葺合高校に合格したいと考えた場合、合格ラインをどのように考えたらいいのでしょうか?
公立高校受験は「内申点」「本番の得点」を合算して合否を決めます。兵庫県の場合はこれに”加算点”が加わります。なので、基本的には「素点(加算点なし)」をベースにボーダーラインを考える必要があります。
本記事では、葺合高校の合格ラインについて解説します。
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葺合高校の合格ライン:素点や本番得点の目安
では早速、葺合高校の合格ラインについて解説します。
今回は、一般的(平均的)な水準とボーダーラインギリギリの攻めた数字の両方をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
葺合高校の合格ライン(素点):平均的な合格者の水準
まず最初に、一般的な葺合の合格者平均ラインをお伝えします。一般的に葺合のボーダーラインは以下の通り。
・素点360点〜370点(※加算点なし)
まずはこの辺りを平均的な合格ラインと考えておくといいでしょう。
葺合志望の場合、内申点オール4以上(兵庫式で200点以上)で受験する子が大半だと思います。なんなら最近の傾向としては、それ以上の子も葺合を受けている印象です。
御影高校に行けるのに葺合に下げている子も増えているように感じます。
なお、オール4の内申点で受ける場合、本番のペーパーテストの得点に関しては以下の得点が目標値になります。
・本番得点(500点中):320点〜340点
このくらいあれば、順当に葺合合格を決めれるでしょう。自信を持って出願してOKだと思います。
塾としても「本番で余程のことがなければ受かるかな?」と安心して送り出せる水準です。
葺合高校のボーダライン(合格スレスレ)の目安
次に、もっとギリギリで合格を狙うケースを考えてみましょう。実際のところ、多くの受験生及びその保護者が知りたいのはこっちでしょう。
しかし、最初にお断りしておきますが、自分の見立てはちょっと甘めなところがあります。このぐらいならワンチャン行けるのでは?となるべく希望を持てるラインをベースに考えています。
では結論。
・素点350〜355点
このくらいであれば、ギリギリ葺合高校に滑り込める水準では?と思います。倍率が高かったり、その年に受ける受験生のレベルにもよりますが。
どーしても葺合が諦められない人は、このあたりがワンチャン狙える水準だといったん思って、目標点を決めるといいでしょう。
葺合高校を目指す上での一般的な目標
いろんな所で情報は出ていますが、葺合高校を狙う場合は以下の水準を基本的なラインとして覚えておきましょう。
・内申点:オール4以上(出来れば5が少し欲しい)
・本番得点:320点〜340点
このぐらいの水準にいる子は、ほぼ間違えなく葺合合格を勝ち取れます。レベルを上げて御影高校を目指すというのも、時期によっては全然「勝負論」があります。
なお、学習塾を数年このエリアでやってきたので、葺合に受かるタイプと受からないタイプは概ねイメージできるようになりました。現役塾長が忖度なく分析した葺合に受かるような生徒のイメージ像は以下のとおりです。
兵庫県の第一学区であれば、おおよそ以下の記事で分類したパターンに照らし合わせれば、子供の進学先がどうなるのかは読めます。
兵庫県公立高校入試教科別対策法の全ては以下のとおりです。
葺合高校を合格ライン乗せるための具体的な方法論
ここからは、葺合高校に合格するための具体的な方法論について解説します。
現実的に目指せそうかどうかを決める参考にしてください。
内申点は最低いくつなら逆転合格が狙えそうか
まず、受験生の保護者様の中でもかなりの質問があるテーマから。
「葺合高校を受ける場合、内申点は最低いくつか?」
これについては、本番でどれだけ得点がつめるか次第です。しかし、葺合志望で内申が低いからこのような質問をしているわけです。だから、本番で400点以上を目指すみたいな非現実的なアドバイスはなしだと思います。
そこで、自分の中でギリギリ許せる内申点の水準を言います。
・内申点:185点程度
個人差はあると思いますが、妥協してこの辺りが限界かな?というのが自分の意見です。
内申点185点程度で葺合高校にどう逆転合格するか
ちなみに、185点の内申点で葺合高校にどう逆転するか?
