東灘高校は、第一学区の公立普通科の偏差値ではかなり下に位置します。

神戸市に住んでいる方の中で公立普通科を狙う場合、最後の砦となっているのが東灘高校と言えるわけです。

ただ、東灘高校は近年最初の出願では「定員割れ」を起こすことも珍しくありません。第一志望で東灘にする人は少ないということです。

しかし、それでも不合格者が出てしまうのが東灘高校の受験です。

本記事では、東灘高校に落ちたらどうするのか&不合格になる生徒の特徴について解説していきます。

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東灘に落ちたらどうなるのか:不合格になる生徒のパターン

まず最初に、東灘高校に落ちてしまう原因について解説します。

東灘高校の受験を考えている人はきちんと読んで欲しい内容です。

定員割れしていても東灘高校に不合格になる生徒はいる

冒頭でもお伝えしましたが、東灘高校は「定員割れ」することがあります。

しかし、定員割れしたからと言っても、必ず合格できる保証がないのが兵庫県の入試システムです。第二志望まで書けてしまうせいで、中堅校落ちの生徒が下ってくるからです。

・六アイ落ち東灘
・須磨松風落ち東灘
・鈴蘭台落ち東灘

みたいな感じで、偏差値50台前半の高校を不合格になった人の受け皿になるのが東灘高校です。

実際、生徒から聞いた話ですが、自塾のエリア内の中学校でも東灘を不合格になった生徒は何人かいたそうです。

直接聞いた話でも、〇〇って生徒が東灘ダメだった…という声をリアルに聞いています。

つまり、東灘高校不合格というのは全然ありうる話なのです。

東灘高校の合格ラインの目安

ちなみに、東灘高校はどのくらいが合格目安ラインなのでしょうか?

自分の中にある感覚ですが、「オール3の生徒であれば本番180点ぐらいでも受かるのではないか?」というのが所感です。

内申点に2がある子はそこから、内申点の不足分を本番で稼ぐしかありません。

東灘高校を不合格になる生徒の特徴

東灘を不合格になる理由として一番考えられるのは、「内申点の不足」です。

正直、東灘は県の中でも最も下のランクに位置する高校です。しかし、そんな東灘でもオール3の内申点はとっていて欲しいです。

今の時代の絶対評価であれば、テストの点数が40点でも「3」の評定がついてしまいます。まともに授業を聞いていれば、テストが30点台の時があっても3で許してくれる先生も多いです。

にも関わらず、「2」 がついてしまう生徒が一定数いるのです…

もちろんこの手の生徒は、基礎学力も著しく低いです。テストでも10点とか20点になっている可能性も高く、これだと東灘高校でも受からないリスクがグッと上がります。

オール3なら、本番200点以下の得点でも受かるテストですが、内申点がないと一気に雲行きが怪しくなります。

通知表に「1」「2」が複数並んでいる場合は、東灘高校でも不合格になると思ってください。この場合、公立高校ではそもそも選択肢がないと思ったほうがいいです。

もちろん、受験する権利は一応はあるので、内申に1や2がついていてもダメもとで東灘を受ける生徒も一定数います。

しかし、高確率で不合格になってしまうと思った方がいいです。

本番テストで150点を割り込む生徒

仮にオール3の成績があったとしても、それでも東灘を不合格になってしまう生徒もいます。

この場合、本番のテストで5教科合計150点以下になっている可能性が極めて高いです。

オール3の成績でも200点ちょい下ぐらいなら、東灘でも受かってしまいます。でも、150点を割り始めると流石に話が変わってきます…

いよいよ東灘高校の合格最低ラインを割り込む水準になるからです。

なお、このタイプは「学習障害」「境界知能」である可能性も十分に考えられます。この場合、努力が出来ていないから点数が取れないというより、元々のIQ的に兵庫入試の壁が分厚すぎるのでしょう。

実際、学校の定期テストでも100点〜150点ぐらいになってしまう生徒がいます。このレンジの生徒がIQ検査を受けると、「境界知能」と診断されるケースがは少なくありません。

