神戸市第一学区で圧倒的な人気なのが「六甲アイランド高校」です。

毎年倍率が1.6〜1.7倍程度あり、公立高校受験にも関わらずとてつもない倍率です。当然ですが、それだけ不合格になる生徒も多い高校です。

ただ、六アイは偏差値53程度の中堅校です。進学実績がすごく良いわけでもないし、立地的に通いやすいってわけでもありません。

では、なぜ六甲アイランド高校はこうも人気があるのでしょうか?

本記事では、六甲アイランド高校が人気な理由を塾長目線で解説していきます。

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六甲アイランド高校はなぜ人気?倍率が高い理由

まず最初に、六甲アイランド高校がなぜ人気なのかを解説していきます。

進路希望調査でも圧倒的人気な六アイ。塾をやっていても、六アイ合格を目指す生徒&保護者はとても多いように感じます。

ここからは、六アイが人気な理由を主観もありますが徹底分析していきます。

偏差値的にちょうどいい落とし所だから

六アイに受験生が密集する理由はシンプルです。

・六アイがちょうどいい落とし所になっているから

実際のところはこれでしょう。六アイには申し訳ないですが、六アイの魅力が大きくて生徒がそこに群がっていると言う風には全く感じません。

言い方を変えれば、「六アイしか志望校に設定できるところがない」と言うのが受験生の本音でしょう。つまり、消去法的に六アイが選ばれているのです。

第一学区の偏差値&難易度を比較

では、なぜ六アイがちょうどいい落とし所になるのか?

まずは、第一学区の受験校の偏差値&高校をザックリ比較します。

①偏差値67〜69:長田・神戸・兵庫
②偏差値63〜65:星稜・御影
③偏差値58〜60:葺合・県芦
④偏差値53:六アイ・須磨松風
⑤偏差値45:東灘高校

第一学区の中でも北区や西区を除外すると、灘区や中央区などに住んでいる人で公立を目指すなら、この辺りから選ぶしかないです。

しかし、長田や神戸などは言わずと知れた超難関校。御影だって進学校で難易度が高い。葺合だって偏差値60で分類的には上位校で届きそうにない。最近は県芦も倍率&偏差値が上昇中で厳しい。

しかし、偏差値40台の東灘には絶対に行きたくないという生徒が実際は多い。

こうなると、消去法的に「六アイ」しか残らないって生徒が多いです。須磨松風も人気ですが、総合学科というのが普通か志望の子からするとなんかしっくりこないのでしょう。

上位校に行ける実力などない、でも東灘に行くのは嫌。そんな子供達の望みをダブルで叶えるのが六アイです。

そういう意味では、六アイはちょうどいい落とし所と言えるわけです。

六アイの倍率跳ね上がる理由:チャレンジ受験が多い

六アイは、本番の倍率もすごく高いです。

例年では、1.6〜1.7倍程度。公立高校の受験倍率が1.1倍程度で、最近では定員割れの学校もある中で、異常な倍率の高さを誇っています。最近だと、県芦もそんな感じです。

しかし、ここまで倍率が上がるともう少し敬遠されそうなものなのに、どうしてこうも倍率が高止まりしてしまうのか?

それは、「六アイより下で受けたい高校がない。でも私立専願にするのは嫌。」という生徒がそれほどまでにたくさんいるからでしょう。

正直なところ、私立専願にしなくとも、中堅私立の真ん中のコース程度であれば平均点ちょい下ぐらいの生徒であれば併願(滑り止め)でも受かってしまいます。だから、公立を諦めて私立専願で攻める必要性がない。

しかし、公立高校を受けるとしても六アイの下は東灘しかなく、東灘を第一志望するのは嫌って人が実際は多いです。

だから、「六アイにチャレンジ受験」という生徒が続出します。内申的にどうあっても受かるわけがないのに、ダメ元で突っ込んでいる生徒も当然のようにいます。

本来は県芦・葺合レベルの生徒も受験してくる

六アイの人気(倍率)が高い理由の1つに、「レベルを下げて受験してくる生徒」の存在もあげられます。

昨今の中学校を見ていると、とにかく失敗しない受験を面談等で推奨しているように思われます。子供のメンタルが弱っているからでしょうね。不登校も多い時代なので、この風潮は仕方ないとも言えます。

しかしそのせいで、どの生徒もワンランク下の学校を薦められやすくなっている。親も子も勝負する受験よりもアンパイで受かる受験を好んでいる傾向にあるように感じます。

その結果、葺合や県芦でも勝負できるような生徒が、六アイに下げて安全受験をしています。葺合や県芦から流れ落ちる生徒がいるのもまた、六アイ受験のハードルの高さに繋がっています。

なお、兵庫県の第一学区であれば、おおよそ以下の記事で分類したパターンに照らし合わせれば、子供の進学先がどうなるのかは読めます。

兵庫県公立高校入試教科別対策法の全ては以下のとおりです。

六甲アイランド高校はなぜ人気か分かったら:受験の現実と戦略

ここまでは、六甲アイランド高校がなぜ人気なのかを解説してきました。

では、これらの実態を知った上で、兵庫受験の現実をどう捉え、どのような戦略を組み立てて受験を勝負すればいいのかを考えていきます。

なんちゃって六アイ志望の深層心理

六アイに突っ込んで来る生徒の中には「チャレンジ受験生」が大量にいます。また、12月か1月まで受かる見込みがほぼないにしつこく六アイ志望を口にする子も大勢います。

ハッキリ言えば、彼ら・彼女らの六アイ志望はファッション志望校にすぎません。とりあえず六アイを志望校に掲げ、そんな自分に酔っているだけです。

この層は何人も見てきているので、彼ら・彼女らの深層心理は手に取るように分かります。

六アイより下だと東灘(学区内ほぼ最下位)になる。そんなのはプライド的に耐えれない。でも、実力的にははるかかに六アイに及ばない。けど、その差を埋めるために全てを捨てて勉強に身を捧げるような覚悟は決まらない。かと言って私立専願はちょっと違うな?と思う。

