内申点オール3の生徒の偏差値がいくつぐらいかご存知ですか?
内申点オール3と聞いた時、ちょうど真ん中に位置するとイメージする人も多いです。しかし、オール3の子は真ん中に位置していません。
内申点オール3は完全に「下位層」です。
だから、内申点オール3は偏差値50の水準にはありません。ムラはありますが、基本的には偏差値40台であることがほとんどです。
※内申点オール3の中でも差があります。
本記事では、内申点オール3の生徒の偏差値がおよそいくつぐらいなのかを解説します。また、偏差値50になる子の内申点についても解説します。その上で、内申点オール3で現実的に狙える高校ランクについても紹介します。
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内申点オール3の偏差値はいくつ?:偏差値40〜53
内申点がオール3の生徒は、偏差値に換算するとどのくらいなのでしょうか?
ここからは、オール3の生徒の偏差値を解説します。3が付く生徒の割合と、偏差値の計算式から、数学的にどうなのかを紹介していきます。
結論:内申点オール3の偏差値は「40〜53」
結論から言うと、内申点オール3の生徒の偏差値は「偏差値42〜53」です。
なお、オール3で偏差値50の水準に到達している子はごくわずか。ほとんどいません。
大半の子は偏差値40台であり、ランクをつけるのであれば完全に「下位層」と言うことになります。
オール3になる子の割合:全体の約47%
中学校の成績でオール3になる子は、どのくらいの割合いるのでしょうか?
東京都の公立高校のデータを見る限り、学年の約47%です。

引用:東京都公式サイト
なお、評定5と評定4の割合も加味して比較するとこんな感じになります。
・評定5:全体の約12%
・評定4:全体の約24%
・評定3:全体の約47%
・評定2:全体の約14%
・評定1:全体の約4%
ここから、評定3の子の全体的な順位(%)を算出します。
・オール3の生徒の割合:37%〜84%
このことから、オール3は非常にカバーしている範囲が広いことが分かります。
学年の中で比べても、全体の上位40%に入るかどうかスレスレの子もオール3の可能性があります。逆に、下位20%以下の子でもオール3の可能性があります。
このことから、同じオール3でも全く偏差値が異なることが予測されます。なお、オール3がいかにヤバいのかは、以下の記事でも解説しています。
偏差値と全体的な順位(%)との関係
偏差値と全体的な順位%にはどのような関係があるのでしょうか?
そもそも偏差値とは、平均点を偏差値50とします。そして、そこからどのくらいの割合で乖離するかで機械的に算出します。つまり、平均点があなたの得点であれば、偏差値は50と言うことになります。
なお、偏差値と全体順位の対応表は以下の通りです。

オール3の生徒は、「37%〜84%」の割合に入っています。つまり、上から23%〜下から16%の割合ということ。
表に従って偏差値の幅を推定すると、「偏差値40〜53ぐらい」ということになります。
もちろん、オール3の子の中で偏差値50以上という子もいるのでしょうが、割合としてはかなり少ないです。オール3の子の大半は、偏差値40台の学力である可能性が極めて高いのです。
感覚的には、偏差値45ぐらいです。平均点以下でも普通に「3」が付いちゃうのが中学校の絶対評価ですからね…
偏差値50だと内申点はどれくらいなのか?
では、偏差値50の生徒はどのくらいの内申点を取っているのでしょうか?
これに関しては、人によりすぎて一律に答えられません。
例えば5教科の点数がピッタリ平均点でも、各科目の内訳が人によってバラバラです。得意教科では、偏差値60ぐらいの点数のものがあるかもしれません。その場合は、評定で「4」が付くので、オール3ではなくなります。
しかし、自分の感覚的には偏差値50の子で、内申点に4が1〜2個程度ついているイメージです。俗にいう「内申美人」的な子は、もう少しつくかもしれません。
しかしいずれにせよ、オール3の生徒は本当に危機感を持たないとヤバいです。1科目足りとも評定で「4」がつかないというのは、公立高校入試では致命傷になります。
※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。
内申点オール3の偏差値の生徒が狙える現実的な高校ランク
内申点オール3の生徒の場合、高校受験レベルではどのレベルのランクの高校が現実的なラインになるのでしょうか?