このような生徒が兵庫県の公立高校入試の難しい問題を解こうとすれば、ほとんど解けるところはないでしょう。

国語や英語はほとんど何も分かりません。読解力や語彙力が、一般的な中3生に比べて著しく欠如しているからです。数学も、最初の簡単な小問集合の計算しか解けないでしょう。全国一難しいと言われている理科なんてサッパリです。頼みの綱の社会も、資料や図表の読み取りばかりで、IQが低いと問題で何を問われているのかすら分かりません。

幸い兵庫県は記号問題が多いので勘で書いても数問正解できますが、できてその数問です。それらをかき集めた時、5教科合計で150点を割り込むというのは全く不思議な話ではないです。

この子達のレベル感だと、定期テストの点数は上げてあげられても、入試問題で点数アップを起こせる気が全く起こりません。

塾として無能なのでは?と言われるリスクを背負いながらこの発言をしている真意を保護者はよく理解してください。

子供が明らかに勉強できない(境界知能の疑いあり)のに、点数が上がらないと言って塾を転々とさせ、なんとかして公立高校に入れようとしている親が一定数いるのは大問題です。(※もちろんこのタイプの親は、境界知能かどうかのIQ検査はしません。)

子供の前提条件をきちんと受け入れた上で目標設定や教育への期待値設定をしない親の子供は、見ていて本当に苦しそうにしています。

東灘に落ちたらどうなるか:私立併願でどこなら受かるのか問題

ここまでは、東灘に落ちてしまうリスクや不合格になる生徒の特徴をお伝えしてきました。

ここからは、東灘高校に落ちたらどうなるのか?について、現実的な進路に関するパターンをお伝えします。

東灘高校の下だと第二志望はもうない

兵庫県の公立入試の場合、第一志望だけでなく第二志望まで記載することができます。第一志望がダメでも、加算点25点減点で第二志望の合格ラインに乗っていれば、第二志望は合格になります。

ただ、東灘高校を第一志望にする場合、第二志望で書く高校は現実的にありません。加算点を失っても受かるような東灘以下の学校が通える範囲内ではないからです。

そのため、公立高校で選択肢を考えるのであれば、「東灘に受かるor東灘に落ちたら私立」みたいな選択になるでしょう。

東灘不合格の場合の私立高校について

東灘高校に不合格になれば、併願している私立に行くことになります。

なお、どのレベルの私立に行くことになるかどうかはその子次第です。

内申点がオール3とかあるような生徒であれば、野田高校や神戸学院などの一番低いコースを併願先にして合格しています。なので、仮に東灘を不合格になっても、行ける私立はあります。

総括:東灘高校に落ちたらどうするかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

東灘高校に落ちる原因と不合格になる生徒の特徴

  • 定員割れしても不合格者が出る理由
    • 第二志望で中堅校(六甲アイランド、須磨松風、鈴蘭台)から落ちてくる生徒がいるため。
    • 内申点や本番点数が基準に達していないと、定員割れでも不合格になる。
  • 東灘高校の合格ライン目安
    • オール3の内申点があり、本番で180点程度を取れれば合格可能。
    • 内申点に「2」がある場合は、本番でその不足分を補う必要がある。
  • 不合格になる生徒の特徴
    1. 内申点の不足
      • オール3が取れていない場合、特に「1」や「2」が複数ある場合は不合格のリスクが高い。
    2. 本番点数が150点以下
      • オール3の成績があっても、本番で150点を割ると不合格の可能性が高い。
      • 定期テストでも100点〜150点の範囲の生徒は、入試で点数アップが難しい。
    3. 学習障害や境界知能の疑い
      • 努力不足ではなく、IQ的に入試の問題を解くことが困難な場合がある。
      • 親が子供の学力の現実を受け入れず、公立高校に固執するケースも。

東灘高校に落ちた場合の進路

  • 第二志望がない理由
    • 東灘高校を第一志望にすると、それ以下の公立高校が現実的に存在しない。
    • そのため、東灘高校に落ちた場合は併願した私立に進むことになる。
  • 私立併願で進める学校
    • 内申点がオール3程度あれば、野田高校や神戸学院の最も低いコースなどが受かる可能性が高い。
    • 東灘不合格でも、一定の私立高校は進学先として確保可能。

総括

  • 東灘高校に落ちる原因は、内申点や本番得点の不足にある。
  • 落ちた場合は、併願した私立高校に進学することが一般的な進路となる。
  • 子供の現実的な学力や状況を理解した上で、進路計画を立てることが重要。

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