「六アイ志望」と口にしている間だけは、自分は六アイのレベルだと錯覚していられる。現実を受け止め、偏差値40台の下位層であることを自覚せずに済むから苦しくない。

だから最後の最後まで六アイと口にし続ける。心の中では無理だってわかっているのに…

こういうタイプの子がゴロゴロいます。こういう生徒にとって、六アイはただの「ファッション志望校」でしかないのです。だから受けても受からない。

実力も足りなければ、それに向かって努力する覚悟もなく、必要な努力量もこなさず、現実を直視することから逃げ続ける。そんな生き方をしている生徒が残念ながら大勢いるのです。

オール3以下で六アイ志望という無謀な目標設定

中3になると、本当に困った親子が続出します。

それが、「オール3以下の内申点で六アイ志望」という方々。どの塾もこの層には頭を抱えることになります。ハッキリ言えば、一番受けたくないお客様だと内心では思っています。

なぜなら、オール3の内申点では六アイは受からないから。オール3は偏差値換算すると偏差値45程度で、偏差値53の六アイには遥かに及ばない。中3の1年間で偏差値を7ポイントも上げるのは現実的にほぼ無理。

オール3程度の子が現実的に行ける高校については以下の記事でも解説していますが、原則は偏差値40台の高校です。

この現実を知らない(知っていても感情的に受け止められない)親子が大量発生し、ギリギリまで六アイ志望と言い続け、最後の三者面談で学校から「厳しい」と言われて志望校変更を余儀なくされます。

しかしそれでも六アイしか受けるところかない子もいるので、ダメ元で六アイに突っ込む層も一定数います。ただし、それで受かるほど甘くない。

中3生の保護者さんは、この現実を真正面から受け止めてもらう必要があります。

六アイを志望するなら評定4を「4つ」つける必要あり

なお、六アイを「順当合格」しようとすれば、内申点の確保は必須条件です。内申点比重の大きい兵庫県において、中堅校の受験は内申なしでの逆転はほぼ起こりません。

ちなみに六アイを受けるに値する内申基準はこう。

①主教科で4が2つ
②副教科で4が2つ


このぐらいの内申点がないと、本番のテストが得意な子以外はまず間違えなく滑ります。これはもう、過去の先輩たちが何年も同じことを繰り返していて、あまり揺らがないデータです。

そして、内申点を「3→4」に上げるというのは、かなり難しいことだと思ってください。

内申点の「3」は幅が広く、40点〜70点ぐらいの子は全部3です。テスト70点の子はもう少しで4ですが、40点ぐらいで3の子は本当は2の水準です。

正直、後者のタイプ(テスト40点〜55点)で六アイ志望というのは、本当に現実離れした目標設定です。夢を持つなとは言いませんが、あまりに現実の期待値を無視した目標設定をするのもどうなのか?というのが本音です。

それを願うなら、もっと中1や中2で頑張っておかなければいけなかったということ。いや、小学校からやばい子もいるから、そういう意味では小学校から試合は始まっていたということ。

もっと言えば、人には得意不得意の問題もあるから、地頭の話も無視できない。という事は、子供の地頭的に見て六アイが狙えそうかどうかは、小学校時点で概ね予測できます。このことは、以下の記事でも書いています。

総括:六甲アイランド高校はなぜ人気なのかまとめ

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

人気の理由

  1. 偏差値的にちょうど良い落とし所
    • 偏差値53程度で中堅校として選ばれる。
    • 他の選択肢(東灘など)は避けたいが、上位校(葺合や御影)には届かない層が集まる。
  2. 第一学区内の消去法的な選択
    • 偏差値67以上の長田・神戸などの難関校や、偏差値58以上の進学校には手が届かない。
    • 偏差値40台の東灘には行きたくない生徒が六アイに集中。
  3. 倍率が高い要因
    • チャレンジ受験をする生徒が多い。
    • 私立専願を避けたい生徒や、東灘を嫌がる生徒が六アイを選択。
  4. 本来上位校を狙える生徒の受験
    • 葺合や県芦などを避け、リスクを減らした受験を選ぶ生徒も六アイを受験。

受験戦略と注意点

  1. 「なんちゃって六アイ志望」の心理
    • 実力的に厳しい生徒が、プライドや現実逃避で六アイを志望するケースが多い。
  2. オール3以下で六アイを目指す無謀さ
    • 偏差値53の六アイにはオール3では届かない。
    • 偏差値40台の高校が現実的な選択肢になる。
  3. 六アイを目指すための内申点基準
    • 主教科で4が2つ以上、副教科でも4が2つ以上が目安。
    • 内申3を4に上げるのは困難で、現実的な準備が必要。
  4. 現実を受け止める重要性
    • 自分の実力や内申点に合った志望校選びが必要。
    • 小学校や中1・中2からの積み上げが重要で、遅い段階での改善は難しい。
  5. チャレンジ受験のリスク
    • 六アイに見合った努力をしなければ合格は難しい。
    • 無理な目標設定は精神的負担につながる可能性がある。

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市販教材でおすすめ教材を知りたい人には、以下におすすめ参考書・問題集をまとめた記事を掲載しておきます。

※高校受験おすすめコラムは以下の通りです。

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