まず、葺合の素点ボーダーを355点ぐらいと甘めに見積もります。すると、355-185=170点。2倍して340点が本番の目標得点ライン。
このぐらいであれば、本番で逆転できる見込みがまだないでしょうか?
もちろん、本番の兵庫式の入試問題が苦手すぎる子は厳しいと思いますよ。数学で40点台になってしまう…みたいなケースだと多分その時点でキツイ。このシミレーションは、大幅に足を引っ張る教科がない子を想定している点はご了承ください。
自分の考える本番得点の内訳はこんな感じ。
・国語65点
・数学60点
・英語80点
・社会75点
・理科60点
この感じで5教科340点が狙えるので、まだまだ逆転の余地があるはずです。
なお、兵庫式では英語と社会が得点源なのでそこで取れないとキツイです。数学と理科は難しいので得点期待値は低めにしておくしかないでしょう。また、国語に関しては上振れ・下振れがあるのも分かります。
だけど、逆転合格を狙うなら、それは割り切って勝負するしかないのです。
そもそも、国語など流動的な科目が怖いから内申点が重要だって話だったはずです。その内申点が取れなかったから今追い込まれているわけなので、どこかでリスクを受け止める覚悟がないなら、そもそも逆転合格を狙うことは諦めてください。
この場合は、県芦に下げるしかないです。しかもその場合、推薦入試も受けた方がいいので11月末には葺合を断念しておく必要があります。推薦入試の中学校締め切りが毎年12月初旬に行われるからです。
順当合格する子の本番得点戦略
なお、オール4の内申点がある子は、本番の得点戦略がもう少し余裕を持てます。
同じように素点355点をボーダーラインと見た場合、355-200=155点が本番で求められる水準。2倍して310点が5教科の合計得点の目標値になります。
こうなると、自分では以下のように戦略を立てます。
・国語:55点
・数学:55点
・英語:70点
・社会:70点
・理科:60点
これで5教科合計310点になります。
本番で下振れリスクがある国語を55点ぐらいに設定。葺合は女子が多いので、数学苦手と仮定して55点目標。国語と数学を控え目に見積もることができるのが内申がある子の特権です。
なお、このシミレーションでも怖い子は、もう少し内申点を取っておく必要があるということになります。
総括:葺合高校の合格ライン!目標偏差値&本番得点・素点まとめ
最後に、本記事のまとめを残しておきます。
合格ライン(平均的な水準)
- 素点(加算点なし): 360〜370点
- 本番得点(500点中): 320〜340点
- 内申点目安: オール4以上(兵庫式で200点以上)
- 特徴: 最近は偏差値が高めの御影高校から葺合高校に下げる受験生も増加傾向。
ボーダーライン(合格スレスレ)
- 素点: 350〜355点
- 内申点最低ライン: 約185点
- 本番得点目標(内申185点の場合): 340点(例: 国語65、数学60、英語80、社会75、理科60)
合格戦略
- 内申点が低い場合の逆転方法:
- 本番得点で挽回する必要あり(目標: 340点)。
- 得点源となる英語と社会で高得点を目指す。
- 数学と理科の得点期待値は低めに設定。
- 順当合格の得点配分例(内申200点以上):
- 国語: 55点
- 数学: 55点
- 英語: 70点
- 社会: 70点
- 理科: 60点
- 合計: 310点
- リスク管理:
- 国語など流動的な科目を割り切り、安定科目で得点を稼ぐ。
- 内申点が低い場合は志望校を下げることも検討。
注意点
- 内申点が不足している場合:
- 高得点を狙う覚悟が必要。
- 対応できない場合は、他校への志望変更や推薦入試の活用を検討。
- 全般的アドバイス:
- 葺合高校は内申点が高い生徒が多い傾向があるため、余裕を持って準備するのが理想。
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※市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。
※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。
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