戦い抜くなんて立派
的な綺麗事を言って励まそうとする人がいるよね?
でもさ、こんなありきたりの言葉お前らに響くのか?聞き飽きてない?
だからさ、自分はあえて真逆の立場から言わせてもらう。
「お前ら勝て。勝たなきゃ何も手に入らねぇから。」
これが塾長からのメッセージ。
自分の大好きな漫画の1つにに「アイシールド21」ってアメフト漫画があります。その中で、マネージャーのまもりはヒル魔にこう言います。
「勝つことより大事なことはないの?」
それに対してヒル魔は、こう一蹴。
「ねぇよそんなもん 負けたら終わりだ」

受験はね、すごく難しい競技です。そこに向かうプロセスは確かに評価されるべきだけど、不合格なら負けは負け。そして、負けたら思い描いた志望校でのキャンパスライフは送れない。
想像してみてほしい。自分が不合格になった学校に楽しそうに通う友達のインスタの投稿を。結構辛いよ。本当に行きたいと思っていた学校なら尚更。
だから、そうならないためにも絶対勝て。
少なくとも、形だけの努力なんていらない。やってる感を出すな。勝つ気のない頑張りに意味なんかない。今の自分に何が足りないか死ぬ気で考えろ。
死なないために、死ぬほど準備するのは当たり前だろ?

あ、これはBLEACHって漫画の浦原喜助の名言ね。笑
受験全然関係ないけど、アイシールド21とBLEACH最高に面白いから、合格したら絶対に読んでほしい。平成の漫画名作多すぎるからね〜
あれ、何の話だ?
忘れたけど、とりあえず絶対勝て。以上。
総括:高校受験に落ちる気しかしないと感じる生徒の特徴まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
高校受験に落ちる気しかしない生徒の特徴
- 国語の点数が不安定
- 点数の振れ幅が大きく、メンタルに影響を与えやすい。
- 反復練習と全国入試問題に取り組む必要がある。
- 理数系科目が苦手
- 特に女子生徒に多い。
- 点数の上限が低く、数学や理科で安定して低得点になることがある。
- 内申美人タイプ
- 内申点が高いが実力テストで点数が伸び悩む。
- 実力不足が明らかになり、精神的に追い込まれることも。
- これまで本気で努力してこなかった
- 努力の積み上げがなく、自分に自信を持てない。
- 今までのサボりを思い出し、さらに自信を喪失する。
「落ちる気しかしない」場合の対処法とメッセージ
- 合理的に合格確率を計算する
- 内申点と本番の得点を基に、合格の可能性を数字で分析する。
- 勝負できる状況かどうかを冷静に判断。
- 目標が現実的か確認する
- 特にオール3の内申点の生徒は志望校が高望みでないか再確認する。
- 勝ちにこだわる姿勢を持つ
- 「勝たなければ意味がない」という意識を持つ。
- 漠然とした努力ではなく、自分に必要なことを具体的に考え、全力で準備する。
- 精神的支えを自分で作る
- 努力の積み上げが自信につながる。
- 勝つために何をすべきかを考え、実行する。
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