内申が取りにくい中学校と取りやすい中学校があるという話を聞いたことがありありませんか?
A中学は内申が甘いけど、B中学は内申が辛い…
こんな風に保護者さんが言っていることもありますし、塾をやっている自分自身もそう感じることは正直あります。
では、内申が取りにくい中学校にはどのような特徴があるのでしょうか?
本記事では、内申が取りにくい中学校・取りやすい中学校の特徴を解説します。
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内申が取りにくい中学校・取りやすい中学校の特徴まとめ
内申が取りにくい中学校と取りやすい中学校にはどのような違いがあるのでしょうか?
ここからは、自分が感じていることを特徴として紹介します。
テストの問題が簡単な学校は内申点が上がりやすい
内申点が取りやすい中学校の特徴として、「テスト問題が簡単」という傾向があります。逆に言えば、テストが難しい学校は内申点がとりずらいです。
テストが簡単だと、そこそこいい塾に言って長時間勉強すれば、一定の学力(平均程度)を有している子であれば点数アップはそこまで難しくないです。
ゴリ押しのクソ暗記勉強みたいな特訓させるだけでも、テストの点数は速攻上がります。だから内申点もすぐ上がる。
しかし一方、テストの問題が難しい学校もあります。
このようなテスト問題の場合、本人の「地頭」の影響を大きく受けすぎます。塾などで対策するとしても、難し問題まで対処できるのはやっぱり一部の賢い子だけです。
こうなると、もともと頭のいい子がずっとトップに君臨し続けてしまい、中間層が上位層に中々食い込んでいけません。ゆえに、中間層の内申点がイマイチ上がらない傾向にあります。
副教科のテストの有無
内申点の中でも、副教科をどのように評価するのかは学校ごとに大きく異なります。
例えば近隣の中学校では、美術を実技だけで評価する先生がいます。ペーパーテストをしません。
こうなると、絵や彫刻が上手な生徒は5になり、下手な子はテスト救済がないので3止まりになったりします。内心比重が大きい兵庫県にとって、この不公平感は納得いかないと思う保護者も少なくないはずです。
しかし、同一地域ですら通う中学が違うだけで、内申の取りやすさが全く異なることが分かる強烈なサンプルではないでしょうか?
内申点がないと受からない上位校受験においては、これほど理不尽なことはないでしょう。
親の年収が高い地域の学校は内申が取りずらい
正直に言えば、親の年収が高いエリアにある中学校は内申点が取りづらい傾向です。
理由は、そのようなエリアにある中学校に通う子どもの学力は他の地域に比べて高い傾向にあるからです。大きな声では言えませんが、親の収入と子どもの学力には相関関係があります。
能力の高い親は年収が高く、その親の遺伝子を受け継いだ子どもの学力は高い。教育に投資できる金額も違うから、後天的な環境でも学力に差が出てしまうのです。
これは、親ガチャによって生まれる学校格差の弊害です。
ただし、このようなエリアでも所詮は公立高校です。勉強が苦手な子や、そこまで得意でもない子も大勢通うことになります。
なので、そう言ったタイプは賢い子どもとの比較で内申点をつけられるので、努力が報われづらいとも言えます。
近隣のエリアでも、線路挟んで北側のエリアの方がお金持ちが多く、そのエリアにある学校は賢い子が多いです。そのため、賢い子以外は本当に内申点を取るのが苦しい傾向があります。
内申が取りにくい中学校の特徴を知った後に:具体的な対策
ここまでは、内申点が取りやすい学校・取りにくい学校の特徴を自身の経験をベースにお伝えしてきました。
ここからは、これらの特徴を踏まえてどう対処するのかを解説します。
中学校の内申点はそもそも理不尽
中学校によって内申点の取りやすさ・取りずらさというのは確実にあります。そういう意味では、内申点とは非常に不公平なものです。
しかし、こんなのはもう何十年も前からずっとそうです。
中学校格差もそうですが、そもそも先生によっても内申点の取りやすさは全く異なります。
授業態度を異常に高く評価したり、提出物にやたら厳しい先生だっています。テストで90点以上取っていた生徒でも、評定3になったという実例も知っています。テストの点数が自分より低い子に高い内申がついたという報告も何度も聞いています。
だから、そもそも論として公立高校の受験制度は終わっているのです。
内申点が取れない生徒はマジで「中学受験」しなさい
内申点はどこまで行っても理不尽です。
そして、最も損をするタイプは決まってこのタイプ。
・地頭はいいのに幼くて雑だから成績が低くなる男子
このタイプは、内申点が理不尽であることの弊害を最も受けている生徒と言えます。だからこそ、中学受験できるのであれば、中受させてあげて欲しいです。
正直、公立中学校で内申点が取れないと、行ける公立高校って本当に限られますよ。点数そこそこ良くてもオール3ぐらいの生徒って意外といます。このタイプの高校入試の結果は本当にかわいそう。
自分よりも学力は低いけど内申点が高い生徒に、進学先で差をつけられます。ハッキリ言って屈辱的な気持ちを味わうことになります。可哀想な生徒を何人も見てきました。
だから、もしあなたが中学入学前にこの記事を読んでいるなら、中学受験という選択肢を出来るだけ早めに考えてあげてください。以下の書籍を読めば、おおよその中受の状況が分かります。

※なお、中学生の通知表の成績に対する塾講師の忖度ない本音の厳しい評価は以下のとおりです。本当のことしか書いていないので、心臓の悪い方は読まないでください。
総括:内申が取りにくい中学校の特徴まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
内申が取りにくい中学校・取りやすい中学校の特徴
- テストの問題の難易度
- テストが簡単な学校は内申点が取りやすい。暗記勉強でも点数アップが可能。
- テストが難しい学校では地頭の差が影響し、中間層の内申点が伸びにくい。
- 副教科の評価方法
- 実技のみで評価される場合、ペーパーテストがないため不公平感が生じやすい。
- 学校ごとに評価方法が異なり、地域差が顕著に現れる。
- 地域と親の年収の関係
- 親の年収が高いエリアの学校は学力が高い生徒が多く、相対評価で内申点が取りづらい傾向がある。
- 公立高校の受験では、この格差が不利に働く場合が多い。
内申が取りにくい中学校の特徴を知った後に考えるべきこと
- 中学校の内申点制度は理不尽
- 学校や教師によって評価基準が異なり、公平性に欠ける。
- 授業態度や提出物への厳しい評価が内申点に影響する場合もある。
- 内申点が取りにくい生徒への対策
- 地頭が良いが雑な性格の生徒には、公立中学より中学受験を推奨。
- 公立中学で内申点が低いと、行ける高校の選択肢が限られる。
- 中学受験の検討
- 中学受験は理不尽な内申点評価から解放される一つの手段。
- 入学前に中学受験を視野に入れることを推奨。
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