ここからは、ちょっと厳しい現実ですが、オール3の生徒の高校受験のリアルを受験します。
結論:偏差値50以下の普通科or専門学科のある公立高校
まず、公立高校で志望校を考えたときどうなるかをお伝えします。
結論、以下の2パターンが考えられる進路の選択肢です。
①偏差値50以下の普通科の高校(学区内最低偏差値)
②専門学科(工業・農業・商業)の高校
基本的には、この2パターンが多いです。
そもそも、普通科で高校を探そうとすると、公立高校の場合は偏差値53以上になることが多いです。
偏差値60以上だと一応進学校という認識です。ただ、ここは上位25%ぐらいの生徒までしか行けません。すると、普通科を狙うなら偏差値50台の高校しかない…
しかし、偏差値50台で普通科となると、偏差値53〜57ぐらいの高校しか残りません。そうすると、オール3の偏差値の子(偏差値40台)では合格するのはかなり難しいことになります。
結果として、普通科に行くのなら偏差値40台の高校になります。その学区の中にある最低偏差値の高校(偏差値45以下)であることが多いです。
これが嫌となると、普通科ではなく専門学科のある公立高校を選ぶことになります。基本的には高卒でそのまま働くルート(非大卒)になります。偏差値を見ても、偏差値40台が多いです。
現実問題、オール3で公立高校受験を考えると、こんな感じになります。
私立専願で何とか「普通科」を目指す
正直なところ、オール3の生徒の受験は茨の道です。
オール3の生徒の大半は、何とかして「普通科」に進学したいと考えています。しかし、偏差値40台の県内でも最低ランクの偏差値の高校にだけは行きたくないと考えています。
かといって、この層の多くは専門学科に進んで高卒就職するというのも嫌だと言い出します。これがオール3のまま受験生になった生徒の末路です。
厳しいですが、こんな状態の生徒が学年に3割ぐらいはいます。
すると、この層にバチんとハマる選択肢として「私立専願」があります。公立高校の受験を断念し、私立専願で自分の偏差値より少し高い学校に進学するというケースです。
これで、偏差値40台の普通科高校への進学も回避できますし、専門学科に行って高卒就職するという道も回避できます。
もちろん、ここで気持ちを入れ替えて高校で勉強を頑張ればいいのですが、大半の生徒は高校ではもっとやばくなる傾向がある。もちろん、最終的な着地点は「Fラン大学」です。
高校受験では最底辺の公立にも行きたくない。かと言っって高卒就職を決断する覚悟もない。でも、一生懸命勉強するのは嫌。だから、努力しなくても合格がもらえる私立専願で早く受験を終えたい。
こんな生徒が受験終盤になると必ず出現してしまうのです…
オール3の生徒を持つ保護者に必要な覚悟と対処法
オール3の評定のまま中3を迎えた生徒はどうなるか?
多いのが「偏差値53程度の普通科公立高校を志望校に掲げる」です。神戸市第一学区であればそれが六アイです。
しかし、オール3の子の偏差値は40台で、六アイの偏差値には届いていません。おそらく中3が始まる時点で、5〜10ぐらいは偏差値の差があるでしょう。だから、その子たちの目標は叶わずに終わります。
中3になってから偏差値を5ポイントも10ポイントも上げるのはまず無理です。一生懸命頑張って、3ポイントぐらい上がるかどうかです。これが受験の現実です。
例外はあるとは言え、それは「外れ値」です。ほとんどの子は例年通りの結果になります。受験において確率論はそこまで嘘をつかないのです。
だから、親はこうなる未来を覚悟しておく必要があります。
偏差値53の公立高校に届かないとなれば、先述したようなルートしか残りません。「公立で一番偏差値が低い普通科に行くか、高卒就職。それが嫌なら私立専願にする。」この道です。
なお、この未来を避けたいのなら、中1(遅くても中2の2学期)までには何とか通知表の評定で「4」を2つ以上つけるように手を打ちましょう。中3になってから、評定を4に上げるのは難しすぎます。
上がったとしてもせいぜい1教科程度で、それだと偏差値53程度の普通科合格には届きません。そうなると、やはり同じ未来が待っているだけですからね。
厳しすぎる現実ですが、オール3のお子さんの保護者が受け止めておくべきことです。
なお、塾に通わせたからと言って、この現実が変わるとは限りません。
そもそも、勉強が苦手すぎてオール3しか取れないなんて子はゴロゴロいます。いや、塾に通うことで「2」を回避でき、何とかオール3で踏みとどまっている子も大勢います。
勉強は、本人の得意不得意に相当影響を受けます。オール3の生徒でも、「4」に近い3の子であれば、まだ何とでもなります。というより、ちょっと厳しい塾に転塾し、勉強時間を増やすだけでも行く子は行きます。
感覚的には、5教科で270点〜320点(※塾なしの場合)はまだまだチャンスがあります。ただ、5教科で250点を割り込むような場合や、指導日数が多い塾に通って270点以下とかだと少し考えないといけません。
勉強が向いていないのでは?と受け止めてあげることも重要です。
総括:内申点オール3の偏差値まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
内申点オール3の偏差値
- 内申点オール3の生徒の偏差値は「40〜53」。
- 偏差値50以上のオール3の生徒はごくわずかで、大半は偏差値40台に属する。
内申点オール3の割合
- 中学校全体の約47%がオール3の評価を受ける。
- 評定3の生徒は学年の上位40%から下位20%まで広い範囲をカバーしている。
偏差値50の生徒の内申点
- 偏差値50の生徒は内申点「4」が1〜2つつくことが多い。
- オール3のままで偏差値50以上を取るのは難しい。
オール3の生徒が狙える現実的な高校ランク
- 公立高校の場合:偏差値50以下の普通科、または専門学科(工業・農業・商業)を目指す。
- 私立専願:公立高校を断念し、少し偏差値の高い私立普通科を選ぶことが多い。
厳しい受験の現実
- 偏差値53程度の普通科公立高校(例:六アイ)はオール3の生徒には難しい。
- 中3から偏差値を5〜10ポイント上げるのは非常に困難。
- 公立高校の普通科に進学できない場合、高卒就職や私立専願の選択肢が残る。
保護者が必要な覚悟と対処法
- 中1までに通知表の評定で「4」を2つ以上取る努力を推奨。
- 中3からの内申点アップは非常に難しく、1教科程度しか改善できない場合が多い。
- オール3のままでは偏差値53の公立高校に合格するのは困難であることを受け入れる。
- 塾に通わせても、勉強が得意でない子の場合、現実を変えるのは難しいこともある。
最終的な進路
- 公立で偏差値最低ランクの普通科高校か、専門学科、公立を断念して私立専願。
- 厳しい受験の現実に備えた早期対策と現実的な目標設定が重要